2024年12月12日木曜日

趣味どきっ!茶の湯 武者小路千家(1)炉開き(2)炭点前 

ゴヤを詠う
冬の海今も聞こえんゴヤの声
寒昴裸のマハで捕えられ
青空と山並みの線冬の景
息白し大地に置いた左足
冬の色マドリードの光と闇

■趣味どきっ!茶の湯 武者小路千家 炉中に広がる世界(1)炉開き
喫茶去(きっさこ) 盛永宗興 筆
禅宗の言葉「まあお茶を呑みなさい」という意味

甘露(お茶の味を現した言葉)

5月に摘んだお茶の葉を茶壷(ちゃつぼ)の中に入れて半年間熟成させる
濃茶の葉と薄茶の葉が入れてある 茶室の中に持ち出して来て縁を切って
濃茶と薄茶を取り出し石臼を挽き お茶を点て呑んでいただく 
11月から12初旬にかけて口切りの茶事を催す 
炉を開く季節が茶人にとってはお正月
茶家の正月と呼ばれている 

炉開きの時期の茶会
露路の歩き方
茶室での客作法
新茶で寿ぐ

露地に植える木は季節を問わず緑の美しい
常緑の樹々を見るという決まりになっている
「市中の山居」を千利休は「浮き世の外の道」と呼んだ
中門(ちゅうもん)は内露地と外露地に分ける境界線
檜皮葺(ひわだぶき)編み笠門とも呼ばれている
菊炭(きくずみ)中門から落ちた雨で苔が剝がれないように敷き詰めている
席入り
床の拝見

口切りや 青竹枯木 露次(地)のしも   一指斎 筆   掛け軸
掛け軸と共に茶壷が飾られている
(三段切れでは❓)

呂宋茶壷(るそんちゃつぼ) 一啜斎 銘 壺仙(こせん)

鎌倉時代から茶葉が栽培されていた京都宇治
寒冷紗で覆う
碾茶(てんちゃ)を配合して抹茶を作る
いろんなお茶を混ぜることでより味に深みが出て複層的な味わいでよくなる
色んなパターンでブレンドしてその中からその銘柄に会うお茶を選んで行く

主菓子をいただく
善哉はお祝いのお菓子 炉開きや口切りの時にいただく
楽長入 作 黒茶碗 銘 鉢開 写

露中細見(ろちゅうさいけん)
炉壇(ろだん) 炉の塗り壁の部分


■趣味どきっ!茶の湯 武者小路千家(2)炭手前
茶の湯の正月と呼ばれる11月
新茶をはじめて頂く喜びの季節です
茶室には炉が開かれ暖かな空間が広がります
炉の中は炭が美しく起こる別天地
茶の湯 武者小路千家 第2回は「炉中に広がる世界」
炭点前 ポイント 茶事の中で炭火のピークを調節する
茶事の流れ…席入り 炭点前 懐石 濃茶 薄茶
亭主の点前と客作法
道具を運び出す 
炭斗(すみとり)…羽箒(はぼうき) 火箸 鐶(かん)  釜敷(かましき) 香合(こうごう)
灰器(はいき)を運び出す ぬれ灰 灰匙(はいさじ)
釜を上げる 炉縁を掃く 
正客 次客 末客 炉を拝見する ぬれ灰をまく 炉の中を羽箒で掃き清める
炭をつぐ 胴(どう)炭 ぎっちょう 割ぎっちょう 管(くだ)炭 枝(えだ)炭 点(てん)炭
の順番に入れていく それぞれの炭には役割がある
菊炭(きくずみ) 次客と末客は元の位置に戻る 
その後、香(こう)をたく 練香 一つを下火近くの灰の上にもう一つを胴炭の上に置く
炭点前の最後には場を清めるという役割が重要
時間調節に使う車炭(くるまずみ)がある これは武者小路千家独特のもの

大阪能勢 炭の産地 里で育った良質の櫟(くぬぎ)が使われる
台場くぬぎ 台木と呼ばれる木がたくさんあるところ
太い幹に小さな枝が生えてきて大きくしていく仕立て方を昔からしている
くぬぎには菊炭に適している 髄という栄養や水を上げていくような筋が
(焼くと)隙間となって割れ模様をつくる
炭焼き 
皮が薄い 真円(しんえん) 中心から菊割れ 菊割れが細かい肌がゴツゴツしていない
茶炭専門店(京都中京区)で形が整えられる
炭点前の準備
炭斗に炭を入れる 割ぎっちょうから入れる 次に点炭 続いて割管炭
ぎっちょうを二つ入れていく 
ポイント 炭点前で炭をつぐ順番を考えて置く
胴炭を割ぎっちょうとぎっちょうの間に載せる
車炭を点炭と管炭の上に載せる 
最後に枝炭を入れる空いている所に置きたてかける
炭斗に炭道具を入れる
火箸の鐶を入れる 箒を置く 車炭の上に香合を置いて完成

灰器を準備する
灰の手入れ 番茶で煮だしたお湯を混ぜ合わせる 3か月かけて水分を飛ばす
炉開きの頃ほど良いぬれ灰ができ上がる
火事になったら灰を持って逃げろ
利休さんから使った灰が連綿(れんめん)と受け継がれているから
歴代の汗と涙が積み重なっているから

炉中細見 炉縁
部屋の雰囲気を壊さないためにお化粧をしている
搔合塗 渦蒔絵 炉縁 中村宗哲 造 四畳半以上の部屋で使う
桐木地 菊置上 炉縁 一瀬小兵衛 造 四畳半以下の小間で使う 置上(菊)
旧丸の内ビルヂング古材 松 炉縁 一瀬小兵衛 造 
(目立て お茶の湯に転用 茶の湯の醍醐味でもある)

0 件のコメント:

コメントを投稿