2013年3月14日木曜日

ハーバード大学経営大学院教授 ロバート・カプラン氏 発言!

日経CNBC Voice より 文字起こししました。
ハーバード大学経営大学院教授 ロバート・カプラン氏 発言!

企業収益が ずば抜けて良いとは言えないが 堅実だ。
低成長の経済環境で 経営者はコストに対して慎重だ。

その結果 企業は過去最高の利益率を記録している。
ただ 今は 高リスク資産を保有する事が非常に難しい。

FRBやECBにより 高いリスクが払拭された。

Q 金融政策により 選択肢が少なくなっていると 同時に
  企業収益は 今後も 増加していくとみているか?

企業収益は 今後も 緩やかに増加していくだろう。
ただ S&Pは既に 1540に達している。

株価収益率は 期待収益110ドルの14倍だ。
どの程度の株価収益率が適当か 今 議論されている。

今後 数年 欧米政府は債務削減に注力する為
各国のGNPが伸び悩む事が予想されるが

その中で 企業は14~15倍の株価収益率に適う
収益を生み出せるかが 大きな焦点に為るのだ。

Q 多くの投資家は S&Pよりダウ平均に気を引かれているが
  S&Pの上昇傾向の方が強いと考えているのか?

ファンドマネージャーの多くは S&P500を重視し 
投資の運用成果の対象としてみている。

ダウよりS&Pの方が 投資家の判断材料に為っているが
ダウ同様に S&Pも最高値に近い水準に達している。

以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

景気が良くなれば 企業収益が増え 設備投資が広がり
雇用も増える。そうした期待が ダウを高値更新に導きました。

一方 ダウを押し上げたのは 個人投資家ではなく
上場している企業そのものであり 今後も 企業が
株価を押し上げていくと言う見立てが成立するのも事実です。

リーマン・ショック以降 設備投資を抑え アメリカ企業が
蓄えた資金は 合計2兆ドルに及ぶと言われています。

ウォール・ストリート・ジャーナルに寄れば 
余った資金を使って 去年9月までの1年間で
自社株を2740億ドル強買い戻した!と伝えました。

その後も GEや ユナイテッド・テクノロジー ボーイング等
ダウ平均採用企業が 自社株買いを発表!

もしくは 観測が流れ 今後も 自社株買いは続くとしています。

折りしも 高値更新の日に 半導体大手のクアルコムが
50億ドルにものぼる 自社株買いを発表しました。

市場の出来高が細っている中で 
企業が自ら発行した株式を買い 株価が騰がる!

蛸が自分の足を食べている事に等しいと見る向きもあります。
果たして 余った資金で 企業は設備投資をするのでしょうか?

雇用が増えるのでしょうか?
企業の自社株買いの動向に気を配る必要がありそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿