見る人の記憶に触れん桜まじ
普遍性の正体白鳥帰る
行く春や吾への問いかけ今日もまた
風光る色彩選びから形
照り返す春の陽射しを柿の葉が
■あの本、読みました?~朝井リョウが熱く語る「文庫解説」の魅力
▪思い出のエレベーター 辻村深月著 文春文庫
すぐに帰らなかったのは、たぶん、長い受験勉強からの解放感と、
晴れて第一志望だった学校の制服の採寸に来られたという誇らしさー
そして、それゆえに普段ならやらないようなことをやってもいいような
気になった特別感からだ。
日本橋三越はなんていうか、人をそういう気持ちにさせる。
▪「Have a nice day!」 伊坂幸太郎 文春文庫
両親に嘘をつくのにそれほど後ろめたさはなかった。
塾の自習室に行く、であるとか
別の口実を口にしても良かったかもしれないが、
携帯端末の位置情報を調べられれば、街中にいるのはばれてしまう。
居場所に関しては偽らないほうがいいと判断した。
▪石井一成氏
「時ひらく」装丁の秘密
三越の包装紙は石をモチーフに猪熊源一郎氏が絵にして
当時三越の宣伝部にいたやなせたかし氏がデザインした
「花ひらく」この包装紙自体が既に題名がついていた
それにちなんで「時ひらく」という題名をつけました
辻村深月 伊坂幸太郎 阿川佐和子 恩田陸 柚木麻子 東野圭吾
▪アルジャーノンに花束を〔新版〕の一文
ダニエル・キイス著 小尾美佐訳
パートわ白いねずみをおりから出して見してくれた。
これわアルジャーノンといってこのめえろげーむを
とてもじょおずにやるそうです。
じゃあどういうふうにやるか見してくださいといった。
1969年の発売以来のロングセラー作品 累計発行部数350万部以上
▪清水直樹氏
初版1959年 再びランクインの理由は❓
けんご小説紹介 https://www.youtube.com/@kengo_book
2023年4月3日投稿
誤字だらけで、まるで用事が書いたような小説
https://www.youtube.com/shorts/rCQLadMgm2Y
氷室京介氏は2枚目のシングルで1stソロアルバムのタイトルにもなっている
「DEAR ALGERNON」
普遍の愛に共感して氷室京介氏は作曲したのではないか❓
現在の時代は東野圭吾氏が共感。
▪変な家 文庫版 雨穴著
あなたは、この家の異常さが分かるだろうか。
おそらく、一見しただけでは、ごくありふれた民家に見えるだろう。
しかし、注意深くすみずみまで見ると、家中そこかしこに、
奇妙な違和感が存在することに気づく。
その違和感が重なり、やがて一つの「事実」に結びつく。
それはあまりに恐ろしく、決して信じたくない事実である。
▪杉山茂勲(しげのり)
「変な家」誕生のきっかけ
You-Tubeが先に存在していた。
雨穴氏が先に動画をUPされていた。
情熱が先走り、見終わって10分後には雨穴氏へメールをしていた。
ENGLISH SUB 【A STRANGE HOUSE~Mysterious Story of ...
YouTube·雨穴
https://www.youtube.com/watch?v=CBIL0eAwDs8
他のホラー作品との違いは❓
7歳8歳の子どもから80歳台の方までの読書はがきが届く。
▪本の名脇役~文庫解説を読まないのはもったいない~
朝井リョウ氏 竹村優子さん
解説
文庫本の巻末についているその本の著者でない人物が
作品や作家をさまざまな角度から論じている
あとがき
小説のテーマや著者が伝えたいメッセージを念押しして
印象付けたり著者の本音を書くなど小説を書き終えた感想
鈴木保奈美女史は辻村深月「傲慢と善良」の解説が
印象に残っているという。
文庫解説というのは、ヘビーだ。
いま俎上に載せたいのは、
ここに今からどんな文章を書くのかという
執筆者としてのヘビーさではない。
自分がその文庫本の著者であるとき、
一体誰に開設を頼むのかという
依頼者としてのヘビーさである。
解説にガイドまで記してある。
朝井リョウ氏は文庫解説を頑張っていることと
個人事業主であることを人から言われたいと…。
辻村葉月著「光待つ場所へ」で初めて文庫解説した。
そのとき解説を勘違いし感想を記してしまった。
もう二度と書かせては貰えないと思っていた時に
「傲慢と善良」で書かせて貰える機会を得、リベンジさせて貰えた。
▪朝井リョウの作家論
自分なりに作家論とはどういう流れの中でこの作品が書かれたか❓
その作品から読み取れる作家の特徴をいくつか抽出して書きたい気持ちと
この作品が好きならこの作品も良いですよという推薦を書いている。
この3段構成を用意するようにはしている。
じっと手を見る 窪身澄著
朝井リョウに文庫解説を依頼した理由は❓
「デビュー作にはその作家のすべてが詰まっている」
というのはよく聞く話だ。
だが、窪美澄という作家に限っては、どの作品からも
「すべてが詰まっている」と思わせられる凄みがある。
常に出し惜しみせず、もう一滴も滲まないというところまで
心を振り絞って書いているー 本人に笑われて
しまうかもしれないが、読むたび勝手に、そんな印象を抱く。
文庫解説 依頼書くことどっちが大変?
▪「去年の雪」江國香織著 文庫解説秘話 凪良ゆう
若い頃から江國香織氏に憧れていたのでその気持ちを素直の
綴ったらラブレターみたいになってしまったという…。
ご本人からありがとうと言って貰え良い思い出になりました。
わたしたちは人生や出会いに意味や法則を探しがちだけれど、
命そのものには何ら意味もないのだろう。
それはただ在るもので、どこともしれない場所で生まれ、
ひらひらと此(し)岸と彼岸を行き来する。
そのあわいにわたしたちのささやかな営みがある。
日々の喜びも悲しみも苦しみも、いつかは儚く消えていく。
江國さんの筆はそれをあるがままにやわらかく描き出す。
その豊かさと深さといったらー。
▪文庫解説で気を付けていること
▪印象に残ている文語解説
アンソーシャルディスタンス 金原ひとみ著
単行本の時からだれが文庫解説を書くのかと見届けたいと思っていた。
有難い事に自分に依頼があったので思う存分金原ひとみ論を記した。
初めて金原ひとみを読む人に読んで欲しいと…。
著者の作品を読んでいると、広く大きなテーマほど、
視野の狭い一人称で描き切るべきだと痛感する。
手のひら全体で押すよりも一本指を指し込んだ方が
地面を深く掘れるように、「この問題には立場によって様々な意見
があります」よりも「只中にいる人間にはこんな景色が見えています」
のほうが、読み手の心臓の奥まで届くのだ。
▪平野啓一郎氏も金原ひとみの文庫解説を記していた。
パリの砂漠、東京の蜃気楼 金原ひとみ著
私は、あまりこういった文庫解説で自分の話を書くことがない。
それは、作者の作品に興味のある読者にとって、
解説者の事情など関心の対象外だろうと思うからで、
普段は出来るだけ、分析のアプローチを工夫するようにしている。
ところが、本書に限ってはそうした作品との距離をうまく摑めず、
語ろうとすると端から言葉が自分の話に癒着してしまう。
▪平野啓一郎の文庫に解説がない理由
▪編集者が印象に残った文庫解説は❓
蜜蜂を遠雷 恩田陸著
著者と25年の付き合いのある文庫編集者が記した。
生々しい舞台裏から綴られていた。
10年間寄り添いつづけ記されていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿