2023年7月23日日曜日

言葉にできない、そんな夜。34

夕凪や気力をなくす無重力
上下関係なき無重力雲の峰
炎昼やドーパミン減る無重力
ふれあいでやる気復活日の盛(さかり)
熱帯夜赤ちゃん歓喜だるまさん

■言葉にできない、そんな夜。34
今夜のゲスト 松下洸平 美村里江 桐山照史 朝井リョウ
司会 小沢一敬

▪テーマ おじけづく自分を奮い立たせるとき
逃げちゃダメだ…
逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ
逃げちゃダメだ!
庵野秀明「新世紀エヴァンゲリオン」

履修必須の作品

ファイト!闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ
中島みゆき「ファイト!」

圧倒的なそばにいてくれている感
厳しさの中の優しさ

壁にぶつかっても、孤独に苛(さいな)まれても、
やるべきことをやる。
大切な人に、誇れる自分で自分でいるために。
清水友佳子「最愛第4話」

正義は相対的 流動的
人間の体温を感じる

巨大なものを敵とする場合、なりふり構わず、
自分の正体すら捨てても、逃げるべきだ。
洪水に巻き込まれたら、
荷物や服を捨ててでも生き残ればいい。
失うものは大きいが、
人生を完全に失うわけではない。
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」

闘うか逃げるかを判断することが大事
人生経験を差し出す言葉

自分の美学・哲学・プライドさえも捨てる

君は残り湯で私の服を洗い、狭いベッドで私を抱きしめる。
その硬い声、慣れた肌の匂い。
私は君が嫌いだった。新しい服が欲しかったし、旅に出たかった。
それでも離れがたかった。
明日懐かしさに揺り起こされたら、もう遠い光の中にいる。
島本理生

どうしようもない愛に縛られている主人公
「残り湯」だけで距離感が測れる

▪テーマ 後回しにしてギリギリで焦るとき
痴れ者のひとり祭り 開催中!   美村里江
一人火サス。   松下洸平
あれ?昨年も…その前の年も…
変われる人かどうかってもうはじまってた。   桐山照史
慌てて見たところで それはもう
締め切り日前日の世界への礼儀のようなものだ。   朝井リョウ  
馬鹿ンス   小沢一敬

▪テーマ 「終わった」と感じたときの気持ち
どうすればいい?
とにかく、早くドアを開けなければ…。
しかし、視界がゆるゆるしている。
切迫しているのに、どこか現実感がない。
これは冷静というのではない。
神経が鈍磨しているのにすぎない。
おれはまだ十分酔っているのだ。
吉村喜彦「ビア・ボーイ」

あんなに盛り上がっていた場は一気に静まり、
歌い終わった私は地獄通りからやって来た
不吉な女になっていた。
針の筵(むしろ)を歩くような思いで席に戻り、
ひきつったままの顔で
ビールをゴクリと飲み干した。
さくらももこ「もものかんづめ」

小沢メモ
さくらももこ「もものかんづめ」が
朝井さんにとって人生を変えた作品

ナンセンス 楽しい時間を提供してくれた
何でもない場所が彩られる

見慣れた景色の中にいるはずなのに、
宇宙から自分のつむじを見下ろしているようだ。
壮絶な焦り、途方も無い諦念(ていねん)、
別方向に振り切った感情の最大値たちが混ざり合った結果、
なぜか❝ゼロ❞になっている。
朝井リョウ

主観から客観へ
0をかけたら全て0
最高の誉め言葉
似てるように頑張った一文   朝井リョウ

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