2026年7月30日木曜日

安田章大 あさイチ

4キロをバスと並走夏の朝

また昼寝まぶた閉じれば即気絶

カーテンを揺らす夏風ひと休み

辛い時我慢した時ハンモック

山百合や木漏れ日の中かぐわしき

 

■あさイチ 安田章大

 

ノン

物事の辛辣な部分も美しい部分も全部捉えて抱きしめている感じがする 

私には計り知れないくらい偉大です 安田さんの全貌が私には見えない

神の使い 偉大な心を持った方

 

2017年 髄膜種(ずいまくしゅ)と診断される

2018年 後遺症からてんかん発作が起き 全治3か月の骨折(背中と腰)

今も後遺症と闘いながら「病気は授かり物」と語れるようになりました

 

大切にしている時間は朝一番に生きているということを実感する時間

朝起きて深呼吸できることが「今日も命が繋がってる」と感じられる時間

目が覚めたらベッドでゴロゴロしない 起きた状況を自分にインプットする

鳥の声に耳を預けたり、街や風の音に、自然と同化するようにしている

 

朝一番に自分のマインドをどう設定するか 

今日一日を生きるのかが設定される

明日はないと考えて生きている 今を生きている

 

動脈点滴が痛い 精神的につらくなる

大変だった事を忘れないように 向き合いながら自分が世の中に伝える必要がある

しんどい思いが励みに変わっていく アイドルという職業が一番良い

人間は忘れていく生き物なので 忘れない為にも 悲しみを覚えておく

そして戻って来て やるべきことは何だろう 感じることは何だろう

残すこと 戻ってくることの反復行動することによって 今を大切にできる

そして多くの人に発信する 

 

良いこともあるという事実はあるという所に

フォーカスしながら向き合って生きていきましょう

 

術後てんかん 背中と腰を圧迫骨折 全治3か月 

2回命を落としかけた 生かされている理由 自分の思いだけではない

他者のために生きる 他人の幸せが自分の幸せが座右の名だった

 

母親曰く「あなたの考えていることが全て正解ではないからね。

自分の思っていることを疑いなさい。他人の言っていることに耳を傾ける。

サードライフ ボーナスライフとして大切にしよう。

 

自然に流れる涙は流せばいい。複雑な感情を覚えていることなんだなと思う。

これが健康に生きるための秘訣。

 

父親がやるんだったらやれ。やるんだったら男らしく最後までやる必要があるよ。

22年間ファンでいてくださっていることに深く感謝している 重い…。

メンバーが僕をいろんな面でフォローしてくれていた

 

事故後5,6年はつらかった。絶望のどん底に落ち込んだり、

立ち上がれない状態が続いた。新しい価値観を持ってここまで作り上げてこれた。

ネアカに何ものにも動じず、真っ直ぐに生きればいいんだと思えるようになった。

 

「平行と垂直」企画:安田章大

 

悪気はないのに何かを傷つけてしまう

知識や経験 学ぼうとする事だったり 向き合おうとする意識だったり

解決していくかもしれない 行動を起こしてみよう

のん

「おあいこ」と台詞を言われた時、感動的瞬間だった

安田

謎の相乗効果になっていた 過去が全て見えるシーンだった

 

「演技を作るってこと自体が間違っている。

 

古田新太氏

一般的に感じるヤスのイメージって 結構まんまです ウソがない

「平行と垂直」はヤスの人柄っていうか 優しい映画になっていて

ちゃんと取材してお芝居しているのが見える 形から入る

素晴らしいことだと思う 自分に近づけるんじゃなくて

その役に近づけていく 俳優として素晴らしいことだと思うし

僕もそれを心がけている 取材しない勝手な芝居する奴

嫌いなんで 僕 

舞台を一緒にやっていたら 2か月とか一緒にいることになるから

みんなに気を使わせるようなやつではない 

Q.体調が悪い時は? 

あまり発信しない

気を遣っているのもあるんだろうけど みんなに気を遣わせない

それも彼の性格上いいいところ

Q.プライベートでは? 

お酒が好き この間まで一緒に

舞台をやっていたんで 終わってから缶ビールで乾杯して

その後 ヤスはワイン オレは焼酎っていう流れ

Q.お酒の席ではどんな話を?

人の悪口とかですね 一番盛り上がるのは人の悪口

Q.安田さんも?

俺が言っているだけ ヤスは人の悪口とか言わない いやいやとか言いながら

この間会ったら また舞台何か企んでください

もうちょい古田さんと遊びたいですなんて言われたので

何か考えようかなと思っているんで お待ちください

 

マニキュアがはがれていく過程も好き

 

虚像ではなく実像としてのアイドル

病人は医師に身を任せるという行動がとれます 後遺症が出たときはつらいと

自分に伝えてあげてください 出ないこと手術の成功を祈っています

 

フランス映画が好き

人とのご縁 大切に…。

生きていく上で隠す事は殆どない

 

私感

安田章大さま 大ファンになってしまいました。

今日初めてあなたの存在を知りました。

いつかあなたの舞台を拝見したいです。

あなたの思考経路は最高でした。

私も今後、安田章大さまみたく思考していきたいと思います。

感動をありがとうございました。

優しく柔らかい気持ちに🍻

2026年7月29日水曜日

西加奈子 あさイチ

人生もあと少し夏の暁

百合の花強き香りの立ち込めん

夏の日や餃子の羽とパンの羽

残された者に勇気を雲の峰

愚痴こぼし弱音を吐かん夏の月

 

■あさイチ 西加奈子の乳がん経験に生きるヒント

 

乳がん宣告されるも、コロナの為、カナダで自分の体と向き合うことになった

「女性って何だろう」乳房がないから女性ではないのか

自分が何であるか 自分で決める 言うこと聞かない体

その体をいちばん愛しているのは自分 いちばん分かってあげられるのも自分

 

読者の声

弱さも強さもまとめて自分で愛す、ここから先を生きるための指標です。

お守りのように、何度も大切に読み続けます。

 

めっちゃ幸せな気持ちで寝るけど起きたらすごく怖い 寂しい 不安

(不安を)とにかく見つめる 乗り越えない 

 

カナダで新たな挑戦をしています それが柔術

私が賞を取っているかどうか知らない 

その人たちとマットでボコボコにされたら すがすがしいくらい何者でもない

わ~私って何でもないんや~

 

東京の自宅に飾ってあるのは クリムトの「接吻」凄く好き

レプリカをこの大きさで飾るのもどうかなと

自分で描いてみようと思ってダンボールを足して描いた

この家を買って最初にこれを飾った

著書の表紙は殆ど、西さんご自身が描かれたとか…。

 

私と同じ大きさ 子どもに縁どってもらった 人間を裏返したら

例えばこれは膵臓で あらゆる人間がいてみんな違う 

ひとりひとり違うけれど 「せやな一回ひっくり返してみよう」

そうしたら誰か分からない みたいにしたかった

 

27歳でデビューし 2015年直木賞受賞

これまで一貫して伝えてきた事は 

「自分がどうありたいかは自分が決める」

 

代表作「サラバ」より

「あなたが信じるものを 誰かに決めさせてはいけない」

女性だから おじさんだから おばさんだから お母さんだから

何とかだから 社会の役割に右往左往させられていた

「あなたはこうあるべき」を一回取って「ごめん返して私だからそれ」

私がちゃんと私になりたい 

「もちろん。決めるのはカナコやで。」

サラは、わたしの目をまっすぐ見つめていた。

「あなたの体のボスは、あなたやねんから。」

当たり前すぎて僕ら忘れがちだけれども

人生は一回 たった一回しかないんだ

 

医者がいちばん 自分のことを考えてくれている

自分は体だけ見せたらいいと思っていたけれど

主体的に「私はこの体のボス」「私が決める」

すごく責任を感じるようになった

両乳房を切除した後胸を再建しないことを決めました

その過程で考えたのが「女性とは何か」「胸とは何か」

(女性の胸は)体の一部に過ぎないけれどすごく大切なもの

特に性的なものとして扱われてきた 他者からの矢印(評価)

あってこその私になっていた気がして 治療して

体の中も外も変わったけれど 自分は何も変わっていない

乳房に感謝している 愛着もあったけれど なくなったからって

私じゃなくなった瞬間は一回もない ず~っと私 私のまま死ぬ

自分自身が自分をどう認めるか という答えにたどり着いた

 

もしかしたら私は、他の人から見れば

「かわいそうな女性」なのかもしれない

でも私は、自分のこの体を、心から誇りに思っていた。

人生で一番自分の体を好きになった瞬間かもしれなかった。

生物学的には女性の特徴である臓器を失ったとしても

(ちなみに今私は坊主頭だが)、それでも私は女性だ。

それはどうしてか。私が、そう思うからだ。

西加奈子著「くもをさがす」

 

読者から届いた手紙

「自分もがんです」「いついつ手術です」できるかぎり返事を書いている。

この時代に手紙を書くのは大変 手書きで それをしてくれて

むちゃくちゃうれしい 返事を書いたら「(手術が)無事終わりました」

そういうのを聞くとすごくうれしい お会いしたことはないけれど

ひとりひとり恐怖は違うけれど 少しでも何かできることはないか

(私も)本当に力をいただいている 

 

再発を恐れ、卵巣を切除 体調不良 急な不安 に襲われることも

それは更年期なのか?がん治療の後遺症なのか?年齢なのか分からない

本当に急に不安になる 幸せな気持ちで寝るけど

起きたらすごく怖い寂しい不安 説明できない

 

とにかく見つめる 乗り越えない 何かがあったら

これは「何だろう」ってずっと見る作業 それが私の場合 恐怖が多い

奥に行ったら怖かった 「あ 怖いんか 怖いんやな」

「そっかこ怖かったな」「大丈夫 大丈夫 大丈夫」

自分を抱きしめている

 

いま夢中になっているものが柔術です

カナダで始めたときは英語もままならない マジで弱い

みんな屈強で 私は本当にガリガリ 彼らは私が賞を

取っているとか知らない  彼らからしたら英語がままならない

細いアジア人女性でしかない その人たちにマットでやって

ボコボコにされたら すがすがしいくらい何者でもない

「わ~私ってな何でもないんや~」

本当に人間としてゼロの所にいることは凄い大切

私は本当に弱かった 

 

自分が自分を認めるのは いちばん難しい 無料なんですよね

賞をもらったら うれしい 何かを達成したら うれしいけれど

それがなくなっても 自分を愛せるか 今 体力を使っている

もう書けなくなっても自分を愛せるか 

その日を愛せても 翌日愛せない 一生かかる修行

今そっちにシフトしてます

何もなくなっても自分を愛せるか 一生懸命やっています

2026年7月28日火曜日

英語de茶の湯 裏千家②

視界遮るサイドバングや暑し

強請(ねだる)るよに口ぱくぱくと目高来し

繁殖期日に日に増える目高かな

短夜をついに実感雨あがる

梅雨明けや就寝前に開ける窓

 

■心おどる 

英語de茶の湯 裏千家②Tea utensils(茶道具あれこれ)

裏千家今日庵業躰 鈴木宗慶

 

お点前頂戴いたします

掛軸 茶花 花入 茶碗 薄茶器・棗(なつめ) 

床の間 淡々斎筆苦船画讃「心與水月涼」

茶花と花入

籠花入「唐物手付籠」

竹花入「庭前竹一重切(いちじゅうぎり)

景色

焼物花入「美濃伊賀」

 

Review おさらい

 

点前の道具

薄茶器・棗

「黒中棗」中村宗哲造 漆

 

坐忘斉家元好「菱波蒔絵(ひしなみまきえ)」中村宗哲造 蒔絵

 

一閑張「福平棗」飛来一閑造

 

茶杓(ちゃしゃく) 

竹茶杓 坐忘斉家元作 銘「四季の友」剣先型(けんさきがた)

蒔絵茶杓 淡々斎好「草花蒔絵」兎巾形(ときんがた)

茶杓 淡々斎作「金閣寺古材」

 

道具拝見の作法

お先に 手に取り低い位置で拝見します

 

Tea Journey

裏千家茶道専任講師 マイケル・ハーディ宗月

石川県指定文化財 無限庵

蒔絵 蒔絵は漆の表面を装飾する日本の漆芸で金や銀の粉を蒔いて装飾します

山中塗漆工家 前端春斉

筆の材質 フナネズミ(クマネズミ)

前端雅峯造「菊桐蒔絵棗」

研ぎ出し蒔絵

 

裏千家 今日庵

釜 水指(みずさし) 茶筅(ちゃせん) 茶杓(ちゃしゃく) 棗

茶碗

黒樂(くろらく)茶碗 銘「今昔」 十四代 樂覚入(らくかくにゅう)

高麗茶碗 井戸脇

銀継ぎ

色絵茶碗 青楓絵 永樂即全造 

平茶碗(夏用 早く冷めるように平たい)

 

ナゼナニチャノユ

なぜ銘があるの? Why is it given a poetic name

その形や「景色」と呼ばれる表情に合わせ 

一つひとつに「銘」がつけられています

Each is given a poetic name that reflects its syape or

The impression it conveys-what is known as its scenery.

 

小春日和 朧月夜 十六夜 朝霞 春告草 若水 慶雲 苔清水 薫風

 

茶会で道具にどのような銘がついているのか

想像を膨らませるだけでワクワクするものです

Just imagining what names the utensils at a tea gathering

might have been given is enough to fill one with excitement.

 

See you next time.

 

盆略点前 参照:https://www.youtube.com/watch?v=zinHduNbqKw

参照:https://www.youtube.com/watch?v=n6uNT8wzUfw

2026年7月27日月曜日

兼題「七夕」&テーマ「月」

幼気(いたいけ)な子に吐く言葉くされ潮

逆境を力に変えた熱き日よ

赤珊瑚光求めて夏を行く

赤珊瑚膨らみしぼみ歩く夏

珊瑚礁人の手借りて生きる夏

 

NHK俳句 兼題「七夕」

年間テーマ「語ろう!俳句」

選者:高野ムツオ ゲスト:小坂大魔王 かわにしなつき 

ゲスト 加藤右馬 片山由美子 司会:柴田英嗣

 

   七夕や蝙蝠(こおもり)傘が立っている   高野ムツオ

   風のたび靴を揃へる七夕夜()   小坂大魔王

   七夕や隣の部屋の鍵の音   加藤右馬

   七夕竹風の中より伐()ってくる   片山由美子

   七夕や願い彩れば叶ふかも   かわにしなつき

 

七夕というのは和歌の時代から前提になるのは恋

それからもう一つは夜 それが前提なので③は恋の句だと思う 片山

七夕竹:「七夕」に付随した季語の一つ

願ひ-叶ふ(旧仮名遣い) 願い-叶う(新仮名遣い) 新旧を混ぜない⑤

「かも」を取って 「七夕や願を彩れば叶う」片山⑤

俳句では「や」「かな」などの切れ字は一句に2つ以上使わないのが原則

「七夕や玄関に靴揃え置き」片山②

「七夕や靴を揃える風のたび」高野②

 

・特選三席発表 兼題「七夕」

一席 始まらぬ恋こそ楽し星祭   穐山(あきやま)やよい

二席 七夕や妻はいつもの寝息立て   品川雅史

三席 撤去待つ公衆電話星祭   佐藤茂之

 

兼題「七夕」特選

配膳ワゴン七夕竹をくぐりゆく   大岩摩利

七夕や君の自転車押しながら   三村文利

園長もひらがなで書く星祭   中島正則

七夕の雨ハチ公を打ち続け   多々良海月

ゆさゆさと七夕竹の下校中   角田球

七夕の低き短冊緩き紐   長谷川量可

 

 

NHK短歌 テーマ「月」

年間テーマ「わたしの宮沢賢治」

選者:平岡直子 ゲスト:柴田聡子 司会:尾崎世界観

 

宮沢賢治は国民的作家であると同時に異端の作家 平岡

「銀河鉄道の夜」で賢治の魅力に浸かった

この世の中苦しいこと悲しいことがいっぱいある

作ること 働くこと 信じること 

笑うことで立ち向かっていった人 柴田

 

「月」は宮沢賢治の凄く大事なモチーフ

月は見る人によって姿が変わるものだから歌の題材として面白い

 

いざよひの月はつめたきくだものの匂をはなちあらはれにけり

宮沢賢治

どこかちょっと怖いところがある 

月を近くに感知していて距離が近いから

月がありえない距離まで迫ってきている

 

・入選九首 テーマ「月」

月に行ってみたいと思う、若いから無理だと思う、浅くて、夜が

菊池茎

医師たちがギターとピアノを弾いている月に一度の院内広場

中路修平

止めないで助手席にいる私が素手で二月を掴んだとして

青木日向子

二席 でもやっぱ白いワンピが着たいのね月面に旗突き立てる日は

中村うおなみ

君の打つ月の絵文字に顔がある 別れた後で怖くなりそう

富尾大地

真夜中に父が観ていた白黒の画面に映る月に人間

廣瀬明子

晴れた日の何でもできる感じとか月に帰っても忘れないでね

つきこ

三席 体脂肪も教えてくれる体重計 月で好きって言ったら死ぬの?

大森豊寛

(月の重力(表面引力)は、地球の約6分の1(正確には約0.166倍、約 1.62 m/s²)

一席 ただ単に量をこなしただけなのに皆才能だって言う半月よ

大野美波

 

・私の宮沢賢治

空を見上げている人だという印象 空を近くに引き寄せる感覚

空との距離感が歪むことによって 現実というものの縮尺も歪む

ちばしれるゆみはりの月わが窓にまよなかきたりて口をゆがむる

宮沢賢治

 

月が真夜中に自分の窓を訪れてきて口を歪めて見せている

賢治は月に自分を投影していたのかなと思った 柴田

窓が何か反射するものだということを考えると

自分の顔を見ているのかもというのは凄く説得力がある 平岡

 

よるのそらひとあらはれてかなしきはとこやのみせのだんだらの棒

宮沢賢治

 

だんだらの棒:サインポール=人体の象徴 赤と青が動脈と静脈 白が包帯

 

賢治は生命を物事に見出す人 平岡

命は賢治にとってのキーワード 柴田

 

あかるくて冷たいの裏側よ冷蔵庫でもは腐る

平岡直子

 

最初にご紹介した賢治の月の歌と原材料がほとんど一緒

 

いざよひのつめたきくだものの匂をはなちあらはれにけり

宮沢賢治

 

柴田

賢治の地下さよりもっと近くした感じ 

私たちが見てる面と変わらずに冷たいのだよ

夢からも一回醒めさせられてもう一回物凄い近い家の冷蔵庫まで来る

そこで腐った苺まで来る 近さのズームイン

逆方向の展開がされていて面白い

 

・いちご摘み

回りつつ日焼けする月アルバムのあなたはらしくなく笑ってる

丸田洋渡

見えざりし利手(ききて)が地球回しおり梅雨の国に指湿りつつ

廣野翔一(好きな歌人 佐藤弓生)

 

いろんなところで少しずつ短歌の歴史って更新されていると思うんです

僕はそういうところに居続けたい 短歌史の証人になりたいと思っています

 

カティサークの瓶に挿したる花は部屋を、この玄冬の日々を変えざりき

「短歌研究」20225月業より

 

短歌なしの人生をやってたかもしれないんですけど

今の10倍くらいはつまらなくなっていたんじゃないかと思います

 

前回の短歌は2つの時間とそれぞれのディテールが

奥行きを作っている歌なのかなと思いました

 

もしもこの世に神がいるんだったら この地球も回していると思うんです

雨の時期の日本列島に触れた時に神って この日本列島という国が

梅雨の国だと思うんじゃないかな 利き手がちゃんと地球を回してる

手触りみたいなものを感じさせたいところはありました

 

摘んだのは「回す」見えない手の持ち主は?

2026年7月26日日曜日

100分de名著 親鸞「教行信証」②

親を待つ今か今かと燕の子

子燕や身を乗り出してもらう餌

夏燕一心不乱餌探し

水遣りのたび現れる夏蛙

夏蛙ぴょこぴょこ跳ねてまた明日

 

100de名著 親鸞「教行信証」②「自分の都合」と向き合う

釈徹宗 伊集院光 阿部みちこ

 

正信偈(しょうしんげ)

浄土の教えを広めてくださった祖師方(そしがた)は数限りない

五濁(ごしょく)の世の衆生(しゅじょう)をみなお導きになる

 

知恩報徳の思いで作った詩

 

「教行信証」の構成

総序(まえがき)

   教巻 ②行巻 ③信巻 ④証巻 ⑤真仏土巻 ⑥化身土巻

 

厄介な「自分の都合」仏教はそれを捨てていく教え

「教行信証」における「行(ぎょう)

「南無(なも)阿弥陀仏」と口に称えること(ねんぶつ)

「南無(なも)阿弥陀仏」という仏の名前そのもの

 

私が実践しているというよりは仏が私を導いている

観想念仏:仏の姿や浄土の様子を心の中に思い浮かべて浄土への往生を願う

称名念仏:仏の名号(仏や菩薩の名)を口に出して称える

 

実際に仏が現れたら自分の修業が正しい証拠

主役は完全に「観想念仏」で脇役に「称名念仏」があった

なぜならば誰もが実践できるから

 

つつしんで往相(おうそう)の回向(えこう)を案ずるに、

大行(だいぎょう)あり、大信あり。

(現代語訳)

大行とは無礙(むげ)光如来の名号(みょうごう)を称えることである。

この行は、あらゆる善をおさめ、あらゆる功徳をそなえ、

速やかに衆生(しゅじょう)に功徳を円満させる、

真如一実の功徳が満ちみつた 海のように広大な法である。

だから、大行というのである。

他力の仏の行 仏から私に届く信心

行も信も仏の働きである 親鸞は仏へ置き換えた

四十八願の第十七願 諸仏称名

(現代語訳)

わたしが仏になったとき、すべての世界の数限りない仏たちが、

ことごとくわたしの名号をほめたたえないようなら、

わたしは決してさとりを開くまい。

 

親鸞の「第十七願」解釈

「大経」()にのたまはく、「たとひわれ仏を得たらんに、

十方世界の無量の諸仏、ことごとく咨嗟(ししゃ)して、

わが名を称せずは、正覚(しょうがく)を取らじ」と。

現代語訳

「無量寿経」は次のように説かれている。

「わたしが仏になったとき、すべての世界の数限りない仏がたが、

 ことごとくわたしの名号をほめたたえないようなら、わたしは決してさとりを開くまい」

 

阿弥陀仏が「私の名を称えてください」という願いを立てた

諸仏が「それはすばらしい教えだ」と保証 だから私の口から念仏が出るという理屈

 

阿弥陀仏の意思でやっている

 

コンバージョン(回心・改宗)

信仰や世界観が変化し 新たな宗教的立場を受け入れること

「受け身」という親鸞の特徴

 

釈さんは2003年から認知症高齢者を支援するNPO法人を運営している

自分の力でやっている気分になっていると自分の不完全さ・都合が浮かび上がる

捨てきれない自分の都合・はからいを抱いたまま仏にお任せする

 

(現代語訳)

そこで、「南無(なも)という言葉は帰命(きみょう)ということである。(中略)

「帰命」とは、わたしを招き、喚()び続けておられる如来の本願の仰せである。

「発願回向(ほつがんえこう)」とは、阿弥陀仏が因位(いんに)のときに

誓願をおこされて、わたしたちに往生の行を与えてくださる

大いなる慈悲の心である。

「即是其行(そくぜごぎょう)」とは、衆生を救うために

選び取られた本願の行という意味である。

 

南無阿弥陀仏と「他力」

主語を仏において解釈 主語を仏として経典を読んでいく

「他力」は仏の本願の力・利他力

ここに徹底して立つというのが親鸞思想の特徴

「他力本願」という言葉は限定的な言葉で使われる仏教用語

 

行巻「三選の文」 法然の「選択集(せんじゃくしゅう)」からの唯一の引用

法然の正当性を証明するために法然の文献を引いたら論証にならない

でも一か所だけ行間の中に出てくる

 

(現代語訳)

そもそも、速やかに迷いの世界を離れようと思うなら、

二種のすぐれた法門のうちで、聖道門をさしおき、浄土門に入れ。

浄土門に入ろうと思うなら、正行と雑業の中で雑業を捨てて正行に帰せ。

正行を修めようと思うなら、正定業と助業の中で助業を傍らにおいておき

もっぱら正定業を修めよ。

正定業とは、すなわち仏の名号を称えることである。

称名するものは必ず往生を得る。阿弥陀仏の本願によりからである

 

「真実の行」に至るまでの三つの選択

第一の選択

   浄土門(浄土の道 他力) ②聖道門(聖道の道 自力)

悟りを目指す道はどっち?①

第二の選択

   正行(五つの正しい道 読誦(じゅ) 観察 礼拝 称名 讃歎供養

   雑業(①以外の善行)

 

第三の選択

   正行(五つの正しい道 読誦(じゅ) 観察 礼拝 称名 讃歎供養

 

称名念仏へと導く「三選の文」

何も持たざるものが困難な世を生きるためにたった一つを信じる

 

正信偈(しょうしんげ)(正信念仏偈)

行巻の終わりに纏められた親鸞が創作した百二十句(六十行)の漢詩

「正信偈」を理解すれば「教行信証」の殆どが理解できる

 

無量寿如来に帰命し、不可思議光に南無()したてまつる。

(現代語訳)

限りない命の如来に帰命し、思いはかることのできない

光の如来に帰依したてまつる。

法蔵菩薩の因位(いんに)のときに、世自在王仏のみもとで、

仏がたの浄土の成り立ちや、その国土や人間や神々の善し悪し

(よしあし)をご覧になって、この上なくすぎれた願をおたてになり、

世にもまれな大いなる誓いをおこされた。

 

正信偈は伝える仏の世界

帰命無量寿如来 南無不可思議光

 

弥陀仏の本願念仏は、邪険・憍慢の悪衆生、信楽受持すること、

はなはなもつて難し。難のなかの難これに過ぎたるはなし。

現代語訳

阿弥陀仏の本願念仏の法は、よこしまな考えを持ち、

おごり高ぶる自力のものが、信じることは実に難しい。

難の中の難であり、これ以上に難しいことはない。

 

何かを信じるというのは困難 念仏で救われると言われても

修行した方が偉いと思いがち 

 

印度西天の論家(ろんげ)、中夏(中国)・日城(じちいき)(にほん)の高僧、

大聖(だいしょう)(釈迦)興世(こうせ)の正意を顕し、如来の本誓(ほんぜい)

機に応ぜることを明かす。

(現代語訳)

インドの菩薩方や中国と日本の高僧方が、釈尊が世に出られた本意をあらわし、

阿弥陀仏の本願はわたしたちのために立てられたことを明らかにされた。

 

浄土仏教における七人の高僧たち

龍樹 天親 雲鸞 道綽 善導 源信 法然

 

現代語訳

浄土の教えを広めてくださった祖師方は、

数限りない五濁の世の衆生をみなお導きになる。

出家のものも在家のものも今の世の人々はみなともに、

ただこの高僧方の教えを仰いで信じるがよい。

 

先人のパスを受け継ぐ

仏恩の深遠なるを信知して「正信念仏偈」をつくりていわく

知恩報徳

自分の都合を消滅させていくのが仏教の本道

一番厄介なのは自分の都合であり 執着心・固執が苦しみを生み出す