日経CNBC Voice より 文字起こししました。
USエアウェイズ 会長 兼 CEO ダグ・パーカー氏
アメリカン航空 会長 兼 CEO トーマス・ホートン氏 発言!
Q 世界最大の航空会社が誕生する。
合意のカギは何だったのか?
D お互いのメリットを分っていたが 詳細を詰める必要があった。
運営している路線は 非常に相互補完性があり
二つの航空会社の合弁は消費者に恩恵を齎す。
株主・債権者・従業員にも 有利で強力な航空会社を築ける。
総合的に見れば 理に適う合意だ。
Q アメリカン航空の破産と同時に CEOに就任したが
当初は事業の立て直しを優先すると言っていた。
合弁へと方針転換したきっかけは何だったのか?
T 当初の目的は 株主への利益を最大化し
社員や顧客にとっても 最良の結果を得る事だった。
常に その目標に向かって 物事を進めてきた。
ただ コスト体制を見直し バランスシートも強化し
収益性への道が見えた時点で 初めて合弁を考えた。
航空機材の刷新で 価値を高める事を優先してきた。
基盤を 確りさせた上での合弁なので
我々の株主にとっても 有益な結果と為った。
D 05年に小規模な航空会社は11社もあった。今は 3大
ハブ・アンド・スポーク系航空会社と為り 数が減った。
航空業界の再編が今後 続くとは考え難い。
市場が合理化され 消費者・投資家も恩恵を受ける。
以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。
2001年の同時テロ以降 急速な経営悪化を背景にした
アメリカ航空業界の再編も アメリカン ユナイテッド
デルタのビッグ3誕生で 一先ず終わりと為りそうです。
パーカー氏に寄ると 2社の路線の重複は
12に留まるとの事ですので 合併の
組み合わせとしては 最適と言えるかもしれません。
尤も 去年 通年の決算を見ると 大手の中で
ユナイテッドとアメリカンは赤字です。
一方 国内線にほぼ特化する 格安航空の草分け
サウスウエスト航空は 去年も4億ドル余りの黒字を
稼ぐなど 安定した収益をあげています。
大西洋路線に強く ユニークなサービスを提供する
イギリスのバージンアトランティック航空 あるいは
NYケネディ空港などに拠点を持つ 格安航空の
ジェットブルーなどの新興勢力が 一定の人気を集めています。
去年の暮 デルタ航空は バージンの株式の
49%を取得すると発表しましたが 大手の経営
まだまだ 工夫が必要と言えるのではないでしょうか?
今週の纏め・・・。
小が大を飲む!人事の話ですが 今回の航空再編で 規模では
小さいUSエアーのパーカー氏が 新生アメリカンのトップと為ります。
かつて 新生ユナイテッド誕生の際も コンチネンタルの
スマイゼック氏が経営の指揮を執る事に為りました。
直近の経営状況がリーダーシップが決めた!という事なのですが
この柔軟性は見習うべきものがあるかと思います。
私感
豊嶋広氏のご指摘の通りだと思いました。
会社の復興を願ったら 個人のプライドや
私利私欲は捨て去るべきだと思います。
日本企業が 現在 低迷を続けているのは
この事が大きな阻害要因と為っている様な気がします。
今一度 世界を席巻する為に 日本企業のリーダーには
今回の合併を見習って欲しく思いました。
今週も素晴らしい番組をお届け下さり 感謝申し上げます。(禮)
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