冬の景我が子甚振(いたぶ)りしばくとは
葬儀でのギャルの振る舞い室の花
北颪(きたおろし)子育てできぬコギャルをり
熱々の釜揚げうどんアルデンテ
伸びきった釜揚げうどん後2本
■ぼくは しんだ じぶんで しんだ 谷川俊太郎と死の絵本
90歳になった詩人谷川俊太郎が新たな絵本を出した。
テーマは「子供の自死」。
リモートで行われた絵本作りの2年間、
絵を描く合田里美に谷川は何度も描き直しを求めた。
意図は何?合田は必死に探る中で、谷川の死への思索、
そして子供たちへのメッセージを見つけていく。
主人公の自死を読者が「わかったつもり」になることを詩人は拒否していた…。
合田の作画をアニメ化し、特異な絵本の誕生を追体験する。
ぼく
ぼくはしんだ
じぶんでしんだ
ひとりでしんだ
こわくなかった
いたくなかった
おかあさんごめんなさい
ジョイさよなら(ジョイは愛犬の名)
あおぞらきれいだった
ともだちすきだった
でもしんだ
おにぎりおいしかった
むぎちゃつめたかった
でもしんだ
ぼくはしんだ
いちばんになりたかった
かねもちになりたかった
でもしんだ
ぼくはしんだ
おとうさんえらくなっても
おかあさんをきらいにならないで
ぼくはしんだ
ひとりでしんだ
うちゅうはおおきすぎる
じかんはおわらない
なにもわからず
ぼくはしんだ
なにもほしくなくなって
なぜかここにいたくなくなって
ぼくはしんだ
じぶんでしんだ
(2020年1月6日版)
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした
(二十億光年の孤独 より)
意味よりも大事なものは 何か存在するってこと
意味付けないで じっと見つめる
意味を見つけたら満足しちゃう
そうじゃないものを作りたいとは思っています
■新美の巨人たち【100歳現役!藤城清治の影絵】
やがて傘が出来上がり
外に干していると
突然強い風がサァと
吹いてきて
傘を空に
舞い上げてしまいました
彦兵衛があわてて
傘の柄につかまった
とたん
風は彦兵衛をも
クルクルと空高く
巻き上げてしまいました
そして高い空の
明るい雲の上に
フワッとつきました
あたりを見回すと
雷様が太鼓を背負って
ふしぎぞうに
彦兵衛を見ていました
「雨を降らせた傘屋さん」より
地球を愛し
自然を愛し
生きる喜びを訴えているぼくが
ただ自重し
傍観して いいのだろうかと
思うようになった
「藤城清治美術館 那須高原」より
近くを流れる熊川に
サケが遡上しているのを
はじめて見て感動する
見渡す限りススキが原だ
ススキは風になびき
ひまわりは咲いていた
地球も人も
あらゆる命はきっと
この災害をのりこえ
生きつづけ
新しい未来を
つくってゆくことだろう
「魔法の森に燃える再生の炎 藤城清治作(2013)」
人間が住めないんだって言ってる所に
サケが子どもを産みに こう来てるんだ
人間だって こう何かもっと
頑張るぞって いけるんじゃないかなと思ったし
悪いイメージばっかりじゃなくて
火が燃えてるってことはね やっぱり
非常に自然の中では大事なことだと込めた
戦争なら戦争 負けたら負けた
苦しい時ちゅうか 何か困った時でも
光りがあって太陽があって月があって人間が生きていればね
何でもどんなことでも出来るっていう
花が咲き猫がいる犬がいる色んなね
昆虫がいる 鳥が飛んでる そういうのを見たら
ふっと 何か面白いとか 楽しいとかね
自然の中で一番苦しくなった時に
一番何か面白いことが思いつくちゅうかね
0 件のコメント:
コメントを投稿