2024年12月6日金曜日

銭湯で一句&「滑子(なめこ)&海舟談「氷川清和」

隙間風金と名声なかりけり
日向ぼこ理性は眠り気紛れが
冬の夜や思考停止へ動く人
冬の暮独りぼっちを謳歌せり
水枯るや精神を病むDiet

■プレバト纏め 2024年12月5日
銭湯で一句

永世名人への道 中田喜子
「蛍の光」掛け湯忙しき湯屋柚子湯
(調べの力があった 蛍の光=おしまいの合図 情報が多い
 調べの力をうまく使って情報量を凝縮した)

特待生昇格試験 蓮見翔
5巻がない除夜のコインランドリー
(6音と11音の破調の句 数字のリアリティー 
 破調の調べに対して口語徳の内容が合致している
 偶然ではなく 狙ってやってきている 
 漢数字で書くのが定石なのですがわざとやっている
 5を映像として探して映像観をの書き方で表現
 除夜に一人でコインランドリーに来ている この人の境遇・現実
 なぜ実家に帰らないのか?色んなことを想像させる これが俳句の力
 たった17音しかないけれど季語「除夜」を主役にしながら人物を描いている)

1位 西岡徳間
雷鳴に女湯の声くぐもりて
(下五の描写をするだけで全部映像が立ち上がってくる
 まさに銭湯の現場を下五の言い方・描写で表現 誉めるべきところ
 惜しかった一点は上五の「に」が散文の調子になっている
 これは「や」です 雷鳴を詠嘆すべき 音だけの映像を先にだし 
 銭湯の映像を後に出した方が良い)
雷鳴女湯の声くぐもりて

2位 池田鉄洋
壁越しのドライヤーの音君待つ冬
添削(目の付け所は良い 実体験は一番リアリティーがある
   写真を見てない人が文字面だけを読むのが俳句
   怪しい知らない隣人が出てこない風呂屋で待っている状況だと
   想像してくれる人の割合がグッと増える)
待つ冬かべ越しのドライヤー

3位 松本利夫
凍る朝湯の中にあり人の知恵
添削(凍る:冬の季語 作者の意図が分からない 575がプツプツ切れる調べを嫌う
   三段切れ 調べをちゃんと作る 自分の思ったことを正しく伝える
   風呂が人類の知恵?俳句のいろはを覚えるとすぐに上手になる)
湯に入れば人の知恵湧く冬の

4位 村重杏奈
湯冷めしておばにおこられこたつみかん
添削(季語が3つ 湯冷め こたつ みかん 季語は主役
   17音の小さな舞台の上に主役が3人もいたらそのお芝居ぐちゃぐちゃになる
   季語は一つにしてその季語を主役にする)
銭湯や湯冷めするなとおばあちゃん

5位 藤田憲右
体育の日ビリになってもせんとうだ
添削(ただのダジャレ 自己満足しているだけ 起死回生の可能性もある
   俳句の取り合わせによって詩が発生する ビリを明るく受け止めるのは良い
   ビリになったけど気持ちよく運動して銭湯も何ともいいじゃないかという句に)
ビリもまた良し体育の日の銭湯

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「滑子(なめこ)」

「滑子」といったらお味噌汁に入っていたりだとか
結構生活の中でも身近な食材として触れることの多い季語ですね
この「滑子」は冬の季語になっておりまして歳時記で見つけた時
個人的に少し驚いたり致しました 秋の歳時記をめくると
沢山色んな種類のキノコが季語として載っているのですが
数少ない冬にも載っている そんなキノコになっています
そして秋の季語として「初滑子」というのもありまして
これはあの晩冬のあたりに生えてくるちょっと早めの「滑子」が
そうなるのだそうです 天然物の「滑子」これはかなり松茸に似た
良い香りがすると歳時記には記載があります
天然物一回食べてみたいものですね

■海舟談「氷川清和」一部現代語訳
自分の評判が下落してもじっと屈んでおれば
しばらくするとまた上がってくるものだ(中略)
その上がり下がりが十年間の辛抱ができる人こそ大物だ

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