雨受けて夏桑挿し木息づくや?
夏の夜や灯りが繋ぐニューヨーク
明易(あけやすし)絵に語らせて息潜む
歴史伝える証人となる菖蒲
酔芙蓉儚き時をたゆみなく
■プレバト纏め 2024年6月20日
雨の行列で一句
特別永世名人 締めのお手本 梅沢富美男
遥かなる長持唄の喜雨をゆく
(長持ち唄とは昔の結婚式で嫁入り行列の際に歌われた祝いの歌
上五はイメージとして使われがちな言葉
この場合距離感として映像になっている
喜雨「夏の季語」日照りが長く続いた後に降る雨のこと
遠くから花嫁行列が見えてきて長持ち唄が聞こえてきて
待ちに待った雨が降り出してくれた そんな光景を歌っている)
俳句史に残る句集作り 永世名人 村上健志
出産発表前の句
2024年3月28日 花曇昼夜の区別なき赤子
2023年12月14日 レノン忌や小さき手にまだ利き手なし
五月雨(さみだれ)の傘をはみ出るアンナヴァン
添削(読み手への配慮があった方が良い
五月雨を「梅雨」にすると音数が節約できる)
五月雨の傘よ片手のアンナヴァン
梅雨の傘軽し片手のアンナヴァン
1位 IKKO
タクシー待つ単衣(ひとえ)鴇(とき)色雨曇
(単衣「夏の季語」裏地のない夏物の和服のこと
軽やかに良い句が 上五で場所・場面・人物が出てくる
効率の良い上五 鴇色とは黄みがかった淡く優しい桃色
ほんのりとした柔らかい上品なピンク色
雨曇は灰色のイメージ ピンク色と灰色の対比
調べが俳句の命)
2位 水田信二
夕虹の列前の男の傘当たる
(小さな迷惑も俳句の種に
上五が字余りの句 「夕虹や」とすることで五音にできる
「列」を入れたことで前の男との距離感がわかる
綺麗な夕虹に気づかない無粋な奴が傘を広げて迷惑
色々な当たり方が想像できる)
3位 小山慶一郎
梅雨寒やこぞって並びしワンタン麺
添削(中七は極力7音にする 「し」は過去の意味
季語の鮮度が落ちる 「今並んでいる」とした方が
季語の鮮度・ワンタン麺の鮮度も上がる
寒いからワンタン麺を食べたくなるこの発想が凡人に
軸足が残っている だから季語は寒ければ良い
そういう指摘を村上さんはしたんだと思う)
梅雨寒やこぞって並ぶワンタン麺
4位 モモコグミカンパニー
イヤホンに囁く推しや梅雨じめり
添削(「や」季語の印象に対して損 俳句は季語が主語
微調整すると良い 耳に「囁き」が残る
耳に皮膚感のような感じで残る 皮膚感の季語
皮膚感で繋ぐと 季語「梅雨じめり」が主役になる
これにしていたら2位は確実)
イヤホンに推しの囁き梅雨じめり
5位 高橋光臣
梅雨晴れやぴょんぴょん跳ねる親子傘
添削(傘と跳ねるは要らない 傘を差したまま喜んで跳ねている親子
梅雨の蝶「夏の季語」梅雨の晴れ間を飛ぶ蝶のこと)
親と子の傘のぴょんぴょん梅雨の蝶
次回のお題「遅刻して走っているシーン」
■名言
小林多喜二 曰く
「闇があるから光がある
そして闇から出てきた人こそ、本当に
光のありがたさがわかるんだ。」
永六輔 曰く
「愛することの反対は、
憎み合うことではありません
無関心になることです。」
西田一見 曰く
「力不足を思い知るのは、
未来へ進もうとしている証拠。」
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