2024年7月5日金曜日

遅刻して走っているシーンで一句

デッサンは言葉なき会話夏草
容赦なき洞察力や星鴉(ほしがらす)
老いも死も変化のひとつ雲の峰
夏の月変化受け入れ生き行かん
夏座敷声高らかに詳(つまび)らか

■プレバト纏め 2024年7月4日
遅刻して走っているシーンで一句
 
特別永世名人の締めのお手本 梅沢富美男
蒸し暑し今を出掛けの尋ね人
添削(分からなさは回避は出来る)
外出の矢先の客や蒸暑し

俳句史に残る句集作り 永世名人 千原ジュニア
埼京線運転再開扇子閉づ
(着地が上手い こういう経験を一句にする時往々にして
 時間軸が長くなってしまう 中八の瞬間だけを切り取る
 「ん」という音が響くように配置されている
 リズムを軽やかにきざめる 配慮することで上手くいく
 扇(あお)いで使ってこその季語 閉じた瞬間をいうことで
 扇子を使っていた時を想像させる いろんな工夫がなされていた)

1位 かたせ梨乃
十度目のタクシーアプリ梅雨の雷
(中七は音数が長く詩になりにくい 難しい材料を上手く使った
 数詞をきちんと書く 俳句のコツ ほんのちょっと具体的に書く
 季語をどう展開するかが最後の関門 
 焦る気持ちを募らせるかのような音の効果)

2位 関水渚
夏の雨電車が遅延したことに
提案(余白が良い 夕虹「夏の季語」夕立の後などにあらわれる虹
   に季語を変えてもよい 夕立が降った後に虹がきれい
   虹に見惚れて電車が遅延したことにしよう 
   理由を変えることもできる
   急いで行きたくもないし土手でたんぽぽを見ながら
   電車が遅延したことにして…
   季語を変えるとまだまだ化ける句です)
夕虹や電車が遅延したことに
たんぽぽや電車が遅延したことに

3位 美山加恋
眠り明け車窓に浮かぶ梅雨雷(らい)か
添削(時間軸が長い 時間軸をギュッとしましょう
   場所ではなく目的を入れる 独自性・真実味・オリジナリティー
   ・リアリティーが入ってあなたらしい句になる)
オーディションへ向かう車窓梅雨

4位 おいでやす小田
飛び起きて走るカバンに日傘かな
添削(時間軸が長すぎる 無理矢理放り込むから 飛び起きてを削除
   どこに向かって走るかを入れると人物が見えてくる
   一目散に駅に走っている 遅れそうに違いない 
   読み手はそこまで読んでくれる)
駅へ走るカバンに日傘入れたまま

5位 竹財輝之助
汗みずく脳裏を過る校門の鬼
添削(「汗みずく」とは汗でびっしょりになること
   校門の鬼という表現は面白い 「脳裏を過る」は要らない
   自分の気持ちの説明の言葉 状況を描写すれば みずくも要らない
   想像してくれる 一句の半分が要らない 
   描写することで汗をどう見せるか 季語で着地す
   汗だらだらに違いない 読者が読み取ってくれる
   メカニズムが分かると希望がないことはない)
校門の鬼へ向かって走る

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