ぼんやりとした不安秋の夕焼
空高し田という海を駆け抜けん
枕詞は「あなたのために」秋思
盆波や糟粕(そうはく)嘗める政治家よ
心なき笑みを浮かべた原爆忌
■鶴瓶ちゃんとサワコちゃん
ゲストは髙嶋弘之氏。
高島忠夫氏の弟であり高嶋ちさ子さんのお父様。
ビートルズの日本初代ディレクター。
由紀さおり様の誕生秘話。
音楽プロデューサーとしての❝髙嶋流❞宣伝戦略には
ダンボの耳で聞き入ってしまいました。
■あの人に会いたい 嵐山光三郎
1942-2025(令和7)年 83歳没
好奇心の赴くままいまを楽しむ
不良というのは非行じゃないですから犯罪を犯すわけじゃなくて
日本人って50歳を過ぎると会社の中で 指導的な立場に
ならなきゃいけない という呪縛があるじゃないですか
何かみんなの見本にならなきゃいけない だからそんなことをしなくて
自分で好きなようにやった方がいい
あま鯛の西京漬
なんか優しく雲がたなびいてさ 5月の夕暮れが
ゆっくりじわっと 沈んでいくような そんな味がするよね
周りはいわゆる親を亡くした子供たちがいっぱいいてね すごく怖かった
小学校行くまで荷物なんかを「お前いいな」とか
みんな持っていかれるじゃない 4~5人でやられちゃうから
こっちも取られまいと思って頑張るしね
「古池や蛙飛びこむ水のおと」なんて習うでしょ?先生が「質問は?」
と言うので「はい蛙は何匹でしょう?」なんて言って 先生が
「そんなことはどっちでもいい」と言う それでもう頭にきちゃってさ
それで図書館に行って本読んでも どこにも書いていないんだよ
それを調べるのに20年かかりましたね
1965年大学卒業後 出版社に入社
檀一雄(1912-1976年)等を担当
檀先生がなくなる年ぐらい前だったけど 太宰治のふるさとの弘前に
行ったんですよ そうしたらね 身欠きにしんにみそをつけて
そのまま食べるんですね。あちらの方は料理しないで それは太宰治の
好物だったんだって それで暫く黙って汽車に乗りながら海を見てね
「これはね 太宰が好きだったんだよ」と言って遠くをじーっと見ていた
檀先生の姿はまだ心に残っていますね
月刊「太陽」編集長時代
定年まで実直な編集者で終わりたいなとは思っていたけれども
何かそういう時にね 背中でコトンと音がしまして「あ ここが
辞め時かな」という 何か動物的な勘がしましてね それで
辞めちゃったんですね
『「不良少年」は楽しい』 1997(平成9)年を発表します
僕は38(歳)で(会社を)辞める時に❝これからやりたいこと❞というのを
100ぐらい書き出したんですよ バイクの免許を取って乗るとか
それからアフリカのジャングルに行って その中でハンモックを吊って
池波正太郎さんの時代劇を読むとかね またね いま 書き出している
最中だけどね やりたいこと また100ぐらいありますね
この杉が樹齢1,000年でしょう?ということは芭蕉が来た時には
この杉があったわけですね ですから芭蕉もこの杉を見上げて
いろんなことを考えたんでしょうね
「奥の細道」は、旅のあとを辿ることによって
立ちあがってくる言霊がある。
芭蕉が句を得た現場に立ち、芭蕉の目玉を拝借して、
光と風を鑑賞するのである。
風景に三百年前の時間が侵食し、句がピチピチと動き出す。
「芭蕉の誘惑-全紀行を追いかける」より
「悪党芭蕉」
2006年 泉鏡花文学賞 読売文学賞(評論・伝記賞)受賞
閑かさや岩に染み入蝉の声
この場合「蝉の声」は何かと言うと いろんな論争があったんだけど
蝉の声は自分に俳句を教えてくれた「蝉吟(せんぎん)のことを表している
ですから立石寺は石段を上っていくんですよ 暑い中をね
蝉の声をジリジリ聞きながら 芭蕉さんはここで蝉吟のことを
思い出していたんだなってことをね 考えながら行くと
こちらまで胸に迫ってくる句ですね
俳句 人間の死
去年私の父が死んだんです もう死ぬ寸前まで じーっと
私の父と一緒にいましたけれどもね だけどだれか自分の
友だちが死んで あるいは自分の肉親が死んで
「ああ人間は死ぬんだな」ってことを教えてくれるんだよね
だからね 死ぬことを考えるのは 悪いことではなくて
いつかは必ず死ぬんだから それならば じゃあ生きている間は
精いっぱい自分のやりたいようにと 今後 逆にかんがえるんだよね
昔はできたけど今はできないなと思うことも楽しみなんですよ
できないことが楽しみなんですよ 悔しいけどね 悔しいことも
楽しみになってくるんですよ 自転車で ずーっと坂を上っていくと
嫌じゃないですか 一生懸命 苦しいじゃないですか だけど
てっぺんに行って山で 今度下り坂をシューっとゆっくり下りてくると
楽でしょう?下り坂をマイナスの面で捉えるんじゃなくて 下り坂が
楽しいというふうに考える そういう生き方が大事だと思うのね
無理に実直でする(生きる)ことはない 不良でいった方がいい
こっち行ったらポキっと折れて こっち行ってポキっと折れて
そのつど また新しい人生が ひらけるじゃないですか
