Routineはいつもと同じ三が日
初景色流れ穏やか吉野川
晴れやかに最後となった年賀状
■新ジャポニズム 第7集 時代劇 世界を魅了するタイムトラベル
ジャパニーズ・カルチャー
「SHOGUN 将軍」エミー賞史上最多18部門受賞
真田広之
「これは日本の時代劇というか歴史的な物語ですが その歴史で何が起こったかを
知っている方でも 新鮮に驚いて興奮していただける」
須藤泰司
「とにかく誰かがどこかで始めないともうなくなるぞという危機感」
渡辺謙
「大きなターニングポイントを迎えている 旧態依然とした時代劇を
撮っていたら 今のお客様に飽きられてしまう」
世界を熱狂させる魅力とは
サムライの精神 時代劇ならではの刀を使った殺陣
時代劇の心
今から130年前映画発祥 その地パリ
アートハウス・フィルムズ(映画配給会社)
「碁盤斬り」草彅剛 主演
誠実 誇り 誠実 忠誠 などといった価値観が注目を浴びた
これらの美徳を死ぬまで貫いた武士
社会における道徳というのは寓話を介して表現されることが多い
現実の世界で何かをそのまま描くのではなく
(時代劇という)架空の世界を舞台にすることで伝えたいメッセージを
より自由に表現できるということです 時代劇は古臭いと感じていた
美意識を新しい現代によみがえらせているのです
映画は「誇り」「誠実」といった私たちにとって根源的な価値観を
描かなくなりました だからこそその根源的な価値観を
時代劇の中で見ることは非常にPositiveなのです 全てをNegativeに
捉える現代社会において時代劇はなにかPositiveな展望を
与えてくれるものなのです
時代劇の表現
時代劇の俳優が台詞ではなく存在そのもので演じている事
どこで笑うか どこで立つか どう立つか 肩の位置 そして表情
細かい所作を通じて表現している
時代劇のキャラクターがもつ精神や考え方 そして全体の空気感を
自分の演技にも宿らせたい
「ああ自分もこういうキャラクターを演じたい」と思う
「SHOGUN」
完璧な”本物“に到達するなんてこと 不可能だと分かっているけれど
でも“本物”に近づけば近づくほど物語を具体的に語れて より記憶に
残るものになる 日本の映画製作者たちの技と芸術性といった
時代劇が持つ日本独自の表現は失われないだろう
「SHOGUN 将軍」には長年にわたって時代劇を人気Genre
にしてきた要素 セット 小道具 衣装 キャラクターという
強みがあります それは私が「美的」と呼ぶ感性 時代劇にこそ
見出される美意識です そこには絵画的な優雅さがあり美しさ
があります それはまさに”日本の美意識“を反映しています
自然と芸術を調和させ そして自然を芸術へと昇華させる
日本らしさが表れているのです
時代劇の挑戦 太秦
「木挽町のあだ討ち」
自分たちの信じる正義とかそういうことに加担していく
やってることとか 描きたいことは 変わっていない
永遠不変というか その時代の 人間の持っている価値感とか
時代劇復活
最盛期の20分の1となった時代劇
明快に時代劇は流行らないから 作らないというスタンスでやっていた
東映が時代劇というものを この3年位作っていつのは本当に数本です
東映だけじゃなくて日本映画が時代劇をコンスタントに作らなくなって
ご存じの通り久しいですけど とにかく誰かがどこかで始めないと
「もうなくなるぞ」という危機感がありました
京都文化博物館
戦前で昭和恐慌のころ 食べるものがない 仕事のない時代
(現代劇で)警察官を直接殴ってしまったら それは検閲でカット
ところが時代劇の場合は御用ちょうちん「御用だ御用だ」御用ちょうちんを
持った捕り手に囲まれて 最後に主人公がその捕り手を刀で斬る
これはOKだったんです 今生きている人たちの不満とか寂しさ
つらさというのに寄り添えるのが現代劇ではなしに逆に時代劇のほうが
寄り添えてた
西洋人が最初の日本映画を見たのは時代劇です フランスで配給された
最初の日本映画は黒澤明監督の「羅生門」でした フランスや西洋の
観客にとって時代劇はとても魅力的でした そこで全く別世界を
目にしたわけですから 人間のキャラクターやサムライだけでなく
草を揺らす風にも 同じように意識が向けられています こうした
時代劇のすべての要素に意味を持たせる演出が実に魅力的なのです
ジョージ・ルーカスは黒澤明の「隠し砦の三悪人」に
インスピレーションを得て「スターウォーズ」を製作しました。
セルジオ・レオーネは「荒野の用心棒」で「用心棒」を
リメークしました 他にもたくさんの例があります
1970年代以降 時代劇がほぼ消滅してしまったのは事実です
(若者は)サムライや将軍といった昔話は見たくなく 現実に根差した
映画を求めるようになったのです
今作る時代劇をいろいろまだ模索しているんですよ ようやく再開
したばかりなので 今回はそれにミステリーっていうのがあるので
その斬新さにかけてみようと
時代劇×謎解き
柄本佑
また新たに時代劇というものを出会い直すようなアプローチがどこかで
できたら 時代劇もどんどん活気が出てくるんじゃないかと思う
渡辺謙
すごく大きなターニングポイントを僕は迎えているような気がするんですよ
継続してやっていくためには今までの伝統だけではもの足りない
時代劇としてもっともっとトライしてほしいとは思うんですよね
ある種(時代劇は)けれんみだと思うんですよね 驚くというのかな
サプライズがあるのが“けれん”だと思うので 結構ばかばかしかったり
するじゃない でも それって飛躍できるのよ 時代劇だと
お芝居の仕方もオーバーにやるというのではなくて 普通に
「こうやるだろうよね」っていうことから ちょっとはみ出したり
ずらしたり そういうことが時代劇って わりかし踏み込めるんですよ
それをやっぱり体現できるのが 所作のひとつひとつだと思うんですよね
峰蘭太郎(所作指導)
自らも俳優として60年以上時代劇を作り続けてきた生き字引
こうして礼をしないで ここから
正座からあぐらに変わるときの動き方というか ひざがボンと
浮いた形になったので そうじゃなくてひざをついたままで
正座からあぐらに変えられる そういうやり方があるので 一応
元は武士(という役)なので そういった心得も知っているという
前提を それをお伝えして反映していただくようにして
(武士としての身なりということですね)
武士は体幹でずっと動いている体なので”なごり“として
ちゃんと残っている
太秦の技
装飾 三木雅彦(装飾)
ここだけでは収まりきらないので 5~6か所に分散して
纏めてあります
空間を作ることが大事なので 監督さんによっては「こっち(見えない所)は
という人もいますけど四方八方作り込んであったらその中で
雰囲気に浸って演出なり 演技なり カメラワークなりが
できるんじゃないかなと 江戸時代の雰囲気を作り上げた中へ
みんなを放り込んであげる
結髪 山下みどり(床山)
(頭の形が)いびつな人は綿の位置が変わってきたりするんですけど
きれいに(かつらが)乗るように微調整 つぶしは代々先輩から教わって
夏は硬く 冬は柔らかくしてます はげ そった跡を作ります
お年寄りの人は薄くして 若い人は濃くしています とばし
目が変わりますね 俳優さんはね メークしてかつら乗せたら
顔変わる人やっぱり多いです 日常じゃないからこそ入り込み
やすいのかもしれない ただ単に侍だから侍の顔とかじゃなく
その人の顔に合うために もうちょっと鬢を膨らましたほうが
いいとか 色気出すためにシケを出したほうがいいとか
衣装 大塚満(衣装)
町娘も若い娘さんなので 明るい色目 あとは着物とのバランスで
襟の合わせ方でも若い人 年配の人 もっと年配の人で全然
変えてはいる 結婚式とか写真館はきれいに見せるための
着付けなので がんじがなめなんですよね 体が動かなくても
いいように でも僕らの着付けというのは 普段着ているような
着付けとといったらいいですかね 自分が着て その体に
合わせたりとか 日に焼いたりとかをしながら その本人が
ずっと着ていたっていう形に作り上げるようなことをしています
エマニュエル・オセイ=クフォー 映画監督 「将軍」第8話の監督
これは京都フィルムメーカーズラボの写真です 初めてロケハンを
した時の写真だと思います
当時私は時代劇を「アメリカの西部劇の日本版」だと思っていました
つまり歴史上の激動の時代を舞台にしているだけの歴史劇だと
でも京都フィルムメーカーズラボに参加して より多くの
サムライ映画を見るようになってから 時代劇には全く違う側面が
あることにきづきました 殺陣を学べたことは本当に貴重な
経験だったと思います 私にとって殺陣は単なる剣術やアクションの
振り付けではありませんでした むしろ戦いの前の静けさや
ひとつひとつの動作に込められた意図を学びました そこで日本の
映画がもつ独特の感触を深く理解できたと思います 「多くのことが
起きなくても緊張感は生まれる」という感触です
このシーンは妻と夫が再び心を通わせる場面でもあります 第8話の
脚本を読んだ時に気づいたのはページに書かれている事よりも
「書かれていない事」が重要だということでした 静けさに
重みと意味を持たせるよう意識しました 台詞よりもむしろ
それが重要でした 静けさが非常に重要です 他の文化では
夫が妻の心を取り戻そうとするシーンは 全く違う形になるでしょう
色々な意味で時代劇は日本文化 そのものを映し出すレンズです
時代劇は日本映画の基盤であり太秦のような場所は存在し続ける
必要がある
須藤泰司
すべて京都のスタッフで映画を作ることが今できております
京都撮影所の技術をやっぱり継承していかなきゃいけないと
(時代劇を)日本映画の中に人気のあるジャンルとして残るように
作りたいと思います
エキストラも絵に画面の力として出てくる 役者とエキストラの
相乗効果は大きい
渡辺謙
久々に東映の京都に来られて 時代劇 やっぱりこいつらの
やる気は本物やなと 身にしみて思いました 久々に江戸時代に
浸れて…。
源孝志(監督)
日本人が失ってしまったものというか そういうものがたくさん
時代劇にはあって 人間のマインドだったり 倫理観だったり
正義感だったり どっかDNAの中にあると思うんですよね
そういうものを見せられると理由もなく心が動いたりとか
須藤泰司(プロデューサー)
時代劇の”時代“っていうのは ”今の時代“ということじゃないかなと
思うんです 時代劇だってお客さんが作られる 内容のものを
ちゃんと作れれば 自動的に作ってくれって話になると思うんです
昔のように量産されることはないにしても 次に続く人たちに
渡していかなければならないし やっぱりきちっと日本映画の
ひとつの伝統として作られていくようになればいいなと思っています
ジョグジャカルタ
アジアフィルムマーケット
日本時代劇×インドネシアホラー
パリ
「陽が落ちる」
配給会社代表
日本市場で知られていない映画を発見するのは嬉しい これは挑戦なんです
私たちはただ日本の市場をコピーするのではありません
(時代劇の)紋切り型のイメージに陥らずにそこから脱出したかった
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