2024年7月28日日曜日

偉人・敗北からの教訓 前田慶次&ひとりぼっちの孤独を感じた時に読む本

木酢液に願い託さんトマト
無機質な猫に癒さる夏真昼
それぞれの優しさありて梅雨あがる
たらたらと流れる汗よ時間待ち
伝わらぬ心の置き場蒸暑し

■偉人・敗北からの教訓 
第53回「前田慶次・出奔を選んだ天下御免の傾奇者(かぶきもの)」

敗北の伏線~慶次を傾奇者にした挫折と前田家への反抗~
得意な事を発見することは大切
やりたい事と求められている事は別

前田慶次 敗北の瞬間
自分の信念を曲げられない時もある
結局は自分の人生 後悔しないように

生きるだけ生きたらば死ぬるでもあろうかと思う
前田慶次の辿り着いた無の境地

慶次が共感を持たれたのは
「前田慶次道中日記」古典文学に関する造詣の深さ
ユーモアや感受性の強さから

前田慶次の敗北から学ぶ教訓
己の幸せを追求すべし
但し自己評価は控えめにすべし

■理想の本箱 君だけのブックガイド選
「ひとりぼっちの孤独を感じた時に読む本」

▪ひとりたのしむ 著者 熊谷守一
孤独の果てに辿り着いた画家の純潔な画と言葉
獨楽(どくらく)=ひとりたのしむ
孤独だけど自発的 自分らしくいなさい 
自分を優先するということとは自分を大切にすること 
自由になること
「もっと放っといて長生きさせてくれっていうのが、正直な私の気持ちです。」

▪ここに素敵なものがある 
著者 リチャード・ブローティガン 中上哲夫 訳

「ビートジェネレーション」
アメリカの物質文明に反抗し既成概念にとらわれない世代

ささやかに吐き出された孤独の言葉が優しく誰かを包む
ここに素敵なものがある

気づくことは何かを失うことだ
ぼくは考える、恐らく死者を悼むときでさえも、
このことに気づくために失ったものについて。
掘ったばかりの墓穴のように妙に若々しく
一日が独楽のようにくるくると同じ場所を練り歩く、
その影に降る雨と一緒に。
ゆっくりきみをその気にさせよう、まるで夢の中で
ピクニックをしているような気持ちに。蟻なんかいないよ。
雨なんか降らんないさ。ぼくらは十一時のニュースだった、
ぼくらが愛し合っている間、ぼくら以外の世界は
地獄にころげ落ちていたからだ。
恐怖からきみは一人ぼっちになるだろう、
きみはいろんなことをする、
だけどどれもぜんぜんきみらしくない。
出来損ないの天子のようにわが身を守りながら
彼女はふたたび恋に落ちる。破局に終わる定めの恋に。
それがいつも彼女らしいやり方なのだ。うれしいよ、
彼女の恋の相手がぼくでなくて。
ここに素敵なものがある 
きみがほしがるようなものはぼくにはほとんどのこっていない。
それはきみの掌(て)のなかで初めて色づく。
それはきみがふれることで初めて形となる。

俳句の影響を受けている
松尾芭蕉と小林一茶がお気に入りだった。
そのような事を知ることで彼の余白の読み方が変わってきた。
素人の仲間の寺山修司氏の葬儀に参加した時のエピソードや
その時に書いた詩のことにも触れている
葬儀の並ぶ人の下にいた蟻に目が言ったとか…。
常に弱きものへ目が奪われていた

▪Sunny 著者 松本大洋
子供たちが孤独や寂しさと折り合いをつける純真さと救いの物語
ペンをとるのに20年かかった
自分の心に折り合いがつけられなかった
年を重ねると郷愁に襲われて俯瞰できなくなる

「時間」というんはホンマ良うできてるてワシは思う…
どんだけ楽しいときも、どんだけ悲しいときも、ずっとそのまま
いうわけにはイカン。これは救いやとワシは思う。
(5巻 第26話より)

開けない孤独はない ということを教えてくれている
一冊目は孤独の良さ 二冊目は孤独の需要 
三冊目は人間は孤独にはなれない ということを教えてくれた

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