2026年1月10日土曜日

あの人に会いたい 鈴木修

冬陽浴び今か今かと夢の中

肩回し首を回して寒き朝

冬陽射し待ちくたびれて大欠伸(あくび)

冬の夜や鍋を囲みて寒を楽

鍋に風呂大活躍の柚子の香

 

■あの人に会いたい 鈴木修(スズキ元会長)

2024(令和6)年 94歳没

 

自らを中小企業の親父と呼び、現場主義を貫きました。

 

モノづくりというのは僕は文化だと思っている

その文化を安いからといって中国に持って行ったのでは

日本のモノづくりはどうなるかと文化も無くなっちゃう

そこであまのじゃくぶりを発揮してね 日本で何とか

モノづくりが競争できないかと

 

1953年中央大学法学部を卒業 

1958年スズキ自動車工業(現・スズキ)に入社 二代目社長の娘婿として入社

社長に申し出ましてね「経営企画室のやっていることと 

現場のやっていることは全然違っている」「こんなことじゃ駄目だからもう一度

僕を現場に行かせてくれ」と言って 僕は現場へ行った

「あんな生意気なやつは工場へでもぶち込め」ってわけで

だから「こんちくしょう!」と思ったから1割残して27,000万円で作ったよ

この経験がモノづくりの原点となった

それがやっぱりね 油のにおいをかぐのが好きになった基本だろうね

そのときの現場でやったのが今非常にプラスになっていると

 

1978(昭和53)年 社長に就任

1979年 軽自動車「アルト」を発売

47万円という他社より大幅に安い価格で販売し大ヒットをとなる

 

やはり軽自動車なり軽自動車が小型()と同じような装備をして

ずっとやってきた それが軽自動車が落ち込んできた原因である

いろんなアクセサリーを付け過ぎていた そういうことで単純な

シンプルなクルマをつくった これが価格が比較的廉価にできたと

だから文字どおり皆さんの下駄に使っていただくと 

こういう考えでございます

 

軽量化することで燃費の向上

 

1981(昭和56)年 ゼネラルモータース(GM)・いすゞ自動車と業務提携

アメリカ市場に進出

 

小さいことがただ日本だけで通用するんじゃなしに 世界でね

世界で通用すると これが私の非常に大きな自信にもなりましたね

 

1983年 インドに進出 四輪車の生産開始

 

ハッと考えたのは 自動車を作ってない国に行けば 

ナンバーワンになれる 簡単じゃないかと 

みんなが先進国へというときに 私どもは小さいクルマだから

発展途上国へ出たと そういう点が 結局 実ったという

事だと思うんですね

 

他社に先駆け ハンガリーに進出 ベトナムなどで現地生産を始める

スズキを世界的企業に押し上げます 

 

その市場 その国に合ったようなクルマづくりを目指すと

試行錯誤を繰り返しながら そのうちにですね その国の最も

ふさわしいクルマというのはあるはずだと 

 

即時やらないと 今の型がちょっと高くなる 型が高くたって

これが 無くなるだけコストダウンになる 20円だけれども

8,000台つくるから 大きいね 

 

1993年 ワゴンR発売 RJCニューカー・オブ・ザ・イヤー受賞

 

コストダウンというのは 安かろう悪かろうじゃ駄目なのよね

安くなって良くならなきゃ やはり1円単位でコストを下げていく

材料を変えていく 知恵を出していくということは 今あるものを

どうするかということよりも 今あるものを全面的に否定しちゃってね

そして何かを生み出す方法がないか ということでしょうね

 

2008(平成20)年 GMとスズキ 提携を解消

2009年 フォルクスワーゲンと資本提携

 

生き残りをかけて戦っていくために どうしたらいいか スズキの良さと

マイナスの面と両方をですね なんとかカバーしなくちゃいかんと

いうことで 私も今回の決意をした 

 

2019年 トヨタ自動車と資本提携

クルマの電動化の道筋を立てた

 

私どものような中小企業は裾野が広いにも関わらず 

全部 研究開発は不可能 協力を頂かなければ スズキは成り立たない

 

我々はいくつになっても どんなにポストが上がっても 油のにおいをかぎ

汗のにおいをかぎ そして現場の機械に接しながら 現場を歩いて

回るということでしょうね それがモノづくりの基本じゃないでしょうか

 

人間はこれで満足だといったら 進歩しない 進歩というのは

毎日毎日考えていく 毎日毎日見ていく それの繰り返しで

いい知恵が出てくる だから面白い 人生というのは

これでおしまいっていったら 人間 全然面白くないじゃない

 

スズキ元会長 鈴木修 1930-2024

 

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