2023年7月21日金曜日

パウル・クレー 黄金の魚&夕立で一句

朝に夕鳥と山分けブルーベリー
文旦の新芽また逝く夏旺(さか)ん
利己的かつ利他的夏の暁
勇敢かつ臆病竹の皮脱ぐ
夏の風陽射し眩しやさざ波や

■パウル・クレー 黄金の魚 
詩 谷川俊太郎
おおきなさかなはおおきなくちで
ちゅうくらいのさかなをたべ
ちゅうくらいのさかなは
ちいさなさかなをたべ
ちいさなさかなは
もっとちいさな
さかなをたべ
いのちはいのちをいけにえとして
ひかりかがやく
しあわせはふしあわせをやしないとして
はなひらく
どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが
とけていないということはない

パウル・クレーの言葉
「絵はすでにあるものを描くものではない。
 無から生まれてくるものが創造である。」
「まだ道ははるかである。」

リリー・クレー宛の手紙 1933年4月6日
「たとえばぼくがユダヤ人であってもガリチア人であっても、
 ぼくの人格も、ぼくの仕事も、少しも変更をこうむることはないでしょう。
 ユダヤ人も外国人もドイツ人より劣っていることはないというぼくの考え、
 立場は変えられないのです。
 権力者に媚びる悲喜劇的な役割を演じるよりも、
 降りかかる災難を甘受するほうを選びたいのです。」

代表作 パルナッソス山へ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC

パウル・クレーはワシリー・カンデンスキーと同級生
パウル・クレーはワシリー・カンデンスキーより難解。
































■プレバト纏め 2023年7月20日
夕立(ゆだち)で一句
夏の季語(子季語として 夕立晴 夕立雲 スコール 驟雨などがある。)

特待生昇格試験
森口瑤子
口々に夕立のこと路線バス
添削(バス停に立っているのか?バスの中に入っているのか?
   そこは明確にした方が季語「夕立」の見え方がはっきりしてくる。)
口々に乗り来夕立の路線バス

千賀健永
驟雨過ぎ海の詩集を買う港
(「驟雨」「詩集」の響きが非常に良い意味。
 静けさ・センチメンタルな感じというムードに似合っている。
 「海の詩集を買う」の後、最後に「港」を出した。
 雨上がりの雨・土・アスファルトの匂いなどがここにあり
 「港」までいって潮風・海の匂い。
 嗅覚の効果を押さえている。)

永世名人 千原ジュニアのお手本
千原ジュニア
750ccの飛魚の如大夕立
添削(躍動感・スピード感がある。
   「~のごと」「~のような」を使う比喩は直喩(ちょくゆ)という。
   直喩は作者の存在が一句の中に残る。
   「~のごと・ような」を使わない比喩を隠喩(いんゆ)という。
   隠喩は作者の存在は句には残らない。)
750cc飛魚夕立(ゆだち)の湾岸線

次回7月27日は「名人・特待生なら間違えようのない俳句クイズ」

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