日経CNBC Voice より 文字起こししました。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。
それは熱狂も高揚感もない 静かな高値更新と為りました。
NYダウが 5年5か月ぶりに 史上最高値を更新!
1999年や 2007年と言った 過去の高値更新時には
取引所にTV局の取材が押し寄せましたが
今回は 見られませんでした。
出来高も 右肩下がりで とても商いを伴った
上値追いという訳ではありません。
では この先 更なる上昇は見込めないのか?
FRBの量的緩和が続く限り 上昇基調は続く!
いや 財政問題を棚上げにして 上昇するのは無理がある!
いや待てよ!住宅市場の回復が鮮明だ!
しかし 給与税の増税が いずれ
個人消費を冷え込ませるのではないか?
いろいろな見立てが 金融市場を駆け巡っています。
そんな所で 一時代を築いた
元ファンドマネージャーの見立てを聞いてみましょう。
デュケーン・キャピタル・マネジメント 元会長
スタンレー・ドラッケンミラー氏 発言!
今後の景気を如何読むべきなのか?
正直なところ悩ましい。
QE1の時は 株を買う事が必勝法であり
案の定の 狂乱相場と為った。
QE2でも 株式市場は上昇したが
緩和終了が発表されると 米国債格下げ騒ぎや
政府財政の問題で 市場は混乱した。
QE2で 株式相場は天井を付けたのだ。
最近の株式上昇が本物なのかは分らないが
毎月850億ドルが市場に投入されているのだ。
過去4年間 投資家は市場から資金を引き出し
去年12月は ハイテク株が大量に売られた。
ここ2か月注目の企業買収も多数あり
株式市場の需要は 非常に良い状況にある。
ただ 今までは QE1 QE2の終了時期が
明らかだったので 株式動向を見極める事が出来た。
その反面 QE3は永遠に続きそうだが
株価上昇が 永遠に続く事はない。
野球に例えれば 7回か8回の所まで来ている。
現状の需給は良好だが 市場は煮立ち始めている。
現在のFRBによる資産購入が
市場のシグナルを打ち消しているのは苛立たしい。
債券市場も 株式市場も 長年 様々なシグナルを発信し
潜在的な問題があれば 前もって合図を送ってきた。
議会であれ 何であれ 市場のシグナルを
阻害すれば厄介な事態を招き兼ねない。
以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。
「野球に例えれば 7回か8回の所まで来ている。」
高揚感のない高値更新に
覚めているとも思える 現状分析を披露しました。
市場では 株価上昇の大きな要因として
量的緩和をあげる声が多くあります。
実際 去年の9月半ばの 住宅市場の回復を狙った
量的緩和第3弾以降 住宅価格は一段と上昇しています。
全米20都市の 住宅価格動向を示す
S&Pケースシラー指数の 去年12月分は
前年比で プラス6.8%と 実に 6年ぶりの
大きな上昇率を表記しました。
期限を設けず 住宅ローン担保証券を
月額400億ドル買い入れ続ける 金融緩和によって
ローン金利は低下 住宅の購入に
二の足を踏んでいた 消費者の背中を押しました。
雇用や賃金に不安はあるものの 人口が増え続ける
アメリカの住宅購入層を刺激しています。
ただ いずれやって来る 量的緩和の終了が
住宅市場の回復が持続的なものと為った時に終わるのか?
FRBにとって 金融市場を混乱させずに終わらせるタイミング
その見極めは 非常に難しいものと為りそうです。
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