2024年5月3日金曜日

連休の混雑で一句&映画「サイダーのように湧き上がる」&「海胆(うに)」

愛されることに拘り星朧
憎まれることを恐れて春の星
石鹸玉(しゃぼんだま)目的もなくただ生きて
春の風時間つぶしの駐車場
今日もまた奉仕で終えん春意かな

■プレバト纏め 2024年5月2日
連休の混雑で一句

永世名人 村上健志 傑作50選
黄金週間の原宿四つ折りの紙幣
添削(合わせて21音の破調の句 的が絞り切れていない)
春休の原宿四つ折りの紙幣

立川志らくの昇格試験
色も無き渋滞にふと桜雨
添削(桜雨 春の季語 桜の花が咲く頃に降る雨
  2音足りない時の「ふと」 3音足りない時の「少し」
  「ふと」がなければ季語がもう少し際立つ
  季語が際立てば詩の言葉がさらに際立つ 語順を変える
   一瞬フロントガラスを桜雨が通り過ぎた
   背後にある色のない渋滞との対比を出すことで
   季語が主役としてより鮮やかになる)
桜雨走れりなき渋滞

1位 村田秀亮
停滞の柩車(きゅうしゃ)に妣(はは)と春深し
添削(「に」と「と」の助詞でうまく状況を伝えた
   時間と空間を季語が満たしていく)
渋滞柩(ひつぎ)の母ゐる深

2位 長野智子
静寂の官庁街や落椿
添削(視線の誘導が上手い 静寂と詠まず静寂を想像させる)
祝日の官庁街や落椿
連休の官庁街や落椿
日曜の官庁街や落椿

3位 呂布カルマ
二時間を惜しむくちびる桜色
添削(桜色では季語にならない 子を入れる
   「子ども」という人物「むくれる」という表情を入れれば 
   何を待ったか書かなくても読者は想像してくれる
   これが俳句のメカニズム)
二時間を惜しむくちびる桜
二時間を惜しみむくれる子と
二時間を待ってむくれる子と

4位 宮田俊哉
パレードかファンキャップ飛ばす春疾風
添削(「か」が訳わからなくしている) 
パレードみたい春風飛ばすファンキャップ

5位 関水渚
青嵐海の上での人違い
添削(青嵐とは青葉を揺らして吹きわたるやや強い風 
   本人にしかわからない句)
連休の水着とりどり人違い

次回のお題は「文房具」

■映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」

上を向くものの多さよ夏来たる
初明けや老いこそ人生爆発
群青に垂直に立つ大瑠璃や
マネキンが浴衣をまとうモールかな
ショッピングモール夕焼けに溶けてゆく
夕暮れのフライングめく夏灯し
聞き辛い声の持ち主夏深し
十七回目の七月君と会う
向日葵や「可愛い」の意を辞書に聞く
青葉闇理由を知りたいだけなんだ
サイダーのように言葉が湧き上がる
さよならは言わぬものなりさくら舞う
1人では来なかっただろう草矢射る
やなざくらかくしたその葉ぼくはすき
雷鳴や伝えるためにこそ言葉
夕虹や君に言いたいことがある
接吻のかけらを君の手の中へ
全霊で叫ぶよ夏あての君に
山桜隠したその葉僕は好き
山桜可愛いその葉僕は好き
金魚鉢割れて流れるもののあり
青蔦の団地僕らは三○五
山桜可愛い花火僕も好き
山桜可愛い笑顔僕は好き
山桜Smileのこと僕は好き
君が好き

以上、映画の中の俳句を書きとりました。

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「海胆(うに)」

本日の季語は海胆。
「海胆」と聞いたら涎が止まらんと言う方も
いらっしゃるかもしれません
寿司ネタとかでも有名ですね
「海胆」は春の動物の季語になります
よくこうやって食べられる物が季語である場合
その旬であることが多いのですが「海胆」は
夏が旬だろうと思う方もいらっしゃるかもしれません
実は「海胆」は全国に分布しておりその土地によって
春先の物から夏頃の物まで非常に幅広いそうですね
かなり北方では春のうちから旬を迎えるようです
「海胆」の棘が刺さった時に私子供の頃泳いでいて
刺された時 母親であるいつきさんからオシッコを
かけておいたら棘が溶けるから安全だよと言われましたが
実はあれ ガセらしいです
「海胆」の棘が刺さってもおしっこをかけたり
しないように皆さんしましょうね

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