2026年1月29日木曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 三千院

(髙島野十郎を詠む)

生き甲斐は晴耕雨描冬の空

夜半(よわ)の冬月と蠟燭描き続け

穢れなき悟りの象徴蓮華かな 

慈悲といふ冩実の極致冬の月

表現は凡(すべ)て暴力冬銀河

 

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 三千院

京都市左京区大原 三千院

紅葉 苔 秋の終わり限定の手入れ 苔の極楽浄土 石垣に苔

人間の手で苔を植えても苔は場所を選ぶので

気に入った場所でないと(定着は)難しい

 

中根庭園研究所 造園家 中根行宏さん 

祖父 造園家中根金作 妙心寺 退蔵院 余香苑を作庭 二条城 清流園

庭師 俳優 村雨辰剛(たつまさ)さん

 

聚碧園(しゅうえきへん) 茶人 金森宗和 修築

律川(りつせん)と呂川(りょせん)に囲まれている

大原は仏教修行の地 音無の滝 念仏修行 

律川の水が三千院の庭に張り巡らされている

大原の自然をいかした庭づくり 借景にした庭づくり 

石塔 五重塔に見える ちょっとした縮景

カーブを描いた生け垣は京都市中から見える山並み

 

たしなみポイント

京都市中の風景を表現した理由 代々ご住職は門主が皇族

この庭を見て市中京都の景色を懐かしむ 京都の美しい景色が凝縮されている

宮門跡(みやもんぜき)

出家した皇族が住持する格式高い寺院 

 

有清園 閑寂枯淡(静かであっさりとした趣があること)

吸い込まれていくような世界 分厚く見える ふかふか

10種類以上の苔がミックスされるようなかたちで生えている

苔の緑に明暗や濃淡がある

 

たしなみポイント 村雨

目線を下げて苔を細かく鑑賞してみる スギゴケ(オオスギゴケ) コスギゴケ

苔が生えるということは空気がきれい 適度な湿気がある

コケ植物

主に体の表面から水分や栄養分を吸収する 清涼な空気が欠かせない

日照条件 三千院のこの環境が苔を生んだ

庭師の工夫 杉の木は上の方しか枝が残っていない 村雨

枝打ちをしております 適度な日照も確保しております 中根

無理やりに人間の手で苔を植えても苔は場所を選ぶ 村雨

気に入った場所でないと(定着は)難しい 村雨

経年美化 大原の自然からの贈りもの 朝日が射してきました 午前9時すぎ

苔から煙出づ 神秘的 時間の変化によって苔の表情も変わってくる

冬:雪景色 春:桜、新緑 梅雨:紫陽花 

モリアオガエル ニホンカワトンボ 

 

たしなみポイント

いろはもみじなのですが「透かし」の剪定をしております 中根

まだ芽が柔らかいうちにハサミを使わず手で落とす

透かし:不要な芽・枝葉を取り除いて庭木が成長しやすい環境を作る

手で落とすと自然な風合いが出る

添景物:庭の景色に趣を添える物

「透かし」によって奥の灯籠を一緒に楽しめる

適度に光が苔に差すように微妙な濃さに透かしていく

庭の背景になる奥のモミジは「透かし」をせずに葉を残す

 

宸殿(しんでん)

苔の緑とモミジの赤 秋の終わり2週間ほどの景色

年に一度の苔のお手入れ 

 

三千院門跡 管理部課長 藤井大輔さん

スギゴケの庭 スギゴケに大切なのは日光 湿気 掃除

モミジの葉っぱを掃除してスギゴケを出していただこうかなと

 

たしなみポイント

掃除の跡が自然に見えるように掃く

 

モミジの赤とスギゴケの緑 上を歩いていると本当にふかふか

なかなかない感触 村雨

スギゴケは小さな山のような塊がいくつもあって森とか山を

小さくしたような小さな世界 スギゴケのお手伝いをして

キレイな姿を保っているというのは嬉しい 藤井

雲の上から山々を見ているような 村雨

およそ30分で作業終了 藤井さんが描いたのは波の模様

苔ってこんなにキレイなんだということがさらに目立っている 村雨

無になりながらやっていて自分も浄化されていくような 村雨

瞑想みたいな感じ 悩みごとの消えちゃいそうな 村雨

人間もうれしいし 苔もうれしい 村雨

 

住生極楽院

作家・井上靖 東洋の宝石箱と絶賛

 

三千院門跡 法務部 赤松佑亮さん

国宝 阿弥陀三尊坐像 来迎を表している

平安時代後期に製作 阿弥陀仏如来像(中央) 

観世音菩薩坐像() 勢至菩薩坐像() 

正座に見えるけれど前傾姿勢になっている 

今まさに立ち上がろうとしていらっしゃる すぐにお助けに行きますよ

お庭との関係

建物の中が極楽浄土 

阿弥陀如来さまが見つめる先にあるお庭こそ極楽浄土の世界感

仏さまと同じ目線 視点でお庭を眺める

 

仏さまを見立てたお庭 二十五菩薩 慈眼(じげん)の庭

律川から水を引いておりまして 上に水源があります

中根行宏さんの父が作庭 

律川の水はこの庭から有清園 聚碧園などに向かう

石で阿弥陀三尊を象徴してある まさに庭で描いた来迎図(らいごうず)

三千院の山の美しさ そういったものを山から引き込む

自然との共生を教えてくれている 中根

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