燃えたぎる情熱を生く冬日
三畳の質素な棲み家だいこ干す
枯木立革新的な墨遣い
冬の空コントラストとグラデーション
悲しめとは言いませんが露凍る
■偉人・敗北からの教訓 第70回「天草四郎・神の子として挑んだ島原の乱」
天草四郎 敗北の伏線
キリスト教弾圧・重税・飢餓が重なる
民衆の求めた神の子を演じさせられた
天草四郎 敗北の瞬間
四郎を信じてくれた一揆勢は全滅
来世の救済を望むしかなかった
天草四郎の敗北から学ぶ教訓
他力本願はダメ
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「防寒帽」
読んで字のごとく防寒帽 寒さを防ぐための帽子なわけです
雪国では比較的ポピュラーな季語でもあるようです
ただの「冬帽子」という季語とは違って
寒さを防ぐことに特化しているわけです
極寒の土地では毛皮製のこの「防寒帽」のことを
特別に「毛帽子」という言い方をしたり
女性が真綿をのばして肩につく位まで作った
「綿帽子」という言い方があったり
そして更に雪国で上半身にまでかぶる
「雪帽子」なるものがあったりします
かつて現代ではもう見られなくなったかもしれませんが
藁で編んでかぶる「藁帽子」なんていう傍題もあるようです
僕生まれてこの方ずっと南国愛媛におりますもので
この雪国の土地で生まれた地方の季語
一度体感してみたいものです
■漢字ふむふむ 告訴するだけだよ
告訴の意味 日本語は訴える 中国は告げる、教える
告訴という漢字は平安時代 中国から伝わって来た
「続日本紀」提案時代初期に編纂
この時は告訴=告げる、申しあげる という意味だった
その後忘れ去られていた 明治時代突然復活した
「和英語林集青第3版」1886年
治罪法という今の刑事訴訟法とかの元になる法律ですが
これができた時に「告訴」が入っている
近代法典の整備 そこでフランスから「日本近代法の父」と呼ばれる
法学者 ボアソナード を招いた
Plainte(犯罪に遭った被害者が訴えを起こすという意味)
日本語に当てはまる言葉がなかったため「告訴」が選ばれた
被害者の権利や権限が第三者と区別して
特に意識されるようになったことは重要
告訴という言葉を採用したことは新たな時代の幕開けと言える
■ワルイコあつまれ(110)
松尾葉翔 辻内京子 石原良純
稚児俳句 キモー
キモーのポイント
「気持ち悪い」という感情だけにならないようにする
シチュエーションを設定するのが難しい
水槽の海鼠(なまこ)キモーと突きけり 辻内京子
切字「けり」句の最後に使い完了や断定の意味合いを与える
切字を使うことで軽い言葉「キモー」を俳句になじませた
海鼠:冬の季語
クリスマスわたし誘うのえっ、キモー 石原良純
松尾葉流 「時・所・人」をはっきりさせる
気持ちは直接的に言わず情景で描写する
えっは言葉の無駄遣いになっている
添削 メール見てキモー聖夜を誘われて
具体的な「メール」と詠むことで情景を想像しやすくした
意味の切れ目が五・七・五をまたぐように詠み違和感を出した
かさかさキモー!冬繰り返す割れ血の口 松尾葉翔
俳句グルーブ できるだけ言葉を詰め込んで字の数が多い
字余りでリズムを乱すことで困っている様子を表現
「割れ血の口」情報を詰め込んでいるのに意味不明
添削 空風や唇(くち)に血の味してキモー
空風:冬の季語 冬の強く乾いた風
良純さんおひさしぶりだね元気だった? 松尾葉翔
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