質疑より法改正を春の月
春はやち弁明不要納税を
春の石鎚落ち行く雲よ滝のごと
朧月やめる美学へまた一歩
春の空憧れるのはやめましょう
■源氏物語の女君たち(5)朧月夜の君・朝顔の君
藤井由紀子先生
原文で読み解く「源氏物語」
光源氏は自主的に地方で謹慎生活を送る
今日の女君 朧月夜の君・朝顔の君
桐壺亭が宮中で桜の宴を開催
藤壺の宮 光源氏が想い続けた女君
尚侍(ないしのかみ) 帝に側仕えする女官
わななくわななく、
(朧月夜の君は)おろおろ震えながら
「ここに、人」とのたまへど、
「誰かここに、人がいるわ」とおっしゃるけれど
「まろは、皆人にゆるされたれば、
私は、みんなに許されているので、
召し寄せたりとも、なんでふことかあらん。
人をお呼びになっても何ともありません
「ただ忍びてこそ」とのたまふ声に、
「ただ静かに」とおっしゃる声に
この君なりけりと聞き定めて、いささか慰めけり。
(朧月夜の君は)光源氏であったとわかって少し安心した
光源氏は桜の宴で漢詩を披露
光源氏は有名なので以前から知っていた
朧月夜の君は感情に流されてしまう
光源氏との仲が原因で東宮への入内(じゅだい)は取り消し
尚侍(ないしのかみ) 帝に側仕えする女官
密会が朧月夜の君の父 右大臣に見つかる
朧月夜の君と正反対の女君 それが朝顔の君
光源氏に一生なびかなかった
光源氏とは従弟同士 父の弟の子
2人は若い頃から文のやり取りをしていた
かかることを聞きたまふにも、
このようなことをお聞きになるにつけても
(光源氏にいい加減に扱われている噂)
朝顔の姫君は、いかで人に似じと深う思せば、
朝顔の君はあの人のようにはならないと深く思われたので
はかなきさまなりし御返りなどもをさをさない。
かつてはあった光源氏へのお返事も差上げなくなった
朝顔の君は賀茂祭(かものまつり)で初めて光源氏の顔を見る
斎院(さいいん) 帝が賀茂神社に奉仕させた未婚の女性皇族
斎院への求愛は不敬にあたる
斎院を退き恋愛解禁となった朝顔の君に求婚
朝顔の君は拒否し続ける
結婚拒否を貫く女君
朝顔の君は結果誰とも結婚しませんでいた
平安時代の物語は竹取物語から始まる
かぐや姫も結婚拒否のお話
結婚にあらがうことができなかった
朝顔の君はある意味では憧れだった
自分の美学を貫く方が幸せだと思えば朝顔の君は幸せ
誰かに愛されたほうがいいと思えば朧月夜の君が幸せ
源氏物語は今の自分の生き方を照らす作品
2人への行動が原因で光源氏は明石へ行き新しい女性と出会う
次回の女君は明石の君
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