2024年10月30日水曜日

歌川国芳&河鍋暁斎

塩田千春展へ
掴み取る魂ここに星明り
月上る繋がるI(私)とeyeと愛
静けさの中のピアノの末の秋
見えないものを繋ぐ記憶や秋麗
吾と向き合いて迷い闘う寒露
そぞろ寒シーツかぶりて絵のモデル

■先人たちの底力 知恵泉 
歌川国芳・河鍋暁斎 師弟で乗り越えた時代の荒波

「流行猫の狂言づくし」「里すゞねねぐらの仮宿」
描いたのは歌川国芳 
「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」「相馬の古内裏」
天才浮世絵師
反骨心で絵を描いていた ピンチを乗り越えた国芳の反骨精神

国芳に弟子入りし江戸から明治にかけて活躍した 河鍋暁斎
餓鬼とよばれた天才
衰退する日本画に新風を起こし世界からも共感を得た
二人に共通するのは「現代に通ずる感覚」
江戸から明治 どう乗り越えたのか❓

山下裕二 村雨辰剛 青木崇高 橋本麻里

20代後半まで売れない日々
千載一隅のチャンス「水滸伝」新たな手法にチャレンジ
「武者絵の国芳」と呼ばれ一躍売れっ子になった
「勇国芳桐対模様」一躍トップ絵師へ
大きな試練の開幕 天保の改革 老中 水野忠邦が贅沢禁止令
天保の飢饉が発端 庶民に倹約を強制 娯楽をも禁止される
役者絵 美人画の禁止 出版差し止め 
庶民の不満を察知 

知恵その一 消費者の想像力を信じろ!
もっとも国芳らしい作品「源頼光公舘土蜘作妖怪図」
当時の世相を反映している
「かの司(水野忠邦)に恨みがある者ども」
井関隆子日記より
沢瀉紋(おもだかもん)が水野忠邦を暗示
歯がない⇨はなし⇨落語家
禁止された初物 天保雑記 謎解き
売れっ子として再ブレイク
政府は出版禁止のお触れを発布
出版停止にするとかえって人気を煽ることになり
高値で取引される始末
なぜ国芳は作品を生み出せたのか?
浮世絵を買い求める人との関係性
何がウケるか すごく考えた人
歌舞伎役者を亀に見立てた「亀喜妙々」
江戸庶民の「想像力」にかけた

「新富座妖怪引幕」 河鍋暁斎(かわなべきょうさい)が
わずか4時間で描いたと言われている
反骨精神にあふれる国芳に師事した暁斎
「暁斎画談」国芳との交流を絵に残しています
7歳で弟子入りし子どもとは思えぬ才能を発揮
国芳に可愛がられた 10歳になると幕府お抱えの狩野派に入門
十数年かかる修業を9年で終える 10代でプロの絵師になる
江戸は終焉 明治へ 加納派は衰退
日本文化は大打撃 書画会への参加
書画会とは現在のライブペイントみたいなもの
暁斎は大人気絵師へとなる
「狂斎百図」国芳ゆずりの風刺画
文明開化で外国から入ってきたものにひれ伏す日本人
物申したかった
暁斎に突然の不幸 「筆禍事件」政府を揶揄したとして逮捕される
門前におきて笞(むち)五十の刑に処せられ師家へ引き渡されたし
「河鍋暁斎翁伝」より

知恵その二
激動の時代をハイブリッドで生き延びろ!

新たな境地を切り開拓く
暁斎楽画第三号 化々学校
ハイブリッドその一
西洋式の学校×日本の妖怪
揺れ動く日本人の心
「地獄極楽めぐり図 極楽行きの汽車」
ハイブリッドその二
古来の仏画×近代の汽車
西洋の汽車を中国の宮殿のように描いた
「美人観蛙戯図」鳥獣戯画に習った 
ハイブリッドその三
美人が×鳥獣戯画
画題も非常に幅広い 何でも描ける人
ウィーン万国博覧会 フィラデルフィア万国博覧会
新しい日本を世界へ
ある人物との出会い 建築家 ジョサイヤ・コンドル
日本近代建築の父とも言われている 鹿鳴館も建築
「鳥獣戯画 猫又と狸 下絵」
コンドル著「河鍋暁斎―本画と画稿」
彼ほど日本画の領域を広げた画家はいないだろう

暁斎は狩野派と浮世絵のハイブリッド

俺の表現ではなく
受容する人との間に化学反応が起きることを楽しめる 
二人の絵師

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