2024年7月3日水曜日

友だちと絶交した時に読む本&徳川秀忠の敗北&紫式部の和歌&「青野」

ショウビタキ一羽静かに青桐へ
夏の月数の歴史を淡々と
夏の夜をアブサン前に目のすわる
魯山人赤絵の徳利緑雨降る
深みの赤へひいた金泥夏日

■理想的本箱 「友だちと絶交した時に読む本」
吉岡里穂 太田緑ロランス 幅允孝(よしたか)

▪「空気」を読んでも従わない 著者 鴻上尚史(こうかみしょうじ)
日本には「世間」と「社会」が別にある
「社会話」をしよう 
息苦しさを感じたら緩やかな社会に属しませんか
世間と絶交しても社会はあり続ける

▪それから 著者 夏目漱石
人は何を覚悟して絶交するのか❓
三千代さんのいないところで、夫平岡と代助との会話
三人の中で一番腹が座っているのは三千代さん
これは親友、家族との絶交の話

▪おともだち 著者 高野文子
繊細に練り上げられた古典的な友情の物語
春ノ波止場デウマレタ鳥ハ 
会わない選択をするときの絶交とは違う
会えなくなってしまうときの絶交の物語

■偉人・敗北からの教訓 第50回「徳川秀忠・関ケ原遅参と大阪の陣」
秀忠の敗北
大坂冬の陣で大軍を急行させ兵たちを疲弊させてしまった

徳川秀忠 敗北の伏線
兵を置き去りにしてしまった
冷静になれなかった

徳川秀忠 敗北の瞬間
遅刻がトラウマになっていた
同じ過ちを犯してしまった

創業は易く守成は難し

秀忠の教訓から学ぶ教訓
手にした権力に酔うことなくリーダーたるもの徳を積むべし

■光る君へ(26)
紫式部が宣孝(のぶたか)へ詠んだ句
言ひ絶えばさこそは絶えめなにかそのみはらの池をつつみしもせむ
(絶交を宣言したとき)
忘るるはうき世のつねと思ふにも身をやるかたのなきぞわびぬる
(来てくれなくなったとき)

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「青野」

「青野」という季語は「夏野」の傍題になります
夏の青々と茂った草原の野なわけですけれども
「青野」という季語が成立したのは
山口誓子の名句が元であるという説もあります
青野ゆき馬は片眼に人を見る
その句以後「青野」という傍題がたつように
なったと歳時記には解説があります
一般的に五行思想というのでしょうか
夏のイメージカラーとしては朱 赤というものが
いわれておりますが この「青野」の場合は
あくまでも その草をイメージさせる 
その姿からの青と考えたらよさそうですね

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