2024年6月18日火曜日

10人のお坊さん&瀬戸内寂聴 遺句集「定命」より

もう一度夢追いかけん夏木立
斜面では神領百合の雅やか
色変わりブルーベリーがふっくらと
北斎は形広重は色いかづちよ
傘雲の下雲湧かぬ五月富士

■瀬戸内寂聴 遺句集「定命(じょうみょう)」より
菖蒲湯に全身ゆだねわが定命   
凍蝶や亡き魂追うかほろほろと

■10人のお坊さん(3)生きる意味 
「中部経典」毒矢のたとえ
目の前のことをしっかりと見つめる 今できることをしっかり見つめる
今できることをしっかりと 今見つめていく
むしろ生きる意味はその先にはきっきりと見えてくる

天上天下唯我独尊
私たち人間一人一人がそれぞれにしかできない大切な使命がある
諦(たい あきらめる)
物事を断念するという意味ではなく 物事を明らかにするという意味
願生(がんしょう)
私たち自身は願い生まれてきた存在である
今自分ができる精いっぱいのことをこの瞬間やっていく 
それが生きる意味につながっていくのでは?

役に立つ
役に立つということにこだわっていくと人間のことを
役に立つ人間とたたない人間に分けてしまう
分別 仏教では無分別を説いています 分けない考え方です
全てを二項対立で考えてしまう 
人間以外はただ呼吸してその時を生きている ただ生きる
その意味を下ろす時間を作ってはいかがでしょうか?

生きていること 年老うこと 病に遭うこと いつか死ぬこと
生 横に三本の線 白 桃色 緑色 雪 花 新芽 
斜めの線は春の明るい光 中心の線は新芽が張る姿
私たちは生きている そして生かされている 
一人で生まれてきて 死ぬのは一人 
この体には終わりがあるかもしれない でも命も思いも
その人が頑張ってきたことも終わることはない
今を精いっぱい生きる これが生かされている私たちの目的
そして精いっぱい供養をしてください
供養とはこの体が終わったときに必ず大切な人とまた会える
もう一回会ったときにどんな顔で会いたいか 
生きる皆さんの生きざま 付ける足跡が供養
足元には必ず生きる意味はある 生かされている
精いっぱい精いっぱい地に足を付けて足跡
たくさん付けて精いっぱい生きましょう

■10人のお坊さん(4)忘れられない過去
和顔愛語
優しい言葉 そして笑顔でこの世を救う
「それが成し遂げなかったら 私は仏様にならない」
お地蔵様のご真言は「おん かかか びざんまえい そわか」
「咲」は笑顔の象形文字 

過去の思いとか記憶というのは 無理に忘れようとしないこと
そして 無理に思い出そうともしないこと
心は水面と同じようなもので 水面に石を投げると 波紋が広がる
それをむりにおさめようとすると 余計に波紋が立っていく
穏やかにする一番の早道は何もしないこと 放っておくこと
過去は変えられない 放っておくのが一番

常懐悲感心遂醒悟
常に悲観 常に悲しさを抱きながら生きていると
心遂に醒悟す やがて悟りに近づく 
共感を抱ける 互いでそれを乗り越えられる

「過去も未来もない」仏教の教えではそう説かれています
仏教では過去の後悔も未来の心配も 
今生きている私の心で起こっている
過去のことも未来のことも自身の妄想が作り出している
とらわれなくてもよいと説いている
手を合わせて南無阿弥陀仏 念仏を唱えます
念は今という字に心 今の私に集中する 今を大切にする
合掌の姿勢が大事 右手が清浄な手 きれいな手
左手が不浄な手 汚い手 という意味が込められている
自分の心 今までの体験の中に 良かったこと うれしかったことや
楽しかったこと 一方で公開することや悲しかったこと 
辛かった経験があると思う 両手を合わせて南無阿弥陀仏とお参りする
両経験をひっくるめてあなた それをまるごとひっくるめて
救ってあげますよ という思いが阿弥陀如来の願い
忘れられない過去にとらわれて 思い悩む自分に
嫌悪感を抱くのではなく その過去もひっくるめて
今の自分である ということを受け止めていただきたい

■10人のお坊さん(5)見た目
我が人生の主人公は私 人と比べることはない
自分に自信を持ちましょう 自分を評価しよう
個性だと思ってもよいし 自分だけの宝物と思っていい
他は我にあらず 

あなたがあなたらしく生きるために 今の姿の自分を愛してください

信心銘 至道無難 唯嫌揀択(ゆいけんけんじゃく)
この仏道を極める困難なきことは ただ揀択を嫌う 選ぶことを嫌う
信心とは自分自身の心を信じること 自分自身の気持ちに向き合って
自分に自信を持つ 自分の心を信じることができれば 
コンプレックスも軽くなるのではないでしょうか

阿弥陀如来のお経
仏説無量寿経 全部で48の願いがかけられている
三願 私たちがみんな黄金に光り輝くように
四願 私たちの美しい醜いという違いを超えて生き生きと幸せに生きられるように
人間だろうが動物だろうが虫だろうが全ての命は等しく光る輝いている
仏様は私たちのことをあなたの姿はあなたのままで光り輝いている
あなたのその姿が美しいんだと応援してくれている

私感
私は浄土真宗のお坊さんはちょっと苦手でした。
論点をずらしたり、厳し過ぎるように聞こえました。
心に全く届きませんでした。
なので記載は控えました。
そんな自分との出会いに驚いているところです。

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