春袷言葉交わさず目で会話
ペンタゴン大量解雇春曙(しゅんしょ)かな
春の米バイオベンチャー身売りせり
米企業イーロン嫌い中国へ
春はやち関税上げて作る敵
■あの人に会いたい 梅原猛(哲学者)
2019(平成31)年 93歳没
日本人が哲学するには西洋と東洋を勉強してそして一つの体系を作る
「こういうふうに人生 生きるべきだ」というふうな そういうことを
語るべきだと思うんです
新しい真実を言うことはある意味では世界全体を敵にすることです
今までそういう常識で みなさん やってたわけでしょう 学会も
それを「その常識が間違っている」って「俺の今 言っていることが
正しいんだ」というのは世界全体を敵にすることです
1999年 文化勲章受章
周りの人は全部 もらいっ子だと知っているんだけど
私一人に知らされていない 私のものを書いてゆく姿勢の中に
「この世の中は虚偽だ」という意識があって 自分の
書くものだけが真実なんだ という考え方がどっかに
心の中にあるような気がします まあひと口で言えば
「戦争でどうせ死ぬんだ」だから死ぬ前に「人生とは何か」
ということを僕なりに突き詰めて死にたい
日本はどうして出来たのか これ本当に研究されていないんです
それは人類学から考古学 それから宗教学 言語学 そういう人が
寄ってたかってやっぱり日本は「どうしてこの国は出来たのか」
「この国の特徴は何なんだろうか」西洋人が知りたがっていることは
能やお茶のような文化を持ってる日本人がなぜこんな近代社会を
こしらえたか そこに近代社会を出来たのと日本文化はどこかで
深いところでつながっているに違いない
縄文土器というのは世界最古の土器です 縄文時代というのは
1万2000年前から始まるんです それから約2000年前まで
続くんです 1万年続いているんです 日本では農耕が
入ってくるのは比較的遅くてわずか2000年の伝統しかない
私は日本は今までずっと農耕文化として見てきた
これは間違いではないかと思う だから私は日本文化を
楕円状に考えて一つが縄文文化 もう一つは弥生文化
この楕円状に考える森の文化と田の文化 そして田の文化は
森の文化を多分に残していると思う
人間中心主義だな デカルトは「我思う故に我あり」って
「我」が大切なんだ 「我」が世界の中心なんですよ
数学的法則によって自然の法則を明らかにすることによって
「人間は自然を支配出来る」と自然支配の倫理だと思うんですね
科学技術文明を作って自然支配
人間支配の”意志の文明“をつくった
そういう”意志の文明“の権化が原子力じゃないか
西洋哲学の原理を超える現代文明を超えるような
新しい文明の原理が日本の思想の中に潜在しているのではないかと
2011年「東日本大震災復興構想会議」発足
特別顧問として持論を展開
私はこの災害は天災であります 同時に人災という面もあります
けれどそうじゃなく私は文明災です 文明が災害を起した
基本的に「自然を征服していく」という考え方でなくて
やっぱり自然と調和していく自然と仲良くしていく
動植物と仲良くする そういう文明に変わらないと
人類の文明の持続的発展はあり得ないんじゃないか
日本の文化というのは中心は「草木国土悉皆(しっかい)成仏」
草や木は全部命があってそれが仏になる 仏性があって
仏になるそういう思想です 草木と人間とが共存していく思想です
自然の中で生きてきた狩猟社会の人間たち やっぱり
自然の中 至る所に神様がいる そういう考え方になるんじゃないか
それはやっぱり 木を一本切るとまた必ず接ぎ木をして そして
木の神様に「どうかまたお願いします」って循環これが日本思想の
根柢でやっぱり共生と循環 これからは共生と循環という
考え方が人類の思想にならなくちゃならない
そこが日本人の救いです 東北の人でああいう災害を受けながら
やっぱり 助け合ったです あれは外国の人にとっては驚異だった
ああいうことが起こると略奪行為やいろいろなことが起こるのが
普通なんです ところが みんなひどい被害を受けても助け合った
というところに なにかそこに 日本の故郷があるような気がする
日本人は 私は大いに希望があるというふうに思います
梅原猛さん 人はいかに生きるべきか?問い続けた93年の生涯でした
自然と調和していく 自然と仲良くしていく 動植物と仲良くする
そういう文明に変わらないと人類の文明の持続的発展はありえない
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