2026年10月20日火曜日

知恵泉 宇野千代

村芝居那賀の宝ぞ秋の晴

秋高し伝統繋ぐ北川座

秋日和小集落を脈々と

青き空阿波路疾走秋の風

炭水化物食べて激走小春

 

■知恵泉 宇野千代(1897-1996)

ゲスト 綿矢りさ 篠原ともえ 金井景子

 

恋して咲かせた幸せの花

 

人間なにかすがりつくものが一つあると生きていられるものですね

私が小説を書かなかったら ただの不良少女でしかありません

 

「私あなたが好きです」って言うの百発百中うれしそうな顔をします

 

心から愛した男

作家・尾崎士郎 画家・東郷青児 新聞記者・北原武夫

 

大正10年(1921)「脂粉の顔」新聞の懸賞小説一等入選

二等が尾崎士郎だった

 

大正15年(1926)尾崎士郎と結婚

 

とことん尽くすんですよね お料理でもあの人こんなものが

好きそうだなと思うと それをこさえるし 相手を愛しているから

尽くすように見えますけども 尽くすのがおもしろいの

自分にとって愉快でおもしろい 

 

作家生活の基盤を築くために、最も重要な時期であった。(中略)
私に文学眼をひらいてくれたものは宇野千代女史であった。

尾崎士郎「小説四十六年」より

 

川端康成 梶井基次郎 萩原朔太郎と知り合い刺激を受けた

千代と梶井基次郎との仲を噂される

昭和5年(1930)尾崎士郎と離婚

 

千代4歳の時、心中事件間もない東郷青児と出会う

出会ったその日に一夜を共にする

 

夜が更けて、さあ寝よう、と言うときになって、

「こんな布団しかないが」と言って、押し入れから出してきた布団には、

血痕がこびりついて、がりがりになっていた。

二人の男女の頸(くび)から流れ出した夥(おびただ)しい血のかたまった

ものだと分かったとき、私はそれを気味が悪いと思っただろうか。

そうは思わなかった、と言ったら、人は信じるだろうか。

私と東郷青児とは、その夜から一緒になった。

宇野千代「生きて行く私」より

 

昭和5年(1930)東郷青児と同棲開始

 

東郷青児が画を描きさえすれば、金は湯水のように湧いて出る。

そう思っていたのに、そうは行かなかった。東郷青児は毎日毎日、

贗札(にせさつ)を作るように画を描き、私はそれを風呂敷に包んで売り歩く。

宇野千代「生きて行く私」より

 

昭和10年(1935)「色ざんげ」刊行

 

恋をするなんて、俺は全くそんな柄じゃないからな。

恋をするような振りをすることの巧い

西洋仕込みのただのならず者なのだからな。

宇野千代「色ざんげ」より

 

昭和11年(1936)ファッション誌の編集長に就任

昭和14年(1939)北原武夫と結婚

昭和16年(1941)太平洋戦争勃発

昭和20年(1945)終戦

倒産

 

昭和32年(1957)「おはん」刊行

昭和39年(1964)北原武夫と離婚

 

私は別れた人を「あの人は憎らしい」とか

「あの人は私にこんなことをした」とか

そういう感情は皆無なんです 未練もあるしもっと追いかけたくてもね

私は追いかけるのをやめるの それが恋愛の武士道だな

 

篠原ともえの知恵

恋愛に限らず出会いが人を変える

「自分の心が動く」っていうことが次の創作に間違いなくつながる

 

発掘お宝映像!千代90歳の「初挑戦」

恋愛という行為はもうしませんけど 毎日の行動が恋愛と同じみたい

退屈イチバン嫌いです 何もしないというのがイチバンいけない

何にもしないと ろくでもないこと考えます

 

夏も冬も秋も桜を平気で使っている

 

美しく咲き 潔く散る そしてまた咲く 千代は何度でも人生を

やり直した自身と桜を重ね合わせて愛しました

71歳の時 気になる話を聞きました

「樹齢1200年を誇る桜の老木が岐阜にある」

昭和45年(1970)淡墨桜を見にいく 先頭に立って保護活動を始める

枯れかけていた桜は復活

昭和60年(1985)復活した桜を再訪した千代

 

見るたびに思いが深くなりますね 圧倒されるようだな

 

昭和58年(1983)「生きて行く私」刊行

花咲婆さんになりたい

 

幸福も不幸も、ひょっとしたら、その人自身が作るものではないのか。

そして、その上に、人の心に忽(たちま)ち伝染するものではないのか。

とすると、自分にも他人にも、幸福だけを伝染させて、生きて行こう。

宇野千代「生きて行く私」より

 

みなさんの中に私は運がとても悪いって思う人はありますか?

そんな人はダメですよ 私は運がとてもいいと思ってお暮しになってください

こんなに運のいい女があるだろうか 思っているんです

 

今日のすべての経験が生まれて初めてのことばかりでございました

あともう10年で100歳でございますが 100歳になって

こんなものを書いたというね 後世の人に吃驚させるような

仕事を残したい 

 

陽気は美徳 陰気は悪徳 人には陽気だけを移しましょうね

 

好きだと思うことでなければしなかった

 

平成8年(1996) 宇野千代死去98歳

 

篠原ともえさんの知恵

生き方は作品に映る華やかな部分も隠している部分も

しおらしい部分も 作るものに全部表れる

赤裸々で素直であること 作品に嘘をつかないこと

自分の人生に嘘をつかないこと

 

宇野千代さんの好物は「かにかま」だった

偽物だっていいじゃない 美味しければ

2026年10月19日月曜日

兼題「夜寒」&題「置」

秋の声附和雷同(ふわらいどう)の輩ども

放蕩無頼(ほうとうぶらい)秋の陽を背に受けて

秋の空盛者必衰あらわす理

台風の予報当たらず秋日和

秋渇き空気を読まぬ無敵をり

 

■NHK俳句 兼題「夜寒」

選者:小川軽舟 ゲスト:野口絵子 司会:柴田英嗣

年間テーマ「暮らしを思い出す」

 

野口絵子さんは登山家・野口健さんのお嬢さま

15歳でアフリカ大陸最高峰 キリマンジャロ(5895m)登頂

一方、今年2026ミスグランプリ&ミス日本「海の日」W受賞

昨年はヒマラヤ メラ・ピーク(6476m)登頂

 

俳句も先入観を破る発想が大事 小川

日本語は主語や助詞を省略しても成り立つ 余白を読者が考えて想像する 野口

余白は何もないことではない 読者の想像力を呼び込む 小川

 

兼題「夜寒」秋の季語 秋が深まった頃に感じる夜の寒さ 

心細さもある寒さ 小川

 

山に行くと夜は冷え込むのが早いので 気温の違いは体で感じる 野口

 

名句鑑賞

母と二人いもうとを待つ夜寒かな   正岡子規

「夜寒」がすごく効いている 心配でしーんとした静けさ

 

女将われ客に夜寒の靴揃へ   鈴木真砂女

小料理屋を後にする客との会話が聞こえるような夜寒の句

「夜寒」が入っていることで女将と客の心の通い合いが出ている

 

経木(きょうぎ)より焼餅はがす夜寒かな   小川軽舟

高野山の宿坊に泊まった時に詠んだ句 経木:薄い木の板

人恋しい気分になった 「夜寒」は人恋しさにつながる 小川

6000mを超えると氷河の世界 寝ていると聞こえてくる音は

風と自分の呼吸しかない 土が無い場所なので匂いがない

「人間だ」と感じる匂いが温まる 野口

人恋しさは突き詰めると自分が愛おしい 小川

 

暮しの中に俳句のネタを見つけよう!

苔は森のなかに広がる小さな森 野口

読者もそこに居る臨場感を持てるか 小川

 

森の中に苔の森あり秋の朝   小川軽舟

朝の太陽は爽快で明るい色 1日が始まる嬉しさもあって好き 野口

いろんな事を読者が連想してくれる 小川

 

・特選三席 兼題「夜寒」

一席 散らかりし絵本かさねる夜寒かな   高原晴子

二席 夜勤へと渡る夜寒の跨線橋(こせんきょう)   端(はた)あつ子

(跨線橋:線路をまたぐ橋)

三席 逝く父の耳にものいふ夜寒かな   伊藤映雪

 

・特選六句 兼題「夜寒」

観客は五人夜寒の映画館   山田由美子

ページ繰る夜寒の指のもどかしく   紗羅ささら

味噌汁の卵の煮立つ夜寒かな   道脇長二郎(ちょうじろう)

夜寒さの誰か蹴りたる缶の音   大和田博道(はくどう)

我を見る夜寒の監視カメラかな   慈雨

球切れに脚立を運ぶ夜寒かな   神谷(かみや)優

 

・はみだせ!教室俳句

埼玉県 鴻巣市立 鴻巣北小学校 深谷健先生

 

句会に挑戦 入賞句

①   くものみねなんだかくもがグミみたい

②   自分しかしらないきもち夏の雲

③   夏の昼やねうらべやでおままごと

④   👑ようちえんいくすぐあそぶ夏の朝

⑤   ぬいぐるみ三十八こ夏休み

⑥   サッカーの試合の合図炎天下

 

登山家/ミス日本 野口絵子の一句

夜寒かな岩に腰かけ日を送る   野口絵子

 

山で経験する日が落ちた後の寒さを夜寒と捉えたところが新鮮

五七五の言葉だけだと山の上だと分からない

言葉だけで山だと分かると良い

添削

岩稜(がんりょう)に日を送りたる夜寒かな

(岩稜:岩が連なってできた細い尾根

日を送った後の夜寒 後ろの方が夜寒がどっしり感じられる

「かな」という切れ字を使って 余韻が残る)

 

来週は兼題「飛ぶ・跳ぶ」選者:高野ムツオ 司会:柴田英嗣

出演者 今橋眞理子 曾根毅 古坂大魔王 関取花

 

■NHK短歌 題「置」

選者:大辻隆弘 ゲスト:一龍齋貞友 司会:尾崎世界観

年間テーマ「伝統的なことばを生かして」

 

ついちょっと置いたつもりが今いづこうちにはあるのブラックホール

一龍齋貞友

(弾むようなリズムがある歌で良い 大辻隆弘)

 

今月のポイント「助詞~「の」の力~」

私の本 所有格 君の行く道 主語 

同格の「の」:「の」の上の部分と下の部分がイコールであることを表す

小さき鳥の白き 小さい鳥で かつ 白い鳥

今とちょっと違う使い方の「の」が 凄く魅力的に感じられる時がある

 

ただひとつ惜(お)しみて置きし白桃のゆたけきを吾は食ひをはりけり

斎藤茂吉「白桃」

(たった1つの追熟を待って置いておいた白桃がいよいよ食べごろのなった

  斎藤茂吉は今日こそ食べごろだと思って その桃をたっぷりとした汁を

感じながらうっとりとして食べ終わったという歌

 「の」が同格の「の」「やたけき」という形容詞が下に来るので 

  たっぷりとした豊かさそのものみたいなものが胸の中に響いてくる感じがする)

 

改作

ただひとつ惜しみて置きし豊かなる白桃を吾は食ひをはりけり

 

斎藤茂吉の原作はゆたけきというところがすごく胸に響いてくる

 

改作は白桃がポツンと机の上に置いてあるだけの感じがする

 

・入選九首 題「置」

歯ブラシもそのまま置いて旅にでもフラっと出るように結婚していった息子

瓦井(かわらい)美智子

二席 傷ついたことを誇っている君の延命装置のような長雨

小松百合華

「さくぶんがへたでごめん」の置手紙ありてお母さんがへたでごめん

白波はるよ

艦艇用推進装置の実験をしてゐる時の夢を今朝見ぬ

長谷川文彦

白鷺の白を際立たせる秋の左岸の夜に匙を投げ置く

相内あみ

一席 牛の糞丸めてあまた干して置くバングラデッシュの野の道涼し

山上(がみ)ふみ子

三席 天元にまず石を置き呉清源(ごせいげん)真中をひろく制して勝てり

緑川智

(呉清源:独創的な新布石を生み出し 昭和の囲碁界に君臨した天才棋士)

誰ひとり置き去りにしないスローガン置いてけぼりの安堵もありて

塩田陽子

学ランのホックを留めて初めての岩波文庫レジに置きたり

吉行直人

 

・短歌魔改造ラボ

愛用の文鎮を置き集中し「馬」とふ字をば一気に書きぬ

坂東紘子

魔改造

愛用の文鎮を置きみなぎらふ「馬」といふ字を一気に書きぬ

 

文鎮を置く 集中する 字を書く 動作が3つ出てくる

時間のスパンを短く切って一瞬を立ち上げたい

第3句の集中しを切ってみた

文語のみなぎらふという言葉を入れてみた

「みなぎらふ」は「ちからがみなぎっている」こと

筆の動きも力がみなぎっている

 

・伝統的な言葉の魅力とは?

講談は時代物が多いので言葉の表現もクラシカルな言い方が多い

聞いてくださる方は難しいと感じる 気にしないで わからない

表現があったらスルーしてください それにこだわっていると

話の流れが途切れてしまう 前後の流れから判断してください 貞友

 

文語は意味を考え出すと難しい 歌の持っている言葉の響きや

詩の精神の一番大事なところが意味に遮られて全部飛んでしまう 大辻

 

子供の頃大人が読むような小説で意味がわからない言葉があって

3つぐらい言葉の意味の候補が出てくる 難しそうだった物語が

柔らかくなって 意味ははっきりくみ取れていないかもしれないが

読みやすくなった わからないことがあっても自分のものになっていく 尾崎

 

解釈も折々変わっていって良い 貞友

 

言葉とリズムの関係をどう考えている? 尾崎

 

講談師は最初に修羅場という武将が戦う話を必ずやる

特に「三方ヶ原軍記」はどの流派も必ずやらなければいけない登竜門 貞友

 

後ろに引っ張っていくようなリズムの取り方 尾崎

 

リズムの高揚感が気持ちの一体感を作り出す

感情が言葉のリズムによって醸し出されて

読者も作者も情緒の共同体に入っていった

 

・いちご摘み 一語つむ

駅前であなたを探す星を待つ占星術者たちの視線で

眞鍋せいら(好きな歌人 笠木拓)

⇩

昨日食べたカルボナーラがもう恋しい星月夜 そんな日記をつける

長谷川麟(好きな歌人 石川啄木)

 

摘んだのは星 ほの明るい夜空 美味しい黄色

 

短歌の捉え方が全然変わるタイミングだったと思いますね

第10回現代短歌社賞 受賞

3年前 第一歌集を出版「延長戦」

笹船だ 川の流れははやくって悲しいと言えばなんだってそう

「延長戦」現代短歌社より

 

一首一首で見ると良くなかったなってことも全体でまとまってみると

すごいいい思い出だったなとか すごく貴重な経験だったなとか

立ちあがってくるものが変わってきて 300首と言う連作・歌集に

取り組んだことが良かったのかなという…。

 

ゴッホ「星月夜」の黄色が好きだとか…。

アメリカへ行って太ったのだとか…。下半身が…。

2026年10月18日日曜日

100分de名著❝万葉集❞①

秋深し仕草にすべて表れん

おけら鳴く陽気は美徳陰気など

人生に嘘をつかない秋意かな

地虫鳴く偽物だっていいじゃない

アンダーパスへエアー遮断器秋気

 

■100分de名著❝万葉集❞①歌はコミュニケーション

上野誠(国文学者・國學院大學教授) 伊集院光 阿部みちこ

 

コミュニケーションを取るために使っていた道具

コミュニケーションツール 現代のSNSと考えると良い

 

飛鳥・奈良時代 4500首

 

鳴る神のしましとよもしさし曇り雨も降らぬか君を留めむ

(作者不記載歌 巻十一の二五一三)

鳴る神のしましとよもし降らずとも我は留まらむ妹し留めば

(作者不記載歌 巻十一の二五一四)

 

君が行く道の長手を繰り畳(たた)ね焼き滅ぼさむ天(あめ)の火もがも

狭野弟上娘子(さののおとがみおとめ)巻十五の三七二四

恐(かしこ)みと告(の)らずありしをみ越路の手向(たむけ)に立ちて妹が名告(なの)りつ

中臣宅守(なかとみのやかもり)巻十五三七三〇

 

オウム返し戦法(上野誠) 歌に相手への思いを忍ばせる

自由だけど型はある(現代のラップ) 型を守るからやりとりができる

自分しか知らない恋人の名前 古代の女性名は公にしない 

恋人だけが知っている

 

石走(いわばし)る垂水の上のさわらびの萌え出(い)づる春になりにけるかも

志貴皇子(しきのみこ)巻八の一四一八

 

春日野に煙(けぶり)立つ見ゆ娘子(おとめ)らし春日のうはぎ摘みて煮らしも

作者不記載歌 巻十の一八七九

 

季節感を共有する歌 ⇧ある意味役人の不満の歌 共感の文学

発信する側が常に受信する側のことを考えながら発信する

 

邸宅と荘園を行き来しながら暮らしていた

 

玉鉾(たまほこ)の道は遠(とお)けどはしきやし妹(いも)を相見(あいみ)に出でてそ我(あ)が来し

大伴家持(おおとものやかもち)巻八の一六一九

あらたまの月立つまでに来(き)まさねば夢(いめ)にし見つつ思ひそ我(あ)がせし

大伴坂上郎女(さかのうえのいらつめ)巻八の一六二〇

 

オーバーな表現を楽しむ ロールプレイングゲーム 古代の日本人は積極的

妻 大伴坂上大嬢(だいじょう)⇨夫 大伴家持

 

我が業(なり)なる早稲田の穂立(ほたち)作りたる縵(かずら)そ見つつ偲(しの)はせ我が背

大伴坂上大嬢巻八の一六二四 私が正業(せいぎょう)として作った

これはね、私が蒔いて育てた、早稲田の稲穂よ。私が作った、縵を見ながら

私のことを思い出してちょうだいよ

 

我妹子(わぎもこ)が業(なり)と作れる秋の田の早稲穂(わさほ)の縵(かずら)見れど飽かぬかも

大伴家持巻八の一六二五

いとしいあなた様が、それはもうご本職として作った、秋の田の、早稲穂の縵は…

それは、もう、見ても見ても見飽きることなんかありませんよ。

 

自分のこととして解釈できるかに歌の解釈はかかっている

 

2026年10月17日土曜日

2つの飲み物で一句&「釣瓶落し」

始まらん上板町での寝せ込み

(京極夏彦氏)1㎜の隙間集めて秋日和

論語なし算盤はじく秋の日よ

天高し川の流れを環境へ(安藤忠雄氏)

有知無知三十里燈火親しむ

 

■プレバト纏め 2026年10月15日

師弟!相方!元NHK!コンピで一句

 

2つの飲み物で一句

 

特別永世名人 締めのお手本

梅沢富美男(特別永世名人)

四代目の夫婦茶碗にとる夜食

添削(語順を考えてくださいと言い続けてきました

「の」は「が」という意味を持っている 誤読される可能性がある

人の句はわかるのに自分の句はわからない?)

夜食とる夫婦茶碗も四代目

 

1位

元NHKコンビ!青井実&中川安奈

枝豆や「私フリーになろうかと」

(かなり俳句をやっている人が軽やかにこの季語を選んだ?

枝豆やを選んだのは青井さん この季語を見事に選んだこれに尽きる

季語を選ぶだけなら本当にお見事 お直しなし)


2位

師弟コンビ!細川たかし&田中あいみ

ほろ酔いの師匠熱唱寝待月

添削(季語:寝待月 陰暦8月19日ごろの月

月の出が遅く、寝て待つほどという意味から寝待月と呼ばれている

立って待てないから寝て待ちましょう 寝てでも月を待って愛でたい

窓のないカラオケ)

ほろ酔いの師匠熱唱秋夜更く

俳句をもっと楽しめるポイント 季語と場所

 

3位 

先輩後輩コンビ!正代直也&時疾風秀喜

秋晴れに土俵へ向かう背中追う

添削(季語:秋晴れ 普通の文章になっている散文的 

動作として、目で追うが曖昧 土俵へ向かって送り出すを入れると良い)

秋晴れや土俵へ送り出す背中

 

4位

先輩後輩コンビ!赤木裕&たくろう(きむらバンド)

晩秋に相方来ずとも川流る

添削(晩秋の位置が致命的 早秋中秋晩秋時間の幅が長すぎる

    来ずは句またがり中七の二音を借りてくる)

相方は来ず晩秋の川流る

俳句をもっと楽しめるポイント 季語が持つ時間

 

5位

乃木坂46!弓木奈於&川﨑桜

赤蜻蛉幾山越えど飯の縁なし

添削(夏井先生曰く「説明して疲れた」)

叶わない約束幾つ赤蜻蛉

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「釣瓶落し」

 

この文字列を見た瞬間に お、妖怪ですねって

食いつく人もいるかもしれませんが この「釣瓶落し」は

妖怪の名前ではないのです どういう季語かと言うと

秋の夕日を意味する言葉なんです 秋の夕日はすぐに落ちていく

井戸の中に釣瓶を落とすかのように素早く落ちていくという意味から

「釣瓶落しの夕日」なんていう言い回しがあるんですけれども

その言い回しの中の「釣瓶落し」だけが独立した季語

夕日を意味する言葉として根付いたことによって

ちゃんと歳時記にも採用されているということになるのですね

ですが現代の実感からすると もう井戸を使ったことのある人って

いうのも かなり減ってきているのではないかなあという思いもあります

ここから更に 20年、30年経っていった時に

「釣瓶落し」と言われて意味が分かる人がどれくらいいるだろうか

ひょっとしたらこの季語も絶滅していく定めの季語に

なってしまうのかもしれませんね

2026年10月16日金曜日

丸木スマ&俳句甲子園2026&ひとマス空けの話&張本勲&情報漏洩対策

十月の居間を居座る扇風機

我が田への水八分目秋晴る

秋の風明日に向かって屹立(きつりつ)す

秋の声外連味(けれんみ)武器に今日を生く

鷹渡るいつ仆(たお)れても悔いはなし

 

■日曜美術館 丸木スマ

人生が、絵となる おばあちゃんアーティストの軌跡

73歳で初めて絵筆を握り、亡くなるまでの8年間で

700点もの作品を描いた画家・丸木スマ(1875-1956)。

野山の草花や生き物、そして原爆の記憶。

美術教育を受けたことはなく、技法や常識に捕らわない作品は、

驚くほど自由で生命力に満ちている。

 

丸木スマの言葉

絵を描きはなえてから、面白うての。こりゃ、

まだまだ死なりゃせん思うて。

わしゃ、今が花よ

 

■17音と❝忘れもの❞~俳句甲子園2026~

兼題

網戸 蝙蝠 バナナ 風薫る 十六夜 色鳥 玉蜀黍 明

バナナ

カメラ越しカッコが付かぬバナナかな   高橋信宗

ピントからひゅらりと逃げるバナナかな   高橋信宗

鶏頭

鶏頭の三本あれば華やげる   海城高等学校

Zigeuneerweisenぼくら鶏頭だった罰   興南高等学校A

栄

よろこべばひとをもてなす大栄螺   興南高等学校A

栄の字に似て噴水の真つ盛り   名古屋高等学校A

 

剥く時に香る果実や蝙蝠(こうもり)来   金谷苺香

剥く時に香る果実や蝙蝠鳴く   金谷苺香

 

折れ曲がる蝙蝠に夜追いつけり   本阿彌智佳

 

バナナ食う海に行く口実探す   金谷苺香

バナナ熟る居間に掛けらる佳作の絵   松尾理恵子

 

五分の二すでに生きたる秋思かな   中村草田男(大正・昭和期の俳人)

 

ペリカンの魚呑みたる終始かな   京都共栄学園

十六夜や雑誌に見開きの海   金谷苺香

 

■【「ひとマス空けの話」空白の効果について話します!】

螢草(ほたるそう)コップに飾る それが愛   夏井いつき

病室の小さなコップに螢草を飾る

2つの螢草の違いを2人で語り合う

愛の前の1コマの空白は初老の妻のささやかな恥じらいの表現

心の襞(ひだ)の一マス開け

 

第29回俳句甲子園全国大会最優秀句

海城高等学校A 下谷陽太

明日には今日は昨日になる 泳ぐ

 

一マス空けは高度なウルトラ技!

 

■鶴瓶ちゃんとサワコちゃん

86歳で亡くなられた野球界のレジェンド・張本勲氏の番組でした。

昭和15年生まれの広島県出身。5歳の時に受けた原爆で

身を挺して張本さんをかばったお母さまの話。

長嶋茂雄監督、美空ひばりさん、石原裕次郎さん、横綱大鵬関、力道山さん等との

芸能界交遊録を聞かせてくださいました。

合掌…。

 


 






■WBS より 追跡 情報漏洩対策

Q 不正アクセス・情報漏洩の事案は今年に入って増えている?

A 特に8~9月からは顕著にインシデント(問題)発生の件数が増えている

  中堅・中小企業は専門人材もおらず資金力もないと言うことで

  保険に頼って補償もインシデントが起こった際の対応も保険会社の

  力を使って体制を作っていくニーズを感じている

 

Q 企業がやめた情報を社内にとどめるのはなぜか?

A 個人情報保護法でも「不要なデータ」は遅滞なく削除に努めるべきだ」

  となっている つまり努力気味になっている 企業としては

削除しなくてもいいと捉えてしまうことがある そうなると問題が

出るので法律を改正して削除しなければならない形に変えた方が

いいかもしれない(佐藤一郎氏)

 

企業のM&A後に注意

システム統一 セキュリティーより使い勝手優先

データ統合 個人情報の量も質も上がる

 

サイバー攻撃守れない 情報は取られる前提で

サイバー攻撃 世界最先端のテクノロジーを使用 分業進み技術力も高く

       日本企業対抗できず

 

サイバー攻撃への対応と覚悟

①   ゼロトラスト=何も信じない

②   個人情報=取られる前提⇨取られた後の被害を最小化 

例:IDと名前を異なる場所に保管し照合不能に