2026年6月1日月曜日

あの本、読みました?羽田圭介

鰻石積んで待つこと2週間

田植え終え鰻の遡上待ち受けん

海亀の湯治場となる海の底

海亀や埋まり温む海の岩

されし事思い出す日々竹落葉

 

■あの本、読みました?

実は読みやすい&短い!?谷崎潤一郎作品を羽田圭介が熱弁解説

羽田圭介 鈴木保奈美 山本倖千恵 石井千湖

 

短くて読みやすい谷崎作品4冊厳選

勉強のためとか経緯を感じながらじゃなくて面白いから読んでる 羽田

文章は芸術 書いていることはゴシップ 石井

SNS時代の今一番読みやすい 日本の文化人って暗いイメージ 羽田

谷崎は明るい 谷崎と川端康成は人生楽しんでる 羽田

毎日刺激がほしい方 読書生活に刺激がほしい方におすすめ 石井

令和の時代に読むのと昭和当時の人が読んだ感想はあまり変わらない 羽田

 

谷崎潤一郎

1886年東京日本橋生まれ 東京帝国大学(現在の東京大学)国文科を中退

代表作は「細雪」「痴人の愛」「蓼喰う虫」

男女の歪んだ愛を美しく描き出すことで有名

イメージを覆す一面も

 

文豪・谷崎潤一郎の印象

エロティック 食いしん坊 石井

 

谷崎作品を読んだきっかけ 

兄への増悪を滾(たぎ)らせる弟 弟を監視し支配しようとする兄

兄弟間の歪んだ闘争を描いたデビュー作

「黒冷水」羽田圭介著/河出文庫

互いに秘密を抱えるカップルの心理戦

疑念と嘘が積み重なり関係は静かに崩れていく

「隠し事」羽田圭介著/河出文庫

上記を読んだ人から下記作品に類似していると指摘される

「鉤」谷崎潤一郎著

日記に本音を綴り合う夫婦の官能と駆け引き

読まれることを前提とした秘密が欲望を掻き立てる

それまで読んでいなかった谷崎作品に嵌っていった

 

文豪・谷崎潤一郎の印象 羽田圭介

古典を読むんじゃなくて谷崎を読む

谷崎作品はたまたま古典だった

 

谷崎と他の文豪の違い

「陰翳礼讃」

かつて漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を讃美しておられたことがあったが、

「青春物語」

私のこういう風な態度は、文壇の風潮を白眼に視て超然としている

漱石先生などを真似ているようにも思えたのであろう。

 

「眠れる美女」川端康成著/新潮文庫刊(変態作品)

薬で眠らされた若い女と添い寝する老人たちの秘密の館

触れることを禁じられた美に老いた男の孤独と官能が交差する

 

ガブリエル・ガルシア=マルケス

魔術的リアリズムで世界を魅了したコロンビアのノーベル賞作家

川端康成にも触発され日本文学に共感した

 

「細雪〔上〕」の一文 谷崎潤一郎著/新潮文庫刊

「あの時隣に腰掛けてたら、中姉ちゃんが息するとその袋帯が

 お腹のところでキュウ、キュウ、云うて鳴るねんが」

 

代表作「細雪」は上・中・下巻に別れる長編小説

羽田さんおすすめの作品を紹介 短くて読みやすい谷崎潤一郎

1冊目

1956年発表「鍵」瘋癲(ふうてん)老人日記

老いを自覚する初老の夫とその妻が書く日記という形式の小説

お互い相手に読まれることを知りながら筆を進め続ける

 

「鍵」(「鍵・瘋癲老人日記」所収)の一文 谷崎潤一郎著/新潮文庫刊

今後ハ僕ハ、彼女ガコレヲ実際ニ盗ミ読ミシテイルト否トニ拘ワラズ、

シテイルモノト考エテ、関節ニ彼女ニ話シカケル気持デ コノ日記ヲツケル

 

夫の日記より

先日、七日ノ晩ニ僕ハ既ニ 木村ニ対シ淡イ嫉妬

(淡クモナカッタカモ知れない)ヲ感ジツツアッタノニ、

―イヤソウデハナイ、ソレハ去年ノ暮アタリカラダッタ、

―ソノ半面、僕ハソノ嫉妬ヲ密カニ享楽シツツアッタ、

 

「鍵」全168ページ

 

2冊目

1924年発表

「痴人の愛」谷崎潤一郎著/新潮文庫刊

サラリーマンの河合譲治は若く美しい少女・ナオミを自分好みの

「洗練された西洋風の女性」へ育て上げようとする

しかし、飼いならしていたはずの少女に いつしか支配されていく

嫉妬恋愛小説

 

「痴人の愛」の一文 谷崎潤一郎著/新潮文庫刊

「どう?あたしの恐ろしいことが分かった?」

「分った、分かり過ぎるほど分ったよ」

 

私は自分を間抜けものにして、欺された体を装ってやる。

私にとっては浅はかな彼女の嘘を発(あば)くよりか、

寧ろ彼女を得意がらせ、そうして彼女のよろこぶ顔を見てやった方が、

自分もどんなにうれしいか知れない。

 

つまりこの鼻は、―この、女の顔のまん中に附着している

小さな肉の塊は、まるで私の体の一部も同じことで、決して

他人の物のようには思えません。

が、そう云う感じを以て見ると、一層それが憎らしく

汚らわしくなって来るのでした。

 

よく、腹が減った時なぞに まずい物を夢中でムシャムシャ喰うことがある、

だんだん腹が膨れて来るに随って、急に今まで詰め込んが物の

まずさ加減に気がつくや否や、一度に胸がムカムカし出して吐きそうになる、

―まあ云って見れば、それに似通った心地でしょうが、

 

つまり私とナオミでたわいのないままごとをする。「世帯を持つ」と云うような

シチ面倒くさい意味でなしに、呑気なシンプル・ライフを送る。

―これが私の望みでした。

 

この本は恋愛中の方にはお勧めできない 石井

倦怠期を迎えている人、刺激のほしい人 意識的に物の見方を変える 羽田

 

ナオミのモデルとなった妻の妹(義妹)

自身が脚本を書いた映画「アマチュア俱楽部」で女優としてデビューさせた

 

3冊目

谷崎潤一郎が分かる一作 1911年発表「秘密」

倦怠を覚えた男が夜の町で出会った女と

お互いの秘密を通じた欲望の中で溺れていく

 

「秘密」(「刺青・秘密」所収)の一文 谷崎潤一郎著/新潮文庫刊

賑かな世間から不意に韜晦(とうかい)して行動を唯徒(いたず)らに

秘密にして見るだけでも、すでに一種のミステリアスな、

ロマンティックな色彩を自分の生活に賦与(ふよ)することができると思った。

 

もう場内の視線は、一つも私の方に注がれていなかった。

愚かにも、私は自分の人気を奪い去った

その女の美貌に対して、嫉妬と憤怒を感じ始めた。

 

谷崎潤一郎は退屈が耐えられなかったタイプ 羽田

昔の文化人って暗いイメージがあるが谷崎はそうではなかった 羽田

よく知っているものを違う見方をする 羽田

 

4冊目

谷崎の執着が現れた一作「陰翳礼讃(いんえいらいさん)1933年発表

日本建築・料理・能・女性の美などあらゆる日本の美は

光ではなく影から生まれると説くエッセイ

光と影を通して人間を見ている

 

「陰翳礼讃」(「陰翳礼讃・文章読本」所収)の一文 谷崎潤一郎著/新潮文庫刊

われらの祖先の天才は、虚無の空間を任意に遮蔽して自ら生ずる陰翳の世界に、

いかなる壁画や装飾にも優る幽玄味を持たせたのである。

 

(羊羹について)

玉のように半透明に曇った肌が、奥の方まで日の光を吸い取って

夢見る如きほの明るさを啣(ふく)んでいる感じ、あの色あいの深さ、複雑さは、

西洋の菓子には絶対に見られない。

クリームなどはあれに比べると何と云う浅はかさ、単純さであろう。

 

「刺青(しせい)1910年発表

刺青師が生涯をかけて求めた「傑作」とその完成の瞬間を描く 

谷崎の処女作

谷崎がこだわった女性の肌描写

執着しているものについて書かれた箇所は面白い

 

「陰翳礼讃」(「陰翳礼讃・文章読本」所収)の一文 谷崎潤一郎著/新潮文庫刊

肌の白さが最高の女性美に欠くべからざる条件であるなら、

われわれとしてはそうするより仕方がないのだし、

それで差支えのない訳である。

 

ちょっと見た時は歌舞伎の方がエロティックでもあり、

綺麗でもあるのに論はないが、(中略)

西洋流の照明を使うようになった今日の舞台では、

あの派手な色彩がややともすると俗悪に陥り、見飽きがする。

 

白人の白さは、透明な、分り切った、有りふれた白さだが、

それは一種人間離れのした白さだ。

 

主な映画化作品

「痴人の愛」「春琴抄」「細雪」「刺青」「鍵」

「瘋癲老人日記」「富美子の足」「悪魔」「神と人との間」など

 

・谷崎作品から学ぶ人生の楽しみ方

知ってた物の見方を変えると全然知らないものに見える

わりやすい楽しさじゃなくても人生は退屈じゃなくなる 羽田

 

谷崎は❝刺激❞が欲しい人におすすめ 石井

2026年5月31日日曜日

村井邦彦&アントニ・ガウディの言葉&牧野邦夫&今村紫紅

街中に住処構えた大瑠璃(おおるり)

大瑠璃やアクロス山に住み着かん

青鳩(あおばと)や落ち葉の下の蚯蚓食む

青鳩は猛禽類の餌となる

暑さをも感じさせない秩序かな

 

■鶴瓶ちゃんとサワコちゃん 村井邦彦氏

「エメラルドの伝説」「翼をください」などを作曲、

音楽プロデューサーとして松任谷由実やYMOを輩出。

ご子息はアメリカを拠点に活躍する映像作家・映画監督の

ヒロ・ムライ(本名:村井邦啓)氏。

荒井由実さんと雪村いずみさんの「ひこうき雲」の

聴き比べは秀逸でした。

感動の1時間でした。

色紙の言葉は「美は力なり 村井邦彦」




 






「舞台」作詞:山上路夫 作曲:村井邦彦

歌:クレイジーケンバンド横山剣

私はなぜ生まれたのだろう

なぜこの世に来たのだろう

その答えは私にもわからない…。

それは幼い日ひとりあこがれた

舞台その世界

はるかなものたちに心を誘われた

そして私はここに立っている

 

「ひこうき雲」

白い坂道が空まで続いていた

ゆらゆらかげろうが あの子を包む

誰も気づかず ただひとり

あの子は昇っていく

何も恐れない、そして舞い上がる

 

空に憧れて

空をかけてゆく

あの子の命はひこうき雲

 

高いあの窓で あの子は死ぬ前も

空を見ていたの 今はわからない

ほかの人には わからない

あまりにも若すぎたと ただ思うだけ

けれど しあわせ

 

空に憧れて

空をかけてゆく

あの子の命はひこうき雲

 

空に憧れて

空をかけてゆく

あの子の命はひこうき雲

 

LPは持っているけど。聞けなくなっちゃいました。

LPレコードの聞けるレコードプレーヤーが欲しくなっています。

画面を見ながら涙がこぼれ落ちてきました。

 

■偉人の年収 How much? より

アントニ・ガウディの言葉

「私が聖堂を完成できない事は悲しむべきことではない。

このような作品は、長い年月をかけて作るべきだ

世代から世代へと受け継がれてこそより豊かになろう」

 

ガウディの死からちょうど100年、近年最新技術によって

工期は大幅に短縮され遂に20266月イエス・キリストの塔が完成予定

ガウディが人生を賭けて挑んだ大偉業 時代を超えて完成へと向かっています

 

当時 サグラダ・ファミリア建築に専従する建築家は

年収1万ペセタ(460万円)の報酬がありましたが

聖堂の建築資金が不足してしまいガウディは報酬を受け取らず建築費に回した

サグラダ・ファミリア メインタワー完成予定は20266

全てが完成するまであと10年かかる

 

■日曜美術館 内なる魂を写実する 画家 牧野邦夫

解説 山下裕二

 

牧野邦夫の言葉

頭の中 これは何だろう 目に見える自然 

それ丈(だけ)が僕は 自然の凡(すべ)てではないと思ふ

目に見えないあこがれ あるのだと思ふ

 

嬉しいことに 最近絵具の使い方に一工夫出来

新しい絵が出来上がりつつあるので張り切っている

充実した日々がこのまま続くことを祈る

 

技法が確定してくる 単純化へ向かって

 

絶対にこの戦いに勝ってみせる 絵も変わる

 

傷つける魂を抱きつつも 想ふ也

人間として生きんかな 誠実に生きんかな

我を生かすものは甲斐が也

 

■日曜美術館 暢気な破壊者 日本画家・今村紫紅

今村紫紅(1880-1916)

 

日本画なんて こんなに固まってしまったんでは仕方ありゃしない。

兎に角破壊するだけだナ…

僕は壊すから 君たち建設してくれ給え

 

一体、芸術に理屈は入らない。理屈が這入ると窮屈になる…

描くには暢気でなければならない…

ここに暢気というのは決して遊蕩(ゆうとう)せよとの意味ではない。

何物にも拘束されず、自由に、快活に自己の絵を描くということである。

実際、この心境に入らなくては生命ある絵は出来やしない。

 

今迄のものは 人に見せる絵であったが、

友達に見せるような絵を一度描いてみたい

 

岡倉天心(1863-1913) 新しい日本画を推進していた

天心に好きな画家は?聞かれて 「俵屋宗達」と答えた紫紅

原三渓(1868-1939)三溪園 「護花鈴」を購入 支援を始める

ヨーロッパ留学する時は1年分の支援金を先払いして貰い行く事に

2026年5月30日土曜日

100分de名著 ディケンズ❝大いなる遺産❞③

(ジュウイチは) 大瑠璃の産卵狙い托卵す

ジュウイチは子育て放棄大瑠璃へ

ジュウイチずるし大瑠璃の子をつき落す

大瑠璃健気ジュウイチの雛托卵す

ジュウイチの雛は異なる親に育てられ

 

100de名著 

ディケンズ❝大いなる遺産❞③ジェンダーの暴力を乗り越える

河野真太郎 伊集院光 阿部みちこ

チャールズ・ディケンズ(1812-70)

 

ジェンダー問題 DV

囚人の名前はマグウィッチ

 

「エステラ、僕の愛しいエステラ、ミス・ハヴィシャムの言いなりになって

この致命的な一歩を踏み出すのは思いとどまってくれ

ミス・ハヴィシャムが君と奴を結婚させるのは、そうすれば、

君を崇拝する多くのもっとまともな男と、君を真に愛する

少数の者をこの上なく辱め傷つけることができるからだ」

 

マグウィッチ⇦罪をなすりつける コンピィソン 結婚詐欺⇨ミス・ハヴィシャム

マグウィッチは対抗的にGentlemanを作り階級的な復讐をしようとした

 

神を恐れず、不格好な怪物を作り上げ、その怪物に追い回される

架空の学者よりも、私の方がよほどみじめだった。

私は自分を作り上げた怪物に追い回され、彼が私を称賛し、

私に行為を抱けば抱くほど、その分余計に強い

嫌悪感を持って彼から自ら引き離したくなるのだった。

 

架空の学者:「フランケンシュタイン」(1818年刊)

イギリスの作家メアリー・シェリーによる長編小説

ある科学者が人造人間の怪物を創り出すという物語

 

「ああ!何てことをしてしまったんだろう!何てことを!」

彼女は失望落胆の叫び声を上げた。

ミス・ハヴィシャム、僕の心を傷つけたことをおっしゃっているなら、

ご心配なく、あなたの与えた害はごく僅かなものです。

僕は、事情がどんなであっても、どのみちエステラを

愛したでしょうからー彼女は結婚したのですね?」

それは尋ねる必要のない質問だった。

この荒れた屋敷の新たな荒廃ぶりがその答えを示していたからだ。

 

「ハーバート()僕が熱病に侵されてるとか、

昨晩の事故で頭がおかしくなっているとか、思わないね?」

「とんでもない、()君は少々興奮しているが、正気だよ」

「ぼくは自分が正気だとわかっている。いいかい、われわれが

川の下流にかくまっているあの男こそエステラの父親だよ」

 

マグウィッチとモリー(ジャガーズのお手伝い)との間に生まれたのがエステラだった

マグウィッチは階級社会に復讐

復習物語の行方

ジェンダー的な不公平性

ミス・ハヴィシャムはエステラを復習マシーンに育てる

ピップとマグウィッチは絆を深める

ミソジニー(女性蔑視)的な物語構造がある

女性たちの描かれ方 ファーストネームが出てこない

姉はピップの少年時代にとある襲撃事件に巻き込まれ物語中盤に亡くなる

この物語では女性の暴力が目立つ

これは男性中心社会で受ける暴力を女性たちが反射させている

有害な男性性 他者に対して攻撃的 競争的 思いやりに欠ける

女性やマイノリティに蔑視的な男性の性質

社会の中の有害な男性性

ホモソーシャルな絆 女性や同性愛者を排除する男性同士の強い結びつき

階級社会と男性中心社会が骨がらみになって社会の構造を成している

 

「どうして、僕ぐらいの年の頃、学校に行かなかったの?」

「俺の親父はな、酒飲みで、酔っ払うとおっ母さんをひどく叩いたもんだ。

ほんとは鍛冶場で鉄を叩いていなくちゃいかんのに、

そっちはほったらかしだった。その代わりに、俺もよく叩かれた」

「俺も親父とおんなじ間違いを犯して、自分の嫁さんに

つらく当たっちまうんじゃないかって心配なんだ。

で、それなら、俺は反対に自分が少々つらくてもいいと思うのさ」

その日から、幼いながらも、私の心にはジョーに対する

新しい尊敬の念が生れた。

 

「大いなる遺産」における家庭内暴力

ジョーの父⇨ジョー

ピップの姉⇨ピップ ジョー

エステラの夫⇨エステラ

コンピィソン⇨妻

 

暴力が連鎖する当時のイギリス社会

 

ジョーだけは暴力の再生産しない

有害な男性性⇔ケアする男性性

配慮や優しさを持ち他者を助けようとする男性性

ジョーが有害な男性性を乗り越えケアする男性性獲得へのヒントを与える

2026年5月29日金曜日

台所で一句&「袋掛」&筋肉

歌う寸前息を止める鶯

夏山や若苗色の広がらん

黄鶲(きびたき)や声はすれども山の風

ムギマキや餌を求めて夏の道

朴の花(ほおのはな)儚き命(めい)と甘き香

 

■プレバト纏め 2026528

台所で一句

 

締めのお手本 特別永世名人 梅沢富美男

吾の棘もなくなりしかな胡瓜揉み

添削(もっと謙虚になった方がいい 俺の棘も少し減ってきたな

   中七を添削することで謙虚ないいお年寄りになる 

年齢と共に俳句も謙虚になって戴きたい)

吾の棘も減りしか胡瓜揉みしょっぱ

 

永世名人昇格試験 森口瑤子

ルクエより溢るる春の香のゆたか

添削(ルクエ:電子レンジで蒸す炊く茹でる調理ができる 実感の一句

   イメージとして重なる言葉がある 溢るるとゆたか 

   「春の香」が何の香りか?想像する手立てが生れる

   より具体的なものを乗せるとルクエが何かと想像がつく)

ルクエより溢るる春の野菜の

ルクエより溢る春キャベツの香

 

1位 村山輝星

梅雨寒やレンジ湯たんぽまた出して

(下手な工夫をせずに素直に書いたのはこの一句だけだった

 「や」を使っている 「出して」切れを入れないで余白を作る

 丁寧に70点ラインにきっちり詠んできた

1つずつ覚えていくといつか特待生になれる)

 

2位 YOU

ザクザクと初夏の荷解きや部屋ひらく

添削(ダンちゃんに発想を飛ばした一句 段ボールの開封やカットに役立つ

   詠嘆の「や」をかっこいいから入れたとか)

初夏の部屋ザクザク開く段ボール

 

3位 エルフ荒川

クエン酸シンクの雲消し五月晴れ

添削(季語というよりオチに使っている 

季語が主役になるだけを考えて詠めby夏井)

五月晴の窓やシンククエン酸

 

4位 高橋恭平

留守の部屋夏風くるり掃除ロボ

添削(留守にしてて風が入る 窓閉めてないんだろうか?

   想像だけで作ったのかな?読めば読むほど疑問

   掃除ロボに対してくるりは凡人の発想 やっぱり不用心)

留守番はお掃除ロボット

 

5位 山本彩

夏野菜廻る姿や小宇宙

添削(ぶんぶんチョッパー 俳句界のNGワード 小宇宙

   俳句というのは書かれた文字が全て 訳が分からないとの酷評

   YOUさんも言っておられましたが料理をする人にはわかる俳句です

   添削後も極めて詩情の少ない句 最悪の添削だと思いました)

夏野菜ブンブン回すみじん切り

 

・清水麻椰アナウンサーチャレンジ

夏めくやマスクケースの影薄し

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「袋掛(ふくろかけ)

 

「袋掛」と言われて あ~はいはいよくやりました

という人もいれば 全く知らんわという方も

いらっしゃると思います。

これは農業に関する季語になります

初夏の頃 色んな果実に専用の袋とか

新聞紙で作った傘みたいなものをつけて

病害虫そして鳥から守り 果実をちゃんと育てるための

そういう手順になってきます

秋は様々な実りを迎える季節でもありますから

例えば枇杷とか桃とか柿とか そういったものに

「袋掛」をしてやるわけです

ちなみにこれをしないと かなりの食害をされてしまう

そのために色んな「袋掛」専用の袋が開発されたりと

農業の中でもいろいろ技術が進歩しているわけです

 

CO2 + T3 + B1@spheno_xiphoid 2024310日のXより

英語からの翻訳

筋肉は、弱ってエネルギーが不足すると硬くなります。

例えば、こむら返りや死後硬直のときがそうです。

逆説的に思えるかもしれませんが、強く健康な筋肉は触ると柔らかいものです。

硬くなった筋肉を改善するには、代謝を回復させることです。

2026年5月28日木曜日

わたしの日々が、言葉になるまで こっちのけんと&綿矢りさ

無き音に耳を澄ませる夏の朝

夏のホームにキッチンカーがやってきた

夏の草忘れて生きて笑顔かな

トマトとバジル相乗効果ぶっちぎり

青芝や悲しい過去があろうとも

 

■わたしの日々が、言葉になるまで

「人生を変える運命の出会い」を言葉にすると

杏、綿矢りさ、こっちのけんと、劇団ひとり、桐山照史

 

出会いのエッセイ 杏のふむふむ 

人生を変えた運命の出会い

 

人生を変えた音楽との出会い 

4年間音楽を教えてくれた友人 こっちのけんと

中国語の先生との出会い 漢字が好きだから中国語を選択 

漢字は想像力が働く 綿矢りさ

WEST.中間淳太 真逆の存在との出会い 桐山照史

愛犬との出会い 杏

 

人気アーティストがつづる❝出会い❞は○○○

ケツメイシ 人生のワンシーン 歌に乗せる

出会いがテーマの映画主題歌「出会いのかけら」

(原作を読み込み書き下ろした楽曲)

一人一人皆懸命に生きてる

その中で人と人は出会い 

願い 描いてく 素晴らしい世界

時にある 裏切りや憎しみも

乗り越えて また 生きていく意味も

結局 皆 繋がってく

その中で 必死に掴まってる

出会いのかけら それを磨けば

これからも無数に 芽生える種が

―ケツメイシ「出会いのかけら」

 

横軸と縦軸がかみあわされる   杏

出会って 描いていく筆の先の絵具が❝願い❞   こっちのけんと

この歌に人生経験を感じる詞   綿矢りさ

出会いは能動的   杏

出会いな受け身じゃない   劇団

杏と綿矢の意外な出会い 磯田道史 堺雅人 ヤマザキマリ 安西水丸

 

「杏のふむふむ」出会いがテーマのエッセイ

ニューヨークでの出会い

まさか海外で仕事することになるとは夢にも思わなかった

出会いはいろいろなものを生み出す。

メルティング・ポット、人種のるつぼの中に入って、

シェイクされたような経験だった。

杏「杏のふむふむ」

 

作家・三浦しをんが描いた 運命の出会いの衝撃

「風が強く吹いている」三浦しをん著/新潮社

清瀬の心に暗い火口で蠢(うごめ)くマグマのような確信の火が灯った。(中略)

喜びなのか恐れなのか、自分でもわからない感情が胸に渦巻く。

なにかがはじまろうとしていることだけが、はっきりと予感できた。(中略)

その瞬間、清瀬は悟った。もしもこの世に、幸福や美や善なるものが

あるとしたら。俺にとってそれは、この男の形をしているのだ。

 

(うごめ)く:生きている感じがする

 

作品の中で冬を使う時 どのように思いつく?

比喩はパッションが必要 綿矢

言語化のヒント 

「~みたいな」「~のように」使わず言い切りで使用する

比喩は奥の手

 

ベストセラー作家がつづった 運命の出会いを感じた予感 

出会った瞬間の予感

「とかげ」吉本ばなな著/新潮社

わたしにはわかっていた。勘でもなく、念力で取り込んだのでもない。

はじめて会った時から、「放っておいても私とこの人は

一度は生活を共にするだろう。」と普通に思っていた。

熱望でもなく、夢でもなかった。ただ、そうなって当然という気運が

2人の間にあった。

 

確信まで来てる これこそ出会い 二人同時に思ってる こっちのけんと

人間の持つ出会いの特殊能力 ひとり

意外と覆らない 杏

 

・出会いのシーンで意識している事

綿矢りさ執筆の拘り

 

「激しく煌めく短い命」綿矢りさ著/文藝春秋

てっきり手先が器用な優しい子だと思っていた、

彼女の意外な迫力に驚いた私は、顔に笑みを張りつかせたまま、

ゆっくりと瞳を壇上にもどした。期待したより、仲良くなれなそうかも…。

 

全然違う人間同士が意外な展開で惹かれ合う

ワクワクするしスリリング

 

・冴えない大学生活で出会った 最悪にして運命の親友

京都が舞台のSF小説 

薔薇色のキャンパスライフを夢見て映画サークルへ入部

「四畳半神話大系」森見登美彦著/角川文庫

片隅の暗がりに追いやられた私の傍らに、ひどく縁起の悪そうな

顔をした不気味な男が立っていた。

繊細な私だけが見ることができる地獄からの使者かと思った。

それが小津と私の出会いである。

 

運命の分岐点で出会うべき人 こっちのけんと

最悪の出会いのフルコース 杏

 

綿矢りさ&森見登美彦&万城目学 仲良し三人衆のプライベート

Negative三人衆 嫌なことを言いつつもそれを楽しんでいる

体調の愚痴を言い合っている「最近肩こりがひどくてさぁ~」

 

俳優・杏 俳優も出会い

意外なものに出会った時に不安になる 最後の最後、役と親友になる

俳優をやる時の出会い 福山雅治さんと対談した時に

「モデルをやってきた私が安易に飛び込んでいい?」と聞いた時

「オファーくれるってことは見たいと思っているから役が来たんであって」

「全力で応えることが一つの答え」と言われた。

それから、引き受けるようになった。

 

・国民的詩人が教えてくれた❝本当の❞出会い

平易な言葉で物事の本質を照らす 出会い別れ

「光村ライブラリー中学校編第5巻」光村図書出版

わずか24行の中に一瞬と永遠が交差する 執筆時80

👑「あなたはそこに」詩 谷川俊太郎

あなたはそこにいた 退屈そうに

右手に煙草 左手に白ワインのグラス

部屋には三百人もの人がいたというのに

地球には五十億もの人がいるというのに

そこにあなたがいた ただひとり

その日その瞬間 私の目の前に

 

あなたの名前を知り あなたの仕事を知り

やがてふろふき大根が好きなことを知り

二次方程式が解けないことを知り

私はあなたに恋し あなたはそれを笑い飛ばし

いっしょにカラオケを歌いにいき

そうして私たちは友達になった

 

あなたは私に愚痴をこぼしてくれた

私の自慢話を聞いてくれた 日々は過ぎ

あなたは私の娘の誕生日にオルゴールを送ってくれ

私はあなたの夫のキープしたウィスキーを飲み

私の妻はいつもあなたにやきもちをやき

私たちは友達だった

 

ほんとうに出会った者に別れはこない

あなたはまだそこにいる

目をみはり私をみつめ 繰り返し私に語りかける

あなたとの思い出が私を生かす

早すぎたあなたの死すら私を生かす

初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も

 

参照:https://kimaya.hatenablog.com/entry/2014/03/27/114303

 

加持リョウジ

「出会いには理由はなくても別れには理由があるってことだな」

 

自分から別れと思わない限り別れじゃないし別れなくていい

本当に出会ったものには本当の意味での別れはこない 杏

 

最後の最後、泣きそうになった こっちのけんと

「ほんとうに」を平仮名で書いているのが、意味ありげというか

❝ほんとう❞に優しさがある 

 

・言語化 言葉にできない気持ちを人生を変えた❝運命の出会い❞

「バターが温かいパンにとけてしみこんだ感じ。」桐山照史

人生を変えた人 山内圭哉から男というものを学んだ

プライベートでぬすめるものはないか 惚れました

 

「この新しい道の名前はいつか私がつけて見たい。」杏

名前を付けるほどの出会いだといいな

 

「うちにきてくれた。」こっちのけんと

僕を選んでくれた感覚 大ヒット曲「はいよろこんで」との出会い

何百年と音楽の歴史がある中 僕に出てきたんだろう

 

「新しい家族」綿矢りさ

夫と息子と暮らすようになり家族として自分が機能した

 

「鳥だ!ヒコーキだ!タケちゃんマンだ!」劇団ひとり

タケちゃんマン:1980年代バラエティー番組

「オレたちひょうきん族」内でビートたけしが演じたヒーロー

 

今ある出会いは大事にしていきたい 杏

新しく出会った時の興奮「蠢くマグマ」じゃないですけど

推しとの出会い