嬉しい癖にしょうがないなあ春を待つ
ストローにあいつがついた春近し
冬の雲浮かび上がった吾のこころ
大寒や水の流れに言の葉を
たおやかに生きていきたし寒日和
■あの本、読みました?
三宅香帆&小川哲・人気作家が書いた今売れている【新書特集】
三宅香帆 小川哲 鈴木保奈美 山本倖千恵 林祐輔P
新書の良さは?ジャンル分けされない
「文体の秘密 なぜあの人の文章はつい読んでしまうのか?」
三宅香帆著/サンクチュアリ出版
文体を見るのが好き
村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」より
同じ言葉は使わないのが普通だが、村上春樹は
あえて同じ言葉を繰り返し使いリズズム感を出している 林
さ~っと考える中に美的なセンスが宿っている 小川
村上春樹のすごさ「文体」音のリズムが揃えてある 五音九音
小川哲の文体は?小川哲の考える「文体」
「言語化するための小説思考」の一文 小川哲著/講談社
人間は、物事に因果関係を作って理解するようにできている。
それはたぶん、そうした方が生存に有利だったからだ。
一度腹を壊した食べ物は二度と手をつけなかったり、
何度か獲物と遭遇した場所は良好な狩場だと認識したり。
多くの創作術についての本で書かれている「技術」は、
人間が物事を理解する上で無意識に行っている処理の仕方を
ハックして、物語を心地よく受けとってもらうためのものだと思う。
もちろんそれ自体は小説という娯楽を成立させるために必要だし、
僕も利用している部分もあるのだけれど、
小説の面白さはそんなところにはない。
「楽園の楽園」伊坂幸太郎著 帯
「人はどんなものにも物語があると思い込む。きっとあなたもその一人。」
「言語化するための小説思考」の一文 小川哲著/講談社
作者は一人の人間で、作者自身の価値感しか持っていないのに、
作品の価値を決めるのは他者であるーという「どうしようもなさ」が、
小説を書くこと(もしかしたら創作という営為そのもの)の難しさであり、
同時に面白さでもある。
小説を書く時に特定の読者をイメージ
読者の理解力を想像 前回出演時は鈴木保奈美の表情で判断!?
「伏線」は存在しない
「火星の女王」小川哲著/早川書房
100年後も資本主義は変わらない?
参考にしたのはアメリカの独立戦争
「光が遅すぎる」
「火星の女王」の一文 小川哲著/早川書房
残念ながら、光は遅すぎる。もちろん、この宇宙に存在する
すべてのもので徒競走をして、光に勝つものがいないことは
よく知っているけれど、そのくせに遅い。光が遅すぎるから、
カワナベは「現時点ではまだ何もわかりません」と答えるだけの
会見のために、十何分も地球からの通信を待たなければいけなかった。
光が遅すぎるから、宇宙のどこかに住む宇宙人の
存在を見つけることができない。
光が遅すぎるから、地球に住む僕たちは火星に住む人と
オンラインで会話をすることができない。
100年後になると400年後に戻る!?
「考察する若者たち」三宅香帆著/PHP新書
なぜ令和の若者は「正解」を欲しがるのか?
昭和・平成の時代はエンタメ作品が「批評」されたが、
令和のいまは解釈の”正解“を当てにいく「考察」が人気だ。
考察して“答え”を得ることで「報われたい」という思考。
考察ブーム きっかけはドラマ「あなたの番です」
「考察する若者たち」の一文 三宅香帆著/PHP新書
なぜ「変な家」は、ここまで売れているのか。その理由は本書が
「考察小説」だからではないか。「変な家」は書き手の雨穴が、
知人から不可解な家の間取りを手渡されたところから始まる。
じつは間取りには、謎が秘められていた…。「変な家」は、
間取りに込められた一つひとつの謎を読者に提示し、
最後に解決していく。その手法は、まるで考察ドラマかのようだ。
「変な家」雨穴著/飛鳥新書
謎の空間、二重窓、窓のない子供部屋―
間取りの謎をたどった先に見た、「事実」とは!?
「変な家」のヒットは考察小説だから…
「I」道尾秀介著/集英社
二つの章から成る物語。読む順番は自由。
あなたの選択で、結末が変わる。
「イン・ザ・メガチャーチ」朝井リョウ著/日本経済新聞出版
世代や立場の異なる3人が語り手となり、信仰心や推し活、
応援する対象への熱い思いを描いた物語
考察されることを作家はどう思っている?
「論破」「履修済み」「最適解」「最適化」
「MBPI」「界隈」「転生」「ジピる」
「世界99」村田沙耶香著/集英社
性格のない主人公・如月空子。
「からっぽ」の彼女の一生と人間関係の終着点を描いた長編小説
「考察する若者たち」の一文 三宅香帆著/PHP新書
2003年、流行していた曲にこんな歌詞があった。
No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one
(SMAP「世界に一つだけの花」槇原敬之作詞・作曲)
ナンバーワンというヒエラルキーの世界から、オンリーワンという
フラット化した世界へ…とは「インターネット的な」
歌詞だったなあといまとなっては思う。
しかし、プラットホーム社会では、すでに「Only one」でも
なくなってきているーその感覚を描いた小説が、
2025年に刊行された村田沙耶香の「世界99」(集英社)だった。
「世界99」は主人公の空子の一生を描いた物語である。
空子は、言動をつい周りの人に合わせてしまうという
特性を持った女性。
彼女は、コミュニティごとに人格を変えていく。
それは決して無理してやっていることではない。
空子はコミュニティごとにキャラを最適化していくことが
当たり前だと思っており、固有の自分らしさなんて
存在しないと思っているのだ。
呼応とトレース
Only oneがしんどい 「自分らしさ」から「生きづらさ」へ
最近の流行は「ノンデリ」若者の中で流行ってきている 若者用語
デリカシーがない人のことをそう呼んでいるらしい
昔のKYに近い ノンデリの方が愛せる
ベストセラー作家の新書の深掘り
「なぜ夫は病院へ行きたがらないのか?」三宅
考察する主人公を考察する作家が俯瞰する 小川
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