2023年7月27日木曜日

中園孔二の言葉&林芙美子の手紙&格助詞「に」を掘り下げる③

軽視さる子どもの権利ハンモック
お寺カフェ雀頭筆(じゃくとうふで)を握る夏
汗たらり写経極めんお寺カフェ
夏書(げがき)終え一行違え書き直し
夏の風手もみ足もみ油煙墨

■中園孔二の言葉
ぼくが何か一つのものを見ている時
となりで一緒になって見てくれる誰かが必要なんだ

自分の絵は自分が一番見ていると思うけど
自分だけが気づいていることを
他の人にはわからないと思っていることを
❝ポン❞って言われると嬉しい

■林芙美子の書いた「赤毛のアン」翻訳者 村岡花子への手紙
風も吹くなり
雲も光るなり
生きてゐる幸福は
波間の鴎(かもめ)のごとく
縹渺(ひょうびょう)とただよい
生きている幸福は
あなたも知ってゐる
私もよく知ってゐる
花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり
雲も光るなり

■夏井いつき俳句チャンネル
格助詞「に」を掘り下げる その③【動作・作用の起こるみなもと】

⑦動作・作用の起こるみなもとを表す(受け身)
盗人に金をとらえる
人にぶたれる
恋人に苦しめらるる薔薇の夜

⑤動作・作用の起こる原因やきっかけを表す
父の日の酒に溺るるばかりなり⇨父の日の酒に病みたるばかりなり
やぶ蚊に苦しむ
恐ろしさにふるえる
前祝いに酒を飲む
山登りに夢中になる
恋人の苦しむ薔薇の夜の深し

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