春日和思い増やして指折らん
作業場や春びなの声響をり
冴返る陽の食品摂取せり
春さみし散歩嫌いなブイコちゃん
■100分de名著 ヘーゲル❝精神現象学❞①奴隷の絶望の先に
八嶋智人(のりと) 伊集院光 阿部みちこ 斎藤幸平(東京大学准教授)
世界三大難解哲学書の一つ
カント「純粋理性批判」ハイデガー「存在と時間」
ヘーゲル(1770-1831)G.W.F.Hegel
「アウフヘーベン」とは対立しあうAとBが存在する時―
その矛盾を考え抜くことで両者を統合し全く新たなCを生み出すことです
例えばバウムクーヘン 甘いものを食べると今度はしょっぱいものが
食べたくなる 矛盾した感情ですよね ここにチーズをかければ
あまじょっぱくなるのでは?ヘーゲルによればこの思考法によって
私達人間は世界の見方を変えられるというのです
ベートーベンと同じ年に産声をあげた
分断と対立だった そんな時代に憧れていたのは古代ギリシャ
調和の代わりに獲得した自由 自由と引き換えに失った調和
個人の自由と社会の共同性を両立するためには
私達はどのように他者と関わっていくべきなのか❓
自由は不安定
自由になると色々なことを言えるようになるが対立が生まれてしまう
どうやって自由を失うことなく意見の違う他者と
協力して自由な社会を作って行けるか
ナポレオン戦争・産業革命・フランス革命で
自然科学が急速に発展していき その結果宗教・神・国王の権力という
伝統的な力が崩れていき社会における共通理解が失われていった時代
承認論 ヘーゲルの思考の柱 矛盾 対立 否定
矛盾・対立・否定を考えるとはどう言うことか?
正反対の視点や意見と出会うことで自分の考えに矛盾を抱きー
自分を疑うということ そして自分を疑う過程の中で
自分の考えに否定的になること を意味します
絶望のみちすじ
自然的な意識は[このみちゆきを辿ることで](中略)
実存的な知ではないしだいを示していく。(中略)
意識にとってはかえって(中略)自己自身を
喪失することととらえられるのである。
意識はこのみちゆきにおいて、じぶんが
真理であるというありかたを失うからだ。
熊野純彦訳
「これが正しいに違いない」と信じていた
かつての自分の存在と否定し失ってしまう経験
これはつまりー自分が「新理」だと信じていたものを疑い
「思いなし」だったと反省することでー新たな知を獲得すること
意識を成長させていくことで目の前の対象や
世界の見え方が大きく変わる
利益追求が正しいと思っていた彼の意識を根本から揺るがす経験がー
世界のあり方を大きく変えていく 「意識の経験の学」と読んでいる
「絶望のみちすじ」とは❓
別の視点から見れば間違っているのは自分だった
将来的な野球のことを考えていたのは相手の方だったとなる
このように私も変わっていく 野球のあるべき姿も変わっていく
このプロセスをヘーゲルは弁証法的な運動と呼んだ
このような弁証法的な運動を、意識はじぶん自身にそくして、
みずからの知にかんしても、その対象をめぐっても遂行する。
この運動が、そこから意識にとってあらたな真の対象が
出現するかぎり、ほんらい経験と呼ばれるものにほかならない。
ヘーゲルのいう経験は「自分が考えている知は一面的で誤っている」
ということを示すような経験
動物的な態度
人間だけが今の知の在り方を反省して疑い
新しい知を生み出すことができる
「絶対ここにあって不動のもの」ではなく「変わっていくもの」
「学びながら生成させていくもの」だと真理の捉え方を大転換する
思考実験 自己意識
「自分の自立性を他者に承認してもらいたい」
「“自分こそが世界を意のままにできる存在だ”
と主張する相手の存在を否定したい」
承認をめぐる闘争 相手が死んでしまってはー
自分が自立した存在であるということを
証明してくれる人もいなくなってしまう
そこで主人と奴隷という関係を持つこととする
主人にあるのは自立した意識
奴隷は主人の言いなりになり依存の意識
逆転現象
(中略)主人が真理として確信しているのは、
じぶんだけで存在していることではない。
主人にとって真のありかたはむしろ非本質的意識であり、
その意識の非本質的行為なのである。
自律的意識の真のありかたは、したがって奴隷の意識である。
「一生奴隷に依存しなければならないのか」と絶望
かたや自分の自立性を発見した奴隷 両者ともに相反する
他者との関係を通して自分の矛盾に気付きー
今までとは違う自分を見つけた
A(テーゼ)自分は自立した存在である
B(アンチテーゼ)自分は依存した存在である
本質的には逆であったのです この逆転現象から自律って何?
新しい自立の概念が形成されていく
この事をアウフヘーベン(止揚)と呼んだ
弁証法で考える「自律」の概念
今までの自立が周辺化してきたものこそ
自立にとって本質的だというように
関係が反転していく
彼女たちのケアやサポートによって(彼の)自立が生じている
「経営者の自立を可能にしているケアこそが自立ではないか」
というように私たちは自立の概念を少しずらしていくことができる
そのきっかけから「お給料を上げるべき」ということになっていく
Aufheben(止揚)①破棄する②保持する③高く持ち上げる
悪いところは捨て良いところは残しつつ
さらに洗練されたものを生み出していく
社会を変える1つのきっかけになる
ヘーゲルは一人前になるためには何度も何度も失敗し依存しながら
自ら成長していかなければいけないと考えた
真理に近づくためには失敗しながら学ぶことが大切
作業場や春びなの声響をり
冴返る陽の食品摂取せり
春さみし散歩嫌いなブイコちゃん
■100分de名著 ヘーゲル❝精神現象学❞①奴隷の絶望の先に
八嶋智人(のりと) 伊集院光 阿部みちこ 斎藤幸平(東京大学准教授)
世界三大難解哲学書の一つ
カント「純粋理性批判」ハイデガー「存在と時間」
ヘーゲル(1770-1831)G.W.F.Hegel
「アウフヘーベン」とは対立しあうAとBが存在する時―
その矛盾を考え抜くことで両者を統合し全く新たなCを生み出すことです
例えばバウムクーヘン 甘いものを食べると今度はしょっぱいものが
食べたくなる 矛盾した感情ですよね ここにチーズをかければ
あまじょっぱくなるのでは?ヘーゲルによればこの思考法によって
私達人間は世界の見方を変えられるというのです
ベートーベンと同じ年に産声をあげた
分断と対立だった そんな時代に憧れていたのは古代ギリシャ
調和の代わりに獲得した自由 自由と引き換えに失った調和
個人の自由と社会の共同性を両立するためには
私達はどのように他者と関わっていくべきなのか❓
自由は不安定
自由になると色々なことを言えるようになるが対立が生まれてしまう
どうやって自由を失うことなく意見の違う他者と
協力して自由な社会を作って行けるか
ナポレオン戦争・産業革命・フランス革命で
自然科学が急速に発展していき その結果宗教・神・国王の権力という
伝統的な力が崩れていき社会における共通理解が失われていった時代
承認論 ヘーゲルの思考の柱 矛盾 対立 否定
矛盾・対立・否定を考えるとはどう言うことか?
正反対の視点や意見と出会うことで自分の考えに矛盾を抱きー
自分を疑うということ そして自分を疑う過程の中で
自分の考えに否定的になること を意味します
絶望のみちすじ
自然的な意識は[このみちゆきを辿ることで](中略)
実存的な知ではないしだいを示していく。(中略)
意識にとってはかえって(中略)自己自身を
喪失することととらえられるのである。
意識はこのみちゆきにおいて、じぶんが
真理であるというありかたを失うからだ。
熊野純彦訳
「これが正しいに違いない」と信じていた
かつての自分の存在と否定し失ってしまう経験
これはつまりー自分が「新理」だと信じていたものを疑い
「思いなし」だったと反省することでー新たな知を獲得すること
意識を成長させていくことで目の前の対象や
世界の見え方が大きく変わる
利益追求が正しいと思っていた彼の意識を根本から揺るがす経験がー
世界のあり方を大きく変えていく 「意識の経験の学」と読んでいる
「絶望のみちすじ」とは❓
別の視点から見れば間違っているのは自分だった
将来的な野球のことを考えていたのは相手の方だったとなる
このように私も変わっていく 野球のあるべき姿も変わっていく
このプロセスをヘーゲルは弁証法的な運動と呼んだ
このような弁証法的な運動を、意識はじぶん自身にそくして、
みずからの知にかんしても、その対象をめぐっても遂行する。
この運動が、そこから意識にとってあらたな真の対象が
出現するかぎり、ほんらい経験と呼ばれるものにほかならない。
ヘーゲルのいう経験は「自分が考えている知は一面的で誤っている」
ということを示すような経験
動物的な態度
人間だけが今の知の在り方を反省して疑い
新しい知を生み出すことができる
「絶対ここにあって不動のもの」ではなく「変わっていくもの」
「学びながら生成させていくもの」だと真理の捉え方を大転換する
思考実験 自己意識
「自分の自立性を他者に承認してもらいたい」
「“自分こそが世界を意のままにできる存在だ”
と主張する相手の存在を否定したい」
承認をめぐる闘争 相手が死んでしまってはー
自分が自立した存在であるということを
証明してくれる人もいなくなってしまう
そこで主人と奴隷という関係を持つこととする
主人にあるのは自立した意識
奴隷は主人の言いなりになり依存の意識
逆転現象
(中略)主人が真理として確信しているのは、
じぶんだけで存在していることではない。
主人にとって真のありかたはむしろ非本質的意識であり、
その意識の非本質的行為なのである。
自律的意識の真のありかたは、したがって奴隷の意識である。
「一生奴隷に依存しなければならないのか」と絶望
かたや自分の自立性を発見した奴隷 両者ともに相反する
他者との関係を通して自分の矛盾に気付きー
今までとは違う自分を見つけた
A(テーゼ)自分は自立した存在である
B(アンチテーゼ)自分は依存した存在である
本質的には逆であったのです この逆転現象から自律って何?
新しい自立の概念が形成されていく
この事をアウフヘーベン(止揚)と呼んだ
弁証法で考える「自律」の概念
今までの自立が周辺化してきたものこそ
自立にとって本質的だというように
関係が反転していく
彼女たちのケアやサポートによって(彼の)自立が生じている
「経営者の自立を可能にしているケアこそが自立ではないか」
というように私たちは自立の概念を少しずらしていくことができる
そのきっかけから「お給料を上げるべき」ということになっていく
Aufheben(止揚)①破棄する②保持する③高く持ち上げる
悪いところは捨て良いところは残しつつ
さらに洗練されたものを生み出していく
社会を変える1つのきっかけになる
ヘーゲルは一人前になるためには何度も何度も失敗し依存しながら
自ら成長していかなければいけないと考えた
真理に近づくためには失敗しながら学ぶことが大切
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