2024年3月25日月曜日

あの本、読みました?凪良ゆう登場&2023年売上ランキング

春の芝仮面の如き日焼け止め
春の芝狙い定めたアプローチ
春の山ギャラリー連れて大移動
突き放すパターを決めた春の芝
(鈴木愛選手)バーディーで決めた最後や風光る

■あの本、読みました?
人気作家・凪良ゆう登場&2023年売上ランキング

▪2023年年間小説〈単行本〉売上ランキングBEST10
01 街とその不確かな壁 村上春樹
02 汝、星のごとく 凪良ゆう
03 黄色い家 川上未映子
04 変な家 雨穴(うけつ)
05 成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈
06 近畿地方のある場所について 背筋
07 君のクイズ 小川哲(さとし)
08 変な絵 雨穴(うけつ)
09 レーエンデ国物語 多崎礼
10 方舟(はこぶね) 夕木春央

石原正康 幻冬舎 編集者/専務取締役
ユーチューバー自由希望セックス 村上龍
村上龍3年ぶりの長編小説
村上自身を連想とさせる70歳の著名作家・矢崎は、
ユーチューバーに誘われ、これまでの女性遍歴を語る。
人間の生命力の源を突きとめた傑作

あなたはこれからいろいろな人と出会うよ。
それが、別れる理由でした。
じゃあね、そう言って去っていきました。
僕はその喪失感で、これまで生きてきたような気がします。
その喪失感で、小説を書いてずっと後悔しました。

07 君のクイズ 小川哲(さとし)
何かの経験があって、その経験のお陰で
答えを口にすることができる。
経験がなければ正解で聞きない。
当たり前だ。

05 成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
(中略)
「成瀬がまた変なことを言いだした。」

03 黄色い家 川上未映子
正しくないよ、そりゃ正しくはないけど
でも間違ているわけじゃない。
そう感じるの。

01 街とその不確かな壁 村上春樹
本物でも偽物でも、そのへんはどちらでもいいことです。
事実と真実とはまたべつのものです。

02 汝、星のごとく 凪良ゆう 講談社
文芸第二出版部 部長 河北壮平 
担当編集者から見た作家・凪良ゆうとは?

冷静と情熱のあいだ 辻仁成/江國香織 の現代版
誕生の瞬間
執筆を諦めかけた 何回ももうダメだと思って
泣きごとの電話をかけた もう書けないかもしれません
苦しい愛の形を描いた理由 世相を反映せざるを得なくなる
一過性の恋愛では描き切れないものがある
読後感は辛いけど気持ちが良い 保奈美
読む人によって感情移入する登場人物が違う

櫂と焼海の高校の教師である北原先生
一つだけでない愛の形の象徴的人物として登場

いけないことだとわかっていても、
そうしたいならそうすればいいんです。
正しさなど誰にもわからないんです。
だから、きみももう捨ててしまいなさい
(中略)
「もしくは選びなさい」

星を編む 凪良ゆう 講談社
「汝、星のごとく」で語りきれなかった
櫂や焼海など登場人物のその後が描かれる
北原先生の衝撃的な過去が明らかに

本編を書きはじめた時から構想はあった
ただ進めてくれたのは河北さんです。
下手なものを出したら本編のイメージまで
汚してしまうと思い最後まで悩んだ

植木さんという男性の編集者は河北さんがモデルになっている

▪2023年総合売上ランキング
01 TOEIC L&R TEST出る単特急金のフレーズ TEX加藤
02 傲慢と善良 辻村深月
03 正欲 朝井リョウ
04 頭のいい人が話す前に考えていること 安達裕哉
05 街とその不確かな壁 村上春樹
06 世界でいちばん透きとおった物語 杉井光
07 言語の本質 今井むつみ 秋田喜美
08 暇と退屈の倫理学 國分功一郎
09 検証ナチスは「良いこと」もしたか? 小野寺拓也 田野大輔
10 汝、星のごとく 凪良ゆう

08 暇と退屈の倫理学 國分功一郎
「求めていた豊かさを手に入れると人は退屈して不幸になってしまう」
暇とは何か、人間はなぜ退屈するのかその問いに哲学から切り込んだ一冊

07 言語の本質 今井むつみ 秋田喜美
なぜヒトは言葉を持つのか?
認知科学者と言語学者が言語の誕生と進化のナゾを紐解き、
言語の本質にそしてヒトの根源に迫る

鈴木保奈美女史が2023年後半に心を捉えられた本
くみをさがす 西加奈子 
年を取ることは、自分の人生に祝福することであるべきだ。
トリプルネガティブ乳がんを患っても
私は喜びを失うべきではない。

03 正欲 朝井リョウ
自分が想像できる多様性だけで礼賛して、秩序整えた気になって、
そりゃ気持ちいいよな
「この世界で生きていくために、手を組みませんか?」

02 傲慢と善良 辻村深月
四本倫子(ともこ) 最も印象に残っているシーン
地方の巨大なショッピングモールも、そこで売られている服も、
それを身に着けたぼんやりとした印象の家族連れも、
うるさい子どもたちも、かつての架(か)ならば、
むしろ、勘弁してほしい、と思っていたかもしれない。
けれど、今、架は思っていた。真美と、ここに来たかった、と。
このぼんやりとした親子連れの群れの中に、
オレは、君と一緒に溶け込みたかったんだ、と。

作家人生の中でも、書けて良かったシーンがかけた 辻村深月

▪書店の個性が映し出される本棚
ちょっとの合間に…1時間で楽しめる本

●鈴木保奈美編
・ちびちびごくごく お酒のはなし 伊藤まさこ
酒器や道具、お酒にまつわる話と共に、
著者の普段の食卓の中からお酒にあう49のレシピを紹介。

・イラストで読むギリシャ神話の神々 杉全美帆子

・茨木のり子の家 茨木のり子
著者自身が設計した自宅 カラー写真で撮影。
合間に掲載されている詩は茨木のり子を始めて楽しむ人にもおすすめ

電話ひとつだっておそるべき文明の利器で
ありがたがっているうちに盗聴も自由とか
便利なものはたいてい不快な副作用をともなう
川のまんなかに小船を浮かべ江戸時代のように
密談しなければならない日がくるのかも

・日々雑記 武田百合子
武田百合子の遺作
「元旦。
 起きて外見る。
 人の姿車の影なし。
 また眠る。」
平凡でもかけがえのない日々があるのだと気づかせてくれる随筆

・ハートカクテル ルネサンス わたせせいぞう
ポップな色使いとデザインで知られる著者の代表作
都会的でおしゃれなストーリーは40年前の若者を釘付けに

●代官山蔦屋書店の湯沢店長選
・短歌のガチャポン 穂村弘
・自分で「始めた」女たち 海と月社
・二周目の恋 綿矢りさ
・グレープフルーツ・ジュース オノ・ヨーコ著 南風椎訳
・会社四季報 業界地図2024年版

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