2024年6月4日火曜日

よみ旅!In 兵庫(前編)&「ウェストン祭」&ウォルター・ウェストンの言葉

見能林ブロンズ鴇の初飛来
蒼き空散る花追わず淡々と
風薫る神の祝福受けし人
雲の峰心の可視化進行中
危うさを秘めた自信や夏の海

■夏井いつきのよみ旅!In 兵庫(前編)
With ROLAND

蓮池國男
柴田音吉(伊藤博文の155年前のコートがテーラーに置いてあった。
このテーラーは創業156年)

春愁や帰港の日まで紙テープ   山本弘子
(春愁…春の季語)

岩攀(よ)づるザイルの先の空は春   戸田祐一

高砂飯蛸(たかさごいいだこ)ぬらりくらりとごうのわく   柴生(しばふ)里香
(「業を煮やす」この業のことだと 腹の立つという意)
俳句ひとくちMEMO
高砂飯蛸は春の季語 高砂市でよく獲れることからその名がつく

羊の毛刈るっていうのも春の季語
確りミルクを飲めていたらしっぽふるふるしています
六甲牧場で2週間前に生まれた羊に命名ホワイトちゃんとましろちゃん

産声と共にたつ湯気春の日に   堀内美咲

羊に名あたへて春の日のもふもふ   夏井いつき

おばちゃんと呼んで幾年(いくとせ)しゃぼん玉   佃和喜
(しゃぼん玉…春の季語)

川の字の朝寝を包む旅の空 平林恵美
(朝寝…春の季語 春宵一刻値千金 春は朝寝をしたくなる
昼寝は夏の季語)
俳句にした光景は永遠にパッキングされる   夏井いつき

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「ウェストン祭」

この「ウェストン祭」は「山開」の傍題になっています
「山開」自体は晩夏の季語とされているのですが
この「ウェストン祭」が実施されるのは
毎年6月第一日曜日と決まっています
季語として扱う際にはこの時期のズレにも
考慮する必要がありそうです
実際「ウェストン祭」はどういうものかといいますと
日本に赴任されていた有名な宣教師ウォルター・ウェストン氏を
讃える祭典ということだそうです
非常に登山文化の発展に寄与されたということで
二千二十四年は6月2日日曜日午前10時から長野県松本市
上高地ウェストン碑前広場にて実施されるそうです
どんな祭典なのか実際にこの目で見てみたいですね

■新美の巨人たち【初夏の旅…上高地帝国ホテル】
槍ヶ岳や穂高連峰を踏破した
英国人宣教師 ウォルター・ウェストン(1861~1940)が書いた
「日本アルプスの登山と探索」 より

谷間の空気は清く澄んで木々の葉には
ダイヤモンドのような朝露が煌めいていた
頭上高く聳える松の木の甘い香り
足の方から聞こえてくる遠い渓流のざわめき
見覚えのある高い山の頂きに
覗いている真っ青な小さな空
もうそれだけで生きていることが
嬉しくなってしまうのだ

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