2012年10月3日水曜日

ブリッジウォーター・アソシエイツ 創業者 兼 CIO レイ・ダリオ氏 発言!

日経CNBC Voice より 文字起こしです。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

“The king of Hedge Fund” 

リーマン・ショック以降 不調を嘆くヘッジファンドが
多い中で 今や 飛ぶ鳥を落とす勢いなのが 
ブリッジウォーター・アソシエイツです。

世界最大の運用資産 1200億ドルを有し 
去年は 138億ドルの運用益をたたき出して 
ヘッジファンドの世界ランキングで トップとなりました。

運用手法は 幅広く経済活動を分析し 
投資する 「グローバルマクロ戦略」です。

その指揮を執るのが 創業者 Ray Dalio氏です。
今や ジョージ・ソロス氏に代わる
ヘッジファンドのカリスマと言って良いでしょう。

今回のインタビューでは アメリカ経済の現状や奇異
そして 中国について 語りました。

ブリッジウォーター・アソシエイツ 創業者 兼 CIO レイ・ダリオ氏 発言!

景気後退時に 政策の組み合わせが
適当でなければ手に負えなくなる。

その確率は比較的低いと思うが 
十分あり得る事態なので心配だ。

飛行機に乗っている時と 同じ状況だ。
殆どの場合 目的地に無事到着する。

ただ 一旦 乱気流に入ってしまえば 
簡単に 逆戻りできない。景気も同じだ。

金は 投資資産を多様化する事ができるので
誰ものポートフォリオの一部であるべきだ。

金は現金そのものの代替物として 考えるべきだ。
今 世の中は借金に埋もれている状況にある。

国は 借金返済のために 紙幣を増刷している。
だからこそ 投資資産の一部を金に回すべきなのだ。

Q バフェット氏は金に手をつけない。
  彼の考え方は 間違っていると思うのか?

大きな間違いだと思う。
金は現金同様だ。現金の代替え物だ。

長期的に見れば 金は最高の投資先ではないが
現金に比べれば 少しましだと思う。

一昔前に日本経済が好調だった頃 
成長率が3%を下回れば 景気後退とみなされた。

今は 中国の成長率が6%より低ければ
景気後退とみなされ 様々な問題が生じる。

その状況に近づいているように見える。

ただ 中国が6%の成長率で気分が落ち込み
米国は2%の成長率で満足している事は 
両国の競争力の相違を反映しているのだ。

以上でした。
鎌田泰之氏 曰く・・・。

「世界経済は 巨大なマシンだ。」
ダリオ氏は独自の投資理論を展開しています。

世界経済を 情勢が変化する中で 一定のサイクルを
繰り返す 巨大なマシンだと捉えています。

その変化のパターンと それを 引き起こす事柄!
例えば 金利の動きや 国債比率の増減などから
景気の波動を予測する 独自のプログラムを構築しました。

2006年 そのプログラムが アメリカが国家破綻の兆候を
意味する「Dプロセス」に突入しつつあるとしたのです。

その後 投資案件を絞り込み 2008年春には 
リーマン・ブラザースやベアー・スターンズへの
投資から 手を引く決断をしています。

それは ベアー・スターンズが破綻する前の週でした。

それまで 自らの人生経験や経営哲学を期した 
伝記のような手引きを社員に読ませ

風変わりな ヘッジファンドと酷評していたアナリスト達も 
その運用能力を求めざるを得ませんでした。

一寸先は闇とも思える 今の世界情勢!
ダリオ氏の一挙手一投足に 世間の注目が集まります。

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