2024年4月7日日曜日

本の道しるべ(8) Aマッソ・加納

行列作るバターのいとこ春日和
サスティナブルぞバターのいとこ長閑
春の日よ天気次第の気分かな
背景か心理描写か春心
春の夜や君の温度に抱かれて

■読者の森へ 本の道しるべ(8) Aマッソ・加納
ナビゲーター 菊池亜希子

加納 「竜馬がゆく」は二十歳超えて読んでも意味がない
菊池 もう意味がなかった私

好きな本を選んで自己紹介

加納 「モンティ・パイソン大全」須田康成(洋泉社刊)
菊池「82年生まれ、キム・ジヨン」チョ・ナムジュ 斎藤真理子訳(筑摩書房刊)
「モモ」ミヒャエル・エンデ著 大島かおり訳 (岩波書店刊)

ちびまる子ちゃん さくらももこ(集英社刊)
ちゃんと笑いだった

翻訳家の岸本佐和子は加納の憧れの人
これに出会いたかったという作家だった
ねにもつタイプ 岸本佐和子著 初めて薦められて手にとった本
現実と幻想が入り混じる何とも奇想天外な岸本さんのエッセイ
3割が実際にあった話 7割は空想
岸本さんの世界は漫才に似てる
岸本さんやさくらさんが芸人になってなくて良かった
岸本さんの翻訳作品の魅力 信頼できる翻訳家 
面白い作品しか翻訳していない 中でも一番面白い作品は
「セミ」ショーン・タン著 岸本佐和子著(河出書房新社刊)
セミ 高い ビルで はたらく。
しごと データ 入力。17ねんかん。
けっきん。 なし。ミス なし。
トゥク トゥク トゥク!
17ねんかん。しょうしん なし。
ニンゲン えらいひと 言う、
セミ ニンゲンじゃない。
セミ えらい 必要ない。
トゥク トゥク トゥク!
絵の力と言葉のやわらかさ 感動した 加納

早稲田文学増刊 女性号 早稲田文学会 責任編集 川上未映子
82人の女性作家の作品が掲載されている
「女」であることを考えた本
思考停止している状態を非難される本
川上作品を読んで
乳と卵 川上未映子著 文藝春秋刊
これを読んで「女」で良かったと自覚した 加納
(女性であることを)嫌だと思っていたわけではない
この本を面白がれるのは「女性」

子ども時代の思い出の本
ヴィクトル・ユーゴー昨「ああ無情」塚原亮一訳 講談社刊 
レ・ミゼラブル 読み聞かせして貰っていた本
親父が寝る前に読んでくれた

父の本棚
「本読め」が口癖だった
お楽しみはこれからだ 和田誠著 文藝春秋刊
司馬遼太郎の小説
「竜馬がゆく」は二十歳超えて読んでも意味がない
加納さんの小説にお父さんは大ダメ出し

特別企画 「めっちゃ笑える本」対決
加納 楽しい「つづり方」教室 塔島ひろみ 人間の科学新社刊
顎が落ちる一番効果的な「反復」
文字でふざけられる可能性をすべて詰め込んでいる
しつこくやりきる美学

菊池 お父さんだいじょうぶ?日記
加瀬健太郎著 リトルモア刊
嫁さんのパンツを干す時、なぜか
パンツの股間部分を凝視してしまう。
ピンチでパンツをつまみながら、
「僕はこの人を幸せにできているのかな」
とか考える。

一番大切にしている本
加納 悲しい本 SAD BOOK マイケル・ローゼン著 
クェンティン・ブレイク絵 谷川俊太郎訳 (あかね書房刊)
これは悲しんでいる私だ。
笑顔の下に秘めた思い 愛する者を失った悲しみは永遠に終わらない

加納 徹底して悲しいということだけをいう本はなかった
菊池 効能を求めて本を読んでしまう 
共鳴するだけでも心が浄化する部分はある
加納 ウソをつかなくてすんでいるような気はしている
   本は「つながり」
菊池 間に本があることで何かもうひとつ扉が開く
   この世に本があって良かった

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