藍を詠む
空高し独創性とインパクト
秋晴れや藍で染めたる木の器
木の皿の波打ち際や秋の音
秋の雲木目が波となりにけり
藍色の木目くっきり秋の猪口
■スイッチインタビュー「北野武×村山斉」EP2
「弔辞」ビートたけし 講談社
私が本当にやりたかったことはお笑いではありません。
お笑いは二番手でした。
いまでも、ノーベル賞を受賞した科学者を見ると嫉妬します。
素粒子物理学者 村山斉(ひとし)(60)
36歳でカリフォルニア大学バークレー校教授
K宇宙そのものが人間そのものの存在理由である
M宇宙が加速している観測が出た瞬間「あっこれだ!」
ジャンプする瞬間があるから楽しくてやっている
K神に近づく神の本質に研究することで近づける
芸術について
K映画っていうのは絵画ほど歴史がない 映画は100年なんです
絵画だと何百年 絵画の中にはキュビズムとかフォーヴィズムとか
印象派とかある 映画における印象派って何だ?
シーンナンバー書いてある玉をビンゴみたいに出て来た順番に
映画を並び替える それはキュビズムじゃないか
M実験するんですね
K映画っていうのは初めフィルムだった フィルムの時の
写真というのは化学反応 銀が黒く変色する分子原子レベル
デジタルだとドット数 フィルムと全然違います
経済というのは人間の進化とか文化を阻害しているのは
経済じゃないか
M宇宙論なんか言われていますよ「何の役に立つんだ?」
人間は無駄が好きな生き物
K無駄と言われちゃ困る
Mそれも無駄なんですけど そこから新しい研究のアイデアが
生まれたりひらめきがあったり無駄ってすごく大事
「赤信号みんなで渡れば怖くない」北野の放った毒舌
当時の日本の集団主義を風刺し拍手喝采を浴びた
K芸能の仕事なんていうのは俯瞰で見てる 俯瞰で見ちゃって笑っちまう
なんなんだろう これ? そういうことでは喜べない
でもその人にはなれない 俯瞰で見る罰 喜怒哀楽を売り物にする人 芸人
喜怒哀楽というのはいいもんであるけど それを商売にしている
下世話の幸せ
M落語とか見てても客観的にやってる感じ演じてるんですね
K0.何秒でその台詞を言うか言わないか 「間」
上手い人はいい「間」してる
でもその人には浸りきる喜びはない
K作品を作る前に完成してる 作って見せるときに失敗する
こういう映画なんだよ いつまでたってもできない
突き破ったって感覚ないんじゃないか?
到達してないからやってみたい 次の作品
M葛飾北斎 晩年に語ったとされる言葉
「百十歳まで努力すれば生きているような絵が描けるだろう」
K一番感じるのは失敗のとこばかり 出来たら撮り直したい
また失敗する 根柢の部分でつながってる 邪道ってのはない
この宇宙の中で生きててあらゆる関係があってどの関係で
それができたか?
M恐竜が絶滅したのは隕石のせいだ を言い出したのは素粒子物理の人
一見関係ない 素粒子と恐竜の絶滅がつながって
恐竜の絶滅があった時代の地層から隕石由来のイリジウムが発見されている
掟破りの人がいないと物事進歩しない
K掟破りをやるために評価されるとこにいないといけない
演芸場でいきなりやると出入り禁止になる 干されちゃう
人気者になるとどんなことしても干されない
クビにならないようなとこを作っといて そこから実験を始める
無鉄砲だけども計算高い 無鉄砲さをプロデュースする
新しいことをやって失敗してもまだ認めてくれるように動く
M人間原理
K時間を認識する人がいないのに時間なんてないだろう
宇宙論自体が哲学とも結びついてるし宗教とも結びついてる
宇宙そのものが人間そのものの存在理由である
死んだら分かるようになってくるんじゃないか?
科学的には素粒子になって終わりだよ 何もないよ
一瞬で理解できるときが来るのかな?期待してる。
朝起きたらそういうことか
M宇宙の話とかについて?
K未知の部分っていっぱいある 死ぬこと怖くないんだけど
期待しちゃう
M悟りってそういう感じなんですかね?
K何も分かんないんだよ 何も分からないし
生きていく理由も分からない を悟ったということが解脱なのでは?
脳がパラドックスに入っていく
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