もどかしい思いのままの冬の朝
冬北斗化学は嘘をつきません
(化学)冬の鳥多数決ではありませぬ
冬の月化学は意志を持ちません
善悪を委ね託して寒昴
■プレバト纏め 2024年11月7日
大観衆で一句
永世名人 村上健志のお手本
靴音にライブの余韻月の坂
添削(所見の違和感 語順が散文の語順である
距離感・時間経過を考えると「ライブの果てて月」としてもよい)
靴音に余韻ライブの月の坂
靴音に余韻ライブの果てて月(月の坂に違和感を持ったなら)
永世名人 横尾渉のお手本
星月夜六万人の大合唱
(数から伝わる豊かな情景!
季語星月夜:星空が月夜のように明るい様子
作りから野外フェスのような場所が想像できる
映像は浮かんでくる 広さの映像が書けている
空には星が広がり地上にはペンライトの光
上も下も灯りで満たされている空間を作っている
非常にシンプルだが映像も音もその時の空気も
全部表現した上で季語を立てている)
祝!下記3句が句集掲載決定
秋効のビストロ放し飼いの軍鶏
能登は虹一棟貸しの露天風呂
雪渓のピザ屋品川ナンバー来
1位 清春
良夜なりフロアを包むアルペジオ
(アルベジオ:1音ずつ順番に弾く演奏方法
季語良夜:月の明るい夜・中秋の名月を指す
「なり」と言い切ったところが良い
ホール全体を良夜が包んでいる
月光が降り注いでくるようなそんなイメージも伝わってくる
映像・音 描写している 「俳句は描写」ということを知っている)
2位 MINMI
万人の歌声ひとつ名残の月
添削(名残の月:旧暦9月13日の月を表す
中秋の名月から1か月遅れの十三夜
中七は7音にするのが俳句の定石なので中七は添削)
万人の歌は一つに月のぼる
3位 黒沢薫
秋風や歓び舞台へ運びゆく
添削(「へ」があれば「運びゆく」入らない
聴き心地の良い言葉で終わらせてしまう
金風:秋の豊かさ)
歓びを舞台へ金風の歌を
4位 山口智充
ゆれすすきいつかはフェスと夢見る日
添削(フェスに行きたいのか❓出たいのか❓わからない
あなたの思いが豊かな秋で膨らんでいく
「いつか」しか残らなかった)
いつか我が歌を大観衆へ秋
5位 水森かおり
ペンライト降れども散らぬ照紅葉
添削(季語照紅葉:紅葉した葉が太陽の光で輝く様子
大観衆とはどこにも書いていない
季語は例えに使うと鮮度が落ちる 添削した所でという句)
ペンライトのごと夜を照らさるる紅葉
次回のお題は「うっかりミス」
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「崩れ簗(くずれやな)」
前回「下り簗」の際に春の「上り簗」、夏の「簗」
そして秋の「下り簗」というお話をいたしましたが
この「崩れ簗」というものは同じく秋の季語になっていくわけです
いったい何ものかというと一年を通して漁で使われてきた「簗」が
もう崩れてしまって使われなくなっておりその「簗」に
魚ではなく木の枝だとか落ち葉だとかそういった物が流れ着いて
引っかかっているそういう壊れかけた「簗」のことを
「崩れ簗」といいますもう役目を終えた物が朽ちていく寸前の
そういう姿 そこに秋の侘しさみたいなものを感じたものか
独立した季語として「崩れ簗」が1項目たっているわけです
日本人らしい感性といいますか使わなくなっても
そこに愛着の視線を見いだす「崩れ簗」ならではの
一句というものもありそうですよね
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「柿」
秋を代表する果物の一つでもありますね
昔から非常に日本人に愛されてきた この「柿」という果物なわけですが
季語としても非常に沢山の傍題が存在しております
単純に「柿」食べにくいそして「渋柿」なんていうのもありますが
それ以外にも それぞれの固有品種名も沢山歳時記に収録されております
有名なところで言ったら「富有柿」でありますとか「御所柿」「禅寺丸柿」
色々聞いたことのあるものからないものまでたくさん載っておりますねぇ
そして歳時記の扱いとして注意が必要なポイントが一つあります
「柿」の傍題として「干柿」みたいないい方も傍題に
含めている歳時記もあるのですが歳時記によっては干柿はあくまで
人間が柿を食べるためにする加工 人事の季語として収録している
歳時記もあります
植物の「柿」なのか 人事の「干柿」なのか 使う時には
ちょっと注意をしてもいいかもしれないですね
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