秋の空モンゴルを行く踊る阿保
モンゴルを響くぞめきや天高し
命への畏敬の念よ月光よ
広重を模したゴッホや秋麗
星月夜救い求めてパリへ行く
■あの本、読みました?
2024年上半期文庫本売上ランキング!赤と青のガウン・百年の孤独は?
鈴木保奈美 角谷暁子 小川哲 國分功一郎 中村悠志
中村悠志
「赤と青のガウン」文庫化された理由は❓
彬子女王殿下が街に飛び出した
皇族の日常が描かれている
留学当初、いちばん辛いと感じたのは、
いつも一緒だった側衛がいなくなったことだった。
日本から送ってくれた側衛が帰り、
オックスフォードの寮で一人になったときの
さびしさは言葉にしがたいものでだった。
それまでは、道がわからなかったら
聞けばよかった。一人で映画を見にいっても
美術館に行っても、感想を共有できる人がいた。
一般の方には考えられないことだと思うけれど、
生まれて初めて一人で街を歩いたのは
日本ではなくオックスフォードだった。
お店のショーウィンドウで気になるものを
みつけ、後ろを振り返って誰もいないことに
気づいたときの、なんだか穴がぽっかり
あいてしまったような気持ちは
いまでもよく覚えている。
翻訳家 柴田元幸からみた「百年の孤独」
著者曰く 文学は人をからかうための最良の道具である
菊池亮 友田とん
「百年の孤独」とは?
ガブリエル・ガルシア=マルケス著 コロンビア出身の作家
1967年にアルゼンチンのスダメリカナ社から刊行
日本では1972年新潮社から出版
50年間を経て 5000万部売り上げている
阿部公房 大江健三郎 中上健次などが影響を受けたと言われている
「文庫化したら世界が滅びる?」その真意は?
50年以上文庫化されなかっら理由
文庫化してみると想像以上に売り上げ一日一万部が売れた
「百年の孤独」のあらすじ
「メルキアデスは死んだよ」。この知らせに呆然
となったホセ・アルカディオ・プエンディアは、
深い悲しみに耐えるためにしばらく
身じろぎもしなかったが、そのうちに群衆は
ほかの仕掛けに引き寄せられて散っていき、
アルメニア生まれの寡黙なジプシーの
溶けてたまったものも完全に蒸発してしまった。
(中略)
そして目のくらむような喜びのなかで、
新来の客が何者であるかを知った。
それは、メルキアデスだった。
マコンドの人びとが記憶の回復を祈っている
あいだには、ホセ・アルカディオ・ブエンディアと
メルキアデスは旧交を暖めあった。
「百年の孤独」を代わりに読む 友田トン早川書房
齋藤孝
毎晩この本を10ページ読んで、南米の魔法に酔いしれよ!
西加奈子
ミクロとマクロを往来する、「物語」にしかなしえない奇跡。
小川哲
想像力の限界を超えた作品。この本がなければ、
ぼく自身が小説を書けなかった。
「百年の孤独」と「地図と拳」
「百年の孤独」が難解と言われる理由
彼女はふたたび土を口にするようになった。
最初はほんの好奇心から、また、嫌な味を
思いだすのが誘惑にかつ最良の手段だと
信じて、それを口にした。
事実、口にふくんだ土の味は
とても我慢のできるものではなかった。
しかし、ますますつのる欲望に負けて、
彼女は土を食べつづけた。
少しずつ昔のような食欲を取り戻していった。
「百年の孤独」で描かれる奇想天外なエピソード
大黄を混ぜたオレンジの絞り汁を
土鍋に入れて、ひと晩たっぷり夜露にあて、
翌朝の食事前に飲ませることにした。
これが土を食べる悪い癖によくきく療法だと
誰かに教えられたわけではなかったが、
からっぽの胃になにか苦いものを入れてやれば、
肝臓の働きが活潑になるだろうと考えたのだ。
あらゆるものに、変身したレメディオスの姿を
認めた。午後二時の睡魔をさそう風の中の
レメディオス、薔薇の穏やかな息遣いに
つつまれたレメディオス、蛾の浮いた静かな
水時計のなかのレメディオス、明け方のパンの
匂いにただようレメディオス。
いたるところにレメディオスがいた。
読みたいのに読み切れない「百年の孤独」を読み切る方法
新潮文庫 ガブリエル・ガルシア=マルケス
百年の孤独 読み解き支援きっと
池澤夏樹 監修
インターネットからダウンロードできる
ブエンディア家家系図
ドリフターズのコントだと思って読んで欲しい
お母さんの出てきた時は注視する 迷子になりにくい
保奈美さんへのお薦めの本
族長の秋 他6篇
ガブリエル・ガルシア=マルケス著 鼓直訳 木村栞訳 新潮社刊
悪行を繰り返す独裁者の哀しい素顔を描いた物語
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