2024年7月19日金曜日

夏の満員電車で一句

紫陽花の出迎え受けん雲辺寺
紫陽花の満開迎えた雲辺寺
梅雨末期連日止まぬ窓の外
梅雨の雷鍛え過ぎたる鈍感力
梅雨の空すぐに伸ばせぬ腰抱え

■プレバト纏め 2024年7月18日
夏の満員電車で一句

特別永世名人締めのお手本   梅沢富美男
帰省子(きせいし)のデッキに立ったまま眠る
(帰省子とは夏休みに故郷に帰る人 夏の季語
 小さな疑問 たまたま見た光景 帰省とはっきり言えるのか❓
 俳句は微妙なところも書き分けられる ニュアンスを入れられる
 いろんなことをやって欲しい)
帰省子デッキに立ちしまま寝る

特待生昇格試験   的場浩司
電車降り夜空に息を吐く溽暑
(溽暑は梅雨の終わりころの夏の季語 得意な方向性が見えてきた
 自分の体験をきっちり言葉にした時は成功 体験は大事にした方がいい
 満員電車とは書いていないがぎゅうぎゅう詰めだったのでは❓と想像させる
 溽暑をもっと生臭いものにする 空は空間が広くなる 息の生臭さが薄まる
 空を消して展開する 体に蓄積していくとおっちゃんに追いつける日が来る)
電車降り夜溽暑息を吐く

1位 金子恵美
ラッシュ降り消(け)残る皺や麻スーツ
(経験を文字にすると共感という評価が生まれてくる
 残っている皺を「や」で詠嘆 最後にタネ明かし
 消え残る字余りを消残る(けのこる)という古語を探し当てた
 現代のリアルな光景に古語消残るがなじんでない 
 特待生になるための添削)
服にラッシュりけり

2位 稲田美紀
止まらない揺れる想いと脇汗が
添削(汗は夏の季語 落の近い所にオチが入っている
   詩の質としては食い足りない 滂沱 汗や水が激しく流れ落ちる様
   乙女チックに着地するので脇汗が嫌な感じにならない 
   汗臭さが和らぐ 乙女の句恋の句にはなった)
脇汗の滂沱想い揺れている

3位 山田邦子
メイク落ち極暑の車窓あんた誰?
添削(この句は俳句というよりネタ あんた誰?が諸悪の根源
   映像を作っていく)
極暑なる車窓メイク落ちし

4位 KEIKO
飛んできた謎の水滴梅雨であれ
添削(意味不明の句 隣の人の傘から水滴? 
   「謎」かっこいいと思った言葉がいちばん罪深い 
   直したところでつまらない)
満員電車水滴は汗か梅雨

5位 薮宏太
幼子を守る隙間に青田風
添削(青田風とは青々した稲を波打たせる風 青田風は空間が必要
   わざわざ隙間に吹かせる この成長を青田風で象徴したかった
   季語を比喩に使うと鮮度が愕然と落ちる)
が潰れそう満員の冷房車

次回のお題「ラーメン」

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