編笠や心尽くしの思い遣り
永遠に続く縁(えにし)や水中花
下位となる優先順位海霧(じり)深し
徒然の境地味わう雲の峰
スキル身に付く独りの時間夏日
■あの本、読みました?
本と音楽!太宰治とオフコース、朝井リョウと宇多田、椎名林檎
ミュージシャンは本で出来ている!?
亀田誠治 朝井リョウ 九段理江 石原正康
亀田誠治
オフコースと太宰治に影響を受けた
「人間失格」の一文 太宰治著 新潮文庫歓
つまり自分には、人間の営みというものが未だに何もわかっていない、
ということになりそうです。自分の幸福の観念と、世のすべての人たちの
幸福の観念とが、まるで食いちがっているような不安、
自分はその不安のために夜々、転輾(てんてん)し、呻吟し、
発狂しかけた事さえあります。
太宰治の女性像とオフコースの女性像
「令嬢アユ」太宰治著 青空文庫POD
ジャボリという大きな音がした。たしかに、ジャボリという音であった。
見ると令嬢は、見事に岩から落ちている。胸まで水に没している。
釣竿を固く握って、「あら、あら。」と言いながら岸に這い上がって来た。
まさしく濡れ鼠のすがたである。白いドレスが両脚にぴったり吸いついている。
(中略)
令嬢の白い簡単服の胸のあたりに血が、薔薇の花くらいの大きさでにじんでいる。
令嬢は、自分の胸を、うつむいてちらと見て、「桑の実よ。」と
平気な顔をして言った。「胸のポケットに、桑の実をいれて置いたのよ。
あとで食べようと思っていたら、損をした。」
「秋の気配」作詞・作曲 小田和正
あれがあなたの好きな場所 港が見下ろせるこだかい公園
あなたの声が小さくなる ぼくは黙って外を見てる
眼を閉じて 息を止めて さかのぼる ほんのひととき
こんなことは今までなかった ぼくがあなたから離れてゆく
ぼくがあなたから離れてゆく
「女生徒」太宰治著 角川文庫
朝の私は一ばん醜い。両方の脚が、くたくたに疲れて、そうして、
もう、何もしたくない。熟睡していないせいかしら。
朝は健康だなんて、あれは嘘。朝は灰色。いつもいつも同じ。
一ばん虚無だ。朝の寝床の中で、私はいつも厭世的だ。いやになる。
「こころは気紛れ」作詞・作曲 小田和正
ララ ララ 責めないで あなたを好きだけど
愛してるなんて 私は言えない
だからドアを開けて 外へ出たいから
午後のひかりは 私をさそう
シャクな はなしだけど ゆれるこころ
止めることもできず黙っていた
まるであなたは ゆきずりのオンナのよう
春にゆられ うつろな眼差しは遠い空の果て
カンペ
林祐輔P(音楽プロデューサー)が尾崎豊の小説持ってます
「黄昏ゆく街で」尾崎豊著 角川文庫
真実の愛を求めさまよう青年の優しさと
苦悩を描いた未完の長編ラヴ・ストーリー
※現在は電子書籍のみ販売中
「閃光少女」作詞 椎名林檎 作曲 亀田誠治
今日現在が確かなら万事快調よ
明日には全く憶えて居なくたっていいの
昨日の予想が感度を奪うわ 先回りしないで
今日現在を最高値で通過して行こうよ
昨日まで電池を残す考えなんてないの
昨日の誤解で歪んだ焦点は新しく合わせて
切り取ってよ、一瞬の光を写真機は要らないわ
五感を持ってお出で 私は今しか知らない
貴方の今に閃きたい
九段理江がプレイリストを作る理由 作品と音楽
椎名林檎の世界観
朝井リョウは宇多田ヒカルでできている
「深い河」遠藤周作著 講談社文庫
周りの陽はかげったが、ガンジス河だけはさきほどと同じように、
すべてのものに無関心にゆっくり動いている。
沼田はそこが死せる者たちの次の世界のような気がした。
彼は自分がずっと昔に描いた童話を心に甦らせた。
「Deep River」作詞・作曲宇多田ヒカル
点と点をつなぐように 線を描く指がなぞるのは
私の来た道それとも行き先
線と線を結ぶ二人 やがてみんな海に辿り着き
ひとつになるから怖くないけど
いくつもの河を流れ わけも聞かずに
与えられた名前とともに
全てを受け入れるなんて しなくていいよ
私たちの痛みが今 飛び立った
「悪い音楽」九段理江著 文藝春秋
責任/逆鱗/適任/成人/駅員/平均/迷信/永眠。
誰の責任?責任をとるのは誰?責任を誰がとる?誰がとる責任?
誰がとる責任?/チェックインした視聴覚室/九人で満員の超三密/
揃ったメンツナンセンス/二股ビッチが好きなメンズ/
ぶん殴った相手はノー・ディフェンス/血迷った保護者のPretence。
Fantome 宇多田ヒカル
「忘却」作詞・作曲Utada Hikaru・Chiba Yuki
足がちぎれても 義足でも どこまでも 走れメロス
口閉じてるけど 開ける目を 強い酒と吐いたゲロ
二度と戻らない できればもう一回 飲んだ唾を吐きたい
男にも二言あり 大好きだから嫌い 会えるんなら会いたい
幸せなのに辛い 俺たちは欲張り またないものねだり 何もないお願い
作家が執筆の時に聞く音楽
五分後の世界 村上龍著 幻冬舎文庫
モーツァルト ピアノ協奏曲 20番か21番を聞いていたとか…。
蜜蜂と遠雷 恩田陸著 幻冬舎文庫
小説で表現する音楽
新装版 限りなく透明に近いブルー 村上龍著 講談社文庫
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