2024年7月13日土曜日

芭蕉の句&稚児「ぴえん」&読書対決②&「飯匙倩(ハブ)」&名言

梅雨の蝶行く当てあるや?彷徨わん
梅雨の空でっかい胡瓜まるかじり
もう飽きた纏わりつくよな梅雨じめり
反対のための反対五月闇
無意識こそが動機とならんいなさ

■鈴木大拙のお気に入りの俳句
やがて死ぬ景色は見えず蝉の声   松尾芭蕉

■ワルイコあつまれ(93)稚児俳句
稚児俳句とは季語と稚児(子どもが好んで使う言葉)を入れて詠む
辻内京子 髙柳克弘 松尾葉翔

本日の稚児「ぴえん」(泣きたい気持ちのときに使う)
ただ悲しいだけではなくおどけているようなニュアンスがある
「えーん」とはちょっと違う

走り込み終わらずぴえん青嵐   髙柳克弘
青嵐(夏の季語)青葉がしげるころに吹くやや強い風

昼寝覚(ざめ)家にひとりっきりぴえん   辻内京子
昼寝覚(夏の季語)昼寝から覚めること

ポッケから砂が出る出るぴえん夏   松尾葉翔
リフレイン 言葉やフレーズをくり返すこと 
喪失感が表現できている
添削ポイント 季語になにも情報がない
海の砂シャワーの足元にぴえん   髙柳克弘添削
シャワーが夏の季語 砂がこぼれた後の情景を詠んだ
句またがり 一つの語が句の切めをまたぐこと

夕凪やポッケ零(こぼ)るる砂ぴえん   辻内京子添削
夕凪(夏の季語)夕方の海辺で無風状態になる現象

最後の句なにも出ないぜぼくぴえん   松尾葉翔

■夏井いつき俳句チャンネル
【俳句でプレゼン】帰ってきた読書対決②!

百枚のレコード眠る闇涼し   朗善
夏の潮紅茶にでかき鼻の邪魔   家藤正人

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「飯匙倩(ハブ)」
「飯匙倩」この漢字3文字で2音の季語 ハブと読みます
飯匙倩と言えば誰もが知っている恐ろしい猛毒を持つ蛇です
沖縄各地に生息していて成長すると2m程にもなるそうです
鼠を食べものとしてそこら辺を這い回っては食べる
鼠を食べるために人家にも侵入してくる
そんな人里の近くに現れる蛇としても恐れられているようです
私沖縄に行ったこともほとんど数える程しかなくまだ生で
「飯匙倩」を見たことはないんですけれども
いったいどれほどの迫力なのか 
見たいような…見たくないような…

■名言
勝海舟 曰く
「人の一生には"焔(ほのお)の時"と"灰の時"があり、
 "灰の時"は何をやってもうまくいかない
 そんな時には何もやらぬのが一番いい
 ところが小心者に限って何かをやらかして失敗する。」

清沢哲夫 曰く
「踏み出せばその一歩が道となる。」

武者小路実篤 曰く
「君は君、我は我也
 されど仲よき。」

0 件のコメント:

コメントを投稿