2026年4月16日木曜日

あの本、読みました? 又吉直樹・羽田圭介

(メローニ首相)トランプへ効いた発言風光る

のんどりといつも心に愛抱き

旅立つの?空を見上げた尉鶲(じょうびたき)

警戒すカメラ目線の花鶏(あとり)かな

才能に勝る継続春あした

 

■あの本、読みました?芥川賞作家 又吉直樹・羽田圭介

~小説家めざすきっかけの本は

又吉直樹 羽田圭介 鈴木保奈美 山本倖千恵

2015年上半期 第153回芥川賞受賞 二人同時受賞

「火花」又吉直樹著/文春文庫

「生きとるわ」又吉直樹著/文藝春秋

 

「黒冷水」羽田圭介著/川出文庫

「スクラップ・アンド・ビルド」羽田圭介著/文春文庫

「その針がさすのは」羽田圭介著/新潮社 第2回東京中野文学賞大賞受賞

 

人生の❝きっかけ本❞

「サラバ!」西加奈子著

これを読んだ時にすごい開放感があった 

芸人やのにという概念をなくし自由になれた

これを読み終わって3ヶ月くらいで集中して「火花」を書いた

「深夜特急 香港・マカオ」沢木幸太郎著

ひょっとしたら死後の世界 それすら楽しみになる

 

保奈美の付箋 ここに貼りました!

「生きとるわ」選手権やりたい

 

本好きさんと本屋さんぽ 坂口涼太郎

 

本を読むことは人生の選択肢を増やすこと かもしれない。鈴木保奈美

 

・人生の転機となった❝きっかけ本❞

又吉直樹の小説を書いたきっかけ本

「サラバ!」西加奈子著/小学館文庫

2014年下半期 第152回 直木賞受賞作

周りに合わせてばかりの主人公の歩が、家族と共にイランやエジプトなどの

海外を含めた、様々な環境で暮らすことになる。

行く先々で出会う人々から影響を受け

自らの大切なものを見つけるまでの半生が描かれています。

 

「i」            西加奈子著/ポプラ社

何が自由なのか 何が幸せなのか

「くもをさがす」西加奈子茶/河出書房新社

自由を取りに行った

 

羽田圭介の小説を書いたきっかけ本

「岳物語」椎名誠著/集英社文庫

椎名さんの冒険する作家のスタイルに憧れて作家を志した

椎名家の長男で生意気盛りの岳さんの成長を描いた物語 子育てエッセイ

長女の事は書いていないのに長男岳さんは名前まで明かされている

小説家の取捨選択 何を書いて何を書かないか

 

鈴木保奈美 essay執筆 裏話

事前に登場人物の了解を得ている

 

又吉直樹はお母さんに

「ぶんじゅくじゅんじゅんの「花火」読んだよ」と言われたことを

本人の承諾を得ないままエッセイに3回くらい書いている

 

・人生のきっかけ本 前を向く❝きっかけ本❞

又吉直樹

「戯作三昧・一塊の土」芥川龍之介著/新潮文庫

江戸時代の流行作家・滝沢馬琴を主人公にした物語

創作活動における喜びや苦悩を描いている

 

羽田圭介

「中原昌也 作業日誌20042007」中原昌也著/boid

作家・音楽家・映画評論家の中原昌也さんの

DVDCD、書籍など購買の記録を綴ったエッセイ

 

・人生のきっかけ本 人生の最後に読みたい本

又吉直樹

「東京百景」又吉直樹著/角川文庫

紙の走馬灯

18歳で芸人になる夢を描き上京した又吉さんの青春を綴ったエッセイ

上京して最初に住んだ三鷹や お笑いコンビ ピースを結成することになった

明治神宮の思い出など 苦しみ、時に幸福に微笑んだ情景が浮かぶ

 

羽田圭介

「深夜特急1―香港・マカオー」沢木幸太郎著/新潮文庫

インドのデリーからイギリスのロンドンまでを

乗り合いバスで旅する紀行文学作品

 

鈴木保奈美

「幻影の書」ポール・オースター著 柴田元幸著/新潮文庫

主人公は、姿を消した監督兼俳優ヘクターの作品に救われる。

そして主人公が、ヘクターの消息を追う旅が始まる。

人生の最期に執着しない

 

・保奈美の付箋ここに貼りました!

「生きとるわ」又吉直樹著/文藝春秋

イメージは黒澤明監督「生きる」ブランコを意識している

順調な人生を歩んできた主人公の岡田が

金を貸したまま行方がわからなかった高校の同級生・横井と再会

横井から金を取り戻そうとするほど 

岡田はドツボにハマり人生が転落していく

人間の可笑しさと悲哀が同時に描かれている

 

鈴木保奈美

「生きとるわ」選手権をやりたい

果たしてまっとうな人っているのか?

 

他の同級生たちからも金を借りていた横井が

岡田に送った返済を約束するメール

「今度こそしっかりと償わせてください。男としての俺の覚悟

その目で見届けてください。 横井輝彦拝」

岡田に対する誠意ある謝罪ではなく

コピペして他の同級生にも送っていたことが発覚

その時の岡田の心情

「こんな非常識な人物からでさえも特別に扱われたい

という欲求はなんなのやろう。」

 

・本好きさんと本屋さんぽ

俳優 坂口涼太郎

探す本のテーマ「新生活」

「新宿レクイエム」山本おりづる著/笠間書院

春は恋 熱愛深まって 溺愛の秋 失恋の冬

新宿の女のキスを集めれば違うピンクの百色になる

「ヘクタール」大森静香著/文藝春秋

👑「茨木のり子全詩集新刊」茨木のり子著 宮崎治編/岩波書店

「今日も、ちゃ舞台の上でおどる」坂口涼太郎著/講談社

あきらめ活動=「らめ活」

💮「プレイ・ダイアリー」大前粟生著/朝日新聞出版

「女の子は笑顔でいた方がいいよ」と育てられた女性を演じる

その俳優の役作りから本番を終えるまでの日記

 

私感

リニューアルされて、益々わくわく感が増してきました。

軽いタッチを身体が新鮮に感じています。

一気にハードルを下げてくださり、落ちこぼれだったけど…。

ついて行かれるかな…❓楽しまさせて貰います。

2026年4月15日水曜日

100分de名著 ウィトゲンシュタイン

山笑う想い届きて今日を生く

春疾風(はやて)嘘だったのか?隠したの?

椿落つ生き抜く力ともに落つ

陽春や言葉の宇宙彷徨わん

やわやわの春人参や喉通過

 

100de名著 ウィトゲンシュタイン

❝論考❞❝探求❞①言語の限界はどこにある?

古田徹也 伊集院光 阿部みちこ

 

ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン 哲学者(1889-1951)

「倫理哲学論考」「哲学探究」

語りえないことについては、沈黙しなければならない

 

❝言語と世界❞の関係を追い求めた

生家にはブラームス マーラー ロダン クリムトが出入りしていた

グスタフ・クリムト

「マルガレーテ・ストンボロー ウィトゲンシュタインの肖像」

 

1914913日 

ロシア軍がすぐ後ろに迫っている。恐ろしい光景を目撃した。

もう30時間寝ていない。とても衰弱していて、

外的な希望は見えない。

もし、いまここで私の人生が終わるのなら、

どうか、我を忘れず、良い死に方をしたい。

決して自分自身を見失うことがありませんように。

1914914

我々は敵のすぐ近くにいる。気分は良く、再び仕事をした。

私がいま一番仕事ができるのは、ジャガイモの皮をむいているときだ。

私はいつもこの作業に志願する。私にとってこれは、

スピノザにとってのレンズ磨きと同じことなのだ。

 

「論理哲学論考」

一世界は、成立していることの総体である。

一・一世界は事実の総体であり、ものの総体ではない。

一・一一世界の諸々の事実によって規定される。()

一・一三論理空間のなかにある事実が世界である。

一・二世界は、諸々の事実へと分解される。

二成立していること、すなわち事実とは、事態の成立のことをいう。

二・〇一事態とは、対象(もの)の結合である。

 

これらを通じて 世界と言語の関係を明確にしようとした

世界=成立していることの総体 虚構も事態と呼んだ

これを論理空間と呼んだ

 

世界と言語の関係とは

世界の可能性=論理空間

「論考」の真の目的はーもっと明確に定義する

有意味な言葉と無意味な言葉を区別できる

哲学の多くは無意味な言葉で語られている。

よって哲学を終わらせようとした

模型()「水の上に船が浮かんでいる」

なぜ世界は存在するのか?という問いには答えられない

これは無意味は命題なのである

 

言語に反映されていることを、我々は描き出すことができない。

言語において自らと姿を現すこと、

それを我々が言語で表現する事はできない。

世界がどのように存在するかが神秘なのではない。

世界が存在するという、そのことが神秘なのである。

 

命題()―事態を写しとっている像(模型)⇒写像理論

命題=事態を表す文

成立していない事態(虚構)を表すには模型が必要

言語はもっとも便利で強力な模型作成ツール

「言語」という模型作成ツールの問題点

命題もどきを簡単に作れてしまう

「言葉遊び」と同じ

 

「論理哲学論考」

四・一二一言語に反映されていることを、

我々は描き出すことはできない。

     言語において自ずと姿を現すこと、

それを我々が言語で表現する事はできない。

 

六・四四世界がどのように存在するかが神秘なのではない。

    世界が存在するという、そのことが神秘なのである。

 

本質と異なる議論になっていく

最後の最後に大どんでん返しが待っているとか…。

2026年4月14日火曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 有楽苑

羽海野チカ女史を詠む

地下鉄の通路で迷子春の夢

後戻りできないあの日春の雪

山帰来(さんきらい)の花ゴールを違えるな

花曇りこれでいいの?吾のゴール

3月のライオン」を読め!しけこむな

 

■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 有楽苑(うらくえん)

村雨辰剛

愛知 国宝 犬山城

有楽苑ではぜひ露地を見ていただきたい 日本庭園をたしなむ上で必須

日本庭園は大きく分けて形式がある 池泉庭園 枯山水式庭園 露地

小石川後楽園(池泉庭園) 妙心寺塔頭退蔵院(枯山水) 愛知有楽苑(露地)

国宝茶室 如庵(じょあん) 造形の天才 大茶匠 織田有楽斎

 

有楽苑 福田孝美

有楽苑 1972年 開苑 犬山城を借景として取り入れている

京都 建仁寺塔頭 正伝院 如庵を愛知 犬山に移築

敷地面積 約4,000坪 重要文化財 旧正伝院書院 国宝 如庵

元庵(大阪天満にあった織田有楽斎の茶室を古図から復元)

豊臣秀吉の息子秀頼の来訪 織田有楽斎は織田信長の実弟(おもてなし)

弘庵 

 

織田有楽斎の遺した言葉

それ茶の湯は客をもてなす道理を本意とする也

 

玄関から路地がのぞける構造 広間から見える露地

 

たしなみポイント

こも巻き 木の幹にワラを巻き害虫を誘い込んで春先に燃やす伝統的な害虫対策

客人に季節を感じてもらう「おもてなし」

露地の景色から主人の心遣いを読み取る

 

もてなされる側ももてなす側の心をくみ取って 

お道具なり露地なりからもてなしの心を感じ取っていただく

お茶室はみんな平等 商人も侍も貴族も 茶室に入ればみんな同じ

茶道の精神は「和敬清寂(わけいせいじゃく)

露地:屋外の自然でお茶会への心構えをして貰う庭 

比較的狭くこじんまりとした庭

 

小さな庭に自然を取り込む 自然の中で徐々に心を清める

外腰掛 いわゆる待合 腰掛待合 

主賓が座る位置は主客石(正客石)主賓の席に据えられた石がある所

役石:日本庭園の中で特別な機能を持った石 

お手洗いの使用禁止を示したりする

関守石:景観を損なわずに通行を制限する「結界」の役割を持つ

客が待っていると鳴り物でお知らせ

 

おもてなしポイント

蹲踞(つくばい):立場に関わらず 謙虚に身をかがめて心を整える

手水鉢(ちょうずばち) 湯桶石(ゆおけいし) 手燭石(てしょくいし)

前石(まえいし) 聖域に入るから清めて入る

お茶室が聖域に当たりますので清めてお茶室へお向かいになる

躙口(にじりぐち) 縦:約71㎝ 横:約66㎝ 平等の精神

躙口:どんな人も頭を下げ身体を縮めて入ることで平等の精神を表す

 

手がかり:開いていると中に入ってもいいよという合図

 

元庵を「年来、数奇の巧者」と豊臣秀吉が褒めると

千利休が茶の極意を相伝した と言い伝えられている

 

有楽斎のおもてなしの心

窓が多く 明るくて開放的な茶室

 

千利休作と伝わる茶室 国宝「待庵」は約2畳 「元庵」は約4

有楽斎は 茶室に竹を使うことを好んだ

千利休はここまで竹を多用していない

 

千利休とは異なる試みをした理由は?

「工夫をしなさい」「まねごとはダメです」

「これからは自分のお茶を突き詰めていきなさい」

守破離(しゅはり)守 師の教えと基本を守ること

        破 基本を破り応用する事

        離 師の教えから離れ独自の考えを生み出す事

有楽斎独自のおもてなし 明るく広く意匠でもてなす

 

造形の天才 デザインの秘密

国宝茶室 如庵(織田有楽斎 最晩年の茶室) 露地 犬山に移築

蹲踞(つくばい)の手水鉢(ちょうずばち)

如庵露地 蹲踞 釜山海(ふざんかい)

加藤清正が釜山沖から持ち帰った水穴石

 

外観のこだわり

下地窓:茶室の壁の下地(竹などの格子)をあえて露出させた窓

下地窓にはさらなる有楽斎の工夫が

西日がこの窓を通して躙口の上の窓に採光がある

 

たしなみポイント

斜めの壁

入った瞬間 独特の作りで広がりを見せる 斜めの壁 

給仕さんの導線の確保も斜めの壁でできている

給仕の導線と奥行きの効果を両立

窓の配置に注目

躙口から奥に向かって窓の位置が高くなっていく

窓の大きさも奥に行くほど小さくなっている

遠近法を強調 躙口からの視点

 

たしなみポイント

障子の様々な色が映る 虹窓とも言われている

 

腰張り:着物の帯や裾が土壁にこすれて

傷んだり汚れたりすることを防ぐ和紙

30㎝位の高さが一般的なんですけれど 

これは総張りといって窓の下まで張り巡らされている

しかもこれ古い暦 腰張りに古歴を再利用

 

村雨辰剛

こういった工夫が優しさ 

おもてなしがベースにあってのことと考えると

自分も同じくらい気持ちを自然と返したくなる

2026年4月13日月曜日

兼題「春風」&テーマ「初めて会った時」

風光るデータを超えた生命力

せっかくの独りの時間春陽射し

春深し相手侮りへこまされ

広告は欲しいものへと春北斗

春の月弱い大人がいっぱいだ

 

NHK俳句 兼題「春風」

選者:星野高士 レギュラー:松井玲奈 司会:柴田英嗣

年間テーマは「虚子の近代俳句」

 

近代を代表する俳人 高浜虚子(星野高士先生のひいじいさん)

本名 高浜清(正岡子規がつけた俳号が虚子)

身長 165

好物 煮物(おでんが好きだった)

1874(明治7)年 愛媛県松山市生まれ

1959(昭和34)年 死去 享年85

 

虚子が同近代俳句に影響を及ぼしたか

4月 ホトトギスを継ぐ

春風や闘志いだきて丘に立つ   高浜虚子

虚子が39歳の時に詠んだ俳句

 

中学生の頃、俳人 正岡子規と出会い俳句を始める

明治27(1894)上京 この時行動を共にしたのが河東碧梧桐

同級生の河東碧梧桐と虚子はすごい才能があった

この時詠んでいた俳句は 定型を破ったような句を作っていた

怒涛岩を噛む我を神かと朧の月   高浜虚子 22

神仙体(しんせんたい)(自分を)神格化して俳句を作る が流行っていた

虚子としては自由にやりたい そういう気持ち額に出ていた

遠山に日の当たりたる枯野かな   高浜虚子 26

(自分の事を枯野に仮身と思って作った)

自分は遠山にちょっと日が当たる枯野のような人生でいい

自分を直接的に書くのではなく 裏側に実は人(自分)がいる

表に自分が出ちゃうとダメ

 

子規が結核を患っているとき二人は競い合っていた

子規は死期を悟り虚子にホトトギスを継がせた 虚子24歳の時でした

明治31(1898)俳句雑誌「ホトトギス」の発行人を引き継ぐ

「ホトトギス」明治4412月刊

いかに高浜虚子が小説に力を入れていたか分かる

「ホトトギス」令和83月号

俳句⇨小説 碧梧桐は新しい俳句を発表」⇨新傾向俳句 人気を集める

碧梧桐がやっていたのは 季語(季題)もいらない 字数も自由 字余りでもOK

(それに疑問を持った)虚子が伝統俳句の五七五や季語一つ(という決まり)を守った

日本文学の伝統を守るために虚子は俳壇に復帰 守旧派と呼ばれている

「春風や闘志いだきて丘に立つ   高浜虚子」

39歳でこの句を詠んだ意味が分かったと柴田英継

39歳で決めた行く道を俳句をやろうと 立ち返った かなりの決意

春風という季題 季語の力が強い 春風は穏やかに吹いて

たまに早い風も吹く 春嵐とか 「闘志いだきて」は凄い決意

それが(春風と)ぶつかりあっている 

雰囲気が上の句と下の句で変わっている印象

「しゅんぷう」という読み方もある 「しゅんぷう」は音が力強い

それと闘志が一緒(の意味) 私は逆に「はるかぜ」で

穏やかなところと対比で闘志だと思う 私は「はるかぜ」と読む

 

・特選三席 兼題「春風」

一席 人間の笑う力や春の風   梅澤春雄

二席 春風にやがて相寄る川ふたつ   高橋充

三席 春風(しゅんぷう)や輪郭緩みゆく池心(ちしん)   沼本美穂

(句またがり 写生の句)

 

・特選句 兼題「春風(はるかぜ)

「春風」穏やかな風 息吹が満ちている 強いけど優しい

秋風だとちょっと勢いが弱くなる 木枯らしだと寒い

「春風」は未来への予感

 

春風やガイドブックに載らぬ町   真砂(まさご)光子

春風や初めて並ぶ献血車   板井すみ江

知恵の輪のことりと外れ春の風   ピアニシモ

春風や戸締りなんぞ知らぬ島   坂口峰子(ほうし)

春風に昔の背広着て街へ   堀田福朗

春風に捲(めく)れる地図を押さへけり   檜垣幸雄(ゆきお)

 

・はみだせ!教室俳句

愛媛県愛媛大学 全国教室俳句コンテスト表彰式 日本俳句教育研究会

俳句を使った優れた指導法を表彰

 

宇和島市立明倫小学校 芳谷あゆみ教諭

学級経営の中に俳句という筋を通して 「100句作って卒業しよう」

という目標を 頭から揚げるというのも 1つのアイデア

先生を褒めるコンテストを立ち上げたい 全国の先生を応援したい

アイデアの評価 それを共有して広めていきたい

 

千葉大学教育学部付属中学校 大澤由紀教諭 

タブレットを使った句会

 

済美平成中等教育学校 堀雄貴教諭

AIと俳句をつくる

 

このコンテストの狙いの一つは「はみだすこと」

俳句をやったことで結果 言葉の力がついて

それが心を育てることに繋がる この図式が一番大事

俳句ありきではなく 言葉を育てるために俳句が使える

生成AIを使って タブレットを使って 現状に即した

新しいアイデアをどんどんひねり出していく

ひとりの先生のアイデアと工夫 ワークシートを作る労力

それをみんなで今日共有すれば もっと簡単にやれる

共有しましょうというひとつの教育運動がこのコンテストを

きっかけに広がっていってくれたら 国語科に俳句を

閉じ込めたくない 全ての教科 全ての学校教育活動に

俳句をアイテムとして使っていただきたい 

 

・松井玲奈 今月の一句

春風を顔にうけつつ犬笑う   松井玲奈

(全部言ってしまっている 余韻 見せないというのが俳句の美学

 全部言うと日記になってしまう 日記から俳句 詩の方に変化させる

 何かが余計 「犬笑う」で「顔」の意味は出ている

添削

春風をうけつつ犬の笑うごと

(「ごと」というのは「ごとく」比喩 俳句での使い方は難しい

俳句は省略の文学)

今月のポイント 「省略」

 

NHK短歌 テーマ「初めて会った時」

選者:千葉聡 ゲスト:長嶋有 司会:ヒコロヒー

年間テーマは「きょうの放課後 いつかの放課後」

 

フォルテとは遠く離れてゆく友に「またね」と叫ぶくらいの強さ

千葉聡

 

・入選九首 テーマ「初めて会った時」

母さんにあの世で初めて会ったならあんたは誰とまた言われそう

樋口勉

一席 永遠の類語と思ういつ来ても初めてみたいに思える海は

田中佳(よし)

三席 意外にもポートボールが上手かった自称太宰の生まれ変わりは

立田渓

二席 月光のナイフを胸に抱いているようなあの日のあなたでしたね

星川郁乃(いくの)

皆地方出身なれば唱和する「いらっしゃいませ」から渋谷に染まる

小林竜太

君は僕に弾いて欲しいと言ったよねイシバシ楽器の壁に吊るされ

岩本朗(あきら)

見つめあうと乱反射するようだったきみもわたしも眼鏡かけてた

石川真琴

風の寄り合い所のようなバス停で羽ばたく文字をなでていた指

十条坂(のぼる)

美術室に駆け込む僕ら石膏のシーザーは背後から見ている

里見脩一

 

・ちばさとの放課後短歌部

ゲストの放課後にまつわる思い出を短歌にしていく

長嶋さんの思い出「パソコンと初めて会った時」

 

ちばさとの注目ポイント

多分本人が忘れている最初の出来事

 

ひらがなのキーを探せば「ぬ」はあるが「ぬま」と打つのか、今この俺が

千葉聡

1人で「ぬま」と打ってにんまりわらったかもしれない という事を歌にした

 

短歌づくりのヒント

「初めて会った時」の心に残ったディテールを詠むと良い歌になる

 

Q.短歌や俳句は定型があるから必ず終わりがくる

小説の終わりはどのように決めている?

 

終わりは「便宜」便宜的に終わらないといけないから終わるもの

始まりとか中間部分は「表現」 終わりはテクニック

 

ヒコロヒー著「黙って喋って」

「黙って喋って」は短編小説集だけどいろんな人物が出てくる

取材はしていないが喫茶店で盗み聞きしている

 

・いちご摘み

青空の動脈として伸びていく梅の枝から私へと春

田中翆香

⇩一語つむ

お茶請けの話が長い川岸にだんだんカリカリ梅の優勢

俵匠見(たわらたくみ)

 

カーナビがいいな、君の曲がるほうに合わせて考え直すカーナビ

俵匠見

(短歌会は)自分よりうまい人が同世代でめちゃくちゃたくさんいて

悔しい気持ちにもなるんですけど(歌会で)票がいっぱい入ったりすると

うれしいし楽しい

(大学の)研究でも友達と遊ぶのも読んだりするのも(短歌)」なので

言葉に関する事で生活できたら一番楽しいのかなと思います

 

静脈は青のイメージだけど動脈は赤のイメージで

それが梅の花の色とも合ってて 動脈で戦うと負けそうなので…。()

つんだのは「梅」