2023年7月16日日曜日

言葉にできない、そんな夜。33&「墳井(ふけい)」

茗荷の子花抜き取りて食卓へ
母の味瓜のスープで目から汗
朝曇母の茶筅で点てるお茶
滝浴や修行の如くシャワー浴ぶ
大概にしろ夏を悪臭岸化学

■言葉にできない、そんな夜。33
ゲスト 木村カエラ 桐山照史 ヒャダイン 村山由佳
司会 小沢一敬

▪今夜のテーマ うれしい以上のうれしい
人生でいちばんうれしかったこと
天にも上る以上の気持ち ヒャダイン
僕の子供に生まれてきてくれてありがとう 桐山照史
涙(るい)は友を呼ぶ

心をコショコショくすぐられて、
思わず笑みがこぼれたよ。   木村カエラ

心を不可抗力で喜ばされた ヒャダイン

うれしいがあふれるとき 心⇨体⇨表情 木村カエラ

「第一話、見たよ。『サウンドバック』」
緊張と興奮に背筋が伸びる。
(中略)
瞳が身構える間もなく、王子が言った。
「おもしろかった」と。
息が詰まって、呼吸できなくなる。
誇張でなく、そうなった。鳥肌が立った。
―おもしろかった。
彼の声が身体の内側で反響する。
足先があたたまって、震える。
辻村深月「ハケンアニメ」

確かめて理解するまでに時間がいるうれしさ 木村カエラ
心では制御できない ヒャダイン
身体を通ていった言葉だけを書いている 村山由佳

人間にはどうして
こんなに深いよろこびが
与えられているのだろう。
まぶしいような
彼はそう思った。
武者小路実篤「友情」

根源的な問い 村山由佳

かつてないほど心が浮き立ち、
ダイアナは恍惚となる。
こんな会話に心の底から飢えていた。
この時間が永遠に続けばいいと、
涙が滲むほど強く願う。
柚木麻子「本屋さんのダイアナ」

恍惚とは物事に心を奪われてうっとりする様子

嬉しさとどん底が極端にある 木村カエラ
人と同じモノをシェアすることなんて楽しい ヒャダイン

▪街中でこけたとき この気持ちなんて言う
何も聞かれてないケド 桐山照史
ケガなし!服、異常なし!大!優!勝! ヒャダイン
間違った文字を消すように
その瞬間だけ消しゴムで消した。
去った後に残った消しカスが
私の恥じらいとしてついてきた。
あとは表情を消さなくては。 木村カエラ
しばしご歓談ください。 村山由佳
えっ!?俺が地球で地球が俺で!? 小沢一敬

▪テーマ 誕生日が来て年をとるときの気持ち
「私、ニ十歳になる準備なんて
 全然できてないのよ。変な気分。
 何だかうしろから
 無理に押し出されちゃったみたいね」
村上春樹「ノルウェイの森」20歳のときの気持ち

他人事感な文章 第三者視点 冷静さ 客観性 ヒャダイン

彼女は一月に30になったばかりだった。
彼女はまだ分水嶺のあちら側にいた。
彼はもう分水嶺のこちら側にいた。
そう考えるとなんだか不思議な気がした。
村上春樹「プールサイド」35歳のときの気持ち

得たものではなく自分が失たものについて書いている 村山由佳

小沢メモ 
分水嶺とは
「雨水の異なる水系に分かれる場所」という地理用語
「物事の方向性を決める分かれ目」と言う意味もある。
35歳問題
人生の選択について葛藤する時期が35歳ごろに訪れる

誕生日が近づくと周りが
「いくつになるんですか?」とかいうんだけど、
いつ生まれたのかこだわるのなんて
ワインだけでよくない❓
小沢一敬 42歳直前の気持ち

昔描いた「未来」との
距離感、違和感、増すばかり。
こそばゆい新しい数字
慣れる頃にゃ次の誕生日。
ヒャダイン

頭の中は二十歳の頃から変わっていない 村山由佳
偉人が年下になっていく ヒャダイン

ふと立ち止まって両手を見れば
いつのまにかずいぶん荷物が増えていて、
でもどれもこれもがだいじだから
このまま抱えて歩いてく。
お疲れ、あたし。
休んだら、またもうちょっと先まで
行けそうかい?
村山由佳

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「噴井(ふけい)」

「ふきい」とも言いますが
この字を書いて「噴井(ふけい)」と読みます
同う季語かと言いますと
清水が噴き出ている井戸のことです
地理的なことを言うと山麓や扇状地の末端などに
見られるそうです
情報を調べてみると現在でも色々と「墳井」はあるようで
富山の「黒部川扇状地」等が有名で
共同の洗い場として現在でも使われているそうです
「墳井」というもののメカニズム
水を通しやすい帯水層というものが地下を走ってて
そこの地下水がどんどん流れているそうです
そこは地下水の量が多いため水圧が強い
その水圧の強い帯水層に地上から管を打ち込むと
水圧によって自然と水が湧き上がってくる
そういう自分で「墳井」を作れる
「自墳井」と言うものが出来るそうです
ちょっとやってみたい気もしますねぇ
おいそれと出来なそうですが

0 件のコメント:

コメントを投稿