2023年7月15日土曜日

理想的本箱&「滴り」

ニューヨーク元はオランダ植民地(無季句)
(2023年夏)風なくば胸をはだけて扇風機
熱帯夜回り続ける換気扇
炎昼や強い湿度に怒髪せり
クーラーや就寝中は止められぬ

■理想的本箱 君だけのブックガイド
選書テーマ 
自分の見た目が気になる時に読む本

ルッキズム
容姿や身体的特徴で人を判断する外見主義

▪クリティカル・ワード
ファッションスタディーズ
私と社会と衣服の関係 
藤田裕史 藤嶋陽子 宮脇千絵 編

ファッションスタディーズ
ファッションを哲学 社会学 文化人類学 
メディア論 ジェンダー論などから研究

人を見た目で判断することとは❓
適切な評価とは何か❓
セットで考えていかなくてはならない問題。

▪アンソーシャル・ディスタンス
著者 金原ひとみ

デバッガー
不具合やバグを取り除く人

私は大山君と付き合っているのではなくて

老いに怯えながら彼と一緒に居たいと願う自分と
付き合っているのではなかろうか❓

彼女のエゴが膨張していく様子が描かれていた

自分の見た目が気になるあまり
他者との関係性がうまく構築できない

自分は他社の視線の数だけある

一個の鏡でしか見えなくなった視界の狭さ、
自意識なのか❓世の中なのか❓

▪ぜんぶ体型のせいにするのをやめてみた。
著者 竹井夢子

私が思う美しさとは何か
外見に対する努力とはどんなことか
自分の頭で考えることが大切だと思います

自分らしさの肯定
勇気のある一冊

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「滴(したた)り」

「滴る」という動詞の形で使うこともあります
この「滴り」がどういう季語かと言いますと
ただ例えば蛇口からポタポタ水が落ちている
そんなもののことは季語「滴り」とは言わないのです
どういうものをいうかと言いますと
崖の岩肌を伝わったり苔などに沁み込んだ水が
水滴となって下にポタポタとと落ちる
「清水」のことを「滴り」と呼ぶんですね
ジャンルとしては「地理」に分類される季語です
実際に山に行ったりすると「滴り」という季語の現場に
立ち会う事ができるかと思います
よくあるのが雨が降った後の雫とか
鍾乳洞で見かける雫なんかの事を
「滴る」と表現した句に出会うこともありますが
厳密にはそれらは季語「滴り」にはならないので
注意が必要です

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