2026年4月7日火曜日

日曜美術館 50年

儚くも妖精みたく端黄蝶(つまきちょう)

馬酔木(あせび)活く春が来ました武相荘

賑わいや蜂須賀桜と満月と

春光や転ぶ力を利用せり

余寒せり転がる前の綱渡り

 

■日曜美術館

臼井吉見 私と碌山・荻原守衛

ひとつの出会いがつぎの出会いを呼び起こす

重なってくる出会いを生き抜いていった

 

岡本太郎 私とピカソ

本当に感動したものにこそ それを乗り越えなきゃいけない

ピカソを神棚からおろせ 

 

北野武 ピカソと北野武

怒っているのと泣いているのと相乗効果で

ふたつの感情が同時に爆発している

 

武満徹 私とルドン

見えてないものを見たいし 聞こえてない音を 聞き出したい

 

水木しげる 夢のルドン 魂への祈り

目玉的なものっていうのを ベビーのころから好んでた

たまたまルドンが現れたんで はっと思って 

背後霊みたいな気持ちで ルドンを愛しとったわけですね

 

岸惠子 サルバドール・ダリ 愛妻との半世紀

捕まえられないんだったら 絵の中に

神聖化して描いていかなければならないという執念

 

司馬遼太郎 八木一夫「サムザ氏の散歩」

ここで一晩やってもいいですよ 八木一夫とその造形について

おそらく分からないでしょうね

 

芹沢銈(けい)介 私と芹澤銈介

私が苦手なのは哲学者みたいひと 好きなのはそりゃあ職人さん

 

高階秀爾 美を見つめ、美を届ける 名画を見る眼 高階秀爾

美術史家の役割は 語らない証人 生き証人に語らせること

絵っていうのは描かれた時代の証人 

 

岡本太郎 

ぶつかり合うことが調和 正反対のものがバンバーンと

ぶつかりあうことによって両方がひらく

 

千住博 福田平八郎 漣

芸術作品は見る人の記憶に触れるかどうか 「私の代わりに描いてくれた」と

多くの人が感じる それが普遍性の正体

 

室瀬和美 物に学ぶ漆芸会の巨匠 松田権六

傳移模写(でんいもしゃ)(物に学ぶ)を大事になさる先生でした

 

宮尾登美子 第36回日本伝統工芸展

俵万智 鴨居玲「1982年私」

真野響子 アンリ・ルソー~楽園への憧れ~「眠れるジプシー女」

 別役実の言葉「しっぽがのびやかに 力強くのびている

 これを描いた時のルソーの精神はバランスの取れたいい精神だった

西村由紀江 ヒエロニムス・ボス「快楽の園」

 絵が画れている楽譜を演奏

森口瑤子 フランシスコ・デ・ゴヤ「我が子を食らうサトゥルヌス」

織作峰子 「リネン」クリスチャン・ボルタンスキー

中村幸代「パウル・グレー 色彩と線の旅人」

 「あお」詩:谷川俊太郎 曲:中村幸代

緒川たまき 「岡本太郎 伝統をつかみとれ!」

 岡本敏子女史のインタビュー

石澤典夫「美と風土 黒潮の画譜~異端の画家・田中一村~」

 田中一村「アダンの海辺」

浜美枝 国井雅比古も…。

山根基世 はな 髙橋由一「鮭」

 山根基世

 「語りかけるまなざし~彫刻家・舟越桂の世界~」

 「水に映る月蝕」2005

 芸術っていうのは ただ形ができればいいんじゃない

 そこから何かがわからないものが立ち上がって

 自分がこれで完成と思えるところまで作り込まなきゃいけない

 お父様(舟越保武)から学ばれたのかな

 はな

 「双龍、天翔る~日本画家・小泉淳作の挑戦~」           2240

小野正嗣 「野見山暁治の宇宙」

 (アトリエを訪問すると)立体的にどういうところから作品が

 作りだされるのか理解が深まる

檀ふみ 「日々、いのち新たに~日本画家・堀文子89歳の鮮烈~」

 「群れない 慣れない 頼らない」というモットー

井浦新 「巡る、触れる、感じる 井浦新にっぽん美の旅」

 大竹伸朗 作っている大竹さんの姿が一番美しかった

坂本美雨 作家の生き様と美「工芸王国・石川に生きる」

 川北良造 自分の手でコントロールできないものに

 深い敬意を示しながら使っていらっしゃる

 小野正嗣 時間にゆだねて見てみよう

 さまざまなものが偶然の作用で重なって 

奇跡のような美しいものが生れることがある

 

「私とジャコメッティ」哲学者 矢内原伊作(モデルとなった)

座ってる方も背中は痛いし大変ですけどね ジャコメッティ自身も

あんまり一生懸命やるから 目は血走って来るし 手は動かないし

非常に疲労困憊するわけだ 

 

福島慶子(随筆家) 「私とルオー」

(ルオーが)「おしぼり」だけは日本語 覚えましてね

「おしぼりシルブプレ」って…。()

 

安達さん「私と棟方志功」

 

坂東玉三郎 「雨の夏草 風の秋草 坂東玉三郎 酒井抱一をよむ」

 

辻惟雄 「日本の西洋美術 中でも印象派一辺倒の風潮が寂しい」

細かい所に驚くべき世界がある 絵の中を探検する喜びがある

曽我蕭白(しょうはく) 伊東若冲 酒井抱一

 

大野一雄 「奇想の魂~大野一雄 蕭白を舞う~」

 

井浦新「紀州へ 長澤芦雪×井浦新」「虎図」

作品から人を感じたい 「好き」を諦めない

美術は体育会系だ

 

檀ふみ

その作品を一番好きな方にゲストに来ていただきたい

私もその目でちょっと見ることができる

ちょっと気になった絵があったら 複製でもいいから いつも置いておく

派生する何かも見たくなる 知りたくなる 愛が深まるが美への第一歩

 

小野正嗣 人間はそれでもなお 作り続ける 

それでもなお という所を強く感じた

 

香月泰男「私と香月泰男」捕虜の時に肌で経験した

風とかそういうものを感じることはある

今の光はシベリアのあの時と同じだったとか

とんでもないものを背負わされたと思う

 

平山郁夫「情熱と美のシルクロード日本画家平山郁夫」

生きていることのうしろめたさ みんなに申し訳ないと言うのと

何ともできなかったという 美術は美しいものでなきゃいけない

ちりあくたの泥沼から 清浄無垢の花が咲く 大変な経験を抜けて

いかしていくというのが 美術じゃないかという気持ちでいた

 

野見山暁治「行き暮れてひとり~画家・野見山暁治のアトリエ日記~」

人間に限らず生物というものは はかないものだなと 

かたちにならないものをもってくる いい絵っていうのは こわさを

そのまま出してくる 僕が描くものはそういうお化け出ないと

 

山岸一男 

能登の人間は寡黙で働いてきた人たちですから 必ず必ず立ち直る

 

井浦新

美の文化人類学番組

 

坂本美雨

人間は生きるために絶対に美が必要 証明していく番組

2026年4月6日月曜日

兼題「鳥の巣」&テーマ「旅」

リハビリの努力の効果春の色

心にはカルペディエムを春の朝(その日を摘め!今を生きよ!)

春うらら意地汚く過ごす時間

星朧縄文を詠む夢枕

再生と復活願う春の月

 

NHK俳句 兼題「鳥の巣」

選者:堀田季何 レギュラー:庄司浩平 司会:柴田英嗣

年間テーマ「もっと俳句のコリをほぐします」

 

コリのお悩み 季語をうまくいかせない

花見:春の季語 イメージ喚起力をもった言葉

食事や酒を楽しむ 人が集まる 春の暖かい気候 桜を見る 外の解放感

 

   町中が弁当楽しみ花見かな 

(これこそ季語の説明になっている)

   世の中は地獄の上の花見かな   一茶

「花見」という季語のイメージ喚起力をいかしている所がポイント

 

ツボポイント 季語を説明しない

 

小鳥:秋の季語 殆どが渡り鳥 逞しい

   手にのせてはかなき青の小鳥かな

(はかなくない)

   野に眠る小鳥の声を臍(へそ)に溜め   高野ムツオ

 

コスモス:秋の季語 外来植物 繁殖力旺盛

   コスモスのやうなる恋や淡く消え

   望郷や土塀コスモス咲き乱れ   星野立子

  コスモスの本来のイメージに硬さや逞しさがマッチする

 

これらを学ぶためには「歳時記

ツボポイント 季語をよく知る

 

・実践 春の季語 朝寝 春眠

春眠やペチペチ叩く父の頬   柴田

添削 ペチペチと嬰(やや)にしばかれ朝寝かな

 

春眠の窓に聞こえるすずめの子   庄司

添削 雀の子:春の季語 

春眠の窓に賑やかすずめの子

 

纏め

   季語の説明をしない ②季語をよく知る

 

・今週の兼題「鳥の巣」(春の季語)

特選六句の発表

 

鳥の巣に背伸びしてみる逢魔時(おうまがどき)   瑠璃

(逢魔時:黄昏時)

方程式鳥の巣材に差し上げる   シュリ

鳥の巣のここが玄関ここが窓   坪田恭壱

👑 鳥の巣やゴドーがやってくる余感   石川夏山(かざん)

(ゴドーは本歌取り 戯曲「ゴドーを待ちながら」サミュエル・ベケット作)

👑 ある鳥の巣のある鳥の死に人の黙(もだ)   あなぐまはる

(どうしようもない二面性の無常感と無力感 冷たく見ている視線との共存)

考えてゐる鳥の巣のはづし方   宇田川たけと

 

・柴田・庄司の歩み

小鳥は強い 柴田

歳時記をもっと開こう! 庄司

 

NHK短歌 テーマ「旅を詠んでみよう」

選者:横山未来子 レギュラー:菊池銀河&横田真子 司会 ヒコロヒー

年間テーマ 入門コース「三十一音 次の扉へ」

 

鴨川の堰落つるみづひびきをり橋わたりゐるわれの耳まで

横山未来子「短歌研究」

誰もが知っている風景を詠むのではなく

自分なりの発見を歌にすることが大事

 

海超ゆる冬の嵐はびしびしとわが歯に当たる息吸いしとき

吉川宏志「鳥の見しもの」

海超ゆる冬の嵐はびしびしと一人受け立つパンイチの我

ヒコロヒー

五巻をいかして詠むことで歯にしみるような寒さが伝わってくる

 

飛行機の揺れつつ揺れのなかに食ふ切り身の魚の尻尾のあたり

永田和宏「わすれ貝」

ささやかなところに旅の醍醐味を描いているところが短歌

 

・入選六首 テーマ「旅」

連れてきたぬいと一緒に真っ暗な窓を見つめる地下鉄の吾子

雪風みなと

沖縄の訛り柔らか居酒屋の芭蕉夜目にも青く輝く

後楡(あとにれ)冬至

特選 私 猫が来て泊りの旅をしなくなり猫と見ている沖縄紀行

川村聡子(ふさこ)

旅先のエレベーターの張り紙に「ノー・ドリアン」と「ノー・スモーキング」

武田ふみ花

親指の腹で切符の角触る 旅に出ているまた夢の中だ

出井(でい)美恵子

液体を小さいボトルに詰め替えて明日飛ぶわたしを軽くしてゆく

工藤さえ

 

・菊池銀河&横田真子の歌人への道

「浅草」をテーマに歌を詠む!

 

我こそに福よ来れと笑い撒く鬼もはにかむ寄席の節分

菊池銀河 添削

人々に福よ来れと笑い撒く寄席の節分鬼もはにかむ

横山未来子

 

乙女たち拳に秘めた100円を木箱に放ち赤くほころぶ

横田真子 添削

乙女たち拳に秘めた円を木箱に放ちくほころぶ

横山未来子

 

名歌鑑賞

浅草のきさらぎ寒きゆふまぐれ石灯籠(いしどうろう)にねむる雞(とり)

斎藤茂吉「ともしび」

 

・いちご摘み

君がため

春の野に出でて若菜つむ

我が衣手に雪は降りつつ

⇩ 

田中翠香(すいか)(好きな歌人 北原白秋)

第一歌集 パーフェクトワールド 角川書店

 

頑丈で扱いやすく替えがきく少年兵とカラシニコフは

 

初めて総合誌の賞に応募した作品も舞台がイラクだったり

同じ時代を生きている人たちの姿に ずっと昔から興味があったんですね

常に自分の中で問題意識を持ちながら作っていきたい

季節にあった春の歌から 始めて行ければなと思っています。

 

青空の動脈として伸びていく梅の枝から私への春

田中翆香

2026年4月5日日曜日

楽しい日本語&「涅槃西風」&アラン・チューニング&桜井和寿

春の日やブレーキのない林()

陽春やアクセルのみの林()

静けさの象徴あらん苔の花

大瑠璃が法然院の軒先で

大瑠璃の子育て忙し法然院

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【第8回】楽しい日本語【めんめんの楊貴妃・後編】

 

「めんめんの楊貴妃」とは…。

各人がそれぞれ自分の妻や愛人を、

中国の楊貴妃のような美人だと思い込むこと。

人にはそれぞれ好みがあり、

好きになると欠点も目につかず、美しく見えるということ。

 

面々の楊貴妃闇鍋の和牛   ローゼン千津

面々の楊貴妃狸汁熱し   夏井いつき

面々の楊貴妃猿山にバナナ   家藤正人

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「涅槃西風(ねはんにし)

 

涅槃はあの釈迦入滅の涅槃です 

西風と書いてこの2文字で「にし」と読みます

こういう風の名前に対して西風とか南風と書いて「はえ」とか

そんな独特な読み方のやり方になるわけです

この「涅槃西風」とは涅槃会の頃 陰暦の215日頃に吹く

西風のことを言います 西方浄土からの風とも言われ

まだちょっと寒さが残っている風であると

しかも涅槃という釈迦入滅のというニュアンスから

誰か親しい人が亡くなるご親族が亡くなる

そういった情景に対して「涅槃西風」という季語を取り合わせると

という句にも多数お目にかかる そんな季語になっております

同時に涅槃と誰かとの死別というものが 類想になりうる

近いものであるという事も意識した上で

自分の作句に役立てていきたいですね

 

■偉人の年収 How much? 数学者 アラン・チューリング

チューリングテスト発表から2年後悲劇が降りかかります

同性愛の疑いで逮捕される 男性とわいせつな行為を犯した

有罪 精神科での治療と生殖機能を失わせる女性ホルモンの投与

 

友人に宛てた手紙

私は間違いなく まるで違う人間になるだろう

自分でも知らない誰かに

 

これまでのような研究はできなくなった

自宅のベッドで亡くなっているのを発見される

側には毒の付いた齧りかけの林檎 死因は自殺とされた

アラン・チューリング 1954年没41

 

40年後 アランの夢見ていた世界が現実に

1997年 人工知能VS人間チェス対決に勝利

アランが思い描いた思考する機械が現実となり世界に衝撃が走った

研究はさらに進み 人間と同じように知識を持ち 柔軟な判断

想像的な活動する未来が予想されている

 

アランは亡くなる3年前語っています

機械が思考する方法をひとたび確立したならば 

我々のごとき ひ弱な力は すぐに追い抜かれるだろう

 

アランの言葉が現実になる日は遠くないかもしれない

 

■初耳学 より

桜井和寿氏の言葉

「星座は本当に形があるわけではない 星の配置 星座の名前

形が見える 歌詞は星みたいに配置だけ 形は聞いている人が自由に作る」

歌詞は星みたいに配置するだけ

 

1992年「星になれたら」

さようなら 会えなくなるけど さみしくなんかないよ

そのうちきっと 大きな声で 笑える日が来るから

 

桜井和寿が大切にする考え方

誠実である事 自分の思い描く理想や正義に誠実でいたい

縁を大事にする 人として縁を大事にする

音楽を聴いてもらえた喜び 頭の中のイメージを汚さない

 

Saturday

汗水流しながら 懸命に働いても

期待した見返りを手にすることはなくても…

風の歌 聴きながら 公園を散歩なんかどう?

毎日に疲れたら気分を変えてみんだよ

僕らの世界はこんなにも複雑で 簡単だ

 

林修先生が気付かなかった事 

僕は「ファンの人」と使った (桜井さんは)使わない

必ず「リスナー」を使っていた

聴いてくれる全ての人に向けてのメッセージ

あえて使ったおられたのではないかと

2026年4月4日土曜日

あの人に会いたい 仲代達也

窓際の頁をめくる春の風

春あした心ある人あらぬ人

木屋平最後の一人卒業す

卒業式閉校となる椿泊(つばきどまり)

好奇心未知体験や春の空

 

■あの人に会いたい 仲代達也

19322025(令和7)年 92歳没

 

人間を見つめる目 いろんな役を演じますけれども

その人間の持っている 人間を見つめる目っていうのが演技の基本

 

その当時は就職難 大学を出ても就職難の時期だった

学歴なしでどうにかこれから食べていかなきゃいけないということで

何かなと思って ボクサーか俳優かというふうに決めた

やっぱり殴られるのが もうたまらなく嫌なんですよね

弱虫なんでしょう それで俳優の道を選んだんですけれども

本当に人見知りですから これじゃいけないと思ったんですね 僕は

それである日 突如として京王線でね 

「実は私は将来俳優になろうと思って 

俳優座の学校に通っているんですけれども」

「詩をちょっと語りますから 聴いてください」

人前で恥ずかしくないような訓練ですね この山を越えないと

俳優になれないぞ というような気持ちがあったんでしょうね

 

「七人の侍」黒澤明監督

誰がいちばん初めに歩くかというんで「はい君」と僕を指名…

でも刀を差したことがないですしね かつらも初めてですしね

まず「よーいスタート!」とリハーサルが始まったら

「なんだお前は?」ってこう「あれは誰だ」っていうわけです

それで「俳優座の養成所の研究生だ」「なんだ俳優座の養成所は

歩き方も教えないのか!」というんで それから何十ぺんも歩くんですよ

ご飯も食べずに教わって夕方です やっとどうにかOKが出たのは

それで俳優の歩き方というものがどんなに大切なものか

というのを 身をもって体験しました

 

「影武者」では武田信玄と影武者に仕立て上げられる泥棒の二役を演じた

1980年 カンヌ国際映画祭 パルムドール(最高賞)受賞

42歳の時 妻の宮崎恭子と「無名塾」を立ち上げる

役者は生涯修行 若い俳優を指導

 

青春の回帰といいますか もう一度こういう若い人たちと

触発し合って常に青春でありたい 

 

素晴しい俳優になるためには 人間としての生き方っていうのも

ひとつ問題だと思うんですよ やっぱり他人になるわけですから

役者っていうのは だから他を観察して そこに自分があるんだという

考え方を みんなに持ってもらいたい 

 

12歳の時の山の手空襲(19455)の壮絶な体験

この辺ババババーンと鉄砲で飛行機から撃たれる

そうしたら小さなこのぐらいの女の子が1人そこへたたずんでいる

これはどうにかしないと やられるっていうんで 手を引っ張って

こっちへ 自分の方へ 一緒に走って逃げようとしたら 急に

手が軽くなったら 腕を一本持っていたんですよね 恐怖のあまり

その腕をポーンと投げちゃった それがまあ後年まで 悔いとして

どうしてその腕を 墓に埋めてやらなかったのかと

 

本読み稽古(無名塾)

「銃殺だよ」ってなんかね 弱いんだ 大きな声を出すって

いうんじゃなくて 粘りっていうのが大体基本的に台詞の中にあって

小さくてもグンと腹に入れて粘っていけば 己の敵は己だからね

己と闘ってください 

 

能登演劇堂 舞台「肝っ玉おっ母と子供たち」無名塾(2017)

「国を守るために」って言いだすと 戦争になるわけで 

そうならない状況を 本当に微力である俳優ではありますけれども

それを訴え続けて 平和を訴え続けて 

 

基本には人間 人間の生きざま

クエスチョンマーク 分からないんですよ

人間とは分からないから 人間追及を

役者という商売をやっているわけで

人間を描かないと やっぱりつまらない

2026年4月3日金曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 小石川後楽園

青空とひとつのトマト春の朝

桜蕊降る沈黙の叫び声

風光る新聞記事をモデルとす(フランシス・ベーコン)

マグリットの洗礼受けて春の闇

春月夜グロテスク且つ美しく

 

■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 小石川後楽園

❝黄門様❞徳川光圀が完成させた庭園 おもてなしの庭園 たくさんの仕掛け

特別名勝 特別史跡 この二重指定は全国の庭園で9か所のみ

村雨辰剛(たつまさ)

 

兼六園 岡山後楽園 南禅寺方丈庭園 南禅寺小方丈庭園

無鄰菴 日本庭園は気軽に楽しめる 

 

小石川後楽園サービスセンター長 鈴木弓

睡蓮の見頃は5月中旬から9月中旬 内庭

東京ドームのほうに藩主の御殿がある そこの庭なので内庭になる

江戸時代に造られた現存する最古の大名庭園

江戸城(現在の皇居) 水戸 尾張 紀伊 ❝徳川御三家❞

水戸藩主 上屋敷の庭 小石川後楽園 初代藩主は徳川頼房

徳川光圀(くに)が完成させた 2人の思いが調和した庭園

唐門 唐門から先が「後楽園」先憂後楽から一説をとった名前

君子たる者 民に先んじて世を心配し 民よりに自分もしむ

毎年113日のみ開門される ここから京都への旅が始まります

京都への旅を疑似体験 仕掛けがいっぱい 木曽路 木曽川

江戸時代は人々が自由に行き来できない

客人に京都までの旅を楽しんでもらいたい 究極のおもてなし

 

たしなみポイント

青石「この先景色が変わりますよ」❝木曽路の終わり❞

石で「景色が変わる」合図を示す

 

琵琶湖を模した池 大泉水 

縮景:各地の名所を庭園に表現する手法

唐崎の松を模した松も植わっている 一つ松

 

たしなみポイント

象徴的なものを添えて景色を表す おもてなしの心が表現された庭

❝竜田川❞紅葉林 秋の庭園 

 

たしなみポイント

あえて浅くして流れを見せている 掃除が欠かせない

深さを感じてもらう為あえて掃除をしない 大泉水

手入れの仕方で川と湖を表現

 

たしなみポイント

踏み外(はず)し石 役石=役割のある石

道を譲るための「踏み外し石」 ちょっとした気遣い

 

蓬莱島(ほうらいじま) 神仙思想

中国の神仙思想に由来 不老不死の仙人が住むとされる島

横向きは亀 大名や長寿や子孫繁栄が大切  長寿のシンボル

 

作庭した庭師 徳大寺佐兵衛から名付けた石 徳大寺石

これらの石は伊豆から舟で運ばれてきた

どれだけ徳川家の力が強かったか

江戸幕府が行った大規模な治水工事で水路による物流機能が発展

力の誇示を庭園造営に注いだ

栗林公園(高松藩) 玄宮園(彦根藩) 水前寺成諏園(熊本藩)

 

小石川後楽園 庭師 庭師歴37年 木村央

蓬莱島の大きな手入れは5年に一度 人間が入れない神聖な島

広葉樹が多い スダジイ アラカシ モチノキ 

仙人はイネ科の穀類を食べない 松の実を食べて栄力を養っている

青大将の抜け殻 草を抜くことで蓬莱島の険しさが浮き出る

手で抜くことで根っこが取れる その分 人が島に入る回数が減る

 

たしなみポイント

手入れで「人が入れない神聖な場所」を表現

 

歴史的な庭で作業するだけでもテンションが…

黒ボク石(溶岩) 

石は日本庭園の骨格 

 

終点の京都 嵐山の景色 渡月橋 下を流れるのは❝大堰(おおい)川❞

 

光圀時代に造られた❝西湖の堤❞中国の杭州の蘇堤(そてい)を模したもの

京都の隣に中国 杭州 西湖の堤 中国と日本()の風景の調和

日本で最初に❝西湖の堤❞を造ったのは小石川後楽園

各地の大名庭園でブームに

縮景園(広島) 養翠園(和歌山) 

 

水戸藩2代目藩主 徳川光圀

中国の儒教を学んで育った

民から亡命してきた 儒学者 朱舜水(しゅしゅんすい)

 

頼房が造った庭を光圀は石ひとつ木ひとつ 動かさなかった

潤色して光圀が完成させた

 

池泉回遊式庭園 人をもてなすための庭園

円月橋 唐門 

 

光圀は完成させた庭を誰でも鑑賞できるようにした

❝白糸の滝❞ 名君として親しまれた君主でした

日本庭園は「おもてなし」が根本的なところにある

来るたびにいろんな良さに気づいていく