日経CNBC VOIce より 文字起こしです。
豊嶋広氏 曰く・・・。
今 アメリカの主要企業500社は
1兆ドルを超える 手元資産を 抱えています。
転機となったのは リーマンショック!
市場の混乱で 必要な資金がとれない!
グローバル景気の先行きが読めず
積極的な投資や雇用に踏み切りにくい!
経営者の そんな不安心理が 現金や短期有価証券を
手元に積み上げ 有事に備える形に繋がっています。
大統領選挙を控えた 政治の膠着で 財政の崖と呼ばれる
アメリカ発のリスクも新たに意識されています。
それでも 積み上げた資金の分配を求める
株主の要求も高まってきました。
四半期配当を 14%引き上げると発表した
世界最大の製紙メーカーのトップの言葉を聞いてみましょう。
インターナショナル・ペーパー 会長 兼 CEO ジョン・ファラチ氏 発言!
Q 手元資金の使徒は いろいろ考えられる中で
何故 配当を増やす事にしたのか?
独自のキャッシュフローの下で 増配だけでなく
輸出向け製品の工場に 1億ドル投資した。
また 企業を買収した後の バランスシートを
調整し 確実な配当を確保した。
我々は 包装・製紙事業に関わっているので
販売している製品は 最終的に消費者に渡る。
顧客からの注文動向を注意深く見ているが
米景気は 横這いの状態だと 感じている。
Q 景気は横這いという見立てだが それは
米国だけの話か?世界全体の話か?
アルコアのトップは「世界のアルミ需要が減少している。」
と話していたが 今の景気をどう見る?
北米景気は基本的に ずっと 横這いだ。
欧州は 若干 減速しているが 主要市場である。
ロシアや東欧地域においての売り上げは上々だ。
逆に ブラジルは米国同様に 伸び悩んでいる。
中国経済の成長率は 7%よりもはるかに低い。
中国は 確実に 減速している。
成長率は2~3%程度にしか感じない。
Q 中国の景気減速は そこまで?
我々の実感は そんなところだ。我が社の
売り上げの半分は輸出で 残り半分は国内向けだ。
今後 盛り返すと思うが 電力消費でみても
中国の経済活動は 横這いだ。
以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。
「中国の成長率は2~3%程度にしか感じない。」
ファラチ氏の言葉に CNBCのベテランアンカーマン
ビル・グリフィスも 思わず吃驚していました。
中国政府が発表した7-9月期の実質経済成長率は7.4%
このギャップに 経営者は悩んでいる訳です。
グローバル景気の現状は そこまで厳しいと
見ているものの リーマンショック後の経営改革で
企業のバランスシートは 大幅に改善されました。
それが 大幅な株主還元策に繋がり
インターナショナル・ペーパーも
株価は ここ1年の高値圏にあります。
問題は それがどこまで持続できるか?
という点に絞られているようです。
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