願わくば目指せ手遅れ冬銀河
日向ぼこコピーの師匠ドラえもん
鈍足にリアルを生きる枯野かな
北吹くやジャン・コクトーが刺激せり
(松本隆氏)説明をしない作詞や冬ぬくし
■趣味どきっ!茶の湯 武者小路千家 炉中に広がる世界(3)廻り炭
茶の湯の正月 十一月 新茶を始めていただく喜びの季節です
茶室には炉が開かれ暖かな空間が広がります
炉の中は炭が美しき起こる別天地
道具炭
廻り炭 複数人が一組になって順に炭をつぐ炉の季節の稽古
火箸の使い方の稽古 順手 逆手
廻り炭の流れ
亭主が炭をつぐ⇨客が順に炭をつぐ⇨数回繰り返す
起風軒 詰 三客 次客 正客
亭主が席に入る 炭斗(すみとり) 炉から窯をあげ脇へと移動させる
炉が見える場所に客が移動する 亭主が巴半田(ともえはんだ)を持ち込む
揚げ火箸で下火を上げる 底取(そことり)で掬ってあげる 揚げ火箸で底を整える
先ほど上げた下火を埋める 灰器(はいき) ぬれ灰を炉の中に撒き再び山を作る
練香を炉の中へ入れる 下火の目印 亭主が炭をつぐ
道具炭の種類 胴炭 ぎっちょう 割ぎっちょう 点炭 管炭 割管炭 枝炭 車炭
筋半田(すじはんだ) 炉の炭を上げるために使う
亭主「お炭をおつぎください」 つぎ礼 正客
あげ礼 お客が炉に集まる 正客は亭主がいれた順番とは逆に上げる
胴炭は残し自分なりに炭をついでいく つぎ火箸(桑柄火箸)で炭をついでいく
ぎっちょう 割ぎっちょう 正客は火つきのバランスがよく形が美しい
次客の番になり正客がついだ炭を上げる 時計回りに継ぐのが普通
反時計回りにつぐのは火箸の扱いが難しくなる 炉の右手順手 炉の左側は逆手
次客 反時計回りにつぎ炭の配置に変化
三客 正客とはつぎ方を変え胴炭の隣に割ぎっちょう 火の回りが早い
詰 割ぎっちょうをつなげている より火の回りが早い
炉中細見 香合 練香
七宝 錫(すず)縁 宇治橋絵 香合 並河靖之 造
京焼 松竹梅に鶴亀絵 ぶるぶる形 香合 真葛香斎 造
焼き物 根履行を入れ 炉の季節
木製・漆製 香木を入れ 風炉の季節 椿の葉を敷くとオールシーズン使える
調香表が残されている
起風 武者小路千家 十四代家元好みの練香
安息香 龍脳 貝甲香 排草香 桂皮 白檀 伽羅 沈香(じんこう)
風という字が入っているので風のイメージに沿って
爽やかな香りのベトナム産の沈香などを使用している
粉末にした原料に炭の粉を加える 熱が伝わりやすくなると言われている
更に蜂蜜と梅酢を混ぜた密を加え 香りを立ち易くする
聞香(もんこう) 精神の中にまで入ってきてゆったりする そう言う効果がある
廻り炭 二巡目
亭主 炭の上げ方つぎ方が変わってくる ついだ炭の円を小さくする
二巡目以降 変更しない炭は残す
正客 枝炭と点炭を入れた 割管炭を減らした 隙間に車炭で埋める
車炭は武者小路千家独特のもの
次客 礼をした 二巡目以降 次の客へ譲ることができる
三巡目
正客「どうぞお炭でおしまいください」
■趣味どきっ!茶の湯 武者小路千家 炉中に広がる世界終(4)夜咄の茶事
夜咄の茶事 冬至~2月頃 夕暮れから夜更けにかけて行われる
寄付(よりつき)と呼ばれる待合室で待つ 正客 次客 詰
甘酒
初座 煎茶⇨炭点前⇨懐石
中立
後座 濃茶⇨続き薄茶
腰掛待合 正客は手燭(てしょく)を手に取り足元を照らしながら歩き進む
亭主が迎付(むかえつけ) 目礼をして手燭を交換する
蠟燭の残りを気遣って亭主が新しいものを持ってきた
湯桶(ゆおけ)の湯を使い口を注ぐ
躙り口(にじりぐち)から席入(せきいり)
床の拝見 床には手燭が置かれている 手燭を回して拝見する
軸
歳暮 里村紹巴 筆
いとまなき 世のことぐさは 数そひて おしみもあえず としぞくれゆく
どうぞお入りを 亭主 あいさつ 正客 次客 詰 お礼の言葉
最初は前茶 正客 お先に 正客 亭主に頂きます
次客 どうぞおもあいで という(二人は一つの茶碗で戴きますと言う意味)
次客 お相伴いたします お先に頂戴いたします お点前頂戴いたします
90度茶碗を回し正面を避けて頂く
炭点前 亭主が羽箒で掃き出したら 客は炉の周りに集まる
香合拝見 青磁 龍 香合 諏訪蘇山 造
懐石 膳燭(ぜんしょく 料理がよく見えるようにとの灯り)
正客 ご一緒に 折敷(おしき)飯と汁(合わせみそ 一夜凍豆腐)と向附(かぶら蒸し)
鍋(里芋 えび 東寺湯葉など)
主菓子(利休まんじゅう)手で割る
中立
後座 濃茶⇨続き薄茶
喚鐘 与次郎 造
床の設えを変える
払子(ほっす) 讃岐松平家伝来 玉舟宗璠老師 所持
濃茶
樂一入 作 黒茶碗 銘 福太郎
客は一碗の茶を飲みまわす
返しで拭き取る
続き薄茶
暖かさと暗さを楽しむ
戸を閉める音で亭主に退席を伝える
すると亭主は再び姿を現し挨拶を交わす
感謝の気持ちを込め姿が見えなくなるまで見送る
0 件のコメント:
コメントを投稿