2024年3月17日日曜日

兼題「雛祭」&敗北からの教訓 荒木村重・大塩平八郎

春の月読むに読めない走り書き
吾より先逝くこと勿れ春愁う
政治家の驕り昂り朧影
雲流る五感を刺激されて春
春の鳥大麻山で会いませう

■ギュッと!四国
夏井いつきの俳句道場 兼題「雛祭」春の季語
傍題 雛・ひいな・雛飾・雛人形など

ひな祭り縁なき我ら三兄弟   茶栗黒栗
(縁なき我ら が説明になっている 映像にする)
佳作 雛祭主役を奪う次男坊   土佐俳句人
(次男坊と具体的に言っているのが良い)
秀作 弟に触らせまいと雛祭り   城内幸江
(映像が見えてくる)
泣き笑い稼ぐ愛娘(むすめ)と雛飾る   茶々丸
(愛娘はちょっと強引 嫁ぐ子とできる 推敲の余地あり)
雛祭時代を映す鏡なり   平田球坊
(時代を映す が説明になっている 次の句が良い例)
佳作 安政の雛をそつと令和の子   池之端モルト
(安政とか令和と書いて時代を映している)
古雛を飾る私は去年古希   節子。
(俳句はあまり正直にならなくてもいい 去年はいらない)
佳作 古稀過ぎて今日は自分の雛まつり 浜松ヘイタママ
(思いがまっすぐ伝わってくる)
もみじ手が女雛ぺたぺた雛まつり   渋柿
(もみじ手は言いふらされた表現 この手で良い
夜の夢こそまことと乱歩雛祭り   木野肖
(雛祭りより乱歩が目立っている 頑張りすぎた)
秀作 桐箪笥立ち退(の)かされし雛祭
(広さが見えてくる これが大事な描写)
佳作 雛壇のぼんぼり借りしおままごと   彼方にるうこ
(「し」が惜しい 基本的に過去の意味になる 
借りてとか借りるにすると良い)

▪秀作への道
雛祭り競い並べたぬいぐるみ   香也。
(競い並べたが説明) 

佳作 ダッコちゃんもこけしも並ぶ雛祭    一粒の種
佳作 市松(いちま)はんリカちゃんくまさんお雛さま   水きんくⅡ
ポイント 物を具体的に提示
競い並べた とか 並ぶ 入らない

秀作 雛祭僕もゴリラを飾っとく   定位置
ポイント 動きや表情を描写 映像を描写する

▪ギュッと特選
官女らに豊かなる暇ひなまつり   七瀬ゆきこ
選句のポイント 季語の本意をつかんだ一句

4月から家藤正人さんが引き継がれるとか…。
嬉しい。楽しみにしています。

■偉人・敗北からの教訓 
▪第35回「荒木村重・信長に反旗を翻した籠城戦」
荒木村重から学ぶ教訓
一、人としての美学を持つべし
一、一時的な不遇には耐えるべし
一、自らの適正に合った仕事をすべし

▪第36回「大塩平八郎・世直しを目指した過激な戦い」
大塩平八郎から学ぶ教訓
一、何事も一心で行うべし
一、思い込みの強さを是正すべし
一、書き物は短く分かりやすく

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