2023年7月1日土曜日

格助詞「に」を掘り下げるその②&「梅雨寒し」&「白玉」

夏怒涛レベチまざまざ待ったなし
アッター(とうちゃん)と呼ばれし父よ梅雨の月
陽と空と樹々に囲まれ五月晴
夏未明老いと向き合い今日もまた
深追いはせずPositiveに通し鴨

■夏井いつき俳句チャンネル
格助詞「に」を掘り下げるその②【帰着点・動作の方向/動作・作用の原因/比較・割合】

④帰着点や動作の及ぶ方向を表す
家に辿り着く
車に乗る
危篤に陥る
ヒアシンス国にかへらぬ骨のあり   家藤正人
若葉風会社に戻ることとする   夏井いつき

⑤動作・作用の起こる原因やきっかけを表す
やぶ蚊に苦しむ
恐ろしさにふるえる
前祝いに酒を飲む
山登りに夢中になる
クランチにオーバーワーク虹二重
父の日の酒に溺るるばかりなり

⑥比較・割合の基準を表す
一か月に二日の休み
親に似ぬ子
子に勝る宝はない
春の鳥三月に一度会ふ夫   夏井いつき
黒沢に及ぶ名匠夏の蝶   家藤正人
先生に勝ってじゃんけんしゃぼん玉   夏井いつき③へ
先生に勝る身長竹の春   夏井いつき

■夏井いつき俳句チャンネル
一分季語ウンチク 梅雨寒し

梅雨の頃になるとジメジメと降って
それによって日照時間が短くなり
結果気温が下がっていくと
そういう事象の事を「梅雨寒し」
あるいは「梅雨寒(さむ)」と言ったりします
なんで寒くなるのかっていうことも
日照時間がって考えると納得がいく気がいたします
梅雨期の前半に多い天候になってくるのだそうです
そして東北地方ではこの頃に三陸沖から冷たい北東の風
「やませ」が吹きこむと「梅雨寒」になりやすい
という通説もあるそうです
この「やませ」という風もまた
夏の季語として歳時記には載っています
天候ひとつとってもいろんな季語が絡み合っている
そんな日本の季語でございます

■夏井いつき俳句チャンネル
一分季語ウンチク 白玉

白玉粉に水を入れて練って
お団子状にしたものを茹でて食べる
それが季語「白玉」です
何故夏の季語になっているかというと
手軽で作り易いのもあるでしょうが
「白玉」を氷水などで冷やして
砂糖などをかけてかつては食べたりしたということです
見た目の涼しさと気持ちよさと
喉越しも良いそんなことで夏の季語になっているようです
僕の小学生の頃だとフルーツポンチの中にも
白玉が入っていたりしました
色んな白玉を使った食べ方のバリエーション
そういうものも「白玉」という季語の
傍題として歳時記に収録されています
「白玉ぜんざい」とか「氷白玉」
などという傍題も歳時記に収録されています

0 件のコメント:

コメントを投稿