2026年7月23日木曜日

MIRAI JAM TricoLobic 西尾彰将

田中一村を読む

幼子に画伯と呼ばれ島の夏

夏の潮奄美大島独りぽち

最期の姿パンツ一枚暑し

冷蔵庫にはかぼちゃとミルク晩夏

夏の風ひしをのレシピ書き残す

 

MIRAI JAM東大出身×AI ミライを作る考え方育成塾

佐々木蔵之介

AI時代の新教育スタートアップ

何を知っているかではなく 何を考えるか

AI時代に合わせた新しい学び

教育系スタートアップ TricoLogic 代表取締役CEO 西尾彰将

100年後の教育はいまと同じではないのに変える人がいない

東大出身社長×AI 未来の教育ビジネスとは?

学習塾 ミライ式を運営

全国 約30か所で 学習塾 ミライ式を運営

 

社会科の授業

参勤交代とはどのような制度?

全国の大名に1年おきに江戸と自分の領地を行き来させる制度

ミライ式では自分の意見を持つことが大きな特徴

 

蝶の成長について学ぶ理科の問題

蝶の幼虫が元気がなさそうに見えた。どんな世話をしてあげるか?

蝶の気持ちを分かってあげる

 

問題に正解はない AI時代に必要な自分で考える力

AI時代の新教育を生み出した 東大卒の西尾代表

❝考える力❞だけを伸ばす授業ではない

 

社会 算数 理科 を横断的に勉強してやったことをすぐ応用

勉強の面白さ

 

学習指導要領に沿って問題を作成 必要な知識もしっかり勉強できる

1週間に1回通うだけで 学校の1年間分の授業を学べる

(学習指導要領は)国が定めているので 

ゆっくりな子でも大丈夫なカリキュラムで進む

ミライ式「ミラシンク」月額 13.200(税込)

1週間に1回の授業を1年受けると学校の1年分のカリキュラムに相当

答えのない問題と学力を伸ばす問題 両方学べる

 

記憶力を身につける授業

14枚のトランプの絵札と数字 並んでいる順番を3分で覚える

 

ペグ法記憶術

数字や文字を発音や形が似ている物(映像)に置き換えて覚える

僅かな時間にトランプの絵札と数字を記憶できる

関連性が多ければ多いほど記憶って強固になる

これを活用すれば学校の勉強とか簡単に覚えられる

知識を詰め込むだけの授業ではなく学ぶ楽しさを知って欲しい

 

西尾の母は 自分が大学に行きたかったけれども

就職しなさい!って家庭で育っていたので

自分の子どもは大学に行かせてあげたいという思いがあった

裕福な家庭ではなかった バイトをして塾に通わせてくれた母

貧しくて母親が頑張ってくれて午前9時から午後5時まで働いて

その後料理を作って午後8時から深夜バイトをしていた

中高一貫の国立中学に入学 しかし 母親が大病を患って

闘病生活が続きバイトもできない 

自らバイトをして自ら熟の費用を稼ぎ東京大学に合格

AI研究の第一人者 松尾教授のゼミに参加した

教授の一言がビジネスのきっかけに!

 

これから15年もすればAIが意味理解ができるようになる

ドラえもんが誕生するんじゃないか?

そのタイミングでChatGPTが出てきて 人の仕事はどんどんなくなっていく

教育を見渡してみた時にすごくレガシー

100年後の教育は今と同じではないのに変える人がいない

2019年 東大在学中にTricoLogicを起業

❝自分の意見を持つ人❞になってほしい

AI時代にマッチした新たな教育

事業の運営には独自で開発したAI技術

子どもたちの回答をAIが分析 11人に合った問題作りに活用

AI技術に大阪府も期待

 

令和10年度(2028) 新工業系高校を開講予定

ヒューマノイドロボットを実装していくために

AIの仕組みを理解していないと活用できない

 

教職員のAI研修や教材開発などトリコロジックが技術支援

目指すは教育インフラ 子どもたちが安心して学べる場所

 

通っていた熟であんな風に教わったことない

何を答えても正解の問題あるし 面白い 佐々木

AIに学んできたからこそ できること できない事が分かっている

 

子どもの意見データ

子どもが何の興味を持っているのか?

ビックデータ×独自開発のAI

おすすめの習い事 興味のある本を置いている図書館

みんなで子どもを育てていこう

コンビニくらいミライ式がある世界

 

ミライ式

直営校 フランチャイズ校 二つで広げていく

フランチャイズのオーナー 地域の中小企業のオーナー

ミライ式で新規事業を展開

AI技術で業務の効率化も!

AIの技術提供 AI時代の新たな教育ビジネス

 

受験勉強の先生はネット!

参考にしたのがAmebaブログの受験体験記

何を学ぶかよりどう学ぶか

受験は絶対テクニック テクニックを覚えたら違う(佐々木)

やり方が全て

 

東大入学!お金のために企業 貧乏継続中

学費も自分の生活費も全部 自分で払わないといけない

父親が病気で休職 両親にも仕送り バイトだけだったら

自分を養って 親も養うのは無理 東大在学中に進学塾ビジネスを起業

オンラインの家庭教師 稼いだお金で両親に家を購入

逆境って人を起業家にする

現在の教育ビジネスを始めるきっかけ

最先端のAI研究を行っていた松尾ゼミへの参加

 

AIであって気づいた事

殆どの仕事をAIができるようになってしまう

東大を出たんだから官僚になった方がいい!

ステレオタイプのことを言われた みんなと違わない方がいい

いまの子どもたちはみんなと同じことをやって育った時に

仕事がなくなるじゃないか 世の中に教育で恩返しがしたい

AI時代を生きていける 子どもたちに育ってほしい

 

やる気メシ

TricoLogic西尾代表の❝至高の一品❞とは?

TricoLogic本社 大阪・天神橋7丁目 から車で20分の上本町へ

(東京から)大阪に引っ越してきたタイミングは上本町に本社があって

自宅も上本町を借りて ここが創業の地

僕の原点みたいなお店「百福(ももふく)」さん

Lab百福 上本町店 大阪・天王寺区

「鶏と野菜の黒酢あん定食」1,200

 

金言REPLAY 蔵之介に一番刺さった社長の言葉

「世の中に教育で恩返しがしたい」

 

私感

TricoLogicへ通いたい。学びたい。

人生最後にTricoLogicで学びたい。

西尾代表、ご検討よろしくお願い申し上げます。

2026年7月22日水曜日

あの本、読みました?児童文学 松本侑子

朝に咲き午後には閉じん大賀蓮

大賀蓮休耕田を彩らん

思い上がりの無理強いをされる夏

建国を祝う演説熱き日よ

どこまでも利益追求夏の米

 

■あの本、読みました?大人になって読むともっとおもしろい児童文学~心に響く名言

松本侑子、宮村彩子、鈴木保奈美、山本倖千恵 宮村彩子 石倉知直 石井遥

三本川

 

宮村彩子

あたまをつかった小さなおばあさん 

ホープ・ニューウェル作 松岡亨子 訳 山脇百合子 画

 

鈴木保奈美

小さい魔女

オトフリート=プロイスラー 作 大塚勇三 訳 ウィニー=ゲブハルト 絵/Gakken

 

宮村彩子

ソロ沼のものがたり 舘野鴻(たてのひろし) 作/岩波書店

 

大人と子ども 読み方の違い

励ましの文学

 

石倉知直

アラスカ探検記 星野道夫 文・写真/福音館書店

 

鈴木保奈美

極夜行 角幡唯介 著/文春文庫

 

選んだ本

鈴木保奈美「アラスカ探検記」

 

□三本川(ハンドルネーム) 瀬野尾真紀

一番最初に手に取った本

大人になってから読み返したい本

おおきな木 シェル・シルヴァスタイン 作 村上春樹 訳/あすなろ書房

 

□テーマ 大人にこそ刺さる名言

三本川

ホビットの冒険 J.R.R.トールキン 作 瀬田貞二 訳/岩波書店

「もしわしらがみな、ためこまれた黄金以上に、

よい食べものとよろこびの声と楽しい歌をたっとんでおったら、

なんとこの世はたのしかったじゃろう。」

 

宮村彩子

モモ ミヒャエル・エンデ 作 大島かおり 訳/岩波書店

「いちどに道路せんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?

 つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、

つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。

 いつもただつぎのことだけをな。」

一歩一歩仕事をやっていたら楽しくなってきて弾みがついてくるよ

まで言っている

 

三本川

王への手紙 下 トンケ・ドラフト 作・西村由美 訳/岩波書店

「悪にたいして戦うとき、あなた自身が、まだ善でないことを、

 わすれないでいてくださるように!

 善と悪とは適同士。だが、ぴったりよりそってる。」

 

□松本侑子 赤毛のアンの翻訳者

読む視点で変わる「赤毛のアン」

翻訳のきっかけ 出版社の依頼

松本侑子訳

あなたは良き星のもとに生まれて 豊かな精神

炎の情熱 朝露のような純粋さから創られた ブラウニング

 

原書で読むと新たな発見が…

物語の背景が解かると読み方が変わる

「赤毛のアン」原作者 L.Mモンゴメリ

聖書の言葉も多く挿入されている

 

大人になったいま 読み返したい「赤毛のアン」

子どもの頃 読むと アンの成長物語

大人になってからと見返すと アンを育てる大人の成長物語

 

アンは農場を営むカスバート兄妹 兄マシューと妹マニラに育てられる

幼いアンの手を初めて握ったとき、マニラに母性愛が湧き上がってきた

その甘さにうろたえた 後半ではマニラが変わっていく

 

「赤毛のアン」の一文 L.Mモンゴメリ 作 松本侑子 新訳/文春文庫

夜ふけに、アンはふと、目をさました。あたりは静まりかえり、真っ暗だった。

すると、今日一日の出来事が悲しみの波となって押しよせてきた。

昨晩、木戸のところで別れぎわに、アンに微笑んでくれたマシューの笑顔が、

目にありありと浮かんできた。

「わしの娘だ…わしの自慢の娘だよ」と言ってくれた声も、

耳によみがえってきた。そのとたん、涙があふれ、アンは胸が

張り裂けんばかりに泣いた。マリラはその鳴き声を聞きつけ、

アンを慰めようと、そっと部屋に入ってきた。

(中略)

「マシューがいなくなって、これから私たち、どうすればいいの」

「私がついているよ、それに私にはアンがいるんだね。

もしあんたがいなかったら…もしもこの家に来ていなかったら、

今ごろ私は途方に暮れていたよ。ああ、アン、私はずっと、何と言うか、

頑固者で、あんたに厳しかったかもしれないと我ながら思うよ…

だからといって、マシューほどあんたを愛していなかったなんて

思わないでおくれ。今なら言えそうだから、言うよ。

自分の気持ちを口にするのは ずっと苦手だったけれどこういう時なら、

言えそうだからね。私はアンのことを、血と肉を分けた実の娘のように

愛しているんだよ。グリーン・ゲイブルズに来たときからずっと、

アンは私の歓びだった。心の慰めだったんだよ」

 

アンを育て始めて5年経ってやっと言えた自分の心の叫び・言葉。

アンはよく失敗をしたので、人の失敗を許せるようになったマニラ。

マニラは人を許す、自分から謝る、

素直に自分から好きだ・可愛い・愛してると言えるようになっていた。

マニラが大きく豊かに変貌していく物語。

大人になってから読んで解った。

2026年7月21日火曜日

英語de茶の湯 裏千家①

銀座の柳樹齢百年愛されて

理想の世界筆一本で夏を描く

大観の存在の影風の香

(天心の)死を悼み描いた白狐や夏の風

(下村観山)絶筆や籠に筍生きた夏

 

■英語de茶の湯 裏千家①What is Chanoyu

講師 裏千家今口庵業躰 鈴木宗慶

 

京都 桐蔭席

お茶席に行く目的は特別な体験ができるからです

静かな茶席の雰囲気の中で日本の四季折々の美しさを堪能できるんです

茶会 Ter gathering お菓子 Sweets 薄茶 Thin tea 

和敬清寂(わけいせいじゃく) 千利休が唱えた

和 Harmony 人と人とが調和する

敬 Respect 互いに敬いあう

清 Purity 清らかな心

寂 Tranquility 静かな心

 

裏千家 今日庵 茶道(ちゃどう) 

服装は控えめでシンプルな服装を勧めます

あと白いソックスを持っていくと清潔できちんとした印象になります

アクセサリーはすべて外すことがマナーです

指輪やブレスレット、ネックレスも時計も外してください

持ち物 扇子 帛紗(ふくさ) 懐紙(かいし) 菓子切

おじぎの仕方 

真 正式 最も深いおじぎ 掌全てを点ける ハの字型

行 指の第二間接までを畳につける

草 指先がそっと畳に触れるようにする 中指と薬指

席入り

扇子を先に出し手をつき支えながら にじる

畳のヘリは踏まないように歩く

家の象徴で畳のヘリに家紋が織り込まれていることがあります

だからそれを踏むことは非常に失礼です

家主の顔を踏むようなものとも言えます

茶室では畳のヘリを踏まずに歩きます

床の間の拝見

扇子を身体の前に置く 真のおじぎ 行の手にして掛け軸を拝見

つぎに花を拝見する 扇子を置き直す 行の手をして拝見

掛け軸の前に扇子を置き直し行の手で拝見 

最後に真のおじぎをして終わる

掛け軸におじぎをするのは 床の間は茶室の中心にあり茶会のテーマが

表現されている場所です だから客は席に着く前に床の間を拝見し

亭主の意図を読み取ります

「和敬清寂」の精神は茶室ではとても重要でそれが茶会とカフェの違いです

亭主と客がお互いを敬い合うということ それが一番大切です

調和は亭主と客を結びつけるものです

 

おさらい Review

床の間は茶会のテーマを表した茶室で大切な場所

 

お菓子のいただき方

客同士のおじぎは行のおじぎで「お先に」

主客は菓子鉢を持ち上げる 感謝の気持ちを表す行為

懐紙を持ち出し 折り目を手前にして 膝前に置く

菓子鉢に左手を添えお菓子を懐紙にとる

箸は次客のために箸先は懐紙で拭っておく

主菓子はあんこを使って作られる 代表的な薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)

干菓子は一般に薄茶の席で出す

 

薄茶のいただき方

お茶碗を右手でとる 縦に持つ 親指は茶碗の中を持つ残り4本は茶碗の下を

座っている畳の側へ茶碗を置く 主客との間に置き「お相伴いたします」

次客との間に茶碗を置き直し「お先に」自分の前に置き「お点前頂戴いたします」

茶碗を押し頂き感謝の気持ちを表す 時計回りに2回回す

お茶を飲み終わったら茶碗の縁を拭います

飲み口を親指と人差し指で拭います 飲み口を指で清めます

最後は畳の外に茶碗を置く

 

ヤンニとマイケルのTeaJourney

裏千家茶道専任講師 マイケル・ハーディ宗月

 

碾茶(てんちゃ)抹茶の原料

 

ナゼナゼチャノユ

なぜ茶碗をまわすの?

茶碗の「正面」を避け謙虚に抹茶をいただくため

器と亭主への敬意を表しています

2026年7月20日月曜日

兼題「ソーダ水」&題「来」

髙島屋を詠む

(髙島屋)夏の風時空を超えた空間よ

夏の雲景色一目髙島屋

(髙島屋)夏空を象のたかちゃん今もなお

蓮の花瞬時に歴史ミルフィーユ 

日本橋のコンポジション夏館

 

NHK俳句 兼題「ソーダ水」

選者:小川軽舟 ゲスト:桂吉坊 司会:柴田英嗣

年間テーマ「暮らしを思い出す」

 

桂吉坊

自分は俳句を作らないけど 落語の中には川柳や俳句も出てくる

小川

吉坊さんの「そってん芝居」という落語を聞いた 芸達者な人だなと思った

 

「そってん芝居」:落語の演目「芝居噺」の一つ 床屋が客の頭を剃りながら

芝居噺に興ずる剃刀を片手に「忠臣蔵」を熱演

 

桂吉坊

支障の吉朝が大師匠の米朝が覚えていた噺を復活

「お前が言っている言葉でお前は見えているのか」自分が見えていない景色を

しゃべっても それで聞いているお客さんは分からない 

 

小川

俳句に通じる話ですね 俳句も作者がもっているイメージをどうやって

読者に伝えるかで言葉を選ぶ そもそも作者が伝えたいイメージを

見えていないといけない 「お前に見えているのか」というのを

今度 句会で行ってみたい

 

兼題「ソーダ水」

炭酸飲料は何でも夏の季語になる 「ソーダ水」という独特のイメージが立つ

私は小さい頃に飲んだクリームソーダ グラスに入った緑色のイメージ

弾けるような明るい若々しいイメージ 

グラスにつがれて恭(うやうや)しく店で出てくるイメージ

荒井由実「海を見ていた午後」の中にイメージ通りのソーダ水が使われている

♪「海を見ていた午後」荒井由実(1974)

ソーダ水の中を貨物船が通る 

 

桂吉坊

炭酸水が苦手 グラスの中を進んでいるように船の影が見えるいい景色

 

柴田

ソーダ水というと柔らかくて儚いイメージもある

 

名句鑑賞

ソーダ水待たされてゐて疑わず   鈴木榮子

暮らしの一場面がパッと見えてくる句 ソーダ水の季語は恋に似合う

この句も恋の句として読むのが自然 待ち合わせ時間が来ても

相手がやって来ない 昭和の時代に作られた句なので携帯電話も

メールもない ないさら一途な相手への思い 待つことの切なさを歌った句

 

一生の楽しきころのソーダ水   富安風生

懐かしむアイテムとしてソーダ水がある

太平洋戦争が終わってすぐの頃に詠んだ句 富安は既に60歳代

若い頃を懐かしんで詠んだ句 ソーダ水が季語になったのは

大正から昭和の初めにかけて 大正ロマン 昭和モダン

和洋折衷の近代市民文化 ハイカラな文化に対する憧れが

ソーダ水にまとわっている ほろ苦さが出ている

 

桂吉坊

憧れは未来に対しての感じ この句では楽しかった過去の事

時間を超えてる感じが面白い

 

サイダーや有給休暇もう夕日   小川軽舟

サイダーも似たような炭酸飲料 ソーダ水と同類に扱っていい

サイダーというとソーダ水と見えてくるイメージが違う

冷蔵庫に冷えていてコップについで飲む 家庭的なイメージ

 

桂吉坊

せっかく取れた休みなのにもう夕日 何してるの?

ほろ苦いっていう事

 

小川

やっととれた有給休暇やりたいことがいっぱいある

あっという間に1日が過ぎてサイダーに夕日が射している

切ない名残惜しさを詠った

 

・暮らしの中に俳句のタネを見つけよう

動くまで亀を見てをり夏の雲   小川軽舟

「見たものを写生しなさい」と言われるけど 亀を見て「甲羅干ししてる」

とか詠んでも面白い句にならない そういう時に作者を出してみると

臨場感が出てくる

「動くまで亀を見てをり」とすると亀が動いていない事も分かる

時間を持て余してやるせない作者の感じも読者に伝わる

 

・特選三席 兼題「ソーダ水」

一席 ふるさとへ渡船七分ソーダ水   大下高明

二席 ソーダ水みな将来の夢をきく   嶋津奈(だい)

三席 君のゐし未来なつかしソーダ水   池田宏陸(ひろむ)

 

・特選句 兼題「ソーダ水」

遅刻魔の友待つ午後のソーダ水   杉本ありさ

ソーダ水まんまと本音聞き出しぬ   松川歩美

サイダーや天然芝のドッグラン   猪田宗孝

上京のハチ公前のソーダ水   亜灯(あとう)りりな

ソーダ水個人情報明かし合ふ   吉田真稚恵

初恋の人も白髪ソーダ水   深澤一華(いちか)

 

・落語家 桂吉坊さんの一句

喉元を波打ち泡が踊りこみ   桂吉坊

自分が初めて飲んだメロンソーダを思い出し詠んだ

「踊りこみ」って落語にも出てくる泥棒の事

「おどしこ」が語源らしい 要は押し込み強盗

それを思い出すぐらいの無理やり喉元に入ってくる感じ

泡が入っていく喉元がいいと皆が言う 凄く心躍る感じだと想像する

その2つの意味がある

 

小川

「踊りこみ」という言葉がおもしろい

句として成り立つためには五七五の中に

「ソーダ水」という季語を入れないといけない

「波打ち」「踊りこみ」がそれぞれ強い言葉

「踊りこみ」が一番面白いポイントとしたい

その手前はちょっとさらったした方がいい

添削

ソーダ水喉に泡立ち踊りこみ   桂吉坊

「踊りこみ」が生きるよう「喉に泡立ち」で少しさらりとさせた

 

・とびだせ!教室俳句

千葉大学教育学部付属中学校 大澤由紀先生

五月雨を集めて□最上川

「五月雨を集めて早し最上川」という作品になる前の段階が

「五月雨を集めて涼し最上川」だったんだって

推敲とする前と後とでどう違ってくる?

推敲を楽しむ

涼し:雰囲気 早し:情景描写

追加情報

松尾芭蕉は5月に最上川を訪れた

句会で「集めて涼し」と詠んだ

句会の数日後に川下りを体験

 

自分の体験を生かした俳句に挑戦するそうです。

 

NHK短歌 題「来」

選者:大辻隆弘 ゲスト:中島京子 司会:尾崎世界観

年間テーマ「伝統的なことばを生かして」

 

中島京子

父が志摩三平という筆名で歌を詠んでいた

旧制高校時代から死ぬ直前までやっていた

でも私は娘なので短歌から遠ざかっていた

近づかないようにしていた

 

今月のポイント

「動詞~終止形の切れ味~」

動詞は後ろに言葉が繋がることで変身していく

走る+ない=走らない

走る+=走って

走る+とき=走るとき

文語は変身するパターンが今の言葉と違う

ちょっと違う変身の仕方がかっこいい新鮮

 

常磐線わかるる深きカーヴ見ゆわれに労働の夜が来んとして

岡井隆「斉唱」

岡井隆が医学部の学生だった時の歌 彼は昼間は学校に行って

夜は医療所でボランティアをしていた それが荒川区にあった

病気の人に対峙をして その人々に何か語らなければいけない

緊張感や決意が出ている 若い時の気負いのある歌

「見ゆ」言い切りの形 そこで文章が切れる 終止形

「見ゆ」が凄くシャープ 文語ならではの終止形の切れ味

 

中島

昔の言葉はリズムがすごくある 歌のための言葉でもあるので

読み上げた時に生かされるような言葉の使い方がある

 

・入選九首 題「来」

あげ玉を天かすという日々になりあなた由来の言葉ふくらむ

黒木智栄美

遠きより薬背負ひて来し人は幼き吾(われ)をおぼえてゐたり

富永英二

久々に会いたる人がイヤホンを外してわれの方に歩み来

大津穂波

ゑんどうの上にひろがる空を踏み黒き長靴ずずんと来たり

水野芳

来店の階段降りる靴音にいつものモカの火を整える

古関聰(あきら)

一席 「また来てね!」「お前が来いよ!」青年の声が響き渡る商店街

友常(ともつね)甘酢

二席 将来の中に静かにいることに耳のうぶ毛を撫でる春風

小川拓馬

来週に行く駅ビルに若き頃働いていた書店がありぬ

佐藤綾子

三席 力もて平和を語る時代来つ 子を持たぬ吾の薄き唇

新井正記

 

・短歌魔改造ラボ

雨の名前をいくつ覚えて膝上に辞書をひらいて六月は来る

中山史花

6月はブルーな感じがする雨の多い季節 五月雨 荒梅雨 青梅雨

ずっと6月が来ないかなと思った時に 

やっと6月がやってくるそういう感情を歌っている

6月に対して非常にポジティブ 

添削

膝の上に辞書をひらきて雨の名をあまた覚えて六月は来つ

34句の「辞書をひらきて」を先の持ってきた

多分辞書を開いて覚えたのではないか だから先に

「辞書をひらきて」をもっていったほうが流れとしては自然

言葉が詰まっているので字余りになっても「膝の上」として

初句はゆったりと出る 

「つ」の助動詞はやっと待っていたものが来たというニュアンスがある

 

・「堤中納言物語」中島京子著

作中の和歌を現代短歌に訳す時気をつけたことは?

だいたいは和歌の解説みたいになる それだと勿体ない

五七五七七のリズムは日本人が大事にしてきたリズム

それを残したいと思った

大辻

五七五七七のリズムは意味を伝えやすい 

自分の思いが乗りやすい そういう器

プレイボーイが女の人に総スカンをくらって

悔しまぎれに帰っていく時の歌

元歌 

百かさね濡れ馴れにたる袖なれど今宵やまさりひちて帰らむ

中島訳 

幾重にも涙に濡れた袖だけど さらにびしょぬれ 今日は帰るよ

 

文語だと何もかもが高尚な気がしてしまう

これはコメディーなので笑えるようにした方がいいのではと思った

 

「堤中納言物語」を訳すことで 小説家として気づきはあった?

これは日本で一番最初に作られた短編集 アンソロジー

編集者がいる 読んでいるとその編者の好みがよく分かる

通奏低音のようにおかしみがある 

 

大辻

短歌の場合 基本は一種の歌を頑張って作る でも発表する時には

連作にして発表したり 歌集にしたり 編集する

短歌一種作るのも大変だがどう並べるかは本当に難しい

それが逆に面白い

 

中島

「堤中納言物語」は教科書。

 

短編と中長編どっちがやりやすい?

長編の方がちょっと苦しい 長編は

「この長編はどこへ私を連れて行くの?」みたいなところがある

 

・いちご摘み

剥がせない過去があなたに燃えるたび合わせ鏡のようにさびしい

石村まい

回りつつ日焼けする月アルバムのあなたはらしくなく笑ってる

丸田洋渡(好きな歌人 今橋愛)

 

俳句と短歌ともに新人賞は出していて

結構落ちることばっかりだったんですけど

もう新人賞にとらわれない自由な創作をしたいと思って

これで最後にしようと思った賞が❝新しい歌集選考会❞の応募だった

5百種を選りすぐった

薔薇と蜂 製氷室に蜂がいる 薔薇の溢れる製氷室に

いい意味でぼんやりしている歌が多い気がして 

いつもの石村まい節が出てるなと思いました

月は日焼けしない訳なんですけど 

でも太陽にずっと当たってるわけなので 月も日焼けするだろうと 

普段笑わない人だけど笑ってる写真が残っている

 

遠ざかる過去のもどかしさ…。摘んだのは「あなた」