2012年10月24日水曜日

インターナショナル・ペーパー 会長 兼 CEO ジョン・ファラチ氏 発言!

日経CNBC VOIce より 文字起こしです。
豊嶋広氏 曰く・・・。

今 アメリカの主要企業500社は 
1兆ドルを超える 手元資産を 抱えています。

転機となったのは リーマンショック!
市場の混乱で 必要な資金がとれない!

グローバル景気の先行きが読めず
積極的な投資や雇用に踏み切りにくい!
 
経営者の そんな不安心理が 現金や短期有価証券を 
手元に積み上げ 有事に備える形に繋がっています。

大統領選挙を控えた 政治の膠着で 財政の崖と呼ばれる
アメリカ発のリスクも新たに意識されています。

それでも 積み上げた資金の分配を求める 
株主の要求も高まってきました。

四半期配当を 14%引き上げると発表した
世界最大の製紙メーカーのトップの言葉を聞いてみましょう。

インターナショナル・ペーパー 会長 兼 CEO ジョン・ファラチ氏 発言!

Q 手元資金の使徒は いろいろ考えられる中で
  何故 配当を増やす事にしたのか?

独自のキャッシュフローの下で 増配だけでなく 
輸出向け製品の工場に 1億ドル投資した。

また 企業を買収した後の バランスシートを
調整し 確実な配当を確保した。

我々は 包装・製紙事業に関わっているので
販売している製品は 最終的に消費者に渡る。

顧客からの注文動向を注意深く見ているが
米景気は 横這いの状態だと 感じている。

Q 景気は横這いという見立てだが それは 
  米国だけの話か?世界全体の話か?

  アルコアのトップは「世界のアルミ需要が減少している。」
  と話していたが 今の景気をどう見る?

北米景気は基本的に ずっと 横這いだ。

欧州は 若干 減速しているが 主要市場である。 
ロシアや東欧地域においての売り上げは上々だ。

逆に ブラジルは米国同様に 伸び悩んでいる。
中国経済の成長率は 7%よりもはるかに低い。

中国は 確実に 減速している。
成長率は2~3%程度にしか感じない。

Q 中国の景気減速は そこまで?

我々の実感は そんなところだ。我が社の
売り上げの半分は輸出で 残り半分は国内向けだ。

今後 盛り返すと思うが 電力消費でみても
中国の経済活動は 横這いだ。

以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。

「中国の成長率は2~3%程度にしか感じない。」

ファラチ氏の言葉に CNBCのベテランアンカーマン
ビル・グリフィスも 思わず吃驚していました。

中国政府が発表した7-9月期の実質経済成長率は7.4%
このギャップに 経営者は悩んでいる訳です。

グローバル景気の現状は そこまで厳しいと
見ているものの リーマンショック後の経営改革で 
企業のバランスシートは 大幅に改善されました。

それが 大幅な株主還元策に繋がり 
インターナショナル・ペーパーも 
株価は ここ1年の高値圏にあります。

問題は それがどこまで持続できるか?
という点に絞られているようです。

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