春かなし余白に込めた物語
見る人へ発想委ね春の詩(うた)
天気予報と経済予測春眠し
日本の美徳廉恥心(れんちしん)椿落つ
罪悪感と羞恥心菫咲く
■読書の森へ 本の道しるべ(7) 鹿島茂
人間の限界に挑戦 僕のマゾヒズムだよね
(本は)デーモンだからしようがない
普通の人と違う観点でどれくらい壁があるか
アナーキーもいいところ
「ラ・ルヴュ・ブランシュ」(1900年)
最先端の文化人たちが寄稿していた芸術誌
雑誌マニア 雑誌は時代を反映する
アール・デコ時代の重要なもの
アール・エ・デコラシオン(1911年)
若手アーティストたちの作品を紹介した芸術誌
コレクターの原点
1949年酒店の息子に生まれる
「少年ケニア」山川惣治作・画 産業経済新聞1951年10月7日
全誌制覇 網羅的な傾向もあった
読書への挑戦①日本文学全集
現代文学大系11「徳田秋聲集」(筑摩書房刊)
配本順に読んでいく 雑誌感覚で読んでいく
好き嫌いに任せたら絶対読まないような作品
読んでいくと鑑識眼が養われていく
読書への挑戦②世界文学全集
「自分強制」を始めた
快感を覚えたから 前作品走破
読書への挑戦③大長編
「失われた時を求めて」マルセル・プルースト著 鈴木道彦訳(集英社刊)
「平家物語」(岩波書店刊)
「静かなドン」ショーロホフ著 横田瑞穂訳(岩波書店刊)
小説から得る知識はストーリーの喜びの他にいろいろある
修業 苦行のような読書 すすめます
コレクター人生の始まり
「歓楽と犯罪のモンマルトル」ルイ・シュバリエ著 河盛好蔵訳(文藝春秋館)
筆者のルイ・シュバリエは固有名詞の注釈を一切つけない
当時のフランスの原資料に当たるしかない
1984年35歳でパリへ
「ジェローム・パチュロ、社会的地位を求めて」ルイ・レイボー著(1846年)
挿絵画家 J・Jグランヴィル(1803~47)
「動物たちの私生活・公生活情景」バルザック他緒(1842年)
「もうひとつの世界」タクシル・ドゥロール著(1844年)
最終的にはお金の力よりも長生きすることが大事
読書の森の歩き方
魅惑のフランス古書の世界
18世紀の本は子牛皮の装丁
元々は仮(かり)とじ 本はこういう形で出版され本屋に並ぶ
店に持っていき装丁して直してもらう
モロッコの最高級の山羊の皮で作った装丁
装丁の違いによって値段が10倍100倍になる
本の未来 未来の本
本は消費財になっている
書評家や作家などの協力を得てインターネット上で書評を無料公開
ひと棚ひと棚に店主がいる共同書店
代表取締役 由井禄郎さん
紙の本はなくなる
トリアージ 優先順位を付けて取捨選択せざるを得ない
かつての「写本」のようになっていく 活字本は
最悪の事態に備えてやれる範囲でやる
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