2026年6月8日月曜日

第27回NHK全国俳句大会①&第27回NHK全国短歌大会①

夏の夜に叫声(きょうせい)上げるスマホかな

台風最中(さなか)避難しろとはこれいかに

真夜中の避難命令過疎の夏

台風に愛車水没午前二時

夜明け前台風去りて高湿度

吹き返し梅雨の晴れ間となりにけり

 

NHK俳句 第27NHK全国俳句大会①

大会選者 西村和子 星野高士 夏井いつき 

大会リポート:庄司浩平 司会:小林千恵

 

選者 夏井いつき 星野高士 西村和子 堀田季何 小川軽舟 

井上弘美 小澤實 岸本尚毅 神野紗希 阪西敦子 和田華凜 高野ムツオ

龍太賞 選考委員 髙柳克弘

 

題詠 自由題 龍太賞

 

題詠「口」

星野高士選

シーサーの口の奥まで大西日   花輪朋子

 

井上弘美選

箱わなの口の大きく冬ざるる   村山恭子

小澤實 「大きく冬ざるる」切れない 

穴の中に引きずり込まれるような怖さが書かれている

岸本尚毅 「箱わなの大きな口や冬ざるる」だったら特選にはならない

夏井いつき ぼんやりとした映像しかない季語を主役に立てようと

したんじゃないか ワンカメショーだったら 中七で「や」で

切ったりしたら意図が変わってくる 西村和子 ポイントがずれる

星野高士 「大きく」が少し常套的 言葉を置きにいっちゃった

「箱わなの口は黙(もだ)して」とか

 

小澤實選

吹替と口ずれてをり夜の秋   根岸哲也

西村和子 夜の秋:夏の季語だけど次の季節を予感するような季語 季節の

行合(ゆきあい)の季語を巧く使うとニュアンスを含んだ良い俳句になる

「秋の夜」だったらとらなかった

星野高士 「夜の秋」だと読書の秋とかいろいろかかる

夏井いつき 吹替と口がずれていることはどうでもいい些細なこと

俳句をやっている人たちは面白みとして捉える その小さなズレと

秋という言葉が入っているのに夏の季語という小さなズレ それが

この作者が取り合わせとしてやりたかったことだと思う

西村和子 とても説得力があります 夏井いつき やったぁ

 

庄司浩平 大きな季語をどう使う?

西村和子 取り入れようとしちゃいけない 今年の夏の終りに実感して

ほしい 実感した時の事を詠めば自然といい句は出来ます

星野高士 関わりがあるものを持ってくると俳句は説明っぽくなってしまう

関わりがないもの 場面を想像する

夏井いつき 残りのフレーズの中にほんのひとかけらでいいから映像だったり

音だったり匂いだったり具体的なものを盛り込む 

 

小川軽舟選

竜天に登るや河口波立ちて   坂本たか子

春分:竜天に登る 秋分:竜淵(ふち)に潜む 両方とも想像のもの

「河口波立ちて」は現実 その取り合わせがさすがだなと思った

空想力を働かせて作りたいと思う季語の一つ 「や」の切れ字は

ただ「竜天に登る」に「や」をつけただけではない

言葉の勢いで「登るや否や」(ととれる)登るや否や地上の河口は波立っている

星野高士 言葉はわかるが季節感として見えない 「登る」と「立つ」

両方勢いがある 勢い同士のぶつかりになっている

西村和子 壮大に季語はこのくらい勢いがなければ使いこなせない

夏井いつき 壮大な面白い季語だと思う 「竜天に登る」は春の季語

春としての季節感が残りのフレーズで具体的に何かあって欲しい

「河口波立ちて」は想像の部分の波立ち 

春のくさびを1本打ってくれれば良かった 

 

神野紗希 高野ムツオ選

大口の真神の息や月氷る   清正風葉

西村和子 「大口の真神」という言葉は万葉集にも使われている

とても文学的 想像力空想力の豊かな作者 

「月氷る」はかっこよすぎますよね

星野高士 現実感があまり感じられない

夏井いつき 「月氷る」までやっちゃうと リアリティーの部分が

少し食い足りない かっこいいけど…みたいな

星野高士 狼は冬の季題 剥製の狼を見たんだけど そこにはおのずと

季節感が出ちゃう 「月氷る」も仮想の季題っぽい 実体験を

もう少し追いかけてもらいたかった

西村和子 天体も凍るような寒い時期の季語だから仮想ではないと思う

夏井いつき 高野さんと神野さんが(特選に)とるのはよく分かる

 

庄司浩平 想像力を働かせて作る場合 どういうアプローチで作る?

西村和子 高浜虚子は客観写生が大事と説いていたけれど虚子の句は

物凄く空想の句 季語が生きていれば空想の句も作りたい

夏井いつき 「絶滅寸前季語辞典」何割かはもう今の段階で

見ることも体験することもできない 脳内吟行 脳の中で

吟行ができれば小さなリアリティーのひとかけらを

とってくることはできると思う リアリティーって物事の細部に

宿っている リアルの想像したら小さな材料を持って帰れる

 

 

NHK短歌 第27 NHK全国短歌大会①

俵万智 荻原裕幸 寺井龍哉 司会:石井かおる

 

選者 

永田和宏 俵万智 山崎聡子 荻原裕幸 小島ゆかり 小池光 

木下龍也 佐佐木頼綱 永田紅 松村正直 米川千嘉子 寺井龍哉

 

今年の特選受賞作品

幼き日「夜の口笛は河童呼ぶ」と言われし真夜の風呂のしたたり

羽田任木子

出席簿の欠席理由に「あわび口開け」の文字あり水産高校

髙鳥ふさ子

「ええやん」と「なんでやねん」が口癖の人に「なんでやねん」と言われる

竹中英雄

三人の息(そく)を育てしこの乳房 両手に抱けば口よみがえる

森﨑美栄子

死火山の火口のような父だった解けない問いをただただ抱いて

稲山博司

「それじゃあ」と短き旅に出るような口ぶりで子は嫁ぎゆきたり

芳賀真由美

 

題詠 自由題 近藤芳美賞

 

題詠「口」

小島ゆかり選

幼き日「夜の口笛は河童呼ぶ」と言われし真夜の風呂のしたたり

羽田任木子(まきこ)

 

佐佐木頼綱選

出席簿の欠席理由に「あわび口開け」の文字あり水産高校

髙鳥ふさ子

 

俵万智選

「ええやん」と「なんでやねん」が口癖の人に「なんでやねん」と言われる

竹中英雄

大会の選者トークでも「」の使い方が議論になった

永田紅 「」をつけるとわざとらしくなってしまう場合と

つけて生きてくる場合 両方ある

俵万智 「」だけに頼っていてもだめ 私は大好きです

会話を生け捕りにする感じ 

「」の中はFreshな言葉が入っていますよという目印

寺井龍哉 「」は使わないで句読点を打つ 

〈〉山括弧 ()丸括弧は可能性がある

 

当日詠

特選 バス代が足りずに歩く帰り道月よ100円貸してください

雨雨雨汰

 

米川千嘉子選

三人の息(そく)を育てしこの乳房 両手に抱けば口よみがえる

森﨑美栄子

 

山崎聡子選

死火山の火口のような父だった解けない問いをただただ抱いて

稲山博司

 

小池光選

「それじゃあ」と短き旅に出るような口ぶりで子は嫁ぎゆきたり

芳賀真由美

松村正直 「ような」「ごとき」などの直喩は短歌ではよく使われる技法

小池光 比喩は物凄く大事 短歌の核心と言ってもよい

「ような」「ごとき」が比喩と言われるけれどもそれに限らない

すべての言葉が比喩であることを避けられない

比喩の歌でなくても比喩の歌になっちゃうところがある

松村正直 短歌に使われる言葉は普通の言葉でも比喩的な意味合いを帯びている

永田和宏 例えることは比喩の本来の使い方ではない

「風のように髪をなびかせる」は出来合いの言葉

歌の中では比喩にならない 読者にいろいろな想像をさせる「喩」

これが歌の中でとても力を持つ「喩」だと思う

俵万智 「AのようなB」と言った時 ABの距離感があまりにも

ありふれてつけすぎていると比喩としてはおもしろくない

ただあまりにも遠いと伝わらない 腑に落ちる距離感を探ることが大事

石井かおる ありふれていない 

その人だからこそ発見できた比喩を見つけるのが難しい

俵万智 それひとつあったら一首できる すごい比喩が見つかったら

いらんことしないで それを盛り立てるように他の字数を使っていい

寺井龍哉 読者に想像の余地を与える 勝手に想像していいわけではなく

少し手がかりを与える

荻原裕幸 「旅する」と言うときに実際に旅行に行ったのか

抽象的な意味でいっているのか違いがある 混ざっていて面白い歌もあるが

どちらなのかはっきりわかるように書かないと読者に伝わりにくいところがある

 

・いちご摘み

眼はつづく体育館の式典の翼を模した黒い楽器へ 

瀬口真司

のこぎりや鍋も楽器になる星で君のため吹く淡き口笛

本条恵(好きな歌人 笹公人)

「星とアスパラ」本条恵(短歌研究社)より

どんな陽を風を言葉を浴びてきたチリ産アスパラ98

 

ご近所短歌サークル たらちねmama

2026年6月7日日曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 恵林寺

夏の道夫(つま)とクラブと一時間

夏空や雑草あまた駐車場

梅雨晴間草ひき腰へ深手負う

原色のレインコートや走り梅雨

左頬口内炎の夏来る

 

■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 恵林寺(えりんじ)

村雨辰剛

 

武田信玄の菩提寺

20263月 重要文化財に指定 武田不動尊三尊像

❝最初期の作庭家❞夢窓疎石(むそうそせき)(国師)(1275-1351)

が手掛けた庭園が残されています

 

世界遺産 天龍寺や西芳寺(苔寺)の庭園を築き上げた

作庭家としても名を残し 1330年乾徳山(けんとくさん)恵林寺創建

 

夢窓疎石の代表作 夢窓疎石のお庭は美しくないのがポイント

庭に込めた禅の思想とは

石の違いによって時代が分かる 石から庭園の歴史が

 

庭と言えば夢窓疎石 僕が大好きな武田信玄

乾徳山恵林寺貫主 古川(ふるかわ)周賢さん

 

四脚門 武田氏滅亡後織田信長によって消失

1606年徳川家康が再建 現在国の重要文化財

夢窓疎石(国師)の作った有名なお庭があるが

本格的に取り上げられたことがない

三門 武田菱 元々は現在の4倍か5

恵林寺の歴史において重要な門

1573年 武田信玄死去 織田信長が恵林寺に攻め入る

織田方が取り囲んで武田をかくまっていると家()探しが行われ

100名の僧侶が三門に追い上げられ火を放たれた

当時の住職 快川(かいせん)国師

快川国師の言葉

「心頭滅却すれば火もまた涼し」と唱えながら座禅しながら亡くなった

無心の境地であれば火の中でも座禅ができる

その火が本堂に燃え移り本堂が燃え恵林寺は消失

恵林寺の植木は大切なので専門の方にお願いしている

2009年から田邉(たなべ)亮さんが恵林寺の庭の手入れをしている

国の名勝 恵林寺庭園(夢窓疎石の代表作)

池の中の島は亀を模している 鶴亀の蓬莱(ほうらい)島 江戸時代

これ自体は江戸時代に造られたものじゃないかな 古川

池の上の築山は明治時代に火事で燃えて再建する時に

向こうに民家が見え始めた そこで土盛りをして直した 明治時代

夢窓疎石は鎌倉時代 700年の間に栄枯盛衰

信長の焼き討ちで消滅 夢窓疎石の庭だから特に力を入れる

世界遺産 天龍寺(京都) 西芳寺(京都)

後醍醐天皇 足利尊氏 天皇・上皇から国師号を七回授与される

手を入れてくるとその時代のいろんなものが反映される

当時の人は神様のような夢窓疎石のお庭だから

自分が見て最も素晴らしい形じゃないと変だと思った

 

たしなみポイント 時代を取り入れたお庭

 

夢窓疎石の痕跡

手が入ったと言っても夢窓疎石の造られた庭の部分は結構残されている

夢窓疎石の手の跡は石に残されていた

小さな石組がギザギザして 重なっているところがある

異様な姿のところが夢窓疎石の手が残っている場所と考えられる

乾徳山恵林寺 

夢窓疎石が若い頃 100日間 山にこもって修行した伝説がある

修行したと伝わる洞窟がある 乾徳山山頂を模している

夢窓疎石が込めた思いとは美しい庭を目指したわけでない

座禅をするために庭を造った 修行する場所としての庭

(修行にならないもの)余計なものはいらない

禅の教えを体験する場 

 

夢窓疎石の作庭

瑞泉寺(神奈川県) 永保寺(岐阜)

見るとかじゃなくて庭と自分が一つにならないといけない

 

座禅とか禅寺と考えると枯山水のイメージが強い

恵林寺は水を使っている。これも夢窓疎石の考えだったのか? 村雨

恵林寺で座禅会をすると凄く座れる これは滝の音が大きい

無音だとかえって気が散る リズミカル&ランダムが気が散らない

座禅用に設計した庭であることは間違いない

 

たしなみポイント 滝があるのは座禅のため

 

時代背景があって庭の目的がはっきりした中でいろんな形式が

進化してきた 鎌倉時代は修行のための庭

戦国時代 露地(茶庭) 江戸時代 大名庭園

歴史背景を解いていく事で目的が見えてくる 村雨

 

鶴亀蓬莱島から見る特別な景色

夢窓疎石の頃はこういう感じで見ていた 橋を渡ったところが視点場

 

さまざまな時代の石が据えられている滝の右側には江戸時代

角の取れたような石は川石 

その時の時代の事情があったと思うがこの近くに笛吹川がある

おそらくその辺りから持ってきた石だと思う 田邉亮

 

江戸時代になると運搬技術が発達 

大きく美しい石が集められるようになった

 

庭師 田邉亮さんが恵林寺に来た頃のエピソード

今見えている石はほとんど見えていませんでした

今は小さくなっていますがサツキ・ツゲ・ツツジが大きくなってしまって

全面緑まではいかないがほぼそんな感じでした

当時は「ボロ隠し」なんて言われて石が良いものだと捉えられていなかった

まずはこの石を見えるようにしよう 田邉亮

 

植木をなくすことに反対意見も…。

古い石組が見えたことで歴史が読み取れるようになった

石が採れた場所に違いが 下が川石 上が山石

夢窓疎石の石組 田邉亮

 

田邉さんがここを手入れする時はどんなことを意識していますか? 村雨

まずは夢窓疎石が意図したことがあったと思うので

それを邪魔しないような剪定をしたい 田邉亮

 

夢窓疎石の石組を生かす剪定をお手伝い

サツキ:初夏の内に剪定を行う

原型を取り戻していくのはやりがいがある 村雨

 

古い石を見ながらその時代に思いを馳せて色々考えている 田邉亮

2026年6月6日土曜日

わたしの日々が、言葉になるまで 綿矢りさ・こっちのけんと

明易し長居は無用さようなら

夏の朝ゴルフ場まで夫乗せ

走馬灯そろりそろりと辞め支度

梅雨の月他人傷つけておもしろい?

夏の夜に定着させた物語

 

■わたしの日々が、言葉になるまで 

5月放送回 ぎゅぎゅっと詰め合わせスペシャル

綿矢りさ 杏 こっちのけんと 劇団ひとり 桐山照史

 

そこにあなたがいた ただひとり 

その日 その瞬間 私の目の前に

(中略)

ほんとうに出会った者に別れはこない

あなたはまだそこにいる

谷川俊太郎「あなたはそこに」

 

●怒り

今と昔では変わる怒りを表す言葉

時代と共に変化した怒りの表現を紹介

昭和後半 プッツン

平成前半 キレる

平成後半 激おこぷんぷん丸

令和 ピキる

Z世代はインカメで自分を見ている 怒っている状態を俯瞰で見ているのがピキる

オレまだキレてないけどピキってはいるからな かっこつけている

コントロールができている

 

綿矢りさが描く「怒り」という感情

ポップな文体で人間の欲望に迫っていく

「嫌いなら呼ぶなよ」綿矢りさ著/河出書房新社

怒ったり泣いたりは美学に反する。怒りは古い油の臭いがする。

胸やけするドーナツを二、三個揚げ終わったあとのような、肋骨の内の油釜。

(疲れとストレスの感じが怒りに似ているイメージ

あとからふつふつと怒り始めてそれを小説に書く ちょっと陰湿かも知れない)

言語化のヒント

自分の体を観察して、疲れやストレスを描くことで怒りを表現する

2001(17)「インストール」 思春期の怒り

2010年 「勝手にふるえてろ」 抑圧からの怒り

2022年 「嫌いなら呼ぶなよ」 暴走からの怒り

2026年 「グレタ・ニンプ」 発散する怒り

デビューから25年 綿矢りさが捉える「怒り」の変化とは?

小説家はエンターテイナーなので読者に迎合する 受け狙いをする

 

●出会い

ネガティブな出会いもあるっていうのが新たな発見というか

悪い出会いをしないよう気をつけようと思った こっちのけんと

 

出会いとは神秘的な現象だと思うようになった 綿矢りさ

 

作家・三浦しをんが描いた運命の出会いの衝撃

「風が強く吹いている」三浦しをん著

清瀬の心に暗い火口で蠢くマグマのような確信の火が灯った。(中略)

喜びなのか恐れなのか、自分でもわからない感情が胸に渦巻く。

なにかがはじまろうとしていることだけが、はっきりと予感できた。(中略)

その瞬間、清瀬は悟った。もしもこの世に、幸福や美や善なるものが

あるとしたら。俺にとってそれは、この男の形をしているのだ。

 

言語化のヒント

「~みたいな」「~のように」を使わず言い切りで使用する

 

国民的詩人が教えてくれた❝本当の❞出会い

平易な言葉で物事の本質を照らす 出会いを別れ

「あなたはそこに」谷川俊太郎著 執筆時80

あなたはそこにいた 退屈そうに 

右手に煙草 左手に白ワインのグラス

部屋には三百人もの人がいたというのに

地球には五十億もの人がいるというのに

そこにあなたがいた ただひとり

その日その瞬間 私の目の前に

2人に訪れる別れ

ほんとうに出会った者に別れはこない

あなたはまだそこにいる

谷川俊太郎「あなたはそこに」

❝ほんとう❞に優しさがある

 

●ネガティブになったとき 思い出せる言葉はありませんか?

心をむき出しにしないと話せないようなテーマ

 

弱った時に少しだけ勇気をくれる近年話題の韓国文学

ずっと長い間 歩いていかないといけないから

私は私を 待ってあげることにしました

レディーダック「私は私に時間をあげることにした」

 

双極症(双極性障害):気分が高揚する「躁状態」と

落ち込む「鬱状態」が繰り返される精神疾患

双極症(双極性障害)と言われた時にテンション高いのも

病気なのが意味が分からない 元気なのにこれも病気なんですか?

理解するのに時間がかかった

 

そんな時に作った曲が「はいよろこんで」

 

「はいよろこんで」こっちのけんと

『はい 喜んで』

『あなた方のため』

『はい 謹んで』

『あなた方のために』

差し伸びてきた手 さながら正義仕立て

嫌嫌で生き延びて わからずやに盾

『はい 喜んで あなた方のために』

『出来ることなら出来るとこまで』

あと一歩を踏み出して 嫌なこと思い出して

奈落音頭奏でろ 「・・・」

もう一歩を踏み出して 嫌なこと思い出して

鳴らせ 君の36マス 「・・・ーーー・・・」

ギリギリダンス ギリギリダンス (踊れ)

ギリギリダンス ギリギリダンス (もっと鳴らせ)

ギリギリダンス ギリギリダンス (踊れ)

ギリギリダンス ギリギリダンス (もっと鳴らせ)

慣らせ 君の病の町を

隠せ 笑える他人のオピニオン

うっちゃれ 正義の超人たちを

鳴らせ 君の36マス 「・・・ーーー・・・」

怒り抱いても

優しさが勝つあなたの

欠けたとこが希望(Save this game, Mr. A)

救われたのは僕のうちの1人で

 

「はいよろこんで」にこっちのけんとが込めた思い

嫌だった思い出を残しておくと次ちゃんと避けられるんじゃないか

36マスの心電図は正常 3マス未満は頻(ひん)脈  6マス以上は徐脈

「・・・ーーー・・・」モールス信号のSOS

「危なくなったら助け呼べよ」って人に言われたくなかった

言葉をあげるのではなく 言葉を置いておいてあげたい

 

勝負の世界で戦い続ける一流のメンタルを整える言葉

羽生善治著「大局観 自分と闘って負けない心」

将棋界には、「反省はするが、後悔はしない」ということばがある。

確かに反省は必要だが、それが済めば

いつまでもうじうじと後悔する必要ななく、

その経験や体験を自分自身の実力を上げていくうえで

必要不可欠なプロセスとして受け止め、

消化し、昇華させることが大切なのである。

 

ネガティブはいい仕事への大切な要素 劇団ひとり

後悔しないやつはやばい 桐山照史

2026年6月5日金曜日

あの本、読みました?いとうせいこう

理由なき出会いを持ちて夏の空

はたた神理由ありきの別れかな

鶯や歌う直前息止めん

夏山や若苗色の広がらん

雲の峰あなたの年を超えて生く

 

■あの本、読みました?人生や暮らしを変えるかもしれない1冊~いとうせいこう

いとうせいこう 鈴木保奈美 山本倖千恵

「ボタニカル・ライフー植物生活―」いとうせいこう著/新潮文庫

「想像ラジオ」いとうせいこう著/河出文庫

「国境なき医師団」の活動に同行

世界のリアルな現場を訪ねたルポルタージュ

「国境なき医師団」を見に行く いとうせいこう著/講談社文庫

「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本

「国境なき医師団」をそれでも見に行く 戦争とバングラデシュ編

 

「国境なき医師団」(MSF)

1971年フランスで設立された民間で非営利の医療・人道援助団体

紛争やしぜん災害貧困などにより危機に直面する人々に

中立・公平な立場で緊急医療援助を行っている

活動資金は9割以上が個人をはじめ民間からの寄付

 

医師団の取材を始めたきっかけは?

 

大地震の傷跡が残るハイチや難民が100万にを超えたウガンダの

国境地帯など小説家目線で捉えた「世界の今」と「人間の希望」

 

『「国境なき医師団」を見に行く』の一文 いとうせいこう著/講談社文庫

彼ら一人一人、地上に名前の残らない人間が、俺のそばまで来て黙っている。

彼らは差し伸べる手さえ失っているからだ。

何度も差し伸べて拒絶され、心の中で切断されている。

果たして彼らのために俺が出来ることはなんだろうか。

(中略)

単純なことだった。彼らが俺だと考えることでだった。

ずっとそう書いてきたのになぜ気づかなかったのだろうか。

俺が出来る最善の行為がそれだった。

 

保奈美の人生を変えたかもしれない一冊 いとうせいこうのルポルタージュ

憧れていた国境なき医師団とは?

 

『「国境なき医師団」を見に行く』の一文 いとうせいこう著/講談社文庫

・ドイツのエンジニア カール・ブロイアーのインタビュー

「私はエンジニアとして、ドイツの中でたくさんの仕事をしてきました。

あっちの会社、こっちの会社とね」

「あ、お医者さんでなく?」

「そう。技術屋です。それで60歳を超える頃から、

ずっとMSFに参加したかった。そろそろ誰かの役に立つ頃だと

思ったんですよ。そして時が満ちた。私はここにいる」

(中略)

「それにね、セイコー。私はここにいる人たちと知り合えました。

64歳になって、こんな素敵な家族がいっぺんに出来たんです」

 

現地の取材で大事にしていること

その人のフルネームを書きたい

「医師になってから医師団に入ったんじゃなくて

医師団に入りたいから医師になったんだ」

 

・ハイチ活動でフランスの看護師マリーン・バーセットさんのインタビュー

「あなたは看護師ですよね?何をきっかけにMSFに参加したんですか?」

と聞いてみた。

今回、会う人ごとに投げかけようと思っていた質問だった。

すると、マリーンは初めて柔和に、そして恥ずかしげに微笑み、

フランス訛りの英語でこう答えた。

「逆よ。MSFに入りたくて看護師になったの」理解に一瞬時間がかかり、

そのあとジーンとシビれてしまった俺をしりめに、マリーンはバッグに

すべてを摘め終え、立ち上がって薄暗い部屋から明るみへ出て行った。

 

今でもできること

 

中東を取材中の経験

取材中に反省したこと

 

「国境なき医師団」をもっと見に行く 

ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本 の一文

・中東で取材中 ドリニャ・ハッセン(21)と父へのインタビュー

むしろ、どんなに過酷な状況下にある者にでも、将来を聞かなければならない。

少なくとも聞かれた者は、答えはどうであれインタビューは自分に

未来があると考えていると思うからだ。

(中略)

事実、ドリニャはふわりと上げ、うれしそうに答えた。

「勉強をして看護師になりたいと思います。それか…」

ドリニャは背後の父親の方をちらりと見て、照れたように笑って言った。

「ファッションデザイナーになって、お店も持ちたい」

俺たちはみなうなずいた。

 

国教なき医師団 これからも書き続ける?

 

●暮らしを変えるきっかけ本

いとうせいこうの植物エッセイ

『植物が〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム』

ステファノ・マンクーゾ著 アレッサンドラ・ヴィオラ著久保耕司訳/NHK出版

 

これからの植物の時代とは?

植物に増やさせられている

絶滅しかけた銀杏は人間を使って子孫を生き永らえさせた 中国⇨欧州⇨日本 

 

「ボタニカル・ライフー植物生活―」いとうせいこう著/新潮文庫

「自己流園芸ベランダ派」いとうせいこう著/河出文庫

「日日是植物」いとうせいこう著/マガジンハウス

 

「自己流園芸ベランダ派」の一文 いとうせいこう著/河出文庫

忙しさにかまけている俺は、そのすくすく育つ鉢の方ばかり見てしまい、

肝心の新顔に注意を向けなかったのだった。

その罰がつまり死である。この間まで風にそよいで

気持ちよさげだった植物が、いきなり葉を落とす。

まさか…と思ってもすでに手遅れである。

 

植物を育てるきっかけは?

 

●あなたの暮らしを変えるかもしれない本

ベランダ園芸かえあ室内園芸名付けてルーマーとして

室内で様々な植物を育てる日々の記録。

いとうさんが尊敬するチェコの作家であり園芸家でもある

カレル・チャペックについて綴った一節。

「日日是植物」の一文 いとうせいこう著/マガジンハウス

そのチャペックはヒットラーらファシストがドイツで台頭する間も、

苛烈にファシズムを批判し、同時に自分の庭での園芸をやめることなく、

花や葉や根についてだけひたすらストイックにものを書き、

ついにはチェコに侵攻してきたゲシュタポが逮捕のため彼の庭を

急襲した時には、その鼻を明かすようにとっくに亡くなっていた人でした。

 

暴力的な言葉が飛び交い、悲惨なニュースが輪をかけて悲惨に放送される

ような毎日の中で、俺たちがどれだけ長く良心を明け渡さずに

いらえるかにも園芸は大きな役割を果たすのではないでしょうか?

すなわち諸君、これは園芸という不服従なのであります。

 

本は植物の慣れの果て パピルス

 

●本好きさんと本屋さんぽ 番外編

上の棚にある本ってどんな本?

日本十進分類法 日本の殆どの図書館で採用されている図書の分類法

売れ行きが悪いから上にあるわけではなく

書店ごとに定めた分類ルールに基づいて陳列

通常の書店より棚を高く設計⇨安定する踏み台をオリジナルで製作

丸善には100台近くある

 

『科学と賢治と宗教と「知・情・意」を生きる』石川裕二著/工作舎

 

『ルース・ベイダー・ギングバーグ アメリカを変えた女性』

ルース・ベイダー・ギングバーグ著 アマンダ・L・タイラー著/晶文社

 

『こころ()』夏目漱石著/フロンティア文庫

 

『斜陽』太宰治著/フロンティア文庫

 

『ポケットマスターピース01 カフカ』

多和田葉子・編 川島隆・編集協力/集英社文庫ヘリテージシリーズ

 

『ポケットマスターピース06 マーク・トウェイン』

柴田元幸・編 中垣垣太郎・編集協力/集英社文庫ヘリテージシリーズ

 

鈴木保奈美女史が気に入った一冊

お風呂で読める👑『斜陽』太宰治著/フロンティア文庫 でした。