2026年1月20日火曜日

あの本、読みました?湊かなえ&辻堂ゆめ

クリスチャン音を外して冬の朝

心なく声を震わす冬のミサ

讃美歌よ天まで届け凍る声

音違え威風堂々歌う冬

パイプオルガン(聖ルカ)礼拝堂の冬の音

 

■あの本、読みました?

政治家襲撃~宗教二世…湊かなえ新作&辻堂ゆめ「犯罪小説」SP

湊かなえ 辻堂ゆめ 鈴木保奈美 山本倖千恵 林祐輔P

 

記事やニュースを先入観で見てしまう 辻堂

 

「今日未明」の一文 辻堂ゆめ著/徳間書店

「いやいや、これは由々しき問題なんだよ。出産で女性は大きく身体を

傷つけられるのに、男は指をくわえてみていることしかできない。

どうやったら男女不平等を解消して、彩絵に満足してもらえるだけの

埋め合わせができるのか、前から必死に考えてるんだ。

子どもが生まれた後に、家事や育児を分担するのは当然として、

出産費用は俺が全額払って、ベビーグッズのリストをまとめて

買い出しして、役所や会社の手続きも全部俺がやって、あとは保育園の

見学なんかも身軽な俺が中心で進めてー「十分だよ、たっくん」

(中略)

拓也とはやっぱり価値観が合う。そのことが、今の会話だけでも再確認できた。

 

幸せに注力した 辻堂

事件を参考にするのは止めた 辻堂

フィクションならではのエピローグが待ち構えていた 林

「トリカゴ」2021年発売。第24回大藪晴彦賞 受賞

「児童虐待」「無戸籍」がテーマ

「無戸籍」をテーマにする難しさ 

警察小説の書き手は圧倒的に男性が多い

現在は3人のお子さまがいる 執筆時は子供が生まれたばかり 辻堂

幼い頃は雑食だったが高校生の時に読んだミステリー

湊かなえ著「告白」に 衝撃を受けて自分もミステリーを書こうと思った

読み方もこの後からミステリーが多くなっていった

「告白」との出会い 

 

“イヤミスの女王”に変わる看板!?

阿部元首相の事件を選んだ理由は?

 

暁の手記「暁星(あかつき)」の一文 「暁星」湊かなえ著/双葉社

確か、世紀末、ノストラダムスの大予言を筆頭に、世界中に不穏な

予言がばらまかれ、耳なじみのない宗教団体が起こした暴走行為や

社会的事件となった出来事を、テレビがおもしろ半分に

垂れ流していた中に、そういった名前の教団がなかったか…。

そうだ、日本一権威を持つと言われる文学賞、桜柳賞の過去二十年間に

及ぶ受賞者の八割が同じ宗教団体に所属していたことが判明し、

ちょっとした騒ぎとなった。その団体名が「愛光協会」ではなかったか。

 

前半は犯人の手記「暁闇」 後半は小説「金星」の二部構成

 

星賀の小説「金星」の一文 「暁星」湊かなえ著/双葉社

暁生(主人公)輝生(暁生の弟)星賀(初恋相手)

「あと、これも」差し出されたのは、袋に入ったシュークリームだ。

これも、憶えてくれている。「それ、私も買っちゃった」

私はレジ袋から同じものを取り出した。「じゃあ、お互い一つずつ食べるか」

暁生くんはそう言って、袋を開けた。輝生くんが元気になった証だ。

私もそれに倣ったが、待って、と暁生くんがシュークリームを袋から

出すのを止めた。自分のシュークリームを出し二等分する。

かなり均等に割ることができた。「はい、半分こ」

割った片方を差し出した。暁生くんが、なんで、という顔になる。

「二人じゃないとできないことをやってみたかったんだ。人生初の半分こ」

それなら、と暁生くんは受け取り、二口で食べた。カフェオレを飲み、

今度は自分のシュークリームを取り出すと、慣れた手つきで二つに割った。

片方を私にくれる。どう見ても、二分の一ではなく、

三分の二の大きさだった。「ごめん、へたくそで」暁生くんはそう言うと、

自分の手にある三分の一を一口で食べた。

「違うよ。私のは二等分で、暁生くんのが本物の半分こだよ。

輝生くんといつもそうやって、分けてたんでしょ?この辺りが暁生くんの

優しさってことじゃん」私は二分の一を超えたエリアを指でなぞり、

かぶりついた。味はいつもと同じ。だが、シュークリーム一つで

こんなに幸福に満たされたことはない。

 

「半分こ」はどう思いついたか?

半分の分ける時の、正確さと優しさは反比例する

食べ物がたくさん出てくる理由

辻堂ゆめが印象に残ったシーン 星形のクッキー 何度も味わえた

 

暁の手記「暁闇」の一文 「暁星」湊かなえ著/双葉社

カバンからクッキーの袋を取り出して一つつまむと、星方のクッキーだった。

これが俺の最後の晩餐。クッキーを口に放り込み、ゆっくり嚙み砕いて

飲み込んだ。初めて金星を見つけた日のことを思い出し、全ての迷いも

恐怖も消えた。内ポケットにいれていたナイフを取り出してハンカチを外し、

ジャケット外側の右ポケットに仕込み直すと、靴を履き替え、カバンを

置きっぱなしにして非常口の重いドアを開けた。

 

鈴木保奈美にオススメの犯罪小説

湊かなえ 松本清張著「張込み」

「一年半待て」DVから息子を守ろうと夫を殺害した主婦、実は驚くべき事実が…

 

辻堂ゆめ 凪良ゆう著「流浪の月」第17回本屋大賞 受賞作

帯のコピー「愛ではない けれどそばにいたい」

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