2024年10月11日金曜日

英一蝶&吉田松陰&伊藤若冲

田中一村を詠む
異文化へ戸惑い持ちて秋の朝
秋の島蘇鉄(そてつ)に自由込め描く
蚯蚓鳴く我慢あきらめ時として
一心の描く普遍や天高し
あの世とこの世境目の花野径

■日曜美術館 
この世を楽しく美しく 江戸のレジェンド絵師 英一蝶

しばしとていざ蕣(あさがお)日からかさ   英一蝶

宝井其角を友とした英一蝶

芭蕉と其角と一蝶(暁雲)の句が並んでいる歌集がある
詫びてすめ月侘斎(つきわびさい)が奈良茶歌(ちゃうた)   芭蕉
盞(さかずき)ヲ漕ゲ芋を餅にして月ヲ釣ン   暁雲 蘇軾(蘇東坡)
闇の夜は吉原ばかり月夜かな   其角

俳書を見る限り一蝶(暁雲)は認められていた

幇間(太鼓持ち)もやって吉原で場を盛り上げていた
浅妻舟 其角と一蝶(三宅島へ島流し)の別れの講談 神田泊山

英一蝶 1724年(享保9)没
辞世の句
紛らはす浮世の業の色どりもありとや月のうすずみの空

歌川国貞は一蝶を敬い「香蝶楼」とも名乗った
喜多川歌麿は一蝶の「雨宿り」を意識した浮世絵を描いている

■偉人・敗北からの教訓 
第62回「吉田松陰・安政の大獄に散った苛烈な思想家」

・敗北の伏線~諸外国の脅威~
春に種を蒔き夏に苗を植え秋に実り冬には蓄える
人の命にも同じように四季があり歳月の長さではない
私は30歳ですが収穫の時を迎えたと思っております
どうか一粒の籾として次の春の種となれますよう
吉田松陰「留魂録」より意訳
人生最期の著作

松陰「諸君、狂いたまえ」
「松陰詩稿」所収「西征残稿」より意訳

一心不乱に己の信ずる事を行なう
かくすれば かくなるものを 知りながら やむにやまれぬ 大和魂
至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり
誠の心をもって尽くせば動かなかった人など今まで誰もいない

・吉田松陰 敗北の伏線
人を動かすには思い切った行動が必要なことも
純粋な精神でも独りよがりに注意

・敗北の瞬間~命を懸けた告白までのカウントダウン~
松陰「学者になるのはつまらない 
   学者になるには 本を読みさえすればできる」
  「学問をするには立志が大切だ」
  「征夷(将軍)は天下の賊なり 今おきて討たざれば
   天下万世それ吾れを何とかいわん」
  「老中 間部詮勝を暗殺すべし」
  「僕は忠義をなすつもり 君たちは功業をなすつもり」
  「今 私が死を求めてやまないのは このまま生きていても
   理想を実現するための行動を起せる見込みが全くないからです」
  「もしも私菓子んで見せたらそれで考えを
   変えてくれる人も現れるかもしれません」
  かえらじと 思いさだめし 旅なれば 一入ぬるる 涙松かな

・敗北の瞬間
松陰「生死は度外におきてただ言うべきを言うのみ」

・自らの死を確信
身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ぬとも留め置まし 大和魂
吾今国の為に死す死して君親に背かず
悠悠たり天地の事 鑑照明神に在り

・吉田松陰 敗北の瞬間
自分の正義が全てではない
自分が正しいという思い込みは禁物

・吉田松陰の敗北から学ぶ教訓
自分を安売りしてはいけない

■新美の巨人たち【新発見!伊藤寂聴「果蔬図巻(かそずかん)」世界初公開】
伊藤若冲の言葉
私は理解されるまでに千年の時を待つ

0 件のコメント:

コメントを投稿