2024年7月21日日曜日

100分de名著 キャンベル「千の顔をもつ英雄」(3)

ミニトマト四つ目の花つけにけり
雲の峰アイススラリー吸い込まん
かみ砕くアイスキューブや玉の汗
鳶の一声黙る鴬ひかた
目を閉じる遠のく意識溽暑かな

■100分de名著 キャンベル「千の顔をもつ英雄」(3)
イニシエーション試練をどう乗り越えるか
佐宗邦威(くにたけ) 伊集院光 安部みちこ

結婚はメンターとの出会いなのか 試練なのか

英雄の旅「試練」
①試練の道 ②女神との遭遇 ③誘惑する女
④父親との一体化 ⑤神格化 ⑥究極の恵み

外的な試練と内的な試練がある
外的な試練…敵との戦いなど物理的なもの
内的な試練…葛藤や迷いなど精神的なもの

未来のブッダ ゴーダマ・シッダールタの試練
この恐ろしい神は、象に乗り、一〇〇〇の手に武器を持って現れた。(中略)
カーマ・マーラは攻撃を始めて、ゴーダマの瞑想を止めさせようとした。
つむじ風、岩々、雷と炎、血煙のあがる鋭い刃剣、燃える炭、
熱い灰、煮えたぎる泥、火傷するほど熱い砂、四重の闇―
敵対する神は救世主に襲いかかった。
しかし飛んでくるものはすべて、ゴーダマの一〇の
修業の力によって天の花や薬に姿を変えた。
するとカーマ・マーラは、愛欲、焦慮、渇愛という
三人の娘に官能的な供人をつけて送り込んだ。
しかし「偉大なる者」の心は取り乱すことがなかった。
ついにカーマ・マーラは「菩提の座」に座るのは自分である、
と異議を唱え、怒って鋭い切れ味の円盤を飛ばし、山の岩を
ゴーダマに向かって投げつけろ、と大軍隊に命じた。
しかし未来のブッダは手を動かして指先で大地に触れるだけ。
そうして、自分こそ今いる場所に座るものであることを
示して欲しいと、大地の女神に頼んだ。

英雄を助ける存在
シンクロニシティ
試練 人生のどん底で気づいたこと
伊集院光
イジュウイン・クエストの一試練
自分が頑張っているのに周りは頑張ってくれない
そう思うこと自体が違うと気づいた
試練の時に感じたことを書き出してみる
自分神話が出来上がっていく

安部みちこ
評価されようと思ってやる努力は続かないし実らない

試練を乗り越えて得る成果
「眠りの森の美女」は美女の中の美女の典型で、あらゆる欲望に
応える存在であり、英雄のこの世やあの世での深策が目指す、至福を
授ける目標である。美女は母であり、姉であり、恋人であり、花嫁となる。

英雄は試練を乗り越えることで人間性が大きくなり
異性を理解し受け入れられる 力を持ちようになる

聖なる座薬 伊集院光氏と奥さまが結婚されるきっかけとなった

英雄たちの内的な試練
英雄の旅「試練」
①試練の道 ②女神との遭遇 ③誘惑する女
④父親との一体化 ⑤神格化 ⑥究極の恵み

誘惑する異性に惑わされる
父親との一体化 英雄にとって自身の父親が畏怖の存在
ぶつかり合ったり 時には戦ったり 時には対話して和解したり
父を乗り越えることを経て英雄は個人として自立していく

若者よ、お前の父を探しに行け
英雄が父親に会いに行くという課題は、恐怖に対して心を開き、
この広く無慈悲な宇宙の、気分が悪くなるような狂気の悲劇が、
「存在する者」の威厳の中でどのように完全に認められるのかが
理解できるほどに成長することである。
英雄は、特有の盲点がある命を飛び越し、命の源泉をかいま見て、
しばらく立っている。そして父親の顔を見、理解して、
父と子は一体化するのである。

英雄の試練 父との一体化
伊集院光
父親と対峙していない
佐宗邦威
向き合ってみると 父の呪縛みたいなもので
抑えられていた自分から解放される
イジュウイン・クエストにおける父とは…
最晩年に師匠と対話した 師匠との対話の日々で
自信を持てたり 思い直せたりした 間に合って良かった
芸能界の父とは納めることができた

苦しまなくても生きていける、と言っている神話には、
一度も出会ったことがありませんね。神話は私たちに、
苦しみにどう立ち向かい、どう耐えるか、
また苦しみをどのように考えるかを語ります。
しかし、苦しみがない人生がありうるとか、人生に苦しみは
あるべきでないとか、そんなことは言っていません。
「神話の力」訳飛川茂雄

佐宗邦威
苦しみは人生の大事なファクター
苦しみに対してどう生きていけがいいか神話は教えてくれる
あえて試練を受ける
スウェット・ロッジとは
アメリカ先住民が浄化などを目的に行う伝統的な儀式
人工的に試練を作った経験 初めて他人に甘えた
伊集院光
理由なく嫌いだったことをやってみよう
嫌いなことは見逃していることが多い
小さな修業でも試練を感じてみる

英雄の究極の試練

もし人が真の問題はなんなのかを自覚したら
-自我をなくし、自分より高い目的のために、
あるいは他者のために自分を捧げたならば
そのこと自体が究極の試練だと悟るはずです。
自我や自己保存を第一に考えるのをやめたとき、
私たちは真に英雄的な意識変革を遂げるのです。
「神話の力」飛田茂雄

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