2024年4月25日木曜日

理想的本箱 もっとお金が欲しいと思った時に読む本&筆ぐるめ俳句大賞2024募集&「曲水」

風光る自由になった雲と空
失われゆく個性春の筍
菜の花を頂く前にまず写生
亀鳴くや日本文化の根底に
見たきもの伝えたきもの朧月

■理想的本箱 君だけのブックガイド 選
もっとお金が欲しいと思った時読む本

▪贅沢貧乏 著者 森茉莉
空想や夢をいつくしみ抱き続けることが贅沢
石鹸(しゃぼん) 洋盃(コップ) 卓子(テエブル) 
タイユウル(スウツ) ロオブ(ワンピイス)

▪買物絵本 著者 五味太郎
子供を舐めていない 子供を子ども扱いしない
物を買うことで付いて来るいろいろなもの

▪父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の本。
著者 ヤニス・バルファキス

産業革命
18世紀後半イギリスで起こった技術革新に伴う諸変革
多くの工場労働者を生み出した
農作物の余剰ができ経済が生まれた
支配階級が富に偏って格差ができ
その格差は産業革命で拡大した
企業はイノベーションによる競争を強いられ
テクノロジーに縛られている
そして機械(スマホ)に支配されているのかもしれない
カール・マルクス(1818~1883ドイツの思想家・経済学者)は
機械は人間に服従を強いると記している
マトリックス(1999年アメリカで製作されたSFアクション映画)では
機械に乗っ取られた人間が特殊な容器の中でエネルギー源のみとして
生かされている世界を描いた
人はコンピューターが作り出す
仮想現実の中で作り物の人生を送っているんだ
そのことに気付いている人間は殆どいない
さまざまな新しいテクノロジーが登場し
人間の労働力は機会にとって変わられている
良い事もあっただろう だが問題は3つの力が
ものの価格を押し下げ賃金が上がらなくなる
自動化⇨コストダウン
競争⇨価格と利益の抑制
需要が下がる⇨経済の循環は止まり市場社会は崩壊
企業は倒産⇨経済危機が起こる
機械ではなく人間を雇えば人間はお金を循環させ
製品を買う現実に目を向けると
人間性の喪失や労働力の安売りに抗う力が
人間にはあるということだ
世界を公正なあるべき姿にするために考えて欲しい
なぜこんな格差が生まれてしまったのか❓
なぜすべてが金銭的価値に置き換えられるのか❓
重要なのは経済を身近に感じて自分の頭で考えること
そうしないと本当に人間が機械に支配される
世界になってしまうかもしれないからね…。

エピローグより
満足と不満の両方がなければ本物の幸福を得ることはできない
満足によって奴隷になるよりも我々には不満になる自由が必要なのだ

ままならない世界との衝突がその人をつくる

■夏井いつき俳句チャンネル
【投句募集】筆ぐるめ俳句大賞2024春夏のおしらせ♪

昨年の最優秀賞
天道虫母の畑を夫(つま)が継ぎ   でんでん琴女
優秀賞
亀鳴くや指の動かぬバイオリン   くぅ
廃校の春「かみさまに木」のぽつん   大紀直家
犬たちの鼻が潤う春が来た   いくら

締め切り:2024年6月30日(日)

~ 応募方法 ~
応募フォームからの投句。
筆ぐるめをご利用の方が応募できます。

筆ぐるめ公式HP↓
https://fudegurume.jp/campaign/haiku/...

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「曲水(きょくすい)」

曲がる水と書いて何かというとこれは歌を詠む儀式となります
清涼殿に曲がった溝を作りそこに水を流します
その上流からお酒の入った杯を下流に向かって流していく
その溝のそこここに歌を詠む人たちが座っておりまして
その杯が流れてくるまでの間に歌を詠まねばならないという
そういう儀式とのことです
ある意味時間制限付きの即吟に近いものだと考えると
雅やかではありつつファイティングな催しなのかもしれませんね
一度見てみたいものですが実際にこれ申し込みができるようです
京都の「城南宮」や福岡の「太宰府天満宮」では
現在では観覧の申し込みが時期によってできるそうです
足運んでみたいですね

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