2026年2月23日月曜日

兼題「牛乳」&テーマ「ふと立ち止まったこと」

猫の恋ずっと変わらず好きは好き

三度目の目覚まし時計止め朝寝

春の朝身体鍛える待ち時間

オープンを待つ男たち牡丹雪

団体レッスン独りぼちぶらんこ

 

NHK俳句 兼題「牛乳」

選者:高野ムツオ ゲスト:北大路翼 石田郷子 

古坂大魔王 かわにしなつき 司会:柴田英嗣

年間テーマ「語ろう!俳句」

 

   くちびるに牛乳の膜霜来るか   北大路翼

   👑寒灯や牛乳の期限見えぬふり   古坂大魔王

   牛乳に若草の香のありにけり   石田郷子

   牛乳は喉へ薄氷(うすらい)は海へ   高野ムツオ

   生姜湯や牛乳の白遅れ咲く   かわにしなつき

 

高野ムツオ

どんな言葉でも季語でもしっかりした俳句になるので

そのことを心にしながら新しい俳句を作っていきたい

 

・特選三席発表 兼題「牛乳」

一席 雲の白牛乳の白初蝶来(はつちょうく)   花見鳥

(単純だけどキレのある良い句 雲の白だから春の雲 遠くに浮かんでいる

 ゆったり動く雲 目の前にあるコップに入って静かな牛乳の白

 その間を横切ってきたであろう目まぐるしく動く蝶の白

 3つの白が一句の中にこんなにきちっと収まっている俳句はない

 最後の初蝶来というこの止め方もとてもキレがあって

 イメージを膨らませることができている)

二席 牛乳を噛めば甘くて春の雷   大岩真理

三席 春の日のきらきら牛乳のさらさら   堀雅一

 

その他の特選

牛乳を一舐めもせず恋の猫   佐々木隆

底に陽を畜()めて春待つ牛乳瓶   沢唯果

牛乳をグイグイ飲んで雪合戦   古谷敏光

受験子に牛乳瓶の朝の音   奥田誠

朝霧の牛乳色を牛乳来   木原泰紀

牛乳のびんの底にも日永かな   楢山孝明

 

NHK短歌 テーマ「ふと立ち止まったこと」

選者:木下龍也 ゲスト:吉川宏志 司会:尾崎世界観

年間テーマ「“伝える”短歌 伝わる短歌」

 

時代的にははやい時代 歩き続けたり

走り続けたりしなければならないが

短歌のタネに気付く人は立ち止まる人

 

・入選九首 テーマ「ふと立ち止まったこと」

アルバムの解体つづくリビングに亡き父母がまた笑って出てくる

忽滑谷(ぬかりや)三枝子

餃子の皮閉じながらふと思ったり人の口まだ塞いだことない

石田恵子

その人は焼き鳥屋へとゴールデン・レトリバーごと入つていつた

岡本恵

三席 灰色の空の一等地を買った気分で缶コーヒーを飲み干す

十条坂(のぼる)

一席 ホチキスの針補えばその針を押し続けたるバネのあること

富見井(とみい)高志

二席 道というより虹だった育休を一年取ると言えた日の帰路

冨尾大地

蟹の名はガニとかならず濁るからこの世にただの蟹などいない

トミト・モチメリ

(連濁:2つの語が結びついて1語になるとき

 後ろの語の語頭の清音が濁音に変化する)

二人してカメラの前で固くなるラーメン鉢の喜の字みたいに

野分のわ(囍:双喜紋)

赤信号のあなたはなんかきんぴらのごぼうを定規で測って切りそう

黒木智栄美

 

・“伝える”短歌 伝わる短歌 木下流短歌の育て方

紅が葉を去るまでの短さにばかり目は向く父と過ごせば

⇩紅葉が赤くなっている状態を見て綺麗だと思うのが通常の状態

 (面会時間が)15分なんだという考えを持った途端に

紅葉の短さに目が向く 木下

 美しいし何か寂しい いいなと思いました 吉川

川の幅よりも短い腕だからふたりおのずと上流で会う

⇩上流に行けば行くほど川幅は狭くなっていて下に行くほど広い

 (下流)で会うとお互い届かない 上流である2人の過去にさかのぼって

 話をすれば すぐに手が届く位置にいられる 木下

 確かに親としゃべっているときは過去の話をすることが多い

 過去の話をしないと話が持たないときがある 

それを「上流で会う」と表現したのが良い 

時間が空間に変わっている 吉川

またひとつずつ渡し合う束ねても束ねてもなお足りない花を

⇩吉川さんから見ても15分お父様から見ても15分 会えばお互いに

 15分を渡し合うことになる これはずっと満足することはない

 実際の花は束ねると大きくなるので「足りる」ということがある

 時間の花のような感じなのでそれはずっと足りない 木下

 時間は束ねられない 日常から飛翔している感じがすごい 吉川

 特に二首目は名歌 吉川

 

この世そのものが面会時間にて電車の窓をよぎる紅梅   吉川宏志

(この世全体が短い面会時間のようなもの 

窓から紅梅が過ぎていくのも一瞬)

 

実際どうやって作っているのだろうと気になっていた

言葉から始める 絵や映像を想像して言葉にする 木下

最初に五七や五七五のフレーズが直感的に頭に浮かぶ

それを大事にして周りと作っていく 吉川

僕は直感があまりない 

覚えている風景を思い浮かべて言葉に直していく 木下

直感の部分を大事にした方がいいなと思う 

良い直感をしているのに自分で消してしまう人がいる 吉川

過去の作って歌がハードルになっている感覚がある

自己模範を避けながら道幅が狭まっている気がする 木下

あまり自己模範を気にしなくても良い 自分にとって

大事なテーマは何回もやってしまう 夕焼けの美しい雲があって

何回も書きたくなる

 

・ことばのバトン

あるがまま生きる歓び画廊にて

清水篤(ギャラリーオーナー)

喰らわれている鹿と目が合う

ひらりさ(文筆家)

 

親指ではりたおすように撫でる犬すべての既読を失った夜

十和田有(ひらりさ) 流刑 より

とらわれていたもの(感情)から自由になれる感じ

生産的な クヨクヨ悩んでいたことが 創作になるというのが

すごくお得な感じがしてPositiveになれる感じはする

ひとりひとりが生きている感じが句に出ている

(ことばのバトンから命の営みを感じ取ったひらりささま)

 

4週年間テーマ「私の宮沢賢治」

4月選者 土岐友浩 選 テーマ「色」

2026年2月22日日曜日

スイッチインタビュー 市川実日子×藤田真央EP1

 

(近田春夫氏)花見鳥(はなみどり)心に届く音探し

うららけし使わなければ朽ちるのみ

時止める神通の滝の氷瀑

花曇老後に備えジグリング(貧乏ゆすり)

カーナビに命令されて春の海

 

■スイッチインタビュー 市川実日子×藤田真央EP1

世界が絶賛するピアニスト

 

すべての音を大切に扱いたい人なんです

ラフマニノフに近づけるかな…

旅するピアニスト

❝美しい❞をピアノで生み出す

♪「24の前奏曲 作品11から第21番」(スクリャービン)

♪モーツァルトのピアノ・ソナタK331 グレン・グールド

 

モーツァルトを演奏すると、

藤田はまるで水を得た魚だ「ResMusica(フランス)より

 

讃美歌のような天から降りかかってくるような

浄化されるみたいな 

私は美しいものをピアノで生み出せる力があると思ってて

それができて幸せ まさに天職だなって思える

 

♪「ピアノ協奏曲第2番」(ラフマニノフ)

 

最初は指揮者と2人で打ち合わせ テンポ感ここを大事にしたい

本番で違うことをしちゃう 好奇心でやったりすると皆さん焦っちゃう

 

カデンツァ:ピアニストがソロで即興的に演奏するパート

作曲してない場合は自分で書かなきゃいけない

モーツァルトってすごく限られた枠の中で作曲している

あえて今の時代に私が作曲する 

それを使うことで違った技法が見せられる

モーツァルトの手法とはまるっきり違う

不協和音を重ねたり

考えたカデンツァの楽譜を指揮者に渡すけど 

全然まるっきり違うことやったり 汗汗 気配感じるな

 

私自身がなり切るというより出てる音が悲しい音じゃないといけない

あくまでも出てくる音が全てであってほしい

 

たぶんここら辺から鳴っているって感じます

 

教会では熱気があって湿気があったらピアノの音が飛ばなかったりする

1音出して見たらわかる 今日は違うって

チューリッヒのトーンハレ すごいきらびやかな会場

同じようなメカニズムのピアノを楽屋にも用意して下さったって

同じタッチ同じ音色で用意してるから と言われていたのに

一音弾くと 全然違うじゃん でも弾き続けなきゃ

そういう時に限って怖い指揮者だったりする 

先週香港では 古いピアノを使っていてラフマニノフの3

技巧的な作品で ラの音が調律がだんだん狂ってきちゃって

1楽章の終わりから 死に物狂いです 命かけて弾いているので

つらいですよ 緊張がすさまじいので 

 

♪「ピアノ・ソナタK.280(モーツァルト)(ヴェルビエ音楽祭2021)

 

藤田真央が特別な思いを寄せているのはモーツァルト

 

エッセー「指先から旅をする1 2」藤田真央著/文藝春秋 より

モーツァルトはわたしにたいへん合っている。

人間的にも、近しいものを感じます。

周りの目を気にせず どんどん新しいことを

目指して 作曲していたところ。

いつもちょっとした悪戯(いたずら)や遊びを

忘れずにいるところなど。

その気持ち、わかる!と膝を打ちたくなることが多いのです。

 

新しい役 オファーが来た時に「この役は私に合う」

感じる部分ありませんか?

 

外国の方の音楽を人生かけて勉強しているので…。

今はそういう感じですね。

誰よりも深く その方その作品と密接でありたい

 

キリル・ゲルシュタイン

藤田が2020年から師事しているロシア出身のピアニスト

 

キリルと一緒に弾くラフマニノフの「SymphonicDances」って曲がある

♪「交響的舞曲から第2楽章」(ラフマニノフ)

 

クラシック俱楽部

「キリル・ゲルシュタイン 藤田真央 ピアノデュオ・コンサートⅠ」

3月5日()BS BSP4Kにて放送

 

ラフマニノフの適したワルツの音とかタイミングはそうではない

まるっきり同じテンポで同じ重さで弾きなさい

同じテンポ同じ重さで弾くことによって

ロシアの重たい苦しい音が出ます キリルは生まれはロシアで

深くロシア音楽に関わっていて (キリルに言われた)部分は

楽譜を見てもわからないこと 

適した解釈が他にもありますよという教え

 

市川

物事の受け取り方否定しないとかそうやって受け入れるのがすごいな

 

意見を言ってもらった時 否定するのってとても簡単

自分の感性にないものだから 変に決まっている

私にはまだ理解ができていない分野まで 彼らは

到達しているから そうしている 否定するんじゃなくて

理解しようとしたら もっとステップアップできるんじゃないかな

 

ベルリンにて 終生ヨーロッパには住んでいると思う

帰ってくるたび幸せを感じるけれど 

必ずしも音楽をやる場ではない気がする

ドイツとかフランスとかイタリアでしか得られないものが

どうしてもある

ドイツの電車はまるっきし定時に来ない 時間にルーズなイタリア人が

あんなにパスタの湯で時間が完璧だったりとか 

やっぱり音楽にも通じたりもする 不都合なことが多い

でも、この場所にいたいと思わせる理由は

音楽がそこに根付いているからこそ もっと深く勉強したい

日本は恵まれているので どこへ行っても美しい響きを出せる

スカラ座 まったく音が響かない でもそれでもいい響きを

出さなきゃいけない 日本の恵まれた環境は素晴らしいけど

慣れすぎたらどんどん下手になる 

いつも厳しい場に自分の身を置きたい

2026年2月21日土曜日

100分de名著 ヤンパース❝哲学入門❞②

指紋なき指でこさえる今朝の春

ドア閉める音響きけり春の朝

楽し気に自転車倒す春の風

(カーナビ)春塵や心にゆとり持てばA

晩白柚(ばんぺいゆ)笑ひを誘ふでかさかな

 

100de名著 ヤンパース❝哲学入門❞② 他者との関わり

ドイツの哲学者 カール・ヤスパース ❝根源的な挫折❞=限界状態

戸谷洋志(とやひろし) 伊集院光 阿部みちこ

 

哲学の本質は真理を所有することではなくて

真理を探究することなのであります。

哲学とは途上にあることを意味します。

他者との「交わり」を必要とすると説いた

 

哲学するには他者との交わりが必要だと言っている

 

哲学的な生活態度はつぎの二つの道をとります。

あらゆる種類の反省を通じてなされる孤独な思弁と、

共同活動・共同討議・お互いの沈黙、などにおいて行われる

あらゆる種類の相互関係による人びととの交わり、がそれであります。

草薙(なぎ)正夫・訳

 

「みんなは あそこで遊んでいるよ。

まぁ でも、君には無理だろうけどね」

 

私が内省によって自分だけのものとして獲得するものは

―もしそれがすべてであるならー獲得しなかったのと同じことであります。

交わりにおいて実現されないものは、いまだ存在しないものであり、

究極において交わりに基礎を持たないものは、

十分な根拠を持たないものであります。

真理は二人から始まるのです。

 

「挫折」から再生するには他者と共に考えていくことが必要

 

真理に至るには「他者」が必要

 

他者との対話に必要なもの

率直に自分の意見を言ってくれること

その対話を「愛の闘争」と名付けた

 

弁護や攻撃は、権力を獲得するための手段ではなく

お互いが接近するための手段なのであります。

闘争は愛の闘争であって、このような闘争にあっては

各人は他人に対してあらゆる武器を引渡すのであります。

 

「交わり」は家庭から始まる 一番近しい人と逢いの闘争を経験する

なぜ闘争なのか 信頼を寄せあう時にだけ成立する

ディぺートとは全く違うもの

関係性を構築するためだけの対話

哲学の対話では人がどんな時代にどんな人生を歩んだのかが表現される

「愛の闘争」はお互いを理解するための対話であって論破ではない

どんな人とでも「愛の闘争」は可能か

ただ言語化がうまいことだけが重要ではない

「愛の闘争」は完結することのない営み

 

哲学の本質は真理を所有することではなくて

真理を探究することなのであります。

哲学とは途上にあることを意味します。 (中略)

人間がそのつど置かれている状況のうちにこの現実を捉えることが

「哲学すること」の意味なのであります。(中略)

哲学とは何であるかということは、私たちによって

実験されなければならないことなのです。

 

なぜ哲学は「途上」なのか

人生そのものが変わるから哲学することにも終わりがない

 

人にはどんな挫折からも立ち上がれるエネルギーがある が前提

2026年2月20日金曜日

テーマ「地球」&ぬいぐるみで一句

春の庭熊手の裏で線消さん

ぬくし庭砂紋重ねて足を消す

春の景平面的な平和めく

春の風言葉が利用される時

春の月言葉に込めた思いとは

 

NHK短歌 テーマ「地球」

選者:細胞生物学者・永田紅 ゲスト:小林快次 司会:尾崎世界観

年間テーマ「理科のことばで羽ばたく」

 

生まれてきて消えていった生き物たちの痕跡が堆積している場所なので

色んな歌ができそうだなと思って…。楽しみです。

 

「地球」が詠み込まれた歌。

渡り鳥が磁石をもっているように遠く静かに分かってしまう

永田紅

渡り鳥は目的地に正しく着くために

体の中に方位コンパスのような物を持っている

遠く離れてしまった人のことがなぜか本能的に分かってしまう 永田

運命という形で引き寄せられるというのが面白い 小林

 

・入選九首 テーマ「地球」

自らのつむじを初めて見るように地球儀抱えた子が見る日本

八号坂唯一(ただひと)

地球さえ惰性でまわっているんだし今日別れなくてもいいでしょう

小林里純(りずむ)

一席 三千年毎日雨が降ってたと地球は言った懐かしそうに

大岩真理

二席 トーストにあなたがジャムを塗るときの水平線を眺めるしぐさ

檜澤(ひざわ)さくら

三席 👑 メルカトル図法の端で肥大して大陸になるグリーンランド

前川泰信(示唆に富んだ歌 トランプ大統領の事は歌っていないが)

オーロラを見たいと妻は予約する北極まわり左窓際

中野秀秋

もし俺がジュラ紀に生きていたならばイグアノドンを親友にした

河合正秀(イグアノドンは中生代白亜紀前期 時空を超えたありえない想像)

カルデラは地球の笑くぼ暖房を弱めて遺言練りなほしけり

秋本哲

あの秋の書架(しょか)で手と手がふれたとき46億年にもふれた

佐々木泰三

 

理科のことばピックアップ

地軸二十三.四度の傾きでソフトクリームひとつください

藤田美香

地球は自転しながら太陽の周りを公転している

自転している軸が234度傾いている

日常に理科の知識を当てはめていくと面白い

 

・私の理科のことば

地球の三つのsphere

岩石圏 mesosphere 大気圏 atmosphere 生命圏 biosphere

地球にあって他の惑星にないものは生命圏だけ

生命が大事なのではないか 地球と言えば生命 小林

 

外界から隔てられることが生命の始まりだという概念に吃驚した 永田

 

研究していく上で大切にしていることは

想像力 deduction 演繹(えんえき) speculation 推論 

推論を嫌う人がいるがそこに遊びがあって夢があって未来がある

想像力を持つことによって人間の可能性が最大限に生かされる

自分の体験がすごく大事 腑に落ちる 自分の身になった瞬間

いろんな体験が言葉を生み出す 小林

 

感性や感受性は物の見方のVariationをいかに獲得するか

天性のものと思われがちだが習慣で身につけていくもの

新しい言葉を知ると新しい見方をできるようになる

知らなかった分野の言葉を知ることで新しい歌が詠めるのではないか 

言葉の守備範囲を広げると世界の見方が確実に変わる 永田

 

・ことばのバトン

のどをならしたネコとコタツで

藤岡善念(僧侶)

あるがまま生きる歓び画廊にて

清水篤(ギャラリーオーナー)

「本の街」編集長 1980年創刊 昨年3月廃刊 それを復刊

神保町が本の街 出版の街ということもありますので

雑誌を残すというのも一つのコミュニティーかなと思っている

世界中でも古本の街というのはなくなっちゃってビジネスとか

効率優先の街じゃない街というのは大事なんだ

街の魅力とかを語るのにこういう雑誌が

一つの役に立てればなと思ってます

 

■プレバト纏め 219日 

ぬいぐるみで一句

 

俳句史に残る句集作り

村上健志 

三度目の夜泣き冷たきアンパンマン

(数字がとても大事 数詞がとても効いている

 「冷たき」は「手に触れる」季語 季語の感触を自分の手で表現

 子育てをちゃんとやっていないと俳句の種は手に入らない)

 

横尾渉 

卒業歌鞄に揺れるモンチッチ

(村上さんが無理やり見つけ出した唯一の欠点が当たっていた

 卒業式会場に何でカバン? しかも何でモンチッチが揺れてる?

 逆からいけば問題はなくなる モンチッチのアップからいく

「や」は映像も切り替える 日常の通学の様子から卒業の日の歌に飛ぶ)

モンチッチ揺る鞄卒業歌

 

夏井先生から村上さんへのアドバイス

人の悪い所を見つける姿勢ではなくより

良い作品を一緒に愛する態度でやって戴きたい

 

・清水麻椰アナ お題に挑戦

卒業や友とクレーンゲームまた

2026年2月19日木曜日

尻二字三角パス①②&「二十六聖人祭」&池波正太郎の言葉

亡き父母や硬き蕾や春の雪

軌跡辿ればいつもピンボケはだら雪

枯山水微かな水の音朧

春手前色香と品と和の心

木頭村待ってましたと福寿草

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【第12回尻二字三角パス】候補句を一挙公開!【「いう」】

 

言うまでもなき名盤を聴く夜長   岸来夢

言うならば真珠の核のごと秋思   桂子

言うかいな左様な無礼冬木立   小野とらのは

言う聞く見るなんが猿酒効いたらし   横山雑煮

言うに及ばず幽霊は月の匂い   津々うらら

いうれいの吊らるる梁や露の宿   かいみきまる

いうれいたけ雌しべは宇宙めくかたち   月下檸檬

胃浮くかなブランコの婆桐一葉   ねまりねこ

胃疼いてなほも良夜と言ひにけり   かときち

胃鬱排悶かぼちゃ割る力こぶ   熊兎

悠然として注射針見る子猫   水蜜桃

有職や人や秋気の澄む南殿   ひでやん

藺生町藺草静けし池の端   広島じょーかーず

イォークに道ゆづらるる良夜かな   乃咲カヌレ

井浦さんも見ているかしら十八夜   茶影

 

【第12回尻二字三角パス】作句編スタート!【「いう」】

駄夢喰つて腹下したる獏梅雨   ローゼン

井浦さんも見ているかしら十八夜   茶影

千夜百夜意地のねじくれたる羆(ひぐま)   正人

愚妹とは夜長をこぼすポプコーン   いつき

―んーんとは加湿器の鼻唄   千津

うたふよに人参雪をとびだしぬ   正人

 

■夏井いつき俳句チャンネル

一分季語ウンチク「二十六聖人祭」

 

非常に音数の多い季語ですね 季語だけで11音もあります

どういうお祭りかといいますと 長崎で行われる祈念ミサになるんですね

この「二十六聖人祭」とは 日本最初のキリシタン殉教者26人が

長崎に連れて行かれて処刑された というのがかつて出来事として

ありました その26人を偲ぶ形でこのミサが行われると 

そういうことになっております これは豊臣秀吉が追放してと

そういう背景がある出来事になっております 

現在では2月第1日曜日にこの祈念ミサは行われるようです

長崎にこの時期に行った際にはぜひ季語体験として

目にしてみたいものですね

 

■池波正太郎が遺した言葉

「男らしさとか女らしさという前にね、

男も女も共通していちばん大事なことがあるんだよ。

『人の身になって考える』ということがね、

できる人がいちばんいいわけだよ。

これがなかなか口でいうのはやさしいが、

できないことなんだけどね」

2026年2月18日水曜日

バレエダンサーの名言

平野歩夢選手を詠む

日々進化冬五輪をも進化せり

最高のRoutineでした冬五輪

繰り返すアップデートや冬五輪

意地見せた冬季五輪の七位かな

無駄なもの何一つなき冬五輪

 

■バレエダンサーの名言

【アンナ・パヴロワの名言】

立ち止まることなく一つの目的を追い求めること。

これが 成功するための秘密です。

私にとっての成功は、人々の称賛の中にではなく、

自分の理想が実現していくという満足感の中にある。

才能だけで成功することなんてできない。

才能は神が与えるけれど、努力はその人を天才に変えてくれる

 

【マイヤ・プリセツカヤの名言】

常に、自分がなぜそこにいるか、意味を考えなさい。

 

【森下洋子の名言】

私は毎日、二時間の基本レッスンをやっています。

これは、私の舞台を支えている大事なレッスンで、

一日基本レッスンを怠ると自分の身体が不調になるのがわかります。

二日怠るとパートナーにわかります。

そして、三日怠ると多くの人にわかります。

 

【ミハイル・バリシニコフの名言】

私は他の誰かより上手く踊ろうとはしない。

自分自身より上手く踊ろうとするのみ。

ダンサーは舞台の上で、自分のすべてをさらけ出している。

すでに彼らが見せている以上のものを求める必要はない。

芸術を志すものは、結婚したり子供を持ったりしてはいけない。

芸術とは、どこまでも利己的な経験だからだ。

 

【熊川哲也の名言】

空気は液体だ。だから泳ぐように跳べばいい

跳ぶってことは、跳び越えること

誰かが人生意味を問うているとき、僕は人生の意味を跳んでいる

階段を登る時は、絶対に右足から

どんなに小さなことでも、何かを成し遂げた次の日の自分というのは、

昨日とはもうぜんぜん違っています。

立っている位置が少し高くなって、

物事の見え方も変わったように感じるはずです。

 

【岩田守弘の名言】

冷たい目で見られても、舞台がどんなでも、穴が開いていようとも、

寒かろうが、どんな時でも、どんな場所でも、周りがどんなでも、

自分のすることをしっかりできる人。

自分で俺は完璧だぜって言った時点で嫌な踊りですね

そんなの見たくないと思う 僕はそれは自己流になったらダメ絶対 

絶対ダメ のぼせあがるな 絶対のぼせあがるな

 

【ルドルフ・ヌレエフの名言】

人生は己との闘い。他には何もない。

人生は自分との闘いで勝利し続けることが必要。

相手に負けようが関係ない。

自分との闘いだけに焦点を絞っていけば成功者となれる。

 

参照:http://butaieizocolors.com/ballet/meigen.html

2026年2月17日火曜日

俳句にダンスと音楽結びつけ ノイマイヤー

平野歩夢選手を詠む

誰にも負けぬプライド持ちて冬五輪

冬五輪戦い抜いた吾を褒めん

冬五輪生きて帰って来れました

冬五輪満身創痍の平野(歩夢)かな

冬五輪命をかけて飛びました

 

■俳句にダンスと音楽結びつけ ノイマイヤーのバレエ再演

東京バレエ団が世界的振付家ジョン・ノイマイヤーの

「月に寄せる七つの俳句」を上演。

松尾芭蕉や小林一茶らの月を詠んだ俳句にダンスと音楽を

結び付けた「目で見る俳句」とも言える作品。

取材に応じたノイマイヤーは「私が俳句や音楽の中に

見いだした内なる自分を描き出そうとした」と語る。

1989年東京バレエ団のために振り付けし、芸術監督を

務めていたドイツのハンブルグ・バレエ団での上演。

日本では17年ぶりの再演となり、演出や衣装に大きく

手を加えた。

「学生時代から常に日本の芸術に魅了されてきた」という

ノイマイヤーにとって、俳句は特別に感心を引く表現形式だ。

振付家として高く評価されるきっかけになったのも、俳句を

題材にした別の作品を手掛けたことだった。

いくら言葉を尽くしても意味を説明しきれないほど深いものを

表現しているところに、ダンスとの共通点を感じるという。

音楽を用いたのはバッハとアルボ・ペルトの楽曲。芭蕉がバッハと

同時代に生き、同じ月を見ていたはずだと気づいたことが本作の

出発点となった。

「同じ月のもとで人間同士や人間と自然の様々な関係性を

展開させたいと思った」

現在は振付家として世界中のバレエ団で自身の作品の再制作に携わる。

「私は自分の作品を愛している。作品に生を与えた責任として、

それらのダンスが今の時代にどうあるべきかをきちんと見ていくのは

大切だと思う」と強調する。

「私の振り付けはただ美しい動きを描き出すのではない。作品のエッセンスを

深く掘り下げて、私が共鳴したものや信じたものを語ろうとしている。

ぜひ、それを感じてもらいたい」。

202624日 徳島新聞 参照