(手話言語の国際デー)
集まりて薄暗き街秋の声
家族連れナイトマルシェへ宵の秋
秋の宵青く浮かんだ廃校舎
秋の星鳳翔太鼓鳴り響く
美郷から世界へ向けて長き夜
■プレバト纏め 2024年10月3日
俳句タイトル戦「金秋戦」 自分で撮った写真で一句
スマホの中の写真を自分で選択
1位 的場浩司 島根県隠岐諸島で一句
三日月や真朱(まそほ)の隠岐に藍の波
(三日月 秋の季語 真朱 混じりけの無い朱色を意味する古い表現
三日月を詠嘆 ややくすんだ朱色 藍も伝統的な色
美意識が言葉に入っていて言葉だけでスケッチができている
一言一句置くべき位置に選び抜かれた言葉が置かれている)
2位 千賀建永 宮古島の星空で一句
灯台の周期星月夜の無辺
(星月夜 秋の季語 対句表現 灯台は一定のリズムで光を放つ
星月夜は宇宙とつながる広大な自然 対比もいい
損をしたのは「無辺」消極的表現だった)
灯台の周期星月夜の深閑
3位 村上健志 ベビーサークルで一句
長き夜や絵本の丸き角を拭く
(長き夜 秋の季語 家庭の風景だと読める
長き夜と絵本の取り合わせが「あるある」
拭いているは工夫が見える 類想感で順位を落とした)
4位 藤本敏史 八百屋さんで一句
銀杏の実剥き終へ自由になる十指
添削(「に」を消した方が臨場感が高くなる)
銀杏を剥き終へ自由なる十指
5位 横尾渉 スカジャンで一句
外苑はさやか孤食のカチョエペペ
添削(さやか 秋の季語 爽やかな秋の心地良さ
カチョエペペ チーズと胡椒だけのシンプルなパスタ
カチョエペペとさやかの響あいはおもしろい
評価の分かれ目は孤食 評価をあげたければ一人とする)
外苑はさやか一人のカチョエペペ
6位 立川志らく 夕焼けで一句
師が逝きひぐらし号泣しております
添削(ひぐらし 秋の季語 静かにカナカナと鳴く
鳴き方に対して号泣は強引 季語との相性を近づける)
しずかなる号泣ひぐらしに逝きぬ
7位 森迫永依 インドネシア・カリマンタン島で一句
待宵のジャングル細切れのラジオ
添削(待宵まつよい 秋の季語 ジャングルと細切れの因果関係
細切れを「瀕死なる」「盗品の」にすれば3位だった)
待宵のジャングル瀕死なるラジオ
待宵のジャングル盗品のラジオ
8位 千原ジュニア 稲穂と合掌造りで一句
稲穂波合掌屋根を上りけり
添削(稲穂波 秋の季語 書き方で損 季語を主役に立てる)
合掌の屋根を登らむ稲穂波
9位 梅沢富美男 劇場で一句
芝居小屋奈落の闇を虫時雨
添削(虫時雨 秋の季語 奈落に闇はいらない 終わっている事を抑える
土間の闇から虫の声が聞こえてくるのがわかるようにする)
芝居果てし奈落の土間や虫の闇
10位 森口瑤子 行き止まりで一句
方向音痴ぐるぐるぐるぐる秋思
添削(秋思 秋の季語 秋に感じるもの寂しい感じ
意図がわかりすぎる一句
行く方ゆくかた 進んでいく方向 心を晴れやかにする方法
進んでいく方向を失いつつ心を晴らす方法を失っている
少し詩の方向に舵取りができる)
行く方を失いぐるぐるぐるぐる秋思
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