2026年1月12日月曜日

兼題「影」&テーマ「朝」

絵の中の絵の物語冬ぬくし

寒気せりライバル視したマネとドガ

冬の虹完成物のサープラス

誘わん黒の奥行冬銀河

陰影の中飛び込まん冬星座

 

NHK俳句 兼題「影」

選者:岸本尚毅 レギュラー:紅甘 司会:柴田英嗣

年間テーマ「描写の工夫」

 

・今週のテーマ「影を描写する」

影法師 月影さやか 人影 実は多義的な言葉

俳句のタネ育てましょう!

 

こんにちわ妻のお腹(なか)に映る影   柴田英嗣

こんにちは妻宿す子の影も

春夏秋冬の「春」初春・迎春のお正月という意味にも使える

おめでたい感じに「春」を使う

冬晴や吾子の影ある妻の胎(はら)

待春・風花(晴天時に風に乗って雪が舞い落ちる現象)・一月

季語は季節だけではなく作者の気持ちを表す働きもある

 

・描写のポイント

赤ちゃんのエコー写真の「影」を取り上げた

生まれるのが楽しみな気持ちを含む季語を選んだ

 

来る人に灯影(ほかげ 灯の光)ふとある雁木(がんぎ 冬の季語)かな   

高野素十

 

・今週の特選句 兼題「影」

見渡せば物に影ある榾火(ほたび)かな   眩む凡(くらんぼん)

(榾火:冬の季語 囲炉裏やかまどなどの火)

初日影妻のくの字を愛おしむ   安部功

(初日影:新年の季語 元旦の光)

()つる夜の人影忙し牛破水   鵜澤(うざわ)正信

(凍つる 冬の季語)

闇汁や妖怪の影踏まぬよう   水落菊葉(みずおちきくよう)

(闇汁(闇鍋)冬の季語)

年守(としも)るや長き廊下へ木々の影   藤田ゆきまち

水澄むや影したがへて魚迅(はや)し   北村浩子

(水澄む:秋の季語)

 

・特選三席

一席 干し柿の影柔らかに猫の背に   千葉未斗(みと)

(干し柿:晩秋の季語 「に」を繰り返してある所に優しさを感じる巧みな句)

二席 冬晴やなじむ鮒浮子(ふなうき)影長し   中岡淳一

三席 九十の母と耕す影長し   槻木(つぎき)俊彦

(耕す:春の季語)

 

・「見どころあり!」の一句

雪原(せつげん)はおのが影のみ湖北余呉(こほくよご)   中村良一

(湖北余呉:琵琶湖の北に位置する町)

⇩添削

雪原に我が影のみ湖北余呉

 

・はみだせ!教室俳句

愛媛県宇和島市立明倫小学校 芳谷あゆみ先生

 

モルモット手触り優し秋の昼

恐竜の骨の手触り秋思する

手触り対決 修学旅行での体験 生と死 対比 

リアルな体験を五七五に

引率の子の寝息重なる夜長かな   芳谷あゆみ

 

・紅甘のつぶやき

「光も妖怪も影」

 

NHK短歌 テーマ「朝」

選者:荻原裕幸 ゲスト:文月悠光 司会:ヒコロヒー

年間テーマ「短歌は時代の波に乗って」

 

ヒコロヒーの句集への道

初詣鳥になりたいと願う君神様だめよ叶えちゃだめよ

ヒコロヒー

 

詩人は詩の書き手それぞれが自分の詩を書きながら自分の型を作りだしている

型を開発するおもしろさが詩のおもしろさ

文月

 

この世へとめざめる朝の不思議あり軀(からだ)ひねつてベルを静める

荻原裕幸

 

・入選九首 テーマ「朝」

カブのする呼吸がとおく聞こえてるもうすぐ朝が届くのだろう

みぎひと

一席 私 目が覚めていつもの部屋にいることが幸せならば幸せである

たいやきの餡(トートロジー:同義反復)

 鳥は鳴き朝日の中で花は咲くゴミ出しという小さな旅に

小林とらこ

この物件大家さんとの毎朝のラジオ体操付きですがいい

古川泰

二席 ササン朝ペルシャの王を旧友のように懐かしむ田部先生

遠藤玲奈

苺ジャム広げてつくる窓枠の外に昨日の夕焼けを見る

七味

三席 朝刊に寝ころぶ猫の隙間から四コママンガを眺める日曜

全美(ぜんみ)

朝にだけ会う人なので昼や夜に生きているとは思わなかった

蒔田理

 エモちゃんはデイサービスを告げるロボ、いいひん母を知らずに今朝も

大山城治

 

優先順位がたがひに二番であるやうな間柄にて梅を見に行く

荻原裕幸

俳句の世界だと梅が咲いてそれを見に行くのは「梅見」春の言葉

花のことだと桜と対比されるようなところのある

ちょっと地味なお付き合いの感じが出ている

短歌と俳句(季節の)表現の違いは?

俳句の世界は季語に敏感 桜の花を表現する時に

葉が目立つようになってきたら「花は葉に」新緑の状態になると「葉桜」 

季節の中で細かく状況がわかるというのは

表現としては豊かなものが出せる

 

・短歌づくりのコツ

季語を取り入れると繊細な季節の

変化や情景を豊かに表現することができる

 

・文月悠光さんの短歌

石窯に忘れ去られたパン一つニ000年後の朝を守って

文月悠光

新婚旅行でナポリの近くにあるポンペイ遺跡という世界遺産を見に行った

火山が噴火したことによって古代ローマの町並みが保存された世界遺産

 

茨木のり子

「自分の感受性くらい自分で守ればかものよ」という

有名なフレーズがありますけど 彼女を突き動かす衝動みたいなものが

怒りというエナジーだったんじゃないか 

表現というものは捨てるところなし ヒコロヒー

 

詩は語り手がどんな人かというのを 問わない表現だから面白い

自分の伝えたいコアの表現だけのせられる

文月

 

・ことばのバトン

米はあるかとメールを送る

小池理雄(精米店3代目店主)

瑞穂国八十八のこころひと粒に

千島俊司

ぎゅうと握って愛をユリイカ

安部若菜(NMB48)

ユリイカ:わかった!みつけた!の意

(俵まち女史 X 短歌と聞いて出てきました~ 

アイドルのみんなとうたかいもしていますので

ご興味があれば、お誘いさせてください) 

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