才能に触発されて霹靂神(はたたがみ)
夕蛍(ゆうぼたる)情緒に沿いて生み出さん
田植時人それぞれの価値あらん
ひとっとび夏の終わりのことりっぷ
夏の月老後のためを生きる日々
■ワルイコあつまれ(90)
稚児俳句 辻内京子 髙柳克弘 松尾葉翔
じわる じわじわ笑えてくること
切れ字(や・かな・けり)が使えない
正座の脚しびれてじわる夏座敷 辻内京子
(夏座敷 夏の季語 すだれなどを使った夏仕様の和室
上五を字余りにした 堅苦しく居心地が悪い様子を字余りで表現)
ほっぺたの田植えの泥にみなじわる 髙柳克弘
(田植え 夏の季語
広い景色と小さなものを対比してダイナミックな情景に
からだの一部分を詠んでリアルな子どもたちの様子を表現)
ウシガエルフェス開催中かなじわる 松尾葉翔
(うしがえる 夏の季語
蛙合戦 春の季語 蛙が繁殖期に池や沼でひしめき合っている様子)
添削ポイント
リズムが気になる
句またがり 1つの言葉が「五・七・五」の切めをまたぐこと
句またがりが2つ 中七と下五
添削
ウシガエルフェス町を響動(とよ)もす声じわる 辻内京子
(どこかで「五・七・五」を保つと句がまとまる)
ウシガエルこれはフェスかとじわる夜 髙柳克弘
(造語って実はむつしくて発想は生かしたいと思った
「かな」が疑問か切れ字かわかりづらい)
■プレバト纏め 2024年6月6日
初デートで一句
永世名人締めのお手本
吊橋の下は万緑初デート 梅沢富美男
添削(初デートという場所として季語「万緑」は意外性がある
取り合わせは良い 全体読んだ時に違和感が残る
それは「下」初デートの思い 吊橋の様子と響き合う)
初デートの吊橋万緑に揺れる
俳句史に残る句集作り あと24句
初デート上出来茄子上手く炊けた 藤本敏史
(初デートらしい光景から思い浮かべる季語を探しに行く
なので似たような俳句になっていく 似た発想から飛び抜けている
茄子が面白い 非常に意外性がある
茄子という季語が出てきた瞬間
熟年初老に近いようなおっちゃんの初デート
しみじみとエエ句やないか おっちゃん幸せになってくれよ
言葉を変えて整えているのも上手い)
次回のお題「雨の行列」
■短歌 俵万智女史のXより
▪キングと天使 木下龍也×俵万智
夜、埋めてほしいのはぼくなのになぜ穴を女を探すんだろう
プロフィール 穴埋め問題解くように記入してゆくこれが私か
いいねした数は心が何片に割れているのか教えてくれる
すきま風吹いていること知られたくないから心の窓は全開
ぼくは王 就寝前の軽やかな右スワイプは「近う寄れ」の意
トランプのようにめくってゆく画面 私のハートのキングを探す
▪「アボカドの種」からイブの短歌
インスタにあげた光のページェント「オレも近くにいる」ってマジか
ドラマならやや嘘くさき設定に再会しておりクリスマス・イブ
シャルドネの味を教えてくれたひと今も私はシャルドネが好き
「どうだった? 私のいない人生は」聞けず飲み干すミントなんちゃら
▪MOTIVE‼歌会vol.3
炊飯器保温している機械音わが家の日々をうたい続ける
motone
しっぽ振る朝夕散歩楽しくて思い出になる15歳9か月
まみまま
旦那への不満爆発日々辛く肌のお手入れ心安らか
ねこばやし
ふつつかな娘ですがと頭下げ畳にできたシミを見ている
夏はまだか
きみの中の花瓶は修復できるからなずなすずしろを摘みにいこうか
山梨の歌人三枝浩樹
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