2026年2月21日土曜日

100分de名著 ヤンパース❝哲学入門❞②

指紋なき指でこさえる今朝の春

ドア閉める音響きけり春の朝

楽し気に自転車倒す春の風

(カーナビ)春塵や心にゆとり持てばA

晩白柚(ばんぺいゆ)笑ひを誘ふでかさかな

 

100de名著 ヤンパース❝哲学入門❞② 他者との関わり

ドイツの哲学者 カール・ヤスパース ❝根源的な挫折❞=限界状態

戸谷洋志(とやひろし) 伊集院光 阿部みちこ

 

哲学の本質は真理を所有することではなくて

真理を探究することなのであります。

哲学とは途上にあることを意味します。

他者との「交わり」を必要とすると説いた

 

哲学するには他者との交わりが必要だと言っている

 

哲学的な生活態度はつぎの二つの道をとります。

あらゆる種類の反省を通じてなされる孤独な思弁と、

共同活動・共同討議・お互いの沈黙、などにおいて行われる

あらゆる種類の相互関係による人びととの交わり、がそれであります。

草薙(なぎ)正夫・訳

 

「みんなは あそこで遊んでいるよ。

まぁ でも、君には無理だろうけどね」

 

私が内省によって自分だけのものとして獲得するものは

―もしそれがすべてであるならー獲得しなかったのと同じことであります。

交わりにおいて実現されないものは、いまだ存在しないものであり、

究極において交わりに基礎を持たないものは、

十分な根拠を持たないものであります。

真理は二人から始まるのです。

 

「挫折」から再生するには他者と共に考えていくことが必要

 

真理に至るには「他者」が必要

 

他者との対話に必要なもの

率直に自分の意見を言ってくれること

その対話を「愛の闘争」と名付けた

 

弁護や攻撃は、権力を獲得するための手段ではなく

お互いが接近するための手段なのであります。

闘争は愛の闘争であって、このような闘争にあっては

各人は他人に対してあらゆる武器を引渡すのであります。

 

「交わり」は家庭から始まる 一番近しい人と逢いの闘争を経験する

なぜ闘争なのか 信頼を寄せあう時にだけ成立する

ディぺートとは全く違うもの

関係性を構築するためだけの対話

哲学の対話では人がどんな時代にどんな人生を歩んだのかが表現される

「愛の闘争」はお互いを理解するための対話であって論破ではない

どんな人とでも「愛の闘争」は可能か

ただ言語化がうまいことだけが重要ではない

「愛の闘争」は完結することのない営み

 

哲学の本質は真理を所有することではなくて

真理を探究することなのであります。

哲学とは途上にあることを意味します。 (中略)

人間がそのつど置かれている状況のうちにこの現実を捉えることが

「哲学すること」の意味なのであります。(中略)

哲学とは何であるかということは、私たちによって

実験されなければならないことなのです。

 

なぜ哲学は「途上」なのか

人生そのものが変わるから哲学することにも終わりがない

 

人にはどんな挫折からも立ち上がれるエネルギーがある が前提

2026年2月20日金曜日

テーマ「地球」&ぬいぐるみで一句

春の庭熊手の裏で線消さん

ぬくし庭砂紋重ねて足を消す

春の景平面的な平和めく

春の風言葉が利用される時

春の月言葉に込めた思いとは

 

NHK短歌 テーマ「地球」

選者:細胞生物学者・永田紅 ゲスト:小林快次 司会:尾崎世界観

年間テーマ「理科のことばで羽ばたく」

 

生まれてきて消えていった生き物たちの痕跡が堆積している場所なので

色んな歌ができそうだなと思って…。楽しみです。

 

「地球」が詠み込まれた歌。

渡り鳥が磁石をもっているように遠く静かに分かってしまう

永田紅

渡り鳥は目的地に正しく着くために

体の中に方位コンパスのような物を持っている

遠く離れてしまった人のことがなぜか本能的に分かってしまう 永田

運命という形で引き寄せられるというのが面白い 小林

 

・入選九首 テーマ「地球」

自らのつむじを初めて見るように地球儀抱えた子が見る日本

八号坂唯一(ただひと)

地球さえ惰性でまわっているんだし今日別れなくてもいいでしょう

小林里純(りずむ)

一席 三千年毎日雨が降ってたと地球は言った懐かしそうに

大岩真理

二席 トーストにあなたがジャムを塗るときの水平線を眺めるしぐさ

檜澤(ひざわ)さくら

三席 👑 メルカトル図法の端で肥大して大陸になるグリーンランド

前川泰信(示唆に富んだ歌 トランプ大統領の事は歌っていないが)

オーロラを見たいと妻は予約する北極まわり左窓際

中野秀秋

もし俺がジュラ紀に生きていたならばイグアノドンを親友にした

河合正秀(イグアノドンは中生代白亜紀前期 時空を超えたありえない想像)

カルデラは地球の笑くぼ暖房を弱めて遺言練りなほしけり

秋本哲

あの秋の書架(しょか)で手と手がふれたとき46億年にもふれた

佐々木泰三

 

理科のことばピックアップ

地軸二十三.四度の傾きでソフトクリームひとつください

藤田美香

地球は自転しながら太陽の周りを公転している

自転している軸が234度傾いている

日常に理科の知識を当てはめていくと面白い

 

・私の理科のことば

地球の三つのsphere

岩石圏 mesosphere 大気圏 atmosphere 生命圏 biosphere

地球にあって他の惑星にないものは生命圏だけ

生命が大事なのではないか 地球と言えば生命 小林

 

外界から隔てられることが生命の始まりだという概念に吃驚した 永田

 

研究していく上で大切にしていることは

想像力 deduction 演繹(えんえき) speculation 推論 

推論を嫌う人がいるがそこに遊びがあって夢があって未来がある

想像力を持つことによって人間の可能性が最大限に生かされる

自分の体験がすごく大事 腑に落ちる 自分の身になった瞬間

いろんな体験が言葉を生み出す 小林

 

感性や感受性は物の見方のVariationをいかに獲得するか

天性のものと思われがちだが習慣で身につけていくもの

新しい言葉を知ると新しい見方をできるようになる

知らなかった分野の言葉を知ることで新しい歌が詠めるのではないか 

言葉の守備範囲を広げると世界の見方が確実に変わる 永田

 

・ことばのバトン

のどをならしたネコとコタツで

藤岡善念(僧侶)

あるがまま生きる歓び画廊にて

清水篤(ギャラリーオーナー)

「本の街」編集長 1980年創刊 昨年3月廃刊 それを復刊

神保町が本の街 出版の街ということもありますので

雑誌を残すというのも一つのコミュニティーかなと思っている

世界中でも古本の街というのはなくなっちゃってビジネスとか

効率優先の街じゃない街というのは大事なんだ

街の魅力とかを語るのにこういう雑誌が

一つの役に立てればなと思ってます

 

■プレバト纏め 219日 

ぬいぐるみで一句

 

俳句史に残る句集作り

村上健志 

三度目の夜泣き冷たきアンパンマン

(数字がとても大事 数詞がとても効いている

 「冷たき」は「手に触れる」季語 季語の感触を自分の手で表現

 子育てをちゃんとやっていないと俳句の種は手に入らない)

 

横尾渉 

卒業歌鞄に揺れるモンチッチ

(村上さんが無理やり見つけ出した唯一の欠点が当たっていた

 卒業式会場に何でカバン? しかも何でモンチッチが揺れてる?

 逆からいけば問題はなくなる モンチッチのアップからいく

「や」は映像も切り替える 日常の通学の様子から卒業の日の歌に飛ぶ)

モンチッチ揺る鞄卒業歌

 

夏井先生から村上さんへのアドバイス

人の悪い所を見つける姿勢ではなくより

良い作品を一緒に愛する態度でやって戴きたい

 

・清水麻椰アナ お題に挑戦

卒業や友とクレーンゲームまた

2026年2月19日木曜日

尻二字三角パス①②&「二十六聖人祭」&池波正太郎の言葉

亡き父母や硬き蕾や春の雪

軌跡辿ればいつもピンボケはだら雪

枯山水微かな水の音朧

春手前色香と品と和の心

木頭村待ってましたと福寿草

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【第12回尻二字三角パス】候補句を一挙公開!【「いう」】

 

言うまでもなき名盤を聴く夜長   岸来夢

言うならば真珠の核のごと秋思   桂子

言うかいな左様な無礼冬木立   小野とらのは

言う聞く見るなんが猿酒効いたらし   横山雑煮

言うに及ばず幽霊は月の匂い   津々うらら

いうれいの吊らるる梁や露の宿   かいみきまる

いうれいたけ雌しべは宇宙めくかたち   月下檸檬

胃浮くかなブランコの婆桐一葉   ねまりねこ

胃疼いてなほも良夜と言ひにけり   かときち

胃鬱排悶かぼちゃ割る力こぶ   熊兎

悠然として注射針見る子猫   水蜜桃

有職や人や秋気の澄む南殿   ひでやん

藺生町藺草静けし池の端   広島じょーかーず

イォークに道ゆづらるる良夜かな   乃咲カヌレ

井浦さんも見ているかしら十八夜   茶影

 

【第12回尻二字三角パス】作句編スタート!【「いう」】

駄夢喰つて腹下したる獏梅雨   ローゼン

井浦さんも見ているかしら十八夜   茶影

千夜百夜意地のねじくれたる羆(ひぐま)   正人

愚妹とは夜長をこぼすポプコーン   いつき

―んーんとは加湿器の鼻唄   千津

うたふよに人参雪をとびだしぬ   正人

 

■夏井いつき俳句チャンネル

一分季語ウンチク「二十六聖人祭」

 

非常に音数の多い季語ですね 季語だけで11音もあります

どういうお祭りかといいますと 長崎で行われる祈念ミサになるんですね

この「二十六聖人祭」とは 日本最初のキリシタン殉教者26人が

長崎に連れて行かれて処刑された というのがかつて出来事として

ありました その26人を偲ぶ形でこのミサが行われると 

そういうことになっております これは豊臣秀吉が追放してと

そういう背景がある出来事になっております 

現在では2月第1日曜日にこの祈念ミサは行われるようです

長崎にこの時期に行った際にはぜひ季語体験として

目にしてみたいものですね

 

■池波正太郎が遺した言葉

「男らしさとか女らしさという前にね、

男も女も共通していちばん大事なことがあるんだよ。

『人の身になって考える』ということがね、

できる人がいちばんいいわけだよ。

これがなかなか口でいうのはやさしいが、

できないことなんだけどね」

2026年2月18日水曜日

バレエダンサーの名言

平野歩夢選手を詠む

日々進化冬五輪をも進化せり

最高のRoutineでした冬五輪

繰り返すアップデートや冬五輪

意地見せた冬季五輪の七位かな

無駄なもの何一つなき冬五輪

 

■バレエダンサーの名言

【アンナ・パヴロワの名言】

立ち止まることなく一つの目的を追い求めること。

これが 成功するための秘密です。

私にとっての成功は、人々の称賛の中にではなく、

自分の理想が実現していくという満足感の中にある。

才能だけで成功することなんてできない。

才能は神が与えるけれど、努力はその人を天才に変えてくれる

 

【マイヤ・プリセツカヤの名言】

常に、自分がなぜそこにいるか、意味を考えなさい。

 

【森下洋子の名言】

私は毎日、二時間の基本レッスンをやっています。

これは、私の舞台を支えている大事なレッスンで、

一日基本レッスンを怠ると自分の身体が不調になるのがわかります。

二日怠るとパートナーにわかります。

そして、三日怠ると多くの人にわかります。

 

【ミハイル・バリシニコフの名言】

私は他の誰かより上手く踊ろうとはしない。

自分自身より上手く踊ろうとするのみ。

ダンサーは舞台の上で、自分のすべてをさらけ出している。

すでに彼らが見せている以上のものを求める必要はない。

芸術を志すものは、結婚したり子供を持ったりしてはいけない。

芸術とは、どこまでも利己的な経験だからだ。

 

【熊川哲也の名言】

空気は液体だ。だから泳ぐように跳べばいい

跳ぶってことは、跳び越えること

誰かが人生意味を問うているとき、僕は人生の意味を跳んでいる

階段を登る時は、絶対に右足から

どんなに小さなことでも、何かを成し遂げた次の日の自分というのは、

昨日とはもうぜんぜん違っています。

立っている位置が少し高くなって、

物事の見え方も変わったように感じるはずです。

 

【岩田守弘の名言】

冷たい目で見られても、舞台がどんなでも、穴が開いていようとも、

寒かろうが、どんな時でも、どんな場所でも、周りがどんなでも、

自分のすることをしっかりできる人。

自分で俺は完璧だぜって言った時点で嫌な踊りですね

そんなの見たくないと思う 僕はそれは自己流になったらダメ絶対 

絶対ダメ のぼせあがるな 絶対のぼせあがるな

 

【ルドルフ・ヌレエフの名言】

人生は己との闘い。他には何もない。

人生は自分との闘いで勝利し続けることが必要。

相手に負けようが関係ない。

自分との闘いだけに焦点を絞っていけば成功者となれる。

 

参照:http://butaieizocolors.com/ballet/meigen.html

2026年2月17日火曜日

俳句にダンスと音楽結びつけ ノイマイヤー

平野歩夢選手を詠む

誰にも負けぬプライド持ちて冬五輪

冬五輪戦い抜いた吾を褒めん

冬五輪生きて帰って来れました

冬五輪満身創痍の平野(歩夢)かな

冬五輪命をかけて飛びました

 

■俳句にダンスと音楽結びつけ ノイマイヤーのバレエ再演

東京バレエ団が世界的振付家ジョン・ノイマイヤーの

「月に寄せる七つの俳句」を上演。

松尾芭蕉や小林一茶らの月を詠んだ俳句にダンスと音楽を

結び付けた「目で見る俳句」とも言える作品。

取材に応じたノイマイヤーは「私が俳句や音楽の中に

見いだした内なる自分を描き出そうとした」と語る。

1989年東京バレエ団のために振り付けし、芸術監督を

務めていたドイツのハンブルグ・バレエ団での上演。

日本では17年ぶりの再演となり、演出や衣装に大きく

手を加えた。

「学生時代から常に日本の芸術に魅了されてきた」という

ノイマイヤーにとって、俳句は特別に感心を引く表現形式だ。

振付家として高く評価されるきっかけになったのも、俳句を

題材にした別の作品を手掛けたことだった。

いくら言葉を尽くしても意味を説明しきれないほど深いものを

表現しているところに、ダンスとの共通点を感じるという。

音楽を用いたのはバッハとアルボ・ペルトの楽曲。芭蕉がバッハと

同時代に生き、同じ月を見ていたはずだと気づいたことが本作の

出発点となった。

「同じ月のもとで人間同士や人間と自然の様々な関係性を

展開させたいと思った」

現在は振付家として世界中のバレエ団で自身の作品の再制作に携わる。

「私は自分の作品を愛している。作品に生を与えた責任として、

それらのダンスが今の時代にどうあるべきかをきちんと見ていくのは

大切だと思う」と強調する。

「私の振り付けはただ美しい動きを描き出すのではない。作品のエッセンスを

深く掘り下げて、私が共鳴したものや信じたものを語ろうとしている。

ぜひ、それを感じてもらいたい」。

202624日 徳島新聞 参照

2026年2月16日月曜日

兼題「鶯」

ウクライナ人を詠む

春の雲洗脳されて戦場へ

共に生く犬を殺され春の空

祖国より犬を愛して春の草 

祖国では裏切り者の春の夜

ロシアでは使い捨てされ冬の星

 

NHK俳句 兼題「鶯」

選者:和田華凜 ゲスト:月亭八織 司会:柴田英嗣

年間テーマ「季語からみるDNA」

平安時代より愛された鶯。子季語には「春告鳥」「経読鳥」「人来鳥」

 

兼題「鶯」は春の季語

冬の間、山に居ますが、春になると人里に現れて春を告げる

平安時代から「初音」は歌人たちに愛されて多くの歌に詠まれてきた

「初音」とはその年に初めて聞いたうぐいすの声

季語で「初音」というと「鶯」のこと

鶯の傍題

春告鳥 歌詠み鳥 黄粉鳥 匂鳥 花見鳥 鶯の谷渡り

経読鳥(「経」というのは「ほー法華経」お釈迦様のお経)

人来鳥(「ホーホケキョ」に続いて「人来る 人来る」と鳴いている)

言葉は想像を膨らます 俳句の醍醐味

 

文鳥もいろんな感情がある 文鳥ってブチ切れをする

理不尽なブチ切れをする 八織

 

うぐいすの声を聞くと思い出す言葉がある 

「初心忘るべからず」世阿弥の言葉

明日がきて暮らしているということを当然のことのように思っている

冬から春になって暖かくなってきたのは当たり前のことじゃない

「有難い」という言葉は「有ることが難しい」と書く

今日があって明日があってということに感謝したいなという気持ちで

冬から春になるこの時期にいつも

「初心忘るべからず」という言葉を思い出すようにしています 和田

 

ついつい関係性が緩くなる時がある 

師匠がいなければと感謝をする瞬間がある 八織

 

初心というのは謙虚な心や感謝の心 それを思い出すことは良い 和田

 

・名句鑑賞

うぐひすの啼(なく)やちひさき口明(あい)て   無村

無村は画家としても有名 俳句は言葉で写生する 景色をうつし出す

うぐいすの小さな口を発見してそこから出る美しい声

あたりの空気感まで伝わってくる名句

「うぐひす」「ちひさき」もひらがなで書いている

かなで書くことでうぐいすの小さな口とかかわいらしい姿が見えてくる

写生も初心にかえったような句

 

鶯の身をさかさまに初音かな   其角(きかく)

初音を聞いたときのうぐいすの状態がさかさま

木にぶら下がりながら「ホーホケキョ」と

鳴くのを見つけた瞬間の喜びがあふれてくる 和田

珍しい状態を見られた喜びじゃないかなと思う 柴田

凄い奇跡が起きた瞬間 八織

一会の奇跡の瞬間ですね 和田

 

・特選句 兼題「鶯」

鶯やだらりの帯に子風呂敷   寺田秋悦

鶯や空欄多き時刻表   石井説雄(せつお)

春告鳥光のページ繰る野辺に   七瀬ゆきこ

うぐいすのこゑに黄色の浮力かな   押見げばげば

鶯や鏡に見せるランドセル   植野史理(ふみとし)

鶯や私のアディショナルタイム   秋本哲

アディショナルタイム:ご褒美時間 八織

俳句では余生 消極的なイメージ

カタカナを使った事でまだまだ攻めていくぞというイメージが伝わってくる

アグレッシブな感じがする 和田

 

・特選句 けんだい「鶯」

一席 うぐいすやDNAに音符あり   千田茂樹

二席 ビバルディ日和始まる初音かな   泉勝明

三席 鶯や耳へ黒髪かける癖   松本逸朗

 

・月亭八織の一句

落語聞く鶯さえずり破顔一笑   月亭八織

(落ちのところでうぐいすが「ホーホケキョ」と鳴いて

お客さんが落語で笑ったのかうぐいすでわらったのか

みんながとってもいい 何とも言えないほのぼのとした笑いになって

うぐいすに助けられたな 八織

「破顔一笑」という所が素晴らしい うぐいすの声が聞こえてくるし
落語も面白いしみなさんが笑顔になるという内容がいい 和田

添削 鶯や破顔一笑落語会

(これは三段切れでは…❓)

三段切れになってしまう「さえずり」は春の季語 和田

「や」以外ぜんぶ漢字なところも落語っぽい 柴田

 

季節を感じていただけるような落語を届けていきたいなと思います 八織

 

・柴田の気づき

鶯の声初心忘るべからず

(総決算ということで十七音に)

十月「十七音で嫌な事は昇華しよう」が一番心に残っているとか…。柴田

七月「心のシャッターを切る」俳句は瞬間を切り取る

五感で感じた事をその時に心のシャッターを切る 

素晴らしい気づきだと思った 気づいてくれたのが嬉しい 和田 

2026年2月15日日曜日

福田恆在の名言

ウクライナ人を詠む

冴返る牢目をくり抜かれ殺されて

心情を貫き命堕とす春

揺らぎなき信念持ちて春に逝く

花の蕊(しべ)祖国の人は殺せない

春の夕焼けロシア人になろうとも

 

■福田恆存(つねあり)の名言

福田恆存(作家)は、日本の評論家、翻訳家、劇作家、演出家。

1969年から1983年まで京都産業大学教授を務めた。

1981年より日本芸術院会員。

 

自分が相手とともにいて孤独だと思うときは、相手も孤独なのだと、

なぜそう考える余裕をもたないか。

それこそ、真の意味の「理解」ということでありましょう。

『私の幸福論』

 

私たちは認識のためにも、行動しなければならぬ。

そして失敗するだろう。それが悲劇の型である。

喜劇は、このいきちがいからの脱出を描く、それだけのちがいだ。

『人間・この劇的なるもの』

 

死は生を癒すものであるばかりでなく、それを推進させるものなのだ。

終止符がうたれなければ、全体は存在しないし、

全体を眼のまえに、はっきりと見ることができない。

『人間・この劇的なるもの』

 

こういうふうに自分の位置を測定する能力、しかも、たえず、

流動変化する諸関係のなかで適切に行動する能力、

そのみごとさが教養というものであります。

『私の幸福論』

 

結合のあとの分離こそ、その次の段階の結合を深めるものだと、

なぜ考えないのか。そう考えるべきです。

『私の幸福論』

 

教育と教養とは別物です。教養を身につけた人間は、

知識階級よりも職人や百姓のうちに多く見出される。

『伝統に対する心構』

 

私の幸福論をなぜ容貌の問題からはじめたかというと、

私は、世のなかにはどうにもならないことがあるということを

いいたかったからであります。

『私の幸福論』

 

必然性というものは個人の側にはなく、つねに全体の側にある。

『人間・この劇的なるもの』

 

私はつつましさ、羞恥心というものは最も日本的な美徳だと思っております。

『私の幸福論』

 

生はかならず死によってのみ正当化される。

個人は、全体を、それが自己を滅ぼすものであるがゆえに認めなければならない。

それが劇というものだ。そして、それが人間の生きかたなのである。

『人間・この劇的なるもの』

 

生きる喜びとは主役を演じることを意味しない。

 

私という演戯とは、絶対的なものに迫って、自我の枠を見いだすことだ。

自我に行きつくための運動の振幅が演戯を形成する。

『人間・この劇的なるもの』

 

真の意味における自由とは、全体のなかにあって、

適切な位置を占める能力のことである。

『人間・この劇的なるもの』

 

まずなによりも信ずるという美徳を回復することが急務です。

親子、兄弟、友人、そしてさらにそれらを超えるなにものかとの間に。

『私の幸福論』

 

肉体主義というのは、かならず自慰に堕するものなのです。

『私の幸福論』

 

参照:https://todays-list.com/i/?q=/%E7%A6%8F%E7%94%B0%E6%81%86%E5%AD%98/1/1/