2026年8月6日木曜日

英語de茶の湯 裏千家④&棟方志功&夏井いつきのよみ旅奈良編

演舞場準備万端阿波踊り

青き空いよいよ準備盆の月

阿南市へニホンカモシカいらっしゃい

秋の朝ニホンカモシカ食事中

(ニホンカモシカ)秋空や人を怖がることもなく

 

■心おどる 英語de茶の湯 裏千家Lets try temae お茶を点ててみよう

お点前頂戴いたします

野点(のだて)

一服差し上げます 宜しくお願い致します

 

裏千家今日庵業躰 鈴木宗慶

 

盆略点前 盆を使った簡略化された点前

一服差し上げます

帛紗(ふくさ)さばき 棗を清める 茶筅(ちゃせん)通し

お菓子をどうぞ お茶を点てる 茶碗を正面に向けて客に出す

 

割稽古 

 

棗に入った抹茶を向こう側からつの字を書くように掬って出すようにする

茶杓を茶碗の縁で打って抹茶を払ったら お湯を入れて茶筅を素早く前後に振る

最後茶筅を上にあげのを書くようにして引き上げ 棗の横に置く

 

Review

 

白龍園 お点前の実践に挑戦

野点 見立て 借景

今日のお菓子はダーラヘスト 茶会のテーマはスウェーデン

見立て 

①スウェーデンの小鉢 

②建水(けいすい)にスウェーデンの老舗の陶器

③キャンプ用のヤカン

④手作りの木製スプーン

 

世界オンライン茶会

日本 フィンランド インドネシア

茶会のテーマは夏 Onlene Ter gathering

 

掛軸はこの日のために裏千家のお家元 十六代・坐忘斎千宗室の書

「海月澄無影」⦅かいげつすんでかげなし)

亀甲蒔絵(元斎宗哲 造) 赤 渦彫(旦入 造) 舟絵(阿山 造)

 

 

■巨匠たちの肖像 棟方志功 -無我の手-(2009)

・板画は描く仕事ではない。(中略)如何なる場合にも

板画は肉筆画に接近すべき性質のものではなく、肉筆とは全く別なものに

立脚し、全く別個の方向から出発して画になっているのだと云うことを、

知らなくてはならないと思います。従って、「肉筆らしさ」「肉筆画に

近よる仕事」、そう云うことは板画の道では一種の邪道なのです。

「板散華」より

 

・「随順」おとなしく従うこと。従って逆らわないこと。

ひとつひとつ噛み砕き理解しようとしていた

志功の好きだった言葉

 

■夏井いつきのよみ旅 奈良編 世界遺産登録へ!古都で俳句旅!

夏井いつき ROLAND

飛鳥・藤原の宮都 世界遺産に登録! 藤原宮跡(橿原市) 

諸行無常の極みの場所 ROLAND

明日香村 世界遺産予定の場所 キトラ古墳

文化庁古墳壁画対策調査官 米村祥央

 

一句目

藤原の蓮天を指し登録成る   松井昌宏

 

二句目

天平の風をくるるや奈良団扇   黒見幹子

奈良団扇:約1300年前に大陸から伝わった扇がルーツとされる

蚊帳布巾:奈良の名産・蚊帳の生地を使った布巾

奈良はお饅頭の発祥の地 室町時代に奈良時代に伝わったとも言われている

三都物語:京都・大阪・神戸 三都包囲網 和歌山・滋賀・奈良

 

俳句咲く咲く!

新家眞弓

少し瘦せ白シャツINで行基前

添削(行基:行基菩薩像 嬉しい気持ちは待ち合わすという言葉で表現)

白シャツIN待ち合わす行儀前

 

サヨコ

鹿の子や20周年待ったなし

添削(情報を整理して状況を分かりやすく!)

20年店を小鹿も見にくるか

 

久米玄悟

旅立ちの絵見入りて過ぎし夏の雲

添削(説明ではなく気持ちを表す言葉を入れる)

旅立ちの絵夏の雲の晴れやかに

 

妻 由香

蝉時雨一人で行けるよドリンクバー

添削(蝉時雨という季語は外のイメージが強い 

家の中と外をつなぐような季語に変えた方がよい)

 

長男 崚介

こわくても夏空へ飛ぶジップライン

(怖いとかつらいとかは書かないのが俳句の定石

 こわくてもが前提としてあることで 夏空へ飛ぶって頑張って飛んだ

 ここがとてもリアルになってくる)

 

ROLAND 俳句お悩み相談室

鹿寄せ(明治25年から)鹿の保護施設の完成祝いとして始まった

奈良の鹿愛護会 中川慎一郎

悩みを7音に 5音の季語を合わせる

炎天下人生一歩ふみだせない

人前で緊張する梅雨曇   早川奨汰

夏の夜家のインコがなつかない   栗原功治

夏の雲心の余裕作るには

 

👑緊張しない人生ほど虚無なものはない   ROLAND

 

三句目

「お変わりなく」につひ買ふ教へ子の夜店   川向靖子

(正岡子規 病床でも俳句を作り続け生涯で約24,000の句を作った

 と、靖子さんのお母さまに言われALS(筋萎縮性側索硬化症)の武彦さんが始められた。

武彦さんの死後、 その歳時記は現在は靖子さんが使っている。) 

2026年8月5日水曜日

絹谷幸二&江本孟紀&英語de茶の湯 裏千家③

走馬灯あなたのために生きました

遠き日や単衣を纏い両国を

吾のために生きていきたく夏の月

月涼し軌道修正繰り返し

価値観の変遷かさね星涼し

 

■絹谷幸二と子ども達 西洋絵画の革命児

地球というかけがえのない場所で憎しみあい殺し合うことを嘆いている

 

絹谷幸二の言葉

風景を描くときは描く方向を見ないで反対方向を見て描け

(実際の風景が)ないところを描こうとすると

想像力を働かせないと描けない 

そうすると ここに私独自の世界が出現する

 

私はフレスコ画という人類始まって以来の壁画法を

勉強するために時代を後ろに行って

そこにこそ人間として学ぶべき新しい世界があるんだと

 

「絹谷君が受賞したことで日本の絵画は10年進んだ」

ポンと背中を押されたようで力が湧いた

「絹谷幸二自伝」(日本経済新聞社刊)より

 

ちょっと悲惨な絵であったりするのだけど

描いている内容はこういうことをしてはいけないという

美しい心を描こうとしている いろんな絵のタイプがあるが

❝時代の証言者❞であるという役目も絵の中にはある

 

2021年文化勲章受章

 

私が色彩感豊かな絵を描くというのは それぞれの人が思い切り

人生を謳歌して そして新しい発見をして楽しく生きる

色彩というのは そういう効果があるのです 私は黄色

私は紫 私は赤 赤と緑がいっしょにいたっていいじゃないか

こういう世界を絵の中で作ろうとしているわけなのです

 

妻の絹谷宏美さんのみつけた姿

病院で少し調子よくなると先生に言って アトリエに帰らせてもらうとか

帰ってきて絵描いて また具合悪くなると戻って そんなのを

10カ月ぐらい繰り返していましたから とにかく絵描きですから

絵描いていましたね 最後まで

 

■鶴瓶ちゃんとサワコちゃん ゲストは江本孟紀氏。

端正なお顔立ちからは想像もできない

運から完全に見放された学生時代を送られていました。

その後、行く先々で波乱万丈な人生だったようです。

現役時代と変わらぬ悪態は今でも変わっておられませんでした。

また、TV出演して欲しいです。




 






■心おどる 英語de茶の湯 裏千家③Tea room(茶室)                 

裏千家今日庵業躰 鈴木宗慶

 

一服差し上げます

お点前頂戴いたします

蹲踞(つくばい)

京都東山 桐蔭席

露地(ろじ) 路地を歩くとき 露地草履に履き替える

漢字の❞は❝露(あら)わにする❞という意味を含んでいます

つまり露地を歩くことで日常の雑念を振り払い心を整えるのです

 

市中の山居 蹲踞(つくばい)

古来人々は水には心身を清める力があると信じてきました

だから茶室に入る前に水で手と心を清めます

茶室への入口 躙口(にじりぐち) 千利休(1522-1591)が考案

茶室では平等 身をかがめて入ってください 

床柱(赤松) 床框(北山杉) 見合い柱(くぬぎ) 中柱()

色紙(しきし)窓 連子(れんじ)窓 突上(つきあげ)

わびとは、お家元はいつも❝わび❞は引き算だと言っています

つまり虚栄心やうぬぼれを捨てより純粋で誠実な心の状態にするのです

派手なもの有名なものを取り除くと純粋な心になりのです

 

Rsview おさらい

露地草履 蹲踞 躙口 身をかがめて入ってください

 

裏千家「今日庵(こんにちあん)」は、

千利休の孫である千宗旦(せんのそうたん)が建てた茶室。

三男に家督を譲って隠居する際、本邸(不審菴)の敷地内に

隠居所として建てたのが始まり。

今日庵は、宗旦が現在の出会いを尊ぶ想いを託して名付けたもの。

この隠居所は後に四男の仙叟宗室(せんそうそうしつ・裏千家初代)に譲られ、

これが今日の「裏千家」のルーツとなっている。

 

わび茶 元伯宗旦(1578-1658) 一畳台目 Space of 1 and 3/4 tatami

壁床(かべどこ) 究極のわびの空間

簡素で閉鎖的な空間が亭主と客をよりいっそう結びつけてくれるのです

静かで親密な雰囲気を意図した空間です

特別な客のために用意された隠れ家のような場所です

 

ヤンニとマイケルのTea Journey

京都 中川北山町

裏千家茶道専任講師 マイケル・ハーディ宗月

北山杉(主に茶室に使われる)

枝打ち職人 時田敦さん 40年の職人さん

枝打ち 木から木へ飛び移る 一日に六十本位枝打ちするので効率的

 

砂磨き

 

海外の茶室

38か国 地域 113か所

・フィンランド スオメンリンナ島 特有庵(とくゆうあん)

元々は火薬庫として建てられた 当時の窓をそのまま使って

自然光を取り入れている デザインは元の内装をそのまま使っている

完璧に洗練されたものを新たに作るのではなく 

古いものや不ぞろいなものを取り入れています 

フィンランドの侘びの解釈と言えるでしょう

ここは元々戦争のために建てられました 茶の湯を通して

人々の心に平和を広げられたらと思います

 

・ニューヨーク

煉瓦の向こうに伝統的な日本の茶室があります

❝祥雲庵❞という茶室の入り口です

1981年に建てられました 大工も資材も京都からやってきました

屋内ですが天窓から自然光が入ります ニューヨークでお茶の稽古が

できる環境はとても特別です 素材や雰囲気は日本と同じですが

茶室の寸法が少し異なります 私が京都にいた頃鴨居をくぐる時は

いつも頭を下げていました ここでは鴨居の高さが上げられているのです

背の高い人でも自然に通り抜けられます 

鴨居の高さが約8㎝高くなっています

畳の寸法も調整されています 

体格の大きい外国人がゆったりと座れるのです

広いスペースが確保できます 日本の畳より10㎝大きくしてありあす

これは本当に思いやりの表れです

日本の❝おもてなし❞の精神そのものだと思います

伝統的な空間をうまく調整して 

さまざまな人を茶の湯に迎え入れるという姿勢です

本日のお菓子の銘は❝夏の空❞

ニューヨークにくる人々はアメリカンドリームを追い求めています

ここはとても慌ただしい街です この茶室は私たちに教えてくれます

夢や野心を追い求めている最中でも 少しペースを落として

今この瞬間を楽しみ 一服のお茶で心を整えるように

 

私にとってのこの空間は鏡のようなものです 落ち着かない気持ちだと

お茶にそれが映し出されます 穏やかであればお茶も穏やか

ここは自分を見つめ直し 意識を高める場なのです

 

遠く離れた場所でも茶の湯は安らぎを与えているのですね

 

・ネゼナニチャノユ

露地によく置かれている縄で縛られた石は何?

関守石と呼ばれています

露地の岐路に置かれ「ここより先はご遠慮ください」という暗黙の印です

奥ゆかしい日本ならではの仕掛け

 

See you next time 

2026年8月4日火曜日

100分de名著 親鸞❝教行信証❞③

日本列島災害級の暑さかな

酷暑日の記録更新夏休み

熱中症命を守る行動を

夏の風過疎もエアコン稼働せり

40度お薄に氷浮かべけり

 

100de名著 親鸞❝教行信証❞③「実存的改読」がもたらすもの

釈徹宗 伊集院光 阿部みちこ

 

信楽(しんぎょう)を獲得(ぎゃくとく)することは

如来選択(せんじゃく)の願心(がんしん)より発起(ほつき)

 

念仏を軸とした普通の暮らしが仏道

 

往生した極楽浄土から菩薩となって戻る

 

死をも超えて続く仏道を親鸞の中に生み出した

 

親鸞による独創的な仏教典籍(てんせき)の読み方・受け止め方を味わいたい

「実存的改読」

難しい親鸞の思想体系も私たちの暮らしに根づいている 

信巻③序文

それおもんみれば、信楽を獲得(ぎゃくとく)することは、

如来選択の願心より発起す。

身心を開闡(かいせん)することは、

大聖(だいしょう)(釈尊)矜哀(こうあい)の善巧(ぜんぎょう)より顕彰せり。

 

信楽:阿弥陀仏の願いをそのまま受け入れる心

大変受動性の高い思想

 

「無量寿経」の第十八願(至心信楽の願)

(現代語訳)

至心信楽の本願(第十八願)の文は、「無量寿経」に次のように説かれている。

「わたしが仏になったとき、あらゆる人々が、まことの心で信じ喜び、

わたしの国に生まれると思って、たとえば十声念仏して、もし生まれることが

できないようなら、わたしは決してさとりを開くまい」

 

第十八願(至心信楽の願)

衆生が真実の心を持ち(至心)信じ喜び(信楽)浄土に生まれたいと願って(欲生)

仏が真実の心を持ち(至心)送る信心の喜びを受け入れる心(信楽)

衆生を浄土に招き入れようとする心(欲生)

「ただし、五逆の罪を犯したり、正しい法を謗(そし)るものだけは除かれる」

 

五逆の罪

・父を殺す事

・母を殺す事

・阿羅漢を殺す事

・仏を傷つけ血を流す事

・僧団の和合を壊す事

 

正しい法を謗るもの(誹謗正法):仏教の正しい教えを軽んじ否定する事

悪人は救われない?

 

抑止門(おくしもん):悪行を犯さないためにあらかじめ戒める教え(抑止力)

罪人も悪人も救われる

仏教の教えの中に経典に基づくものとしてあると立証

根拠としたのが「王舎城の悲劇」父を死に至らしめた阿闍世(あじゃせ)

釈迦の教団乗っ取りを企む 提婆達多(だいばだつた)

阿闍世が救われるという「涅槃経」の文章を延々と引用

月愛三昧(がつあいざんまい):優しい月の光のような釈尊の深い慈悲の心

最後、阿闍世は自分の中に「無根の信」が芽生えたと言う

信心は仏から届くんだという論の立て方

デジタルタトゥー:インターネット上で公開されたか見込みが

半永久的に残り続ける現象を指す造語

 

二河白道(にがびゃくどう)

白く細い道 ためらうことなく この細い道を進みなさい

ためらわずに こっちに来なさい わたしがあなたをまもります

「二河白道」の真実の信心

版画家の棟方志功や漫画家の水木しげるが

「二河白道」を題材に作品を制作している

火の河は怒り・恨み 水の河は過剰な欲望

極楽浄土 阿弥陀仏 白い道(他力の信心) 釈尊 娑婆 悪鬼(私たちがいる社会)

これを作ったのは 善導(中国唐時代の僧)

 

釈尊 細い道を進みなさい

阿弥陀仏 こっちに来なさい

ひとつの仏道を歩む者にとっての心理劇

アレゴリー(寓話)

独生独死 独去独来(どくしょうどくし どっこどくらい)

孤独な限界状況 その時に聞こえてくる声を受け入れるのが真実の信心

人知を超えるものの声に耳を傾ける

 

(現代語訳)

つつしんで、真実の証(しょう)を顕せば、それは他力によって与えられる

功徳の満ちた仏の位であり、この上ないさとりという果である。(中略)

さて、煩悩にまみれ、迷いの罪に汚れた衆生(しゅじょう)が、

仏より回向(えこう)された信と行とを得ると、

たちどころに大乗の正定聚(しょうじょうじゅ)の位に入るのである。

正定聚の位にあるから、浄土に生れて必ずさとりに至る。

 

ニルヴァーナ(サンスクリット語)

煩悩の火が吹き消された状態の安らぎ悟りの境地

 

阿弥陀仏信仰の本質を求めて

 

臨終正念:臨終に際して心が乱れることなく 

阿弥陀仏の来迎や浄土への往生を期する状態

 

法然・親鸞は死に方がこの教えの本質ではない

本質は今 私がここで生きるための教え

 

現世正定聚(げんせいしょうじょうじゅ)

正定聚:仏となる身と定まった悟りの境地・人々

親鸞は来世ではなく今ここでと説いた

他力の信心を得た時点で間違いなく浄土に往生できる身となる

(浄土への往生が)決まったからこそ「知恩報徳」に暮らしていこう

普通に暮らしていくのが仏道そのものになっていく

 

近江商人(現在の滋賀県) 三方よしもこの背景から生まれた

売り手よし 買い手よし 世間よし 

倫理観・経営理念を持って商売に励んでいた

誰もが幸せになるようにと願う倫理観 三方よし

この背景には信仰や信心があった

 

浄土真宗とビジネス界 

初代 伊藤忠兵衛(1842-1903)

幕末から明治時代にかけて活躍した近江商人 大手総合商社の創業者

 

船場:大阪経済の中心地 浄土真宗の寺院(北御堂と南御堂)がある

司馬遼太郎は紀行文集「街道をゆく」の中で

「おかげさまで」は近江商人が広めたと書いた

 

常に今 私がここで 何をすべきかが問われている

 

還相回向(げんそうこう):阿弥陀仏の力(他力)によって浄土に往生したものが

再び迷いの世界(この世)に還ってきてすべての人々を救済するはたらき

 

浄土から戻って人を救う?

 

回向(えこう):自分が積んだ善行や功徳を他者に振り向けること

往相回向(おうそうえこう):阿弥陀仏のはたらきによって

             すべての人が浄土に往生する事

還相回向(げんそうこう):浄土に往生した人が再びこの世界に戻り

            人々を浄土へ導く事

 

(現代語訳)

二つに、還相の回向というのは、思いのままに衆生を教え導くという

真実の証にそなわるはたらきを、他力によって恵まれることである。

これは必至補処の願(第二十二願)より出てきたものである。

この願をまた一生補処の願と名づける。

また還相回向の願とも名づけることもができる。

 

曇鸞(どんらん)(中国の僧)は「無量寿経」の第二十二願から

この世に帰って利他行為を行うと解釈

こういう還相回向の捉え方は親鸞によって構築された

救えなかった苦しむ人のために

死をも超えて続く仏道

 

自利利他:他者を利することが自分自身の利益になる

2026年8月3日月曜日

兼題「墓参」&テーマ「アイスクリーム」

日本でのサトテル人気規格外

サトテルや心理読み切り逆転へ

振り切った観客席へ飛び込まん

サトテルや期待に応え本塁へ

ヒッティングマーチと共にサトテルが

(個人的にサトテルを夏の季語としました)

 

NHK俳句 兼題「墓参」

選者:堀田季何 レギュラー:庄司浩平 司会:柴田英嗣

年間テーマ「もっと俳句のコリをほぐします」

 

・歳時記と実感が合わない

桜:春の季語 北海道での満開は初夏

その土地の目の前にあるものは歳時記より優先して読むべき

現地のTPOが大事

 

桜 ①櫻咲くのかこの道にこの修羅に   五十嵐秀彦

深掘り!その土地ならではの季節の言葉をどう生かす?

 

うりずん ②うりずんや波ともならず海ゆれて   正木ゆう子

うりずん:沖縄特有の季節 2月下旬頃から沖縄の梅雨入り頃まで

おれずみ:沖縄の季節風、加藤清正の家紋、または折り込み済みの略

地貌(ちぼう)季語:一般的な歳時記には載っていない、日本各地の暮らしや

風土に根差した固有の季節感や方言を表す言葉のこと。

俳人の宮坂静生氏が提唱し、集めている。

代表的なものに「木の根明く」「逆さ寒」「のれそれ」などがある。

 

笹起きる ③笹起きる誰も知らない墓二つ   中山ヒロ子

笹起きる:春の季語 積もった雪の重みが消えて、笹が起き上がる様子を指す。

 

木の根明()く ④木の根明く胎児はなにを見てをるや   宮坂静生(しずお)

木の根明く:雪国の春の訪れを告げる仲春(2月〜3月頃)の季語。

木の根のまわりの雪がいちはやく解け、円状に土があらわになる現象を指す。

 

ツボポイント 実感が最優先

 

・実践

映像を見てそれぞれの地貌季語が表す季節と情景を考えよう!

しばれる 冬の季語

Aしばれると皆言ひ交す夜空かな   櫂未知子

 

常念坊 春の季語 長野県の常念岳の山肌に現れる「雪形」を表す季語

B霜くすべ常念岳のみそなはす 小澤實

(霜くすべ:春の季語 みそはなす:ご覧になる)

 

気嵐 冬の季語 晩秋から冬にかけて、海や川などの水面から

湯気のように霧が立ち上る幻想的な自然現象を指す

C昇る旭を待つ気嵐の船灯り   深谷雄大

 

まとめ その土地ならではの情景を積極的に読もう

 

・特選六句発表 今週の兼題「墓参」

 墓参幽かに残る𱁬(たいと)の名   三河三可

(「たいと(𱁬)」という漢字は非常に特殊なため、一般的なスマートフォンや

パソコンの画面では文字化けして表示できない 総画84画 現在幻となっている漢字)

墓参教え子ふたりキーツ読む   池野宗子(みねこ)

(ジョン・キーツ(John Keats)は、1795年生まれのイギリスの詩人)

それぞれの高さに傘や墓参   葉村直

火のやうに花濡れてゐる墓参   元野おぺら

ラジオ消そうよ墓洗う時ぐらい   加藤幸龍

 墓洗うかゆいところはないですか   竹林貞子

 

・柴田 庄司の歩み

夏に桜を詠む   柴田

常念坊を見てみたい   庄司

 

NHK短歌 テーマ「アイスクリーム」

選者:横山未来子 レギュラー:菊池銀河・横田真子 司会:ヒコロヒー

年間テーマ「三十一音、次の扉へ」

 

・今回のテーマは「リズムで遊ぼう」

定型を基本にしながらリズムに変化をつけたり崩したりする技法

 

ふりかへり またふりかへり ひとすぢの かなしみのなかへ おりてゆく夜

永井陽子「樟の木びうた」

リフレイン:リズムを整えたり印象的にする効果がある

リフレインによって口ずさみたくなるような心地良い美しい韻律も出ている

 

新品のレジャーシートをひろげれば意外とちいさくて笑いあう

伊波真人「ブルーアワー」

意外とちいさ くて笑いあう 7音 7音 

句またがり:1つの言葉が2つの句の間をまたいでいること

9音 5音とすることで強調される

句またがりは根底に定型のリズムがあるからこそいきる技法

 

日向なる髪あたたかし遠ければ方位つかめぬ鳥のこゑする

横山未来子「花の線画」

句切れ:一首の中にある文としての意味の切れ目のこと

句切れのある場所によって 初句切れ 二句切れ 三句切れ 四句切れがある

句切れの位置や句切れのあるなしによって

同じ三十一音でもリズムの変化を生み出すことができる

この句では二句目までは日向で髪に陽が当たり暖かいという触角の表現

三句目以降は方角がよく分からないが鳥が鳴いているという聴覚の表現

句切れはリズムの変化だけでなく場面を展開する事にも使える

 

・入選六首 テーマ「アイスクリーム」

一席 私 毛づくろいする猫のごと日だまりのベンチでなめるアイスクリーム

小仲翠太

アイスには賞味期限は無いらしい 君が残していったしろくま

今井遼

天井の節を見つめて食べ終わるアイスの棒をまだ噛んだまま

今井久里

反抗期の娘が食べているらしい深夜に消える庫内のアイス

弓立悦

デザートのバニラアイスは子どもだけ若かった夏の父、夏の母

久藤さえ

 まだかたいアイスクリームをゆっくりと母の話で解かしてる夜

Yohei

 

・歌人への道

列車風(ふう)前髪揺らして遠ざかる君のうなじはバニラの香り

菊池銀河 添削

列車風(ふう)に髪吹かれつつ遠ざかる君のうなじはバニラの香り

 

冷凍庫開けて見つけたチョコアイス薄く削ってソッと戻した

横田真子 添削

冷蔵庫の隅に見つけたチョコアイス薄く削ってソッと戻した

(動詞が4つあるので行動の説明のように感じられる)

 

名句鑑賞

向日葵は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ

前田夕暮(ゆうぐれ)「生くる日に」

 

・いちご摘み

見えざりし利手(ききて)地球回しおり梅雨の国に指湿りつつ

廣野翔一(好きな歌人 佐藤弓生)

チェンジアップをおしえてくれる手のひらにつつまれている小さな地球

貝澤駿一(好きな歌人 石川啄木)

歌集「ダニーボーイ」第70回現代歌人協会賞 受賞

〈化学死んだ〉〈数学死んだ〉生きてくれればいいが死にすぎだろう

「ダニーボーイ」木阿弥書店より

 

小さい時から僕は野球をやっていて短歌よりも長くやっているんですけれども

チェンジアップという変化球は力を抜いて投げることが重要な変化球で

子どものこわばった心境とかストレートしか投げられない

素直で頑固な子どもの心をほぐしていくような そういう優しい手のひらがあり

その手のひらの中に野球ボールを地球に例えておさまっている 

小さな世界も今思うと愛おしかったななんてことを覚えています

 

摘んだのは「地球」子どもたちへのまなざし